みなさんは、ニュージーランドと聞いてどのようなイメージを持つでしょうか?
ラグビーが盛んな国、
羊が多くてのどかな国、
マオリ文化が根付く国……など、
人によってさまざまだと思います。
しかし、治安に関しては比較的安心なイメージがあるのではないでしょうか?
そこで、今回の記事では、ニュージーランドの治安状況を解説します。
またあわせて知っておきたい治安のいい地域・悪い地域、犯罪の種類と対策などもご紹介していきます。
留学やワーキングホリデー、旅行でニュージーランドに行こうと考えている方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
ニュージーランドの治安は?
ニュージーランドの治安はいいイメージがあると思いますが、実際にはどうなのでしょうか?まずは、ニュージーランドの治安の概要をチェックしていきましょう!
ニュージーランドは比較的治安がいい
ニュージーランドの治安は基本的にいいと考えて大丈夫です。
もちろん犯罪はゼロではありませんし、日本と同じような感覚でいるとトラブルに遭う可能性もあります。また、後ほど詳しく解説しますが、地域や時間帯によってはあまり治安がよくないこともあります。
客観的な数字で見る安全性
日本の外務省は海外安全情報を発信しています。国や地域ごとの危険度を4つのレベルにわけていますが、2024年現在、ニュージーランドはどの危険度にも含まれていません。
また、経済平和研究所(IEP)が発表している「世界平和度指数ランキング2024」において、対象163か国中、
ニュージーランドは4位にランクインしており、 治安の良さがわかります。
さらに、オークランドはイギリスのエコノミスト紙が発表する
「世界で最も住みやすい都市ランキング2024」において
対象173都市中
9位にランクインしています。
2023年は犯罪発生件数が増加
比較的安全なニュージーランドですが、もちろん犯罪はゼロではありません。
ニュージーランド警察の発表によれば、2023年は凶悪犯罪、窃盗犯罪ともに発生件数が増加しています。
治安のいい地域と悪い地域
ここからは、ニュージーランド国内における治安のいい地域と悪い地域をご紹介していきます。
具体的な地域名を出して解説しますが、あくまで参考としてお考えください。ここで治安がいいと紹介している都市であっても犯罪はありますし、気を抜いて無防備で過ごしてもいいというわけではありません。
また、治安が悪い地域としてご紹介している場合でも、絶対に行ってはいけない・住んではいけないというわけでもありません。
治安のいい地域:オークランドのノースショアシティ
オークランドはニュージーランド最大の都市ですが、治安のいい地域、悪い地域があります。
北部のノースショアシティ(通称ノース)は
オークランドのなかでも治安がいいといわれています。
家の値段もほかの地域よりも高く、富裕層が住んでいることも多いです。
ゴミや落書き、ホームレスや酔っ払いも少ないとされています。
治安のいい地域:クライストチャーチのウィグラム
クライストチャーチのウィグラム周辺は、
アジア系住民も多く、静かで比較的安全だと言われています。
治安の悪い地域:オークランド南部のマヌカウやオタフフ
オークランド南部のマヌカウや
オタフフといったエリアは注意が必要です。
落書きやゴミも多いです。
また、昼間であっても酔っ払いやホームレスがうろうろとしており、あまり雰囲気がいいとはいえません。暴行事件なども多発していますので、特に夜は注意しましょう。
治安の悪い地域:クライストチャーチ東部のリンウッド
クライストチャーチも全体としては安全な街として有名ですが、
東部のリンウッドはやや注意が必要です。
盗難事件や強盗事件も頻発しています。夜になると人通りもいっきに少なくなります。
治安の悪い地域:ウェリントンのキューバストリート(特に夜)
ウェリントンの
キューバストリートは、
特に夜間は注意が必要です。
バーやクラブなどが多く、夜は酔っ払いが多くなります。昼間はにぎやかでお洒落な雰囲気がありますが、夜は注意しましょう。
犯罪の種類と対策
ここからは、ニュージーランドで被害に遭いやすい犯罪の種類と対策をご紹介します。
車上荒らし・空き巣
留学やワーキングホリデーなど、滞在期間が決まっている場合あまり車を持たないかもしれませんが、持つ場合は車上荒らしに注意しましょう。
車内に貴重品や手荷物を放置しない、短時間であっても必ずロックする、警報ベルなどを用意するといった対策ができます。
空き巣についても、住宅選びのときからセキュリティーがしっかりしているか確認する、短時間であっても戸締りをしっかりするなどの対策をしましょう。
スリ・ひったくり・置き引き
スリやひったくり、置き引きは観光客も被害に遭いやすいです。
・手荷物から目を離さない、
・カバンはしっかりと抱えて持つ、
・貴重品はウェストポーチに入れて持つ、
・多額の現金を持ち歩かない
などの対策ができます。
ちなみに、防犯機能が備わったリュックもあります。
外側からファスナーが開けられにくい作りになっているので、スリなどの被害を防ぎやすいです。
また、残念ながら日本人はほかの外国人より無防備だと思われていることも多いです。狙われやすいということを意識し、気を抜かないようにすることが大切です。
カードのスキミング
特殊端末(スキマー)を使ってカードのデータを盗み、悪用するという
スキミング被害も多いです。
カードを多く作りすぎない、不要なカードは持ち歩かない、暗証番号を入力する際は他人から見えないようにするなどの対策ができます。
ニュージーランドでの事故やトラブル対応
ニュージーランドで事故やトラブルに遭ってしまったときの対応をご紹介します。
いざ犯罪などに巻き込まれてしまうと、ショックなどでなかなかとっさの判断ができない可能性もあります。事前に、トラブル時にどのような対応を取るべきなのか覚えておくと安心です。
ニュージーランドでの緊急連絡先
ニュージーランドでの緊急連絡先として、
「111」を覚えておきましょう。
警察や消防、救急はすべてこちらで通じます。
まず、警察・消防・救急のどれか聞かれます。その後、現在地やその場の状況などを聞かれますので、できるだけ落ち着いてはっきりと答えましょう。
なお、緊急でない場合は
「105」に連絡します。
報告や相談ができます。
盗難や紛失被害に遭ってしまった場合は、まず最寄りの警察に行き、「紛失・盗難届け受理証明書」を発行してもらいます。
サポートが必要な場合のために、在ニュージーランド日本国大使館の連絡先もひかえておきましょう。
匿名で報告したい場合は「CRIME STOPPERS」
何か不審な動きをしている人がいる、違法なものを持っている人がいる、といった場合に、匿名で報告したいこともありますよね。
その場合は、
「CRIME STOPPERS」を活用しましょう。
24時間いつでも、電話やメールで報告できます。
寄せられた情報は適切な機関に届けられます。報告した人にCRIME STOPPERSから連絡がくることはありません。
ニュージーランドに行く前に読んでおくといい書籍
最後に、ニュージーランドに行く前に読んでおくといい書籍をいくつかご紹介します。
もちろんインターネットでもさまざまな情報を入手することができますが、より深く、体系的にしっかりとまとめられている情報を知りたいという方は、ぜひ以下の書籍を読んでみてくださいね。
オーストラリア・ニュージーランド留学
ニュージーランド留学を考えている方にぴったりの書籍がこちらです。
オーストラリア・ニュージーランドでできるさまざまな留学、手続きの方法などの詳しい情報が載っています。海外や留学にあまり知識や経験がない方でも読みやすいです。
オーストラリア・ニュージーランド留学|留学ジャーナル(Amazon)
ワーキングホリデーinニュージーランド
ニュージーランドでのワーキングホリデーについて、事前の手続きから現地での生活、活動などをわかりやすく詳しく紹介している本です。
実際にニュージーランドでワーキングホリデーをした人の体験談も載っています。
ワーキングホリデー in ニュージーランド|オセアニア交流センター(Amazon)
思いっきりニュージーランド―短期旅行からワーキングホリデーまで
サブタイトルにあるように、短い期間にちょっとだけニュージーランドに旅行に行くという方にもおすすめなのがこちらの本です。
思いっきりニュージーランド!: 短期旅行からワーキングホリデーまで|鈴木 麻里子(Amazon)
もちろん、留学やワーキングホリデーに関して有益な情報もたくさん載っています。キャンプやトレッキングなど、ニュージーランドでできるアクティビティについても知ることができます。
まとめ
今回の記事では、安全なイメージの強いニュージーランドの治安状況と安全対策についてご紹介していきました。
またあわせて、治安のいい地域・注意した方がいい地域、気をつけるべき犯罪と対策、事故やトラブル対応などについてもわかりやすく解説していきました。
記事のなかでもご紹介したとおり、ニュージーランドは比較的治安が良い国ですが、それでも被害に遭わないために気をつけるべきことはたくさんあります。
ぜひ、この記事でご紹介した内容を参考にしてみてくださいね。
また、ご紹介したニュージーランドの治安状況について、「もっと詳しく知りたい」「ネイティブの意見を聞いてみたい」と思った方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!
レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。
ニュージーランド出身の講師であれば、よりリアルな現地情報を聞くこともできます。ぜひ、みなさんの英語学習や渡航前の準備にレッスンをフル活用してくださいね。

◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!