
サンフランシスコで人気の観光名所、Fisherman's Wharf
(フィッシャーマンズワーフ)。
漁港として発展したこの地は、現在も新鮮な魚介類が水揚げされており、クラムチャウダーやダンジネスクラブといったサンフランシスコの名物料理を楽しむことができます。
この記事では、そんなフィッシャーマンズワーフの魅力や人気の食事、歴史や見どころについてお伝えします。
- Fisherman's Wharf(フィッシャーマンズワーフ)とは?
- Fisherman's Wharf(フィッシャーマンズワーフ)の場所とアクセス
- Fisherman's Wharf(フィッシャーマンズワーフ)が歩んできた歴史
- Fisherman's Wharf(フィッシャーマンズワーフ)の見どころ
- Fisherman's Wharf(フィッシャーマンズワーフ)のグルメ情報
- Fisherman's Wharf(フィッシャーマンズワーフ)の気になる治安
- まとめ
Fisherman's Wharf(フィッシャーマンズワーフ)とは?
フィッシャーマンズワーフは、サンフランシスコ北部の海沿いにある人気の観光スポット。
「Wharf(ワーフ)」は波止場や埠頭を意味していて、19世紀半ばのゴールドラッシュ時代に、イタリア系移民が魚介類を獲って販売し始めたのがきっかけとなり、「漁師たちが集まる埠頭」という意味を持つ「フィッシャーマンズワーフ」と呼ばれるようになりました。
現在も漁船が停泊しており、ダンジネスクラブというカニやエビなどの魚介類が水揚げされていますが、レストランやショッピングが楽しめる観光スポットとして世界中から多くの旅行客が訪れています。
フィッシャーマンズワーフのシンボルは、船の舵輪の真ん中に大きな蟹の絵が描かれた看板。
遠くからもわかる目立つシンボルで、撮影スポットとしても人気です。
また、フィッシャーマンズワーフは、複数の建物で構成されており、主要な建物には、「埠頭」を意味する「Pier(ピア)」という屋号がついています。
人気のあるPierをいくつか紹介するので、是非足を運んでみてください。
Pier 33
フェリーの発着場となっていて、かつて「絶対に脱獄できない」と言われていた刑務所のあった「アルカトラズ島」へ渡るツアーが人気です。
Pier 39
フィッシャーマンズワーフの中心で、レストランやショッピング、アトラクションや水族館がある場所。
秋から春にかけては、アシカが桟橋で日なたぼっこをする姿を見ることができ、お子様連れでも十分に楽しめます。
時間に限りがある場合は、ここだけでもフィッシャーマンズワーフを満喫することができるでしょう。
Pier 45
アメリカ海軍の潜水艦や、Musée Mécanique(ミュゼ・メカニーク)という現在も遊ぶことのできる、昔のコイン式ゲーム機やピンボールなどが展示されている博物館があります。
Fisherman's Wharf(フィッシャーマンズワーフ)の場所とアクセス
フィッシャーマンズワーフは、サンフランシスコ北部の海岸沿いにあります。
サンフランシスコダウンタウンの中心部であるユニオンスクエアから、3kmほど北上した場所にあるので、がんばったら徒歩でも行けますが、ケーブルカーやバスの利用が便利です。
ただし、週末のケーブルカーはとても混んでいるので注意してください。
ケーブルカーで行く場合
以下の2つの路線がフィッシャーマンズワーフ付近まで通っています。
Powell & Hyde 線
ユニオンスクエア近くの Powerll & Market St.(パウエル&マーケットストリート)から、フィッシャーマンズワーフ近くの Hyde & Beach St.(ハイド&ビーチストリート ) を繋ぐ路線。
Ghirardelli Square(ギラデリースクエア)のすぐ近くまで行くことができます。
Powell & Mason 線
Powell & Market St. から、フィッシャーマンズワーフ近くの Bay & Taylor St.(ベイ&テイラーストリート)を繋ぐ路線。
Pier 39まで徒歩10分程度のところに停車します。
市営バス (Muniバス)で行く場合
いくつかの路線がありますが、人気観光スポットからフィッシャーマンズワーフまで行く場合は以下の2つの路線が便利です。
30番線
ユニオンスクエアやチャイナタウンからフィッシャーマンズワーフ方面へ行く場合は、この路線を利用しましょう。
North Point & Jones St.(ノースポイント&ジョーンズストリート) 付近で下車するとフィッシャーマンズワーフまですぐです。
8番線
サウスオブマーケット(通称 SoMa)やチャイナタウンからフィッシャーマンズワーフ方面へ行く場合は、この路線を利用し、North Point & Jones St. 付近で下車します。
Fisherman's Wharf(フィッシャーマンズワーフ)が歩んできた歴史
フィッシャーマンズワーフは、ゴールドラッシュ時代が始まった19世紀半ばに、サンフランシスコでイタリア系移民の漁師たちが漁業を始めたことをきっかけとし、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、サンフランシスコの主要な漁港として発展していきました。
そして漁業が陰りを見せ始めた頃、観光地として再開発が進み、レストランやショッピングエリアが次々とつくられました。
1980年代になるとアルカトラズ島へのツアーが人気を集め、ブレッドボウル入りクラムチャウダーなどの名物がさらなる観光客を呼び、現在のフィッシャーマンズワーフとなったのです。
今でもさまざまな開発が進んでおり、サンフランシスコ観光といえば、ゴールデンゲートブリッジと並んで名前があがるほどの世界的な観光地となりました。
Fisherman's Wharf(フィッシャーマンズワーフ)の見どころ
フィッシャーマンズワーフは、新鮮なシーフードを食べられるだけでなく、アトラクションや水族館、博物館など、遊んで学べるエリアもあります。
ここだけは押さえておきたいという場所をいくつかピックアップしてみました。
Pier 39
フィッシャーマンズワーフの中心となるメインエリアが、このPier 39です。
飲食店やお土産物屋さん、水族館やメリーゴーランドなどのアトラクションもある、家族みんなで楽しめる場所です。
桟橋に横たわるアシカの大群も必見です。
カニの看板

Jefferson St.(ジェファーソンストリート)沿いにある、フィッシャーマンズワーフのシンボル、大きなカニの看板。
記念撮影をするなら是非こちらで。
アルカトラズ島行きのフェリー
かつて有名な刑務所のあったアルカトラズ島へフェリーで渡ることができます。
オーディオガイドがあるので、歴史を学びながらサンフランシスコ湾の景色を楽しみましょう。
アルカトラズ島に加えてゴールデンゲートブリッジを間近で見たい場合は、クルーズツアーもおすすめです。
Ghirardelli Square(ギラデリースクエア)
サンフランシスコ土産の定番、Ghirardelli チョコレートの本店がフィッシャーマンズワーフにあります。
レンガ造りのおしゃれな建物は、チョコレートだけでなく、カフェやお土産屋さんなどの魅力的な店舗が軒を連ねるモールとなっていて、お茶やショッピングを楽しめます。
BOUDIN(ボウディン)
サンフランシスコの名物である、ブレッドボウルに入ったクラムチャウダー発祥のお店「BOUDIN」の本店にも是非足を運んでみましょう。
ギラデリースクエアの近くにあるので、ここでランチをした後に、ギラデリーでチョコレートをつまんでもいいかもしれません。
本店はパン工場の見学もできるので、いつも賑わっています。
Fisherman's Wharf(フィッシャーマンズワーフ)のグルメ情報
フィッシャーマンズワーフのグルメといえば、やはり水揚げされたばかりの新鮮なシーフードを使った、サンフランシスコの名物料理は欠かせません。
旅行客だけでなく、地元の人にも人気のある料理をいくつか紹介します。
ブレッドボウル入りのクラムチャウダー
見どころとしてもお店を紹介しましたが、フィッシャーマンズワーフのグルメといったら、外せないのは魚介の旨味たっぷりのクラムチャウダー。
「Sourdough(サワードゥ)」というほんのり酸味のあるパンをくり抜いて器代わりにして、クラムチャウダーをたっぷり注いで食べるのがサンフランシスコスタイル。
初めはスープだけを楽しんで、後半はクリーミーなクラムチャウダーと酸味のあるパンを一緒に食べるのがたまりません。
このサワードゥを誕生させたのが、「BOUDIN」という老舗ベーカリーで、フィッシャーマンズワーフのPier 39にカフェスタイルのお店が、Pier 45の近くに、パン工場も兼ね備えた大型の旗艦店があります。
ダンジネスクラブ
フィッシャーマンズワーフの看板にも描かれているカニ、ダンジネスクラブ。
11月〜3月頃が漁の解禁で、サンフランシスコの名物となっている高級なカニです。
甘みが強くて身がぎっしりと詰まっているのが特徴。
Pier 39 にある、カニ料理専門店「Crab House at Pier 39(クラブハウス・アット・ピア39)」がおすすめですが、他のお店でもメニューにあれば頼んでみましょう。
チョッピーノ
Choppino(チョッピーノ)は、イタリア系移民によって作られた、サンフランシスコ発祥のトマトスープです。
ダンジネスクラブやエビ、ムール貝など魚介類をたっぷりと入れたトマトベースのスープに、サワードゥやフランスパンを浸して食べるのが一般的で、Pier 47にある老舗シーフードレストラン「Scoma’s(スコマズ)」が人気です。
フィッシュ&チップス
イギリス名物のフィッシュ&チップスですが、フィッシャーマンズワーフで新鮮なタラなどの魚を揚げたフワフワのフィッシュ&チップスが食べられます。
Pier 39にある「The Codmother Fish and Chips(ザ・コッドマザー・フィッシュ&チップス)」が人気で、テイクアウトをして屋外で海の風を感じながら食べるのもおすすめです。
Fisherman's Wharf(フィッシャーマンズワーフ)の気になる治安
サンフランシスコの市内には治安が悪い場所がいくつかありますが、フィッシャーマンズワーフは観光客が多く、比較的安全に過ごすことができます。
夜間でも明るい場所が多いですが、観光客を狙ったスリや置き引きは頻繁に発生していますので、手荷物の取り扱いには注意しましょう。
また車上荒らしに遭うケースもありますので、車の中には貴重品を置きっぱなしにしないよう気をつけてください。
まとめ
サンフランシスコの魅力を存分に味わえるフィッシャーマンズワーフ。
西海岸の風を感じながら、新鮮なシーフードを味わえるだけでなく、ショッピングや工場見学、フェリーやアトラクションなど見どころ満載です。
サンフランシスコへ行く際は、ぜひフィッシャーマンズワーフに足を運んでみてください。
◇経歴(英語を使用した経歴)
英米語学科卒業
米国企業の日本法人でマーケティング、事業戦略等を担当
現在はフリーランスのライター、戦略アドバイザー
◇資格
TOEIC 935点
◇留学経験
学生時代、米国ワシントン州のESLと大学に約半年間留学。
現地の学生と相部屋の寮生活とホームステイを経験しました。
◇海外渡航経験
米国企業での勤務中、3カ月間のプロジェクトでワシントン州本社にて勤務。
現地のアパートでひとり暮らしを経験し、仕事の傍ら海外生活を満喫しました。
出張で米国の他の州や、欧州、アジアへ行くこともあり、世界中の社員やクライアントとの交流を楽しみました。
◇自己紹介
学生時代の海外経験や米国企業での勤務経験を活かして、海外生活や英語学習に関する記事を執筆しています。
異文化交流や海外の教育に興味があり、コミュニケーションツールとして日々英語を学んでいます。
海外に行きたい方や、英語のスキルアップをしたい方の参考となるような記事をたくさん書いて、新しいチャレンジをする際のサポートができるとうれしいです。