「一言でいえば」は英語でどう表現するべき?日常会話で使える英語表現4選

誰かと会話をしているときに、「一言でいえば」「一言でいうと」といった前置きをして、感想などを短く表現することがありますよね。そんなとき、日本語ならスラスラと「一言でいえば」という表現が出てくるでしょう。

では、それを英語では言えるでしょうか?もしも英語では言えないな…と感じる方がいらっしゃれば、ぜひこちらの記事を参考にしてください。

この記事では「一言でいえば」「一言でいうと」にあたる英語表現を、日常英会話でよく使われるものに絞って例文とともにご紹介していきます。日本人の感覚でも覚えやすいものばかりですから、ぜひいくつか覚えて、実際に英語で会話をするときに使ってみてくださいね。

In short

最初にご紹介する “In short” という表現は、とても短いですし、使われている単語も身近なものですから、感覚的にも覚えやすいでしょう。日本語に訳すと「短く言えば」「要するに」といった意味になります。こちらは例文と日本語訳から、使い方やニュアンスを感じ取ってみてください。

In short, we need to improve our sales.
一言でいえば(要するに)、私たちは売上を向上させる必要がある
I have a lot of things to comment about it, but in short, I didn’t like the show last night.
コメントしたいことは山ほどあるけど、一言でいえば(要するに)、昨夜のショーは気に入らなかった

In shortという表現は、上記の例文のとおり文頭につけます。例文2は文中にあるように感じるかもしれませんが、このフレーズでは、butが2つの文章を繋いでいるため、in shortが2番目の文章の文頭に来ている形です。

どちらの表現も、「一言でいえば」と訳すのか「要するに」と訳すのかは文脈によりますが、どちらにしてもあまりニュアンスは変わりません。

ちなみに、In shortという表現は、やや堅めなイメージもあるため、ビジネスシーンでもよく使われます。日常会話の中で使っても全く問題ありませんが、ビジネス英語を勉強している人に特におすすめの表現です。

To put it in a/one word

こちらの表現も単語の意味がわかれば理解しやすいでしょう。日本語に訳すと「一言にすれば」という意味となり、まさに「一言でいえば」にぴったりな表現です。

wordの前は、冠詞のaを持ってきてもいいですし、”one”を使って1という数字を強調してもいいですが、どちらにしても同じ意味となります。

To put it in a/one word, it was absolutely wonderful!
(In a/one word, it was absolutely wonderful!でも可)

一言でいえば、かなり素晴らしかったよ!
To put my opinion in a/one word, I disagree with you.
私の意見を一言でいうなら、あなたの意見には同意できません
To put the situation in a word, it’s been total chaos.
状況を一言で言えば、完全なカオスだよ

この“put it in a/one word”という表現は、itの部分を上記の例文のように他の名詞に置き換えて使うことができます。もしも、itだけで事足りる場合は、例文1のように “in a/one word” という風に省略することも可能です。この形だと、前項でご紹介した “in short” と同じ使い方になりますね。

また、こちらの表現もビジネス英語として使えるので、仕事で英語を使いたい人は覚えておくと良いでしょう。ただし、例文2のようにストレートすぎる言い方をすると、失礼にあたることがありますから、使い方には気をつけましょう。

上記の例文はネガティブなフレーズが多くなっていますが、もちろん例文1のようにポジティブなことを言うときに使っても問題ありません。

To put it briefly

こちらの表現も上記の“to put it in a/one word” と同じ使い方ができる表現です。“briefly” という単語が使われているのが異なる点ですが、この単語は「短く」という意味ですので、全体としては「短く言うなら」といった意味の表現となります。

「一言でいえば」の「一言」とは少しニュアンスがズレてしまいますが、パターンとして覚えておくと良いでしょう。

To put it briefly, you can count on me.
手短に言えば、私を頼りにしてってことです
To put my opinion briefly, I mostly agree with you but I have a different point of view on the meeting last week.
私の意見を簡潔に言うと、ほとんどあなたと同意見なのですが、先週の会議については見解が異なります

brieflyという単語が捉えづらい人もいるかもしれませんが、上記の “To put it in a/one word” と見比べてみれば、ほぼ使い方が一緒なことがわかるでしょう。ただし、“a/one word” と言っていないため、このbrieflyを使った表現を用いる際には、例文2のようにやや長めの文章をくっつけても不自然ではありません。

例文2の場合も、自分の意見を要約して述べているためこの表現を使うことは自然なのですが、今回のテーマの「一言でいえば」とは少しズレてしまうかもしれませんね。

In a nutshell

「一言でいえば」「簡潔に言えば」という意味で本当によく使われる表現が、こちらの “In a nutshell” です。これは「一言でいえば」「要約すると」「つまり」といった表現として使われており、カジュアルシーンでもビジネスシーンでも使われる便利なフレーズです。

ちなみにnutshellとはナッツ(木の実)の殻のことですが、なぜ直訳すると「木の実の殻の中」という意味が「一言でいえば」「簡潔に言えば」という表現になるのか疑問に思う人もいるでしょう。これは、木の実が小さいため、「そんな小さな木の実の殻にも収まるほどに言えば」という発想のようです。

In a nutshell, I totally loved my time in Spain.
一言で言えば、私はスペインでの滞在をすっかり気に入ってしまった
He told me what happened last night in a nutshell.
彼は昨夜起こったことを簡単に話してくれた

「一言でいえば」という表現にするなら、例文1のように文頭に “In a nutshell” を置いて、その後に伝えたいことをくっつけるという、ここまでご紹介した表現と同じ文章の組み立て方ができます。

ただし、例文2のように、誰かが一言もしくは簡単に何かを伝えてくれたことを表現する場合には、文章の最後に置く場合もあります。これは今回ご紹介した表現すべてに共通することですので、この形も使えるようになるとさらに表現の幅が広がるでしょう。

まとめ

今回ご紹介した表現は、どれも日常会話の中で使っても、ビジネスシーンで使っても問題のない表現ですから、1つくらいは使えるようになっておくと、会話をする上で役立つはずです。より適した状況や使い方を深く習得したい場合は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話講師たちと一緒に練習してみてくださいね。

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