- フィリピン留学をおすすめしないと言われる理由
- フィリピン留学のデメリットを理解しておこう
- フィリピン留学で後悔しないためにすること
- フィリピン留学で失敗しないために留学中にすること!
- 留学前に英語を勉強しておこう!
- まとめ
フィリピン留学をおすすめしないと言われる理由
英語を学びに留学すると言うと、アメリカ、オーストラリア、イギリスなど英語圏をイメージする人が多いのではないでしょうか。また、これらの国は依然として留学先として人気が高いです。
私自身もオーストラリアにワーホリで行き、語学学校とビジネスカレッジで学びました。
そんな中、注目され始めたのがフィリピン留学です。
私自身もセブ留学後にセブに移住し現地就職しましたが、フィリピン留学がその後の人生にプラスになったため良かったと思っています。ですが、世間ではフィリピン留学をおすすめしない、という意見も出ています。
その理由は主に、英語の問題、学校の問題、生活環境の問題の3つです。これについては私も理解できる部分があり、留学先を検討したい人には必ず理解して欲しいことです。
今回の記事では、フィリピン留学のデメリットとメリット、後悔しないためにすべきことについて説明します。
フィリピン留学のデメリットを理解しておこう
まず、どの国でもメリットとデメリットはありますが、フィリピン特有デメリットとして知っておくべきことについて説明します。
ただ、デメリットは見方を変えればメリットにもなります。そのため、デメリットをいかにメリットとして見られるか?という視点を持ってください。
ネイティブ英語ではない
多くの留学生が気にすることが、フィリピン英語はネイティブ英語ではない点ではないでしょうか。
フィリピン人講師の発音がネイティブスピーカーのようにきれいではないため、フィリピン英語の訛りが身に付くのではないかという心配です。
確かに、フィリピン人講師は全員がネイティブのようなきれいな英語を話すわけではありません。ですが、ネイティブスピーカーと区別がつかないくらい発音がきれいなフィリピン人もいます。
発音指導は、発音がきれいで指導に慣れている講師がしている傾向があり、あまり心配する必要がないと思います。
また、聞き取りにくいのではないか、という不安がある人もいると思います。これについては、話す相手は必ずしもネイティブだけとは限らないため、ネイティブ英語以外の英語に慣れておくことも大事です。
英語は世界の共通語としての役割もあり、日本人も含め世界中の多くの人が話しています。
そのため、各母語から影響を受けた訛りのある英語を話すことは当然で、ネイティブ英語しか理解ができないのでは不便です。
スパルタ校が厳しい
フィリピン留学では各学校の方針や事情によりコースがあります。その中で、数多くのレッスンを提供し、英語漬けの学習環境を提供するスパルタ校またはコースがあります。
フィリピン留学は、社会人が限られた時間の中で英語力アップを目的に短期ですることが多いのも特徴です。
スパルタ校は、それらの要望や本気で英語学習に取り組みたい意識の高い人のための学校です。 そのため、授業数が多かったり、英語以外は使用禁止、外出の制限があったりとルールも厳しいです。
これはメリットとして見れば、厳しい環境の中で英語学習に本気で取り組むことで大きな成果が期待できます。ですが、それが厳しいと思うのなら、学校選びでスパルタを選ばなければ問題ありません。
できる友人はアジア人
フィリピン留学は元々、英語習得に熱心な韓国人をターゲットに、安い費用で多くのマンツーマンレッスンを提供できることを売りにしたことが始まりだそうです。
この経緯から、韓国人、日本人をメインとしてアジア人が多く、日本人限定の学校もあります。留学生は英語学習に集中したい意志があり、友人作りを重視していない傾向があります。
食事が合わない
フィリピンでは、西洋的な料理が日常的には多いです。野菜が極端に少ないことや揚げたチキンや油っぽい料理、ハンバーガーなど西洋人が好む料理などです。そのため、和食が好きな人や健康志向の人の場合、食事が合わないことがあります。
ですが、多くの学校では留学生の健康に配慮し、寮の食事で野菜メニューを取り入れたり日本人の口に合う料理を提供しています。
また、和食もマニラ周辺やセブなど都市部であれば問題なく食べることができます。
インターネットが遅い
インターネットの速度は学校や場所により遅いことがあります。動画の編集をするなど特殊な作業をする場合、学校や寮のネットでは不便を感じる可能性があります。
ですが、セブであればITパークのカフェなどは比較的早い速度が出ます。気になる場合は、学校に問い合わせたり自分で調べておくと安心です。
治安が良くない
まず、日本ほど治安の良い国はないということです。フィリピンも日本に比べると治安が良くないですが、気を付けていればほぼ問題ないです。
例えば、夜遅くまでの外出や夜の一人歩き、繁華街に深夜出歩くなどを避けるようにすることです。
治安のあまり良くない国で、自分の身は自分で守る、起きたことはすべて自己責任という意識を養うことは他の国に行く時にも必要です。
フィリピン留学で後悔しないためにすること
ここからは、フィリピン留学で後悔しないためにすることについて説明します。
明確な目的と目標設定をする
漠然と「英語が話せるようになりたい」ではなく、明確な目的や目標設定をすることです。
その理由は、マンツーマンレッスンが基本であるため、個々のニーズに合わせたレッスンが可能であることから、しっかりした目的や目標を設定することで成果が出やすいからです。
私の例を挙げると、再就職に向けて3週間の留学期間の中で、TOEICのスコア900点以上を取るために文法の強化、ビジネス英語での会話力のレベルアップを目標にしました。
事前の情報収集をする
学校や寮に関すること、生活環境、治安、フィリピン人の考え方や習慣です。これらの情報を事前に得ておくことで、余計な不安や心配をせず、リスクやトラブル回避もできるので、英語学習により集中して取り組むことができます。
特に長期留学する場合、これらの事情や条件が自分に合わないと留学生活が難しくなるため、入念に情報収集をした方がよいです。
フィリピン留学のメリットとデメリットを理解する
フィリピン留学のメリットとデメリットの感じ方には個人差があるため一概には言えません。
自分の留学目的や求めるものに合わせて、メリットとデメリットを把握し、フィリピンが他国への留学と比べ自分に合っている留学先なのかを自分で判断する必要があります。
フィリピン留学で失敗しないために留学中にすること!
フィリピン留学で失敗しないために留学中に注意すべきことは以下の通りです。
担当講師に目的や目標をシェアする
ありがちな例が、フレンドリーなフィリピン人講師と楽しいだけのフリートーキングで授業が終わってしまうことです。
授業を消化すれば良いという感覚でレッスンを受けるのは勿体ないです。講師側も学ぶ側の目的ややる気によって教え方、サポートの仕方やレベルも変わって来ます。
そのため、担当講師には自分の目的や目標をシェアし、自分の目標に合ったレッスンを受けられるように自ら働きかけることも重要です。
無理のないカリキュラムで学ぶ
フィリピン留学は通常のコースでも朝から夕方までレッスンがあるため大変です。一日のレッスン後に復習や予習をすることはかなりハードです。
スパルタを選ぶ場合は、レッスン後はもちろん、週末も休みを返上して勉強するくらいの覚悟が必要です。無理をしたくない人は学校やコース選択に気を付けてください。
体調管理をする
フィリピンは日本とは生活環境がかなり違うため、体調を崩しやすい人も多く入院する人もいます。
また、留学中は朝から夕方までレッスンがあり、かなり疲れることも体調を崩しやすい原因です。そのため、留学中は体調管理をしっかりすることです。
夜間や夜遅くまでの外出は控える
日本は治安の良い国なので、夜間の外出や夜遅くまで出歩いても犯罪に巻き込まれることはほとんどありません。ですが、フィリピンでは、そのような感覚でいると危険です。
また、興味本位で治安の良くないエリアに行ったり、女性が夜ひとりで出かけることはしない方が良いです。
留学前に英語を勉強しておこう!
フィリピン留学で成果を感じられるかは留学前にいかに勉強しているかがカギになります。より具体的にすべきことを説明します。
中学英語レベルの単語や文法は身に付けておく
フィリピン留学ではレッスンでも会話をする機会が多くあります。ですが、会話は相手の有無ではなく、まず自分がある程度話せるようになっていなければできません。
会話のベースになるのが中学英語レベルの単語や文法です。そのため、まずは中学英語レベルをしっかりと学んでおくことが非常に大事です。
ひとりで会話練習をする
多くの学習者が勘違いしていることが「相手がいないから会話ができるようにならない」というものです。先の項目でも触れた通り、会話は相手と話す前にまず自分で練習します。
まず会話例の音読することから始め、それを自分のパターンに応用して練習、最終的には自分で場面を設定して会話を作り音読するなど、まずはひとりで会話練習します。
会話練習をする機会をなるべく作る
今ではオンライン英会話や言語交換アプリ などのサービスがあり、日本でも会話練習ができます。ある程度話せるようになったらそれらを利用して実践的な会話練習をしておくと、フィリピン留学でも英会話に抵抗感がなく、マンツーマンのメリットを最大限に活かすことができます。
まとめ
フィリピン留学は欧米留学に比べると留学費用が安く、マンツーマンレッスンを受けられることがメリットです。
一方、欧米に比べ生活環境や食事の質が低いことや治安の問題があることは事実です。フィリピン留学を検討する際には、メリットとデメリットを理解し、自分の留学目的に合っているかどうかを見極めてください。
◇経歴
日本、韓国の企業で通訳・翻訳、アシスタントとして勤務
日本にて韓国語講師として5年勤務
フィリピンにてフリーの通訳として英語、韓国語、日本語の3言語の通訳を担当
◇資格
・韓国語能力試験(TOPIK)6級
・延世大学校韓国語教員養成課程修了
◇留学経験
【オーストラリア】
・クイーンズランドカレッジオブイングリッシュ:3カ月
・ゴールドコーストカレッジオブビジネス:6カ月
【フィリピン】
・ファーストウェルネスイングリッシュアカデミー:3週間
【韓国】
・梨花女子大学校言語教育院:3週間
・延世大学校言語研究教育院(韓国語教員養成課程):5週間
【タイ】
・プロランゲージ(タイ語):1年6カ月
◇海外渡航経験
ワーキングホリデーにてソウルの企業数社で通訳・翻訳、セールス、マーケティングを担当
韓国語習得のための留学5回(一般韓国語、ビジネス韓国語)
延世大学校にて韓国人と共に韓国語教育について学ぶ
◇自己紹介
韓国語学習コンサルタント
韓国語講師
講座構築コンサルタント
オンラインで韓国語学習に悩みを持つ学習者の問題解決をする韓国語学習コンサルタント、韓国語講師として韓国語習得に成功する学習法や練習法も指導しています。
また、英語と韓国語習得に成功した経験とカリキュラム構築、教材作成の経験を活かし講座構築の方法をあらゆるジャンルのプロに指導するコンサルタントとしても活動しています。
海外就職でフィリピンのセブに移住して5年半在住、現在はタイのチェンマイに住んでいます。
外国語に興味があり、英語、韓国語(ビジネスレベル)、中国語(中級)、現在はタイ語習得を目標に勉強しています。