
数年前よりも物価が上昇したと言われているタイ。これから旅行や駐在でタイに行く方は、現地の物価が気になるものですよね。
「タイの物価は日本よりも安い?」
「タイの月収や年収から見ると、タイの物価は妥当?」
本記事ではこのような質問にお答えするために、筆者のタイ在住経験を踏まえてタイの物価を日本円に換算してカテゴリ別に紹介します。タイの物価が日本と比較して安いのかや、バンコクと地方都市の物価の違いなどもお伝えするので、これから旅行や駐在でタイに渡航する方は、ぜひ最後までお読みください。
タイの物価は日本より安い?
かつて物価が低いことで知られていたタイですが、近年は日本を越してはいないものの以前よりも物価は高くなっているようです。以下では、タイの物価がなぜ上昇しているのかや、都市部と地方の物価の違いについてみていきます。
タイの物価が上がったと感じる理由
日本人がタイ旅行で「物価が上がった」と感じる要因は2つあります。
ひとつ目は、近年の円安の影響でバーツに対する日本円の価値が上昇(バーツ高)していることです。10年ほど前までは1バーツ ≒ 2.9円ほどだったレートが、2026年1月3日現在現在は1バーツ ≒ 4.97円まで上昇。ミネラルウォーター1本の値段も、以下のように変わりました。
◾️1本7バーツのミネラルウォーターを日本円に換算したときの値段
10年ほど前の1バーツ ≒ 2.9円で計算した場合:約20.3円 2026年1月3日現在の1バーツ ≒ 4.97円で計算した場合:34.79円
上記を見ると、ここ10年で上昇した額は約15円、およそ1.7倍まで膨れ上がっていることがわかります。
なお、タイの経済成長に伴って国民所得が増えたことや、海外からの観光客が増加したことで観光需要が高まっていることも、タイの物価を押し上げた原因のひとつだと考えられています。特に、観光客が多いバンコクなどの都市部や観光地は、飲食費や宿泊費、交通費などが毎年値上がりしています。
地方都市の物価上昇はバンコクよりも緩やか
地方都市の物価上昇率は、首都のバンコクよりも緩やかだと言えます。外国資本や外国人観光客が多いバンコクや人気観光地は物価が高く、エリア別に物価上昇率を見ると以下のようになります。
◾️タイ国内の物価上昇率が高い順
バンコク リゾート地や観光地:プーケットやパタヤ 地方都市:チェンマイやカンチャナブリ 農村エリア:観光客がほとんど訪れない
都市部や観光地から離れるほど物価上昇率が低くなるのは、日本もタイも変わりませんね。
タイの平均年収
タイ労働省・国家統計局(NSO)などによると、2023年のタイ全体の平均月収と年収は以下のようになっています。
| バーツ | 日本円 | |
| タイ国内全体の平均月収 | 約1.4万〜1.6万バーツ | 約5.8万〜6.6万円 |
| 平均年収 | 約16.8万〜19.2万バーツ | 約70万〜80万円 |
なお、バンコクなどの都市部や高スキル人材の平均年収は、国全体の平均年収よりも高い傾向にあります。
| 職種 | バーツ | 日本円 |
| 大卒ホワイトカラー | 25万〜50万バーツ | 約100万〜200万円 |
| 30代中間管理職 | 50万〜100万バーツ | 約200万〜400万円 |
| エンジニアや会計士などの専門職 | 60万〜150万バーツ | 約240万〜600万円 |
ちなみに、タイ在住の日本人駐在員の平均年収は以下の通り。日本本社から出向扱いで駐在している方が多いため、タイ現地の平均年収よりも高めの設定となっています。
| 職種 | バーツ | 日本円 |
| 一般社員 | 約250万バーツ | 約750万〜800万円 |
| 課長〜部長クラスの管理職 | 約350万〜550万バーツ | 約1,000万〜1,800万円 |
| 役員・GMなど | 600万バーツ以上 | 約2,000万円 |
次の章では、タイ・バンコクの物価をカテゴリ別に紹介するので、現地の平均年収を踏まえた上で物価が妥当かを考えてみましょう。
カテゴリ別に見るタイの物価
以下では、タイ国内で最も物価の高いバンコクの物価をカテゴリ別にみていきます。また、各項目で旅行の費用を節約するコツも紹介しているので、あわせて参考にしてください。
食費
食費は何の料理を食べるかや、どこで食べるかによって、大きく異なります。
例えば、日本食レストランや観光客向け飲食店は日本国内よりも割高ですが、ローカルな屋台では日本では考えられないほどお手頃な価格でタイ料理を楽しめます。
| 食事場所 | 目安の費用 | 日本円(1THB ≒ ¥4.97) |
| 観光客向けレストラン(リバーサイドなど) | 400バーツ以上 | 1,988円以上 |
| タイ料理レストラン | 130〜250バーツ | 646〜1,242円 |
| 日本食レストラン | 250〜400バーツ | 1,242〜1,988円 |
| フードコート | 70〜100バーツ | 348〜497円 |
| ローカルの屋台 | 40〜60バーツ | 199〜298円 |
| 大学の学食 | 35〜70バーツ | 174〜347円 |
予算を抑えたいけれど屋台の衛生面が気になる方は、ショッピングモールのフードコートを利用するのがおすすめです。普段はフードコートで食事をして節約しつつ、数日は高級レストランで食事を楽しむとメリハリもつけられます。また現地の大学の学食に潜入するのも、一味違う旅の思い出になりますよ!
交通費
電車やバスなどの公共交通機関やタクシーは、日本と比べてかなり安いです。筆者がバンコクで生活していた時の1か月の交通費は、約2,600バーツ( ≒ 11,960円)でした。バンコク市内を毎日電車やタクシーで移動していましたが、日本にいたときよりもかなり安く済みました。
| 交通手段 | 目安の費用 | 日本円(1THB ≒ ¥4.97) |
| 電車(1駅分) | 16バーツ | 約80円 |
| バス(エアコン付か否かで料金が異なる) | 8〜20バーツ | 約40〜100円 |
| タクシー(初乗り) | 40バーツ | 199円 |
タイ国内で必要になる交通費はそれほど多くないので、旅行中の交通費を抑えたいのであれば、日本からバンコクへの航空券の予約方法を工夫すると良いでしょう。渡航時期や航空会社を選べば航空券の費用を大幅に抑えられます。また、観光でバンコク郊外を訪れる場合はツアーを予約した方がお得なケースもあるので、一度旅行サイトをチェックしてみてくださいね!
宿泊費
宿泊費は、ホテルのグレードによって大きく異なりますが、多くの場合日本国内よりもかなり安価です。
| ホテルの種類 | 目安の費用 | 日本円(1THB ≒ ¥4.97) |
| ラグジュアリーホテル・リゾートホテル | 10,000〜15,000バーツ | 49,700〜74,550円 |
| スタンダードホテル | 2,000〜3,000バーツ | 9,940〜14,910円 |
| ゲストハウス | 700〜800バーツ | 3,479〜3,976円 |
安価なホテルを選ぶ際は、駅からのアクセスや歩道があるかをマップで事前に確認してください。駅から離れすぎていると治安がよくなかったり、野良犬がいたりするので危険です。また、スーツケースを抱えてタイのでこぼこ道を歩くのはとても大変なので、整備された歩道があるかも重要なポイントです。
家賃
バンコクでは住宅の形態によって家賃の価格帯も異なります。以下では、一般的に日本人が住むコンドミニアムの家賃について解説します。コンドミニアムとは、日本のいわゆるタワーマンションで、厳重なセキュリティはもちろん、ジムやプールなどの設備が充実している住居です。
物件のサイズや場所によっても家賃は異なりますが、駅近で便利な場所であるほど家賃は高く、東京とあまり変わらないこともあります。
| 住宅の種類 | 目安の費用 | 日本円(1THB ≒ ¥4.97) |
| コンドミニアム(スタジオ) | 17,000〜23,000バーツ | 84,490〜114,310円 |
| コンドミニアム(1ベッドルーム) | 25,000〜30,000バーツ | 124,250〜149,100円 |
| コンドミニアム(2ベッドルーム) | 38,000〜45,000バーツ | 188,860〜223,650円 |
| アパート | 7,000バーツ | 34,790円 |
物件を価格だけで探すと駅から遠のいてしまい、バイクタクシーやタクシーを使う必要が出てくるので、必ず最寄り駅へのアクセスの良さも確認してください。
ちなみに、バンコクではほとんどの物件に家具がついていますが、中には家具を一から揃えなくてはいけない物件もあります。交通費や家具代などで結果的にコストが嵩まないように注意しながら物件を選びましょう。
光熱費
バンコクでの電気代はエアコンの使用頻度によって異なりますが、水道代はとても安いです。タイの光熱費には、行政の設定価格とビルのオーナーの設定価格の2種類があります。なお、アパートの光熱費は比較的安いですが、コンドミニアムでは高い傾向にあります。
| 光熱費 | 目安の費用 | 日本円(1THB ≒ ¥4.97) |
| 水道代 | 100バーツ | 497円 |
| 電気代(アパート) | 350〜500バーツ | 1,740〜2,485円 |
| 電気代(コンドミニアム) | 1,000〜2,000バーツ | 4,970〜9,940円 |
※価格は筆者がバンコクで暮らしていた時に実際にかかった価格を参考にしています。
出費を抑えるには、日本と同じようにエアコンの設定温度や使用時間を工夫するのがポイントです。
観光・レクリエーション費
観光スポットやタイならではのレクリエーション費用は、日本の観光地での費用とそれほど変わりません。特にタイでは観光地の多くでは現地の方だけではなく、海外からの観光客用に料金が設定されています。
| 目的地・サービス | 目安の費用 | 日本円(1THB ≒ ¥4.97) |
| 寺院入場料(外国人料金) | 500バーツ | 2,485円 |
| 博物館入場料 | 200バーツ | 994円 |
| ローカルショップでのマッサージ(チップ込み) | 350〜450バーツ | 1,740〜2,236円 |
| ラグジュアリースパでのマッサージ(チップ込み) | 3,000バーツ | 14,910円 |
出費を抑えるには、有名観光地のみを周るのではなく、バンコクの街並みそのものを楽しむのがおすすめです。街歩きや現地の人の生活が味わえるローカルなマーケットを訪れるのも良いですよ!
おまけ:タイの通貨に関する基本情報
タイの通貨バーツには5種類の紙幣と6種類の硬貨があり、1バーツより小さな単位はサタンを使用します。
なお、バーツの紙幣は以下のように額によって色が異なるので、覚えておくと便利です。
1,000バーツ:茶色 500バーツ:紫色 100バーツ:赤色 50バーツ:水色 20バーツ:緑色
なお、硬貨の種類は10バーツ、5バーツ、2バーツ、1バーツ、50サタン、25サタンの6つとなっています。2026年1月3日現在1バーツは4.97円なので、バーツの価格を約5倍すると日本円での大体の価値がわかりますよ!
ちなみに、タイではクレジットカードを使えますが、多くの店舗では最低利用可能金額が決まっています。例えば、セブンイレブンでクレジットカードを利用できる最低金額は200バーツ( ≒ 920円)です。
なお、現金のみしか使えないお店も多いので、事前にできるだけ小額紙幣を用意しておくのがおすすめです。タイの銀行口座を持っている方は、口座と紐づけてキャッシュレス決済もできます。
まとめ
物価が東京と近くなってきたと言われるタイですが、航空券の予約方法や現地での過ごし方を工夫すると、コストを抑えて滞在できます。地元の方が利用するマーケットや屋台で買い物を楽しんだり、時には贅沢なひとときを過ごしたりなど、メリハリをつけながらタイのさまざまな魅力を堪能してくださいね!
①経歴
日本の公立中高を卒業後、理系の大学に進学。
現在は、タイの大学院に留学しています。
②資格
・TOEIC 805点
・IETLS Academic 6.0
③留学経験
・オーストラリア(2週間)→中学3年次にホームステイ
・タイ(1年)→修士課程に在学中
④海外渡航経験
長期でのんびりと滞在する旅行スタイルが好きで、シンガポール(1か月)、タイ(1年)、アメリカ(1か月)に滞在。
ほかにも、マレーシア、カナダ、オーストラリア、韓国、台湾、香港などを旅行しました。
⑤自己紹介
これまで長期の語学留学経験はなく、日本の公立中高に通いながら、ほぼ独学で英語を学んできました。英語を使うことで、世界中の最新の研究やデザインに触れる機会が増え、自分の視野が大きく広がったと感じています。特に東南アジアの都市が好きで、現在はタイの大学院で学んでいます。この経験を活かしながら、多くの方に英語を学ぶ楽しさや魅力を伝えていけたらと思っています。
◇経歴
神戸市外国語大学卒業後、新卒採用で大手学習塾に就職し、講師職・個別指導部門のスクール運営に携わる。
8年間の勤務後、一念発起してドイツの語学学校に社会人短期留学。
帰国後は人材派遣会社の営業として4年間就業し、2023年11月からはフリーランスのライターとして活動中。
自身の経験を活かして英会話や海外旅行をはじめ、幅広いテーマについて執筆。
◇英語に関する資格
・実用英語技能検定 準1級
・TOEIC 850点
◇留学経験
・ドイツ(ハンブルグ):社会人短期留学(語学学校)
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容
・海外旅行
・社会人短期留学(ドイツ語学学校)
◇これまでの渡航先
オーストラリア、韓国、インドネシア・バリ島、台湾、カナダ(トロント)、ドイツ(ハンブルグ・シュツットガルト・フランクフルト・アーヘン・デュッセルドルフ・ケルン)、イタリア(ベネチア)、ギリシャ(アテネ・ミコノス島)、クロアチア、アメリカ(カンザス)
◇自己紹介
初めまして!みきです。
中学生の頃から英語でコミュニケーションを取るのが好きで、コツコツと勉強を続けております。
長期での留学経験はありませんが、英語を通じて海外の方とコミュニケーションを取ることで世界が広がっていくのを楽しく感じています。
大学入学をきっかけに、アルバイト代やお給料を貯めて年に1回〜2回ほど海外旅行に行くように。
友人と旅行するのも好きですが、自分のペースでゆっくりと廻るのも好きです。
2018年には勤めていた会社を退職し、ドイツにて短期社会人留学。
世界中から集まった個性豊かなクラスメイトに出会いました。
ドイツ語学習の傍ら、先生に隠れて英語で話せたのも楽しい経験となりました。
現在は、交際している彼がアメリカ人なので、次回の渡航を楽しみに日々英語力アップに向けて取り組んでおります!
英語学習や海外旅行、国際遠距離恋愛などの経験を活かして、誰かの背中を後押しできる記事を執筆できたらと考えております。
どうぞよろしくお願いいたします!