
その手付かずの自然と現実離れした美しい風景から、作家の森村桂さんはニューカレドニアを「天国に一番近い島」と描写しました。
そしてニューカレドニア観光局もそのフレーズを使っています。
言葉のプロが「天国」というフレーズを使って表現する島とは一体どのような場所なのか、気になりますね。今回の記事では、そんなニューカレドニアの情報についてまとめました。
ニューカレドニアについての情報から、観光スポット、アクセス、モデルコースなども紹介しているので、ぜひ次の旅行の参考にしていってください。
- 天国に一番近い島「ニューカレドニア」
- 日本からニューカレドニアへのアクセス
- ニューカレドニアの魅力
- ニューカレドニア旅行のベストシーズン
- ニューカレドニアで訪れたい観光スポット
- ニューカレドニア観光のモデルコース
- ニューカレドニア旅行の費用目安
- まとめ
天国に一番近い島「ニューカレドニア」
まずは、ニューカレドニアの基本情報について見ていきましょう。
名前は聞いたことはあるけど、場所や文化については知らないという人が多いのではないでしょうか。
ニューカレドニアってどこ?
ニューカレドニアはオーストラリアから東に1,500km進んだ場所にあります。
日本からまっすぐ南に下り、オーストラリアにぶつかったら少し東に進めばニューカレドニアに着きます。
場所的にオーストラリアやニュージーランドの一部だと思われがちですが、フランス領なのでそこに住む人たちの国籍はフランスです。
ニューカレドニアの歴史と文化
ニューカレドニアにはカナックという先住民族が住んでいました。19世紀にフランスが植民地化し、現在では先住民族とヨーロッパの文化がミックスされた独特な文化が形成されています。
カナックの文化が大切に守られている一方で、レストランやカフェではフランス料理を楽しむことができます。公用語はフランス語です。
ニューカレドニアの気候は?
ニューカレドニアの気候は年間を通して温暖で、南半球に位置するため季節は日本と逆になります。
平均気温は20~26度程度で、乾季(4~11月)は湿度が低く過ごしやすく、観光やマリンスポーツに最適です。12月から3月は雨季に入ります。
日本からニューカレドニアへのアクセス
続いて、日本からのアクセスを紹介します。距離は近いですが、行き方に少し注意が必要です。
直行便と所要時間
日本からニューカレドニアは直行便がありますが、現在は不定期での運航になっています。航空会社に事前に確認すると良いでしょう。
直行便を使うことができれば、成田空港から首都のヌメアまでは10時間以内で到着します。
乗り継ぎ便の利用
直行便がない場合は、オーストラリアかニュージーランドを経由した便も運航しています。シドニーやオークランドを経由するパターンが多いですね。
乗り継ぎ時間のため、現地までの所要時間は最低でも3〜4時間ほど長くなりますが、費用は抑えることができます。
渡航時の注意点
日本のパスポートを持っていれば、ビザなしでニューカレドニアは90日間滞在できます。ただし経由する国でESTAやETAが必要になることがあるので注意しましょう。
また、ニューカレドニアはフランス領であるため、使用される通貨はユーロです。
単純に現金が必要となる場合があるということもありますが、1ユーロも持っていないことであらぬ疑いをかけられることもあるので、日本にいるうちに現金を確保しておくと安心です。
ニューカレドニアの魅力
「天国に一番近い島」と呼ばれている時点で、ニューカレドニアには魅力がたくさんあることは大方予測はつきますが、実際にはどのようなところに人々は魅力を感じているのでしょうか。
詳しく掘り下げていきましょう。
世界有数の美しい海と自然
ニューカレドニア最大の魅力は、なんといっても世界遺産に登録されている広大なラグーンと珊瑚礁です。
透明度抜群の海では、色鮮やかな熱帯魚やウミガメと一緒に泳ぐことができ、ダイビングやシュノーケリングの聖地として世界中の旅行者を魅了しています。
フランス文化と南国リゾートの融合
前述したように、ニューカレドニアはフランスの海外領土です。そのため南国のリゾートでありながらヨーロッパの雰囲気も同時に味わえるという特徴があります。
首都ヌメアにはフランス風のカフェやブティックが立ち並び、クロワッサンやフランス料理を楽しむこともできる一方で、先住民族カナックの文化も息づいており、伝統的な建築様式や工芸品、音楽・ダンスを通じて独自の文化に触れられます。
癒しとアクティビティの両立
ニューカレドニアのもう一つの大きな魅力は、リゾートとしての癒しとアクティビティの両方を満喫できる点です。
白砂のビーチでゆったり過ごす贅沢な時間はもちろん、マリンスポーツ、トレッキング、離島巡りなど、体を動かすアクティブな楽しみ方も豊富です。
また、温暖な気候とゆるやかな時間の流れは、日常の疲れを癒してくれる効果があります。
ニューカレドニア旅行のベストシーズン
どの地域にも「ベストシーズン」というものがあります。
特ニューカレドニアは南半球にあるので、季節に気をつけなければいけません。ニューカレドニアのシーズンについて見ていきましょう。
乾季(4月〜11月)の魅力
ニューカレドニアの乾季は、日本の春から秋にあたる4月〜11月です。この時期は気温が20〜26度前後と過ごしやすく、湿度も低いため観光やアクティビティに最適です。
海の透明度が高く、シュノーケリングやダイビングでサンゴ礁や熱帯魚を楽しむにはベストシーズンといえるでしょう。
雨季(12月〜3月)の魅力
12月から3月はニューカレドニアの雨季にあたり、気温は30度前後まで上がり、湿度も高くなります。
この時期はスコールが発生しやすく、時にはサイクロンが接近することもありますが、自然の緑が一層鮮やかに映え、南国らしい豊かさを楽しめる季節でもあります。
観光客が比較的少なく、ホテルや航空券が乾季に比べて安くなることもあるため、費用を抑えて旅行したい人には狙い目のシーズンです。
旅行目的別のおすすめシーズン
ニューカレドニア旅行のベストシーズンは、旅行の目的によって異なります。マリンスポーツを存分に楽しみたい人には、乾季の5〜10月がおすすめです。
透明度の高い海でのダイビングやシュノーケリングは、まさに最高の体験となります。
一方、コストを抑えたい人や混雑を避けたい人には、雨季の旅行が向いています。安くリゾートホテルに滞在できる上、観光地も比較的空いているため、のんびりとした滞在が可能です。
ニューカレドニアで訪れたい観光スポット
いよいよ観光スポットを見ていきましょう。
全ては紹介しきれないので、今回はベスト3をピックアップしました。
イル・デ・パン(Île des Pins)
イル・デ・パンは、ニューカレドニアを代表する絶景スポットです。白く輝くパウダーサンドのビーチとエメラルドグリーンの海最大の見どころ。
特にピッシンヌ・ナチュレルと呼ばれる天然プールは岩礁に囲まれた透明度抜群の入り江で、シュノーケリングに最適です。熱帯魚と一緒に泳げるこの場所は、世界中の旅行者から絶大な人気を集めています。
ウベア島(Ouvéa Island)
ユネスコ世界自然遺産に登録されているウベア島は、その美しさから「太平洋の宝石」とも称されています。
島を囲む約25kmにおよぶ真っ白なビーチは、世界でも有数の長さを誇り、人影の少ない静かな環境でプライベート感あふれる時間を過ごせます。
海の透明度は驚くほど高く、ウミガメやイルカに出会えることもあります。
首都ヌメアとアンスバタ地区
ニューカレドニアの玄関口である首都ヌメアは、南太平洋にありながらヨーロッパの雰囲気を色濃く残す街です。
中心部にはフランス風のカフェやブティックが立ち並び、リゾート地でありながら洗練された都市の魅力も楽しめます。
ニューカレドニア観光のモデルコース
ニューカレドニアには目玉スポットが多く、初めて訪れる人たちはどこを回ればいいのか分からなくなりがちです。
ここでは、数日間滞在する設定でニューカレドニアを旅する際のモデルコースを紹介していきます。
王道満喫コース
・1日目
日本からニューカレドニア・ヌメアに到着。午後は首都ヌメア市内を散策し、アンスバタビーチ沿いのカフェで夕日を眺めながらディナー。夜はゆったりとリゾートホテルで休息。
・2日目
午前は「ティバウ文化センター」で先住民族カナックの歴史と文化を学び、午後はアンスバタビーチでマリンスポーツを楽しむ。夜は市内のレストランでフレンチとシーフードを堪能。
・3日目
イル・デ・パン日帰りツアーへ参加。天然プール「ピッシンヌ・ナチュレル」でシュノーケリングを楽しみ、真っ白な砂浜を散策。夜にヌメアへ戻り、自由時間。
・4日目
午前に朝市を散策してお土産探し。午後のフライトで日本へ帰国。
離島リゾートコース
・1日目
ヌメア到着後、ホテルチェックイン。夕暮れのアンスバタビーチを散策してリゾート気分に浸る。
・2日目
早朝のフライトでウベア島へ移動。透明度抜群の海と25km続く白砂のビーチで一日中のんびり過ごす。夜は星空観賞。
・3日目
午前はウミガメと出会えるラグーンでシュノーケリング、午後は島の小さな村を散策し、素朴な島の暮らしに触れる。
・4日目
ヌメアへ戻り、市内観光。博物館や美術館を巡り、夜は高級フレンチレストランでディナー。
・5日目
イル・デ・パンへ日帰りまたは1泊ツアー。天然プールやサンゴ礁で遊び、絶景の中で贅沢な時間を過ごす。
・6日目
午前はお土産ショッピング。午後にフライトで日本へ帰国。
ニューカレドニア旅行の費用目安
旅行を楽しむコツは、お金の使い所を見極めることです。自分にとって大事なところにお金を使い、こだわらないところはなるべく節約するべきです。
最後に、ニューカレドニア旅行の費用目安と節約のコツを紹介します。
費用目安と内訳
5〜6日間滞在すると仮定した場合、費用目安は20万〜35万円程度です。内訳は以下の通りです。
安く旅行する方法
・シーズンをずらす
観光シーズンの乾季(7〜9月)はチケット代が高額になりがちなので、4〜6月や10〜11月のオフシーズンが狙い目です。
・経由便を利用する
オーストラリアやニュージーランド経由の便は直行便より安い場合が多く、LCCを組み合わせればさらに節約可能です。
・宿泊を工夫する
ホテルだけでなく、ゲストハウスやAirbnbを組み合わせるとコストを抑えつつ快適さも確保できます。
・現地の食事を利用
観光客向けのレストランは高額です。地元のスーパーやマルシェ(朝市)、ベーカリーでパンや総菜を買えば安く済みますし、貴重なローカル体験ができます。
まとめ
天国に一番近い島と聞くと想像がつかないですが、今回の記事でだいぶイメージができたのではないでしょうか。あとは実際に自分で足を運んで確かめるだけですね。
ニューカレドニアの公用語はフランス語ですが、実は観光地では英語もある程度通じます。もちろんフランス語を勉強していけば旅がより充実しますが、英語がある程度話せると安心ですね。
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◇経歴
・アメリカ、オクラホマ州の四年制大学を卒業
・英語学習に関するブログを中心に、英語ライター・翻訳家として活動(現在)
◇資格
・TOEFL503点(大学入学時)
・Bachelor of Arts(文学士号)
◇留学経験
渡航先:アメリカ、オクラホマ州タレクア
留学期間:2012〜2017(5年)
学校名:Northeastern States University
◇海外渡航経験
・高校卒業後に、アメリカのオクラホマ州にあるNortheastern州立大学へ5年間の正規留学を経験
◇自己紹介
高校時代にアメリカの音楽文化に興味を持ち、アメリカへの大学留学を決意したことが、英語学習を本格的に始めることになったきっかけです。渡米後に3ヶ月の語学研修とTOEFL試験をクリアし、正規入学を果たしました。音楽学部にてJazz Studiesを専攻し、複数のバンドでギタリスト・ベーシストとして活動したことは一生の財産です。言葉はその人の価値観を定義付け、語学の習得は世界の見え方を変えます。自分が今も現在進行形で経験している、言語の魅力を発信するために、日々、英語・語学に関する情報発信をしています。