
ドイツの首都ベルリンは、歴史の重みと最先端のカルチャーが共存する魅力的な都市です。
ブランデンブルク門やベルリンの壁跡といった象徴的な観光地に加え、アートがあふれる街並みやカフェ文化も人気。人生で一度は訪れたい魅力溢れる場所です。
今回の記事では、そんなベルリンを満喫するための観光情報をまとめました。
2泊3日で効率よく回れるモデルコースから、半日観光にぴったりのスポット、地元グルメまでを詳しく紹介していくので、ぜひベルリン旅行の参考にしてみてくださいね。
ベルリン観光の魅力と特徴
ベルリンは、ドイツ最大の都市であり歴史的にも重要な意味を持つ街です。第二次世界大戦や冷戦など、ヨーロッパの近代史を語る上で欠かせない舞台で、歴史的建造物や記念碑が点在しています。
そんな歴史情緒溢れる一方で、再統一後に発展したクリエイティブな街としても知られています。
街を歩けば、クラシックな建築とストリートアートが共存し、どこか自由な空気を感じられるのが特徴。ロンドンやパリといったヨーロッパの大都市とも異なる、ユニークな文化が魅力です。
ベルリン観光2泊3日で満喫するおすすめプラン
早速、2泊3日でベルリン観光を満喫するおすすめプランを紹介していきます。
<1日目:歴史をたどる王道コース>
1日目はベルリン観光に欠かせない「歴史をたどるコース」です。
午前はベルリンの象徴「ブランデンブルク門」からスタート。
ブランデンブルク門は1791年に建造されたプロイセン王国の凱旋門で、上部には四頭馬車と女神ヴィクトリア像が鎮座しています。ブランデンブルク門を見た後は、近くの「連邦議会議事堂」で展望ドームから市内を一望してみましょう。
午後は首都分断の歴史に触れられるスポット「イーストサイド・ギャラリー」、「ベルリンの壁博物館」や、国境を封鎖していたかつての検問所「チェックポイント・チャーリー」へ。
訪れる前にはベルリンの壁にまつわるドイツの歴史を予習しておくのがおすすめです。
<2日目:アートとカルチャーを巡る日>
2日目は、ベルリンのアートとカルチャーを堪能するコース。
まず午前中は、古代から近代までの芸術を鑑賞できる「博物館島」へ。
壮大な5つの博物館が立ち並ぶ珍しい世界遺産で、アート好きにはたまらないスポットです。
午後は注目エリア「ミッテ地区」でお土産探しやおしゃれなカフェを巡ってみましょう。
<3日目:宮殿と街歩きを楽しむ>
最終日は「シャルロッテンブルク宮殿」で優雅な時間を過ごし、周辺の庭園を散策するコース。
シャルロッテブルク宮殿は、初代プロイセン国王フリードリヒ1世が妻である王妃シャルロッテのために建てた宮殿です。宮殿の内部は豪華絢爛で見応え抜群です。
午後は大ショッピングストリート「クーダム」で街歩き。
かつて西ベルリンの中心だったこのエリアには全長3.5kmの大通りがあり、数多くの一流ブランドが並んでいます。ヨーロッパらしい伝統的な雰囲気があり、有名ショップでの買い物はもちろん、のんびり歩くのも楽しいストリートです。
半日でも楽しめるベルリン観光スポット

見どころが多いベルリン観光は、「どこを優先的にまわればいいの?」と迷ってしまう方も多いですよね。
そんな方のために「ここは外せない!」という観光スポットを厳選したので、ぜひ旅のプランを考える際の参考にしてみてください。
ベルリンの壁にまつわるスポット
30年近くにわたりドイツの街を東西に分断していたベルリンの壁。
壁自体はもうほとんど残っていませんが、壁にまつわるスポットは複数点在しています。ドイツの歴史を知る上で欠かせないスポットなので、ベルリンを訪れたらぜひ足を運んでみましょう。
■ ベルリンの壁博物館
厳しい監視下で命懸けで越境を試みた人々の様子が分かる展示があり、教科書の文章だけでは分からない当時の様子をリアルにイメージすることができます。
■ イースト・サイド・ギャラリー
オストバーンホーフ駅とヴァルシャウアー・シュトラーセ駅の間にある1.3kmにわたるアートギャラリーで、21ヶ国118名のアーティストが平和を願う壁画を残しています。
■ チェックポイント・チャーリー
コッホシュトラーセ駅からすぐの場所にある、かつて国境を封鎖していた検問所です。現在設置されているものはレプリカですが、検問所前には国境警備兵に扮装した人が立っています。
博物館島
ユネスコの世界文化遺産に登録されている博物館島も、ベルリンを訪れたら絶対に足を運びたい観光スポットです。
島にはペルガモン博物館、新博物館、旧博物館、ボーデ博物館、旧ナショナルギャラリーがあり、島内全ての博物館を見学できる1日共通券が24ユーロで売られています。
ただし、1日で5つの博物館をまわるのは難しいので、時間が限られている場合は見たい博物館に絞って鑑賞するのがおすすめです。
5つの博物館の中でも圧倒的なスケールを誇るのがペルガモン博物館。古代ギリシア・ローマコレクション、中近東ヘレニズム美術品、イスラム美術品と珍しく貴重な遺物や美術品が所蔵されています。
※ペルガモン博物館は、改修工事のため2023年から2027年まで休館しています。パノラマ別館は開館しています。
100番バスで名所巡り
ベルリンでは広範囲にわたって観光スポットが点在しているので、バスを使ってまわるのがおすすめです。
観光にピッタリな100番バスはツォー駅から出発し、連邦議会議事堂やベルリン大聖堂などの名所にとまります。
<名所巡りルート>
1895年にヴェルヘルム1世によるドイツ統一を記念して建てられた教会で、第二次世界大戦の空襲により廃墟となった状態をそのまま保存しています。
2. 新ナショナル・ギャラリー
ヨーロッパの20世紀初頭の美術品がコレクションされており、ピカソやミロなど歴史的な有名画家のアートを鑑賞できます。
3. ドイツ連邦議会議事堂
1894年にドイツの帝国議会として建設され、ドイツ統一後に大規模な修繕が行われました。大きなガラスのドームになっている珍しい建物で、内部の見学には事前申し込みが必要です。
4. ベルリン大聖堂
ベルリン最大級の教会で、ネオ・ゴシック様式の内部が美しいのが特徴。ステンドグラスやモザイク画が施されており、その美しさに惚れ惚れします。
5. テレビ塔
ベルリンで1番の高さを誇る368mの塔で、展望台にはレストランがあります。レストランは回転式なのでベルリンの街を360°見渡すことが可能。東ドイツ時代をテーマにしたレトロな内装となっているので、ランチやディナーに利用してみるのがおすすめです。
ベルリンの食べ物を楽しむ名物料理
旅の楽しみといえばやっぱりグルメ。ここからはベルリンの食文化を楽しむ名物料理を紹介していきます。
アイスバイン
アイスバインは豚のすね肉を香味野菜やスパイスと一緒にじっくり煮込んだドイツの伝統料理です。
ホロホロと柔らかく煮えた肉は、マスタードやザワークラウト(発酵キャベツ)と相性抜群。ベルリンを代表する郷土料理のひとつとして知られています。
カリーヴルスト
ベルリン名物のソーセージ料理で、焼いたソーセージにケチャップソースとカレーパウダーをかけたソウルフードです。
フライドポテトを添えて食べるのが定番で、屋台やカフェなど街のいたるところで気軽に味わえます。
ドイツビール
ベルリンでは地元のクラフトビールから老舗醸造所の定番ビールまで、多彩な種類を楽しめます。
ピルスナーやヴァイツェン、黒ビールなど、料理とのペアリングも魅力のひとつ。食事と一緒に本場の味を堪能してみましょう。
プレッツェル
ドイツの定番パンで、特徴的なねじれた形と香ばしい塩味が特徴。
外はカリッと、中はもちっとした食感で、ビールのおつまみや軽食として人気があります。
ケーニヒスベルガー・クロプセ
旧プロイセンの都市ケーニヒスベルク発祥の伝統料理で、牛ひき肉や豚ひき肉を混ぜて作ったミートボールを、白いクリームソースとケッパーで煮込んだ上品な一品です。
まろやかな酸味のソースが特徴で、マッシュポテトやゆでじゃがいもと一緒に食べるのが定番です。
ベルリン観光をより楽しむためのコツ
最後に、ベルリン観光をより楽しむために知っておきたい、旅行のコツや注意点をお伝えしていきます。
有料トイレ用の硬貨を用意
ドイツの公衆トイレは基本的に有料です。
最近はキャッシュレスで現金をあまり持ち歩かない人が多いと思いますが、トイレ用に硬貨を用意しておくと安心です。料金は0.5〜1ユーロで、入口にいる係員に支払う、もしくはゲートに硬貨を入れます。
スリやひったくりに注意
ヨーロッパの中でも治安が良いとされるベルリンですが、観光スポットではスリやひったくりなどの被害が報告されています。
外国人観光客はターゲットになりやすいので、油断は禁物。貴重品から目を離さない、バッグの口はしっかり閉めるなど対策は怠らないようにしましょう。
買い物は平日に
ドイツでは日曜や祝日には店が休業してしまうので注意が必要です。
ベルリンでは一部のスーパーが日曜日も営業していますが、かなり混雑するので避けるのがベター。
レストランも日曜日は休業の場合があるので、事前にチェックしてプランを立てておきましょう。
まとめ
ベルリンは、歴史・文化・アート・グルメがバランスよく楽しめるヨーロッパ屈指の都市。
見どころが多いベルリンですが、限られた日程でも、王道スポットを押さえつつ街歩きやカフェ巡りを組み合わせることで、その魅力を満喫することができます。
ぜひ今回の記事がベルリン旅行のプランニングの参考になれば幸いです。
ネイティブキャンプでは他にも海外旅行や海外留学に関する記事を多数ご用意しているので、ぜひあわせてチェックしてみてくださいね!
◇経歴
英語使用歴:6年
Webライターとして言語学習や海外生活に関する記事を執筆しています。
◇留学経験
メキシコシティでスペイン語留学
◇海外渡航経験
・英語圏含む30ヶ国以上への渡航経験あり
(アメリカ、カナダ、オーストラリアなど)
・海外在住歴:4年
◇自己紹介
海外旅行にハマり英語の必要性を実感したことをきっかけに、一念発起しNativeCampで英語学習をスタート。
オンラインレッスンを繰り返し英会話を身につけました。その後言語学習に興味を持ち、メキシコ国立自治大学が運営する語学学校CEPEでスペイン語を学習。
現在はメキシコシティで英語とスペイン語を使いながら生活しています。