マレーシアの祝日は年に何日?日数や気をつけるべきこともご紹介!

マレーシア祝日、ネイティブキャンプ、オンライン英会話

「マレーシアの祝日は多すぎて把握できない」

「州によって祝日が違うって本当?」

という疑問をお持ちですか?

マレーシアでは毎月のように祝日があり、さらに州ごとに異なる祝日まであるため、多くの人が戸惑いを感じています。

特に仕事や旅行の予定を立てる際、祝日による営業時間の変更や交通機関の混雑に頭を悩ませることも少なくありません。

この記事では、マレーシア政府発表の公式カレンダーをもとに、祝日制度の特徴から実際の過ごし方まで、具体的に解説します。

マレーシアでの生活や旅行を予定している方は、ぜひ参考にしてください。

マレーシアの祝日は年に何日?

マレーシアの祝日は、マレーシア全土で共通の連邦祝日と各州独自の州祝日があり、以下のような日数になります。

連邦祝日の日数

連邦祝日は、基本的には年間16日ですが、祝日が週末(土曜・日曜)と重なった場合は、翌週の月曜日に振替休日となることが一般的です。

そのため、実際の休日は年によって変動します。

主な祝日はこちらです。

・旧正月

・ハリラヤプアサ(断食明け)

・労働者の日

・ウェサク祭

・国王誕生日

・独立記念日

州独自の祝日

州によって祝日の数は異なり、2025年は以下の日数となっております。

・クアラルンプール:19日

・ペナン州:20日

・ジョホール州:21日

参考:publicholidays 「Malaysia Public Holidays」 

多くの州で、その州のスルタン(州の統治者)の誕生日や地域の伝統行事なども祝日となります。

また、宗教行事に関する祝日は暦によって毎年日付が変動する場合があります。

基本的に銀行や公共機関は休みとなりますが、商業施設は営業していることが多いです。

マレーシアの祝日・祭日一覧

2025年マレーシアの祝日・祭日一覧を月別にご紹介します。

日付

祝日名

種類

1月

1日

新年

州祝日

14日

ヌグリスンビラン州統治者誕生日

州祝日

27日

イスラー・ミラージュ

州祝日

29-30日

旧正月(春節)

連邦祝日

2月

1日

連邦領の日

州祝日

11日

タイプーサム

州祝日

20日

独立宣言記念日

州祝日

3月

2日

ラマダン開始

州祝日

18日

ヌズル・クルアン

州祝日

31日

ハリラヤプアサ(断食明け)

連邦祝日

4月

1日

ハリラヤプアサ(2日目)

連邦祝日

18日

グッドフライデー

州祝日

26日

トレンガヌ州スルタン誕生日

州祝日

5月

1日

労働者の日

連邦祝日

12日

ウェサク祭(釈迦誕生日)

連邦祝日

30-31日

収穫祭

州祝日

6月

2日

国王誕生日

連邦祝日

7日

ハリラヤ・コルバン

連邦祝日

27日

イスラム暦新年

連邦祝日

8月

31日

独立記念日

連邦祝日

9月

5日

預言者ムハンマド生誕祭

連邦祝日

16日

マレーシアの日

連邦祝日

10月

20日

ディーパバリ

連邦祝日

12月

24日

クリスマスイブ

州祝日

25日

クリスマス

連邦祝日

参考:マレーシア政府公式サイト 「https://publicholidays.com.my/2025-dates/」 

・連邦祝日でも、州によって祝日として扱わない場合があります。

・イスラム系の多い州(クランタン、トレンガヌなど)は、中国系の祝日を休まないことがあります。

・サバ州、サラワク州は独自の祝日が多いので、事前に確認が必要です。

・各州のスルタン誕生日は、その州のみの祝日です。

このように、マレーシアの祝日は州や地域の文化・宗教によって大きく異なります。

そのため、旅行や商談の予定を立てる際は、祝日カレンダーで訪問先の州の祝日を確認することが賢明です。

マレーシアの祝日で気をつけるべきこと

マレーシアの祝日では、いくつかの重要な注意点があります。

特に旅行や外出の計画を立てる際は、以下の点に気を付けましょう。

・宗教行事に基づく祝日の変動

・営業時間の変更

・銀行や役所の休業

順番に詳しく解説します。

宗教行事に基づく祝日の変動

多民族国家マレーシアでは、イスラム暦、太陰暦、ヒンドゥー暦など、異なる暦に基づく祝日があります。

そのため、以下の祝日は毎年日付が変わります。

・ハリラヤプアサ(断食月明け)

・ハリラヤハジ(巡礼祭)

・旧正月

・タイプーサム

・ディーパバリ

特にハリラヤプアサは、イスラム暦の月の観測によって祝日が決定されます。

実際、2022年のハリラヤプアサでは、前日夕方になって「明日が祝日」と発表され、多くの人が予定変更を迫られました。

旅行計画や重要な予定を立てる際は、政府発表のその年の祝日カレンダーで必ず日付を確認しましょう。

また、ハリラヤプアサ前後の予定は、変更の可能性も考慮に入れておくことをおすすめします。

営業時間の変更

大型ショッピングモールは通常通り営業していますが、個人商店は休みになることが多いです。

特にイスラム教の大きな祝日、ハリラヤプアサやハリラヤハジでは、マレー系の多くの店舗が休業や営業時間を短縮します。

また、旧正月期間中は中華系の店舗が連休を取り、タイプーサムやディーパバリの時期はヒンドゥー系の店舗が休業します。

銀行や役所の休業

銀行や役所は祝日に加え、重要な祝日になると、前日の午後から休みになることがあります。

急ぎの用事がある場合は、事前に営業時間を確認しておく必要があります。

パスポートの更新やビザの申請など、重要な手続きは祝日を避けて計画を立てましょう。

マレーシアの全土の祝日と特定の地域のみの祝日がある

先に述べたように、マレーシアでは、全土共通の祝日と特定地域のみの祝日があります。

これは、マレーシアが連邦制国家で、13の州と3つの連邦直轄領で構成されていて、この連邦制による統治体制が背景にあります。

各州には独自の統治者(スルタン)がいて、スルタンは州の宗教・文化の最高権威者となります。

そのため、その州の文化や歴史に基づく祝日が設定されているのです。

一方で、国家としての統一性を保つため、独立記念日やマレーシアデーなどの国家的な祝日は全土で共通となります。

また、多民族国家として、イスラム教、仏教、ヒンドゥー教など主要な宗教の祝日も尊重されています。

企業や学校は、基本的に所在地の祝日カレンダーに従います。複数の州にまたがって事業を展開する企業は、各地域の祝日に合わせて営業日を調整します。

特に銀行や官公庁の祝日は、その地域の祝日カレンダーに厳格です。

学校も同様に、所在地の祝日に従いますが、寮制の学校では、生徒の出身地に配慮して長期休暇を設定することもあります。

このように、地域ごとの祝日の違いを尊重しながら、柔軟に対応しているのがマレーシアの特徴です。

交通機関の混雑に注意

祝日期間中は交通機関が大変混雑します。特に旧正月、ハリラヤ、クリスマスなどの長期休暇となる祝日では、事前の準備が欠かせません。

マレーシアでは祝日に合わせて帰省や旅行をする人が多く、交通機関全般で大幅な混雑が発生します。

週末と祝日が重なる場合は特に注意が必要です。

高速道路の渋滞

祝日前後は帰省ラッシュで高速道路が大渋滞します。通常2時間の移動が5時間以上かかることも珍しくありません。

特にクアラルンプールからペナンを結ぶ高速道路は、祝日時期の混雑が激しくなります。

渋滞を避けるため、多くの人が夜間や早朝の移動を選びますが、その時間帯も混雑することがあります。

また、サービスエリアも大混雑するため、食事や休憩の時間も考慮して行程を組んでください。

公共交通機関の予約

電車やバスの切符は、祝日の1ヶ月前には売り切れることがあります。航空券も値上がりするため、早めの予約が必要です。

また、タクシーやGrabなどの配車サービスは、祝日期間中は料金が割増になり、配車を待つ時間も長くなります。

特に雨季と祝日が重なる場合は、配車アプリの需要が急増し、通常の2〜3倍の料金になることもあります。

公共交通機関を利用する際は、余裕を持った時間設定と事前予約が賢明です。

マレーシアで祝日が多い理由

マレーシアは世界でも珍しい多民族国家です。マレー系、中華系、インド系の三大民族が共生し、それぞれの文化や宗教行事を大切にしながら国を形成しています。

祝日の多さは、まさにこの多様性の表れです。

例えば新年だけでも、グレゴリオ暦の1月1日、中国の旧正月、イスラム暦のハリラヤプアサ、ヒンドゥー暦のディーパバリと、年に4回も休みになります。

祝日が多いと、工場は稼働せず経済損失の発生も懸念されますが、マレーシア政府は「異なる文化や宗教の尊重」を重視し、むしろ祝日を通じて国民の融和を図っています。

時には国際スポーツ大会でマレーシア選手が優勝した際や、総選挙の実施日に臨時の祝日が設定されることもあり、国民の一体感を醸成する機会としても活用されています。

このように、マレーシアの祝日の多さは、経済的な課題はありながらも、多民族国家としての特徴を体現する重要な制度となっています。

マレーシアの祝日のおすすめの過ごし方

マレーシアの祝日は、異なる文化を体験する絶好の機会です。

各民族の重要な祭りでは、以下のような体験ができます。

・旧正月:獅子舞や提灯が街を彩り、中華系の家庭では親戚や友人を招いてオープンハウスを開きます

・ハリラヤ:イスラム教徒の家庭を訪問し、伝統的なマレー料理を楽しめます

・ディーパバリ:「光の祭り」として知られ、ヒンドゥー教徒の家々がランプで美しく飾られます

また、州ごとの祝日では、地域特有のお祭りやイベントが開催されます。

・ペナン:ジョージタウン・フェスティバル

・セランゴール州バツーケイブ:タイプーサム・フェスティバル

・サバ州:収穫祭など

ただし、祝日当日は人出が多く、レストランは予約が必須です。公共交通機関も混雑するため、時間に余裕を持って行動しましょう。

現地の友人から祭りや食事に誘われた場合は、マレーシアならではの貴重な体験になるので、ぜひ参加してみることをおすすめします。

このように祝日を通じてマレーシアの多様な文化に触れることで、より深くこの国の魅力を知ることができます。

各民族の伝統行事に参加することは、マレーシアの人々の暮らしや考え方を理解する良い機会となるでしょう。

まとめ

マレーシアの祝日は、多民族国家ならではの文化や宗教を尊重する姿勢から、イスラム教、仏教、ヒンドゥー教など、さまざまな宗教行事が祝日として定められていることをご紹介しました。

祝日の日付は毎年変動するものも多く、特にハリラヤや旧正月など主要な祝日は、銀行や公共機関の休業、店舗の営業時間変更、交通機関の混雑などに注意が必要です。

また、州によって祝日の扱いが異なることも覚えておきましょう。

しかし、祝日はマレーシアの多様な文化を体験できる絶好の機会でもあります。

旧正月の獅子舞、ハリラヤのオープンハウス、ディーパバリのランプ飾りなど、その土地ならではの伝統行事に参加してみてください。

旅行や商談の際は、事前に祝日カレンダーで各州の祝日を確認し、余裕を持った計画を立てることをおすすめします。

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