
台南は、台湾最古の歴史ある都市で、京都のように数多くの古跡や寺院があり、豊富な台南グルメが楽しめる魅力的な観光地です。
台南市内には、赤崁楼や孔子廟などの歴史を感じられるスポットや、神農街のようなレトロな街並みが広がるエリアなど見どころがあります。
今回の記事では、台南の観光スポットを巡りながら、人気の台南ローカルフードも楽しみたい旅行者向けに、1泊2日のモデルコースをご紹介します。
- 台南ってどんな街?歴史とグルメが楽しめる台湾最古の都市
- 【1日目】赤崁楼から始まる歴史探訪とグルメ街歩きコース
- 【2日目】安平エリアで歴史&港町散策+名物スイーツも
- 台南グルメはこれを食べたい!担仔麺・牛肉湯・豆花の名店案内
- 台南旅行の基本情報|アクセス・所要時間・移動手段
- まとめ
台南ってどんな街?歴史とグルメが楽しめる台湾最古の都市
台南は、台湾の歴史と文化の発祥地として知られている古都で、レトロな街の雰囲気と、台南オリジナルのグルメ文化が大きな魅力です。
ここではまず、台南の魅力について説明します。
台湾最古の都市が持つ歴史的な魅力
台南は、オランダ統治時代、その後は日本統治時代を経た歴史があります。
かつては台湾の首都として栄えた歴史を持つ台湾最古の都市です。
そのため、台南市内には、赤崁楼、孔子廟、安平古堡など、台湾最古とされる古跡や寺院が数多く残っています。
また、台南の街並みは、レトロで懐かしい雰囲気が色濃く残っており、歴史散策の旅が観光客にとって大きな魅力となっています。
日本統治時代があったことから、日本統治時代の建築物も人気のスポットとして観光客に人気があります。
他の都市とは一味違う「食の都」台南グルメの特色
台南は、台湾の中でもグルメの評価が高く、「食の都」と呼ばれています。
屋台フードの小吃(シャオチー)が発達しており、ユニークな台南グルメが多い街です。
また、他の都市と比較してチェーン店が少なく、昔ながらの個人経営のお店が多いため、個性豊かでディープな食文化を楽しむことができます。
なお、小吃は量が少なめなものが多く、スナック感覚で食べるか、複数のお店をはしごして食べ歩きを楽しむのが台南っ子流の楽しみ方です。
【1日目】赤崁楼から始まる歴史探訪とグルメ街歩きコース
1日目は台南市の中心部を中心にして、台鉄台南駅周辺の観光スポットを効率よく巡るコースです。
観光スポットとして欠かせない、赤崁楼から始まり、孔子廟、林百貨など歴史とレトロを感じるルートを辿ります。
観光の合間には、台南グルメの小吃を楽しみ、街歩きと食を両方楽しむコースプランです。
午前:台南のシンボル「赤崁楼」と周辺の古跡巡り
台南観光のスタートは、台南のシンボルとも言える赤崁楼から始めるのがおすすめです。
赤崁楼は、オランダ統治時代の名残がある台湾最古の古跡の一つで、最も有名な観光スポットです。
赤崁楼には、日本統治時代の遺構も残っており、歴史の移り変わりを感じられます。
赤崁楼の周辺には武廟や大天后宮など、他の古跡も点在し、歴史散策を楽しむことができます。
昼食は、この周辺で担仔麺などの麺料理や、台南独特の軽食を楽しむのが定番です。
台南は量が少なめのお店が多いため、複数のお店に立ち寄り食べ歩きをするのがおすすめです。
午後:孔子廟と林百貨を巡るレトロな街歩きとスイーツ休憩
午後は、台鉄台南駅の南側へ移動し、台湾最古の孔子廟へと向かいます。
孔子廟は、儒教の開祖である孔子を祀った台湾最古の霊廟で、最高学府としての役割も果たしていた重要な歴史的建造物です。
静かで厳かな雰囲気があり、境内には木々が多く、落ち着いた空間なので、ゆっくりと散策するのがおすすめです。
その後、日本統治時代のレトロな建築として有名な林百貨に立ち寄ります。
ここは、現在はデパートとして営業されており、林百貨のオリジナルグッズや台南土産を販売しています。
林百貨や孔子廟の周りには、台南に根付いたスイーツである杏仁豆腐や愛玉(オーギョーチ)、かき氷などのお店が点在しています。
街歩きをしながらスイーツ店でひと休みし、台南の伝統的な味を楽しみましょう。
夜:海安路周辺で楽しむ台南名物の夕食
夜は、海安路芸術街や神農街が散策におすすめです。
特に神農街は、レトロな台南らしい街並みがライトアップされ、SNS映えする街並みを楽しめます。
夕食は、このエリア周辺にすると効率的に夜の観光と食事を楽しめます。
お店は、担仔麺の老舗や、海鮮を使った台南特有の居酒屋メニューを出すお店が多いです。
台南の夜市は、台湾の他の都市と比べると規模が小さいですが、海安路周辺やバーなどで、夜の街を楽しむことができます。
【2日目】安平エリアで歴史&港町散策+名物スイーツも
2日目は、台南市内の中心から西のエリアに行き、港町として栄えた安平エリアの歴史と独特の雰囲気を楽しみます。
安平古堡や安平樹屋を中心に巡り、台南名物のスイーツを満喫するコースです。
午前:安平古堡で巡る台湾最古の歴史と牛肉湯の朝食
2日目は、台南の朝食文化を体験することからスタートします。
牛肉湯は台南名物で、新鮮な牛肉に熱いスープをかけて食べる朝食の定番です。
安平へは、台南市内からバスまたはタクシーでの移動が必要になります。
午前中の安平での観光は、台湾最古の城跡である安平古堡からです。
安平古堡は、オランダ統治時代に建設され、台南の歴史の変遷を伝える観光地として訪れたいスポットです。
展望台もあり、安平の街を一望できます。
また、周辺にはレトロな街並みも残っており、街歩きをするのもおすすめです。
午後:安平樹屋とレトロな港町散策
午後は、安平樹屋と、その隣にある旧英商徳記洋行を巡ります。
安平樹屋は、日本統治時代の倉庫跡に大きなガジュマルの木が絡みつき一体化した不思議な空間で、映えスポットとしても人気です。
旧英商徳記洋行は、日本統治時代以前に、イギリスの商社が建てた洋風建築です。
現在は、台南貿易の歴史を伝える博物館になっています。
その後、安平老街や周辺の港町を散策します。
このエリアは、レトロな雰囲気のお店や台南のB級グルメを楽しめるお店が数多くあります。
昼食は、安平老街周辺で牡蠣オムレツなどシーフードを使った小吃をいくつか楽しむのがおすすめです。
夕方:名物スイーツとエビせんべいを満喫
安平エリアは、台湾の伝統的なスイーツである「豆花」の名店が多く集まる場所としても知られています。
午後の散策に疲れたら、豆花の名店でスイーツを楽しみながら休憩を取るのがおすすめです。
豆花は、季節に関係なく楽しめる人気の台南グルメです。
その他にも、安平名物のエビせんべい(蝦餅)や伝統的なお菓子など、軽食も楽しむことができます。
台南グルメはこれを食べたい!担仔麺・牛肉湯・豆花の名店案内
台南は「食の都」としても知られていますが、三大名物グルメの担仔麺、牛肉湯、豆花は外せない台南ならではの食べ物です。
ここでは、三大グルメの名店をご紹介します。
台南グルメのド定番!「度小月」などの担仔麺
担仔麺は、エビの出汁のうま味が凝縮された濃厚なスープと、肉そぼろや小さなエビをトッピングするのが特徴です。
担仔麺は、食事として食べるには量が少ないため、間食や軽食として複数のお店をはしごするのが台南ローカルの楽しみ方です。
担仔麺の有名店としてまず名前が挙がるのが、「度小月」です。
度小月は、創業100年以上の老舗です。
地元民に愛される朝食の定番「牛肉湯」の人気店
牛肉湯は台南独特のグルメで、新鮮な生の牛肉に熱いスープをかけて火を通し提供されます。
新鮮さが命であるため、台南でしか味わえないグルメです。
味付けは、シンプルに塩味で、牛肉の新鮮さと甘みを感じられます。
牛肉湯のお店は、早朝からオープンし、新鮮な牛肉がなくなり次第、閉店となるお店が多いです。
「文章牛肉湯」や「六千牛肉湯」といった観光客に人気のお店がありますが、朝の早い時間に訪れることをおすすめします。
「安平豆花」など伝統スイーツの名店
豆花は台湾の伝統的なスイーツで、特に安平エリアには名店が集まっています。
豆花は、ピーナッツ、タピオカなどトッピングの種類が豊富で自分で好みのものを選べるのが魅力です。
濃厚さはなく、プリンやゼリーのような食感でさっぱりとして上品な豆の風味がします。
シロップは、黒糖や砂糖がベースの程よい甘さで日本人の口にも合いやすいです。
有名店に「安平豆花」がありますが、安平エリア以外にも台南市内に支店があります。
台南旅行の基本情報|アクセス・所要時間・移動手段

台南は台湾南部に位置しており、台北などの北部エリアから訪れる場合、アクセス方法が重要です。
効率的に観光するために、台湾新幹線(高鉄)と台鉄、そして市内の移動手段の使い分けが鍵になります。
台湾新幹線と台鉄の使い分け
台北から台南への移動は台湾新幹線(高鉄)が最も速く、所要時間は最短で約1時間30分〜2時間程度です。
ただし、高鉄利用の場合、高鉄台南駅は台南市内の中心部(台鉄台南駅)から約30分離れているため、到着後に台鉄(在来線)やシャトルバスでの乗り換えが必須です。
台鉄は、料金は高鉄に比べ安いですが、所要時間は3〜5時間程度かかります。
ただ、台鉄台南駅は街の中心にあるため、到着後すぐに観光を始められるメリットがあります。
台南市内の効率的な移動手段と注意点
台南市内には地下鉄がないため、観光スポットへの移動はバスかタクシーが中心になります。
タクシーは日本より料金が安いです。
バスも運賃が安いですが、路線が複雑で、本数が少ない場所もあります。
そのため、観光には、台湾好行のような観光地を巡るための周遊バスを利用するのがおすすめです。
料金の支払いは、悠遊カードや一卡通がバスや台鉄の利用に便利です。
まとめ
台南は、歴史と独特のグルメが楽しめる魅力が詰まった観光地です。
今回の記事では、2日で楽しむモデルコースをご紹介しましたが、記事を参考に台南の歴史、レトロな街歩き、そして食の都ならではのユニークな食文化をぜひ楽しんでください。
◇経歴
日本、韓国の企業で通訳・翻訳、アシスタントとして勤務
日本にて韓国語講師として5年勤務
フィリピンにてフリーの通訳として英語、韓国語、日本語の3言語の通訳を担当
◇資格
・韓国語能力試験(TOPIK)6級
・延世大学校韓国語教員養成課程修了
◇留学経験
【オーストラリア】
・クイーンズランドカレッジオブイングリッシュ:3カ月
・ゴールドコーストカレッジオブビジネス:6カ月
【フィリピン】
・ファーストウェルネスイングリッシュアカデミー:3週間
【韓国】
・梨花女子大学校言語教育院:3週間
・延世大学校言語研究教育院(韓国語教員養成課程):5週間
【タイ】
・プロランゲージ(タイ語):1年6カ月
◇海外渡航経験
ワーキングホリデーにてソウルの企業数社で通訳・翻訳、セールス、マーケティングを担当
韓国語習得のための留学5回(一般韓国語、ビジネス韓国語)
延世大学校にて韓国人と共に韓国語教育について学ぶ
◇自己紹介
韓国語学習コンサルタント
韓国語講師
講座構築コンサルタント
オンラインで韓国語学習に悩みを持つ学習者の問題解決をする韓国語学習コンサルタント、韓国語講師として韓国語習得に成功する学習法や練習法も指導しています。
また、英語と韓国語習得に成功した経験とカリキュラム構築、教材作成の経験を活かし講座構築の方法をあらゆるジャンルのプロに指導するコンサルタントとしても活動しています。
海外就職でフィリピンのセブに移住して5年半在住、現在はタイのチェンマイに住んでいます。
外国語に興味があり、英語、韓国語(ビジネスレベル)、中国語(中級)、現在はタイ語習得を目標に勉強しています。