
みなさんは、中国の「瀋陽(しんよう)」という都市を知っていますか?
名前はなんとなく聞いたことがあるけれど、詳しくは知らないという方もいれば、今回初めて名前を聞いたという方もいるのではないでしょうか。
そこで、今回の記事では、そんな瀋陽に焦点をあててご紹介したいと思います。具体的には、位置や気候、アクセス方法といった瀋陽の基本情報、瀋陽の気になる治安情報、瀋陽で味わいたい名物料理とグルメ情報、瀋陽で訪れたい主な観光スポット、さらに旅の参考にしてほしい瀋陽のおすすめモデルコースなどをわかりやすくていねいに解説します。
これから瀋陽に行く予定がある方はもちろん、中国のさまざまな都市について知識を得たいという方なども、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
中国・瀋陽の基本情報
中国には都市がいくつもあり、北京や上海といった有名な地名は知っていても、そのほかはよく知らない……という方も多いのではないでしょうか。そこでまずは、「瀋陽」の基本的な情報からチェックしていきましょう!
瀋陽は、中国の東北地方にある遼寧省(りょうねいしょう)の省都です。旧称は奉天といい、欧米ではムクデンという名前でも知られています。
緯度は日本の北海道・函館と同じくらいです。
面積は 12,948 平方キロメートル (4,999 平方マイル)、人口は約907万人(2020年の国勢調査による)で、東北地方最大の都市であり、遼寧省の政治、文化、経済の中心地として栄えてきました。
なお、日本との時差はマイナス一時間です。
瀋陽の気候
上記の通り、瀋陽は北海道・函館と同じくらいの緯度に位置しています。
気候帯としては、温帯モンスーン型大陸性気候に属しています。
夏は南からの季節風があり、冬はシベリアからの季節風の影響を受ける半湿潤の気候であり、夏と冬の気温差が大きいことが特徴です。年間の平均気温は8.3度、年間降水量は530ミリから680ミリ程度となっています。
夏場は平均気温が20度ほど、最高気温は32〜36度ほどであり、高温多湿の気候となります。冬場は寒さが厳しく、最低気温がマイナス20〜30度ほどになることもあります。
気候面からみた観光のベストシーズンは5月〜9月となります。
瀋陽へのアクセス方法
日本から瀋陽へは、中国南方航空などにより、羽田空港、成田空港、関西国際空港などから瀋陽桃仙(しんようとうせん)国際空港まで直行便が運行しています。
直行便の場合、フライト時間は約3時間30分となります。
また、北京や上海など、中国国内からの国内線もありますので、そこから乗り継ぎ便を利用して行くこともできます。
瀋陽の治安情報
瀋陽への旅行を考える際、気になるのが現地の治安状況ではないでしょうか。ここでは、瀋陽の治安の概要や、気をつけるべきことなどをご紹介します。
瀋陽の治安は比較的安定している
在瀋陽日本国総領事館のサイトによると、東北3省各省・各市の治安状況は概ね安定しているとされています。
なお、中国国内において9月はほかの月に比べて日本や日中関係に対して関心が集まりやすい時期といわれています。
よくある犯罪・トラブル
新興の開発エリアである渾南区などの歓楽街・繁華街では、特に夜間に酔っ払いが増え、外国人観光客への声かけやつきまといなどが発生しています。
また、瀋陽北駅周辺はほかの駅よりも治安が良くないとされており、夜間は人通りも少なくなります。スリ・置き引きなどもありますし、ガイドを装い、詐欺やぼったくりをする人もいますので気をつけましょう。
また、かつて工業地帯として栄えた鉄西区の一部エリアは、工場閉鎖によって治安が悪化しています。監視カメラも少ないため、貴重品などを持ち歩く際は最低限にしましょう。
トラブルにあった際の緊急連絡先
もし瀋陽滞在中にトラブルにあってしまった場合は、警察:110、救急車:120、消防: 119に連絡するか、在瀋陽日本国総領事館(電話: +86-24-2322-7490)へ連絡するようにしましょう。
瀋陽の名物料理とグルメ情報
続いてここからは、観光の際に味わいたい瀋陽の名物料理やグルメをご紹介します。
瀋陽のある中国東北部の料理は、東北料理(東北菜)と呼ばれています。寒い気候にあわせて、ほかの地域よりも塩分・油分が多めで味付けが濃いのが特徴です。また、しっかりとエネルギーを補充できるよう、ボリュームもたっぷり。そのほか、保存食や発酵食品などの食文化も発達しています。
餃子・シュウマイ
餃子の名産地としても知られる瀋陽。
世界最古の餃子専門店として知られる「老邊餃子(ラオビエンジャオズ)」をはじめ、おいしいお店がたくさんあります。豚肉、ニラ、白菜、にんにくなどの具材を、東北地方ならではの厚いもちもちとした皮で包んでいます。
また、シュウマイも1796年創業の老舗「馬家燒麥(マージャーシャオマイ)」というお店が有名です。高級牛肉を包み、皮に38ものひだをつけて蒸し上げます。
麺料理
「老四季抻面(ラオスージーチェンミェン)」という手延べ麺料理が名物です。
しっかりとしたコシのある麺は、スープとよく絡みます。旨味たっぷりのスープは寒い時期に食べると身体が温まります。夏場も食欲をそそるローカルグルメとして、地元の人々から愛されています。
瀋陽の主な観光スポット

ここからは、瀋陽に行ったら訪れたい主な観光スポットをご紹介します。
瀋陽故宮(しんようこきゅう)
瀋陽故宮は、中国東北地方に現存する唯一の皇宮建築群です。
1625年〜1644年までのあいだ、後金(のちの清朝)の宮殿として使用されていました。2004年には世界遺産にも登録されています。
満州族の伝統的な様式と漢族の宮殿建築が組み合わさった建築様式が特徴です。
遼寧省博物館
東北地方の歴史と文化を幅広く知ることができる総合博物館です。
大きく「古代文明館」「近現代歴史館」「自然科学館」の3つのエリアがあり、さまざまな出土品、文物、コレクションなどが展示されています。
瀋陽植物園
市の中心部から20kmほど離れた郊外にある植物園です。
総面積211万㎡の広大な園内には、1700種以上の植物が植えられ、中国各地の植生が楽しめるほか、絶滅危惧種の希少種も見ることができます。
北陵公園(ほくりょうこうえん)
瀋陽市内北部にあり、敷地面積330万㎡を誇る広大な陵墓です。
2004年には、ユネスコ世界文化遺産にも登録されました。清の太宗ホンタイジとその皇后の墓「昭陵」を中心として、人工池や遊園地まであり、レジャースポットとなっています。
瀋陽九一八(きゅういちはち)歴史博物館
日中の歴史の中で重要な出来事の一つである「満州事変」の引き金となった場所のすぐ横に建てられた博物館です。
歴史について、ジオラマなどを多用しわかりやすく展示しています。
中山広場
中山広場は、瀋陽市の中心部に位置する広大な公園です。
季節の花々、木々の美しさを鑑賞するのも良いですし、ベンチなどで休憩するのも良いでしょう。公園の近くには、お買い物に便利なショッピングスポットもありますし、レストラン、カフェなどの飲食店も充実しています。
張氏帥府博物館(ちょうしすいふはくぶつかん)
近代中国の歴史における重要人物・張作霖と張学良父子の邸宅だったものを改装して作られた博物館です。
中国と西洋の建築様式が融合した建築物としての美しさも目を引きます。広大な敷地には大清楼、小清楼、西院、四合院、関帝廟、趙四小姐楼などの貴重な文化財が点在しています。張学良にまつわる資料や歴史を深く学ぶことができます。
瀋陽のおすすめモデルコース
最後に、瀋陽観光のおすすめモデルコースをご紹介します。
歴史をメインに学びたい方は、午前中に瀋陽故宮をじっくりと時間をかけて見学したあと、ランチを食べ、その後張氏帥府博物館を見学し、ついで九・一八歴史博物館に向かうコースがおすすめです。
自然に癒やされたい方は、北陵公園の広大な敷地を散策したり、清朝皇帝の霊廟を見学するところからスタートしてみてください。
次に、郊外まで足を伸ばして瀋陽植物園に行く、または瀋陽森林動物園と瀋陽世博園の2つに行くのがおすすめです。
瀋陽観光で充実した時間を過ごそう
今回の記事では、中国の「瀋陽」という都市についてご紹介していきました。具体的には、位置や気候、アクセス方法といった瀋陽の基本情報、瀋陽の気になる治安情報、瀋陽で味わいたい名物料理とグルメ情報、瀋陽で訪れたい主な観光スポット、さらに旅の参考にしてほしい瀋陽のおすすめモデルコースなどについてわかりやすく解説してきました。
この記事でご紹介したとおり、瀋陽は素敵なスポットやおいしい名物グルメなどがあり、観光が楽しめる魅力的な場所です。
しかし、治安事情など、スムーズでトラブルのない滞在にするために知っておきたいことや気をつけたい注意点があります。ぜひ、この記事でご紹介した内容を参考にぜひ試してみてくださいね。
また、ご紹介した瀋陽の都市情報や観光情報について、「もっと詳しく知りたい」「ネイティブスピーカーの意見を聞いてみたい」と思った方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン語学レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。
中国、特に瀋陽やその周辺地域出身の講師であれば、よりリアルな現地情報を聞くこともできます。ぜひ、みなさんの英語・中国語学習や渡航前の準備にレッスンをフル活用してくださいね。
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!