
エーゲ海に浮かぶ美しい島々、古代遺跡、そして温かい人々。ギリシャは、訪れる人々を魅了してやまない豊かな歴史と自然に恵まれた国です。
パルテノン神殿に代表される壮大な歴史的建造物から、サントリーニ島に代表される息をのむような絶景まで、見どころは尽きません。
この記事では、ギリシャ旅行が初めての方にも安心の、絶対に外せない観光スポットや、気になる旅行費用の目安を詳しくご紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
歴史と自然が息づく国「ギリシャ」
古代遺跡と美しい自然が共存する国、ギリシャ。
ここでは、そんなギリシャとはどんな国なのかについてみていきます。
文明の揺りかご、ギリシャ
ギリシャは、西洋文明の発祥地として、民主主義、哲学、演劇など、現代社会の基盤となる多くの概念や文化を生み出してきました。
首都アテネには、その歴史を象徴する壮大な遺跡が数多く残されています。
なかでも、アクロポリスの丘にそびえるパルテノン神殿は、古代ギリシャの知恵と技術の結晶であり、その荘厳さに圧倒されることでしょう。
また、ペロポネソス半島にあるオリンピアは、古代オリンピックが開催された場所として有名で、当時の人々の情熱を感じることができます。
紺碧のエーゲ海に浮かぶ楽園
ギリシャのもう一つの大きな魅力は、エーゲ海に浮かぶ数千もの美しい島々です。
白い壁と青いドームのコントラストが美しいサントリーニ島は、世界で最も美しい夕日が見られる場所の一つとして知られています。
風車の景色が有名なミコノス島は、活気あふれるナイトライフを楽しみたい人に人気です。
また、ロードス島やクレタ島など、それぞれの島が独自の歴史や文化、自然の魅力を持ち、多様な楽しみ方を提供してくれます。
息をのむ絶景、自然の造形美
歴史遺産だけでなく、ギリシャの自然もまた、人々を惹きつけてやみません。
特に、奇岩の上に修道院が立つメテオラの風景は圧巻です。
「空中に浮かぶ」という意味を持つメテオラは、まさにその名の通り、天空にそびえる壮大な光景を作り出しています。
また、ザキントス島のナヴァイオビーチは、難破船が打ち上げられた白い砂浜と、透明度の高いターコイズブルーの海が織りなす神秘的な絶景で知られています。
日本からギリシャまでの行き方
実は、日本からギリシャには直行便がないため、ギリシャに向かうには乗り継ぎが必須です。
そこで、ここでは効率よくギリシャへアクセスするための主要なルートと所要時間について解説していきます。
乗り継ぎが鍵となる空路
日本からギリシャへは、直行便が運航していないため、必ずどこかの都市を経由する必要があります。
主要な乗り継ぎ地としては、ドバイ(エミレーツ航空)、イスタンブール(ターキッシュ エアラインズ)、ドーハ(カタール航空)といった中東の都市や、パリ(エールフランス航空)、フランクフルト(ルフトハンザ航空)などのヨーロッパ主要都市が挙げられます。
所要時間は乗り継ぎ地と時間次第
日本からギリシャの首都アテネまでの所要時間は、乗り継ぎ地や待ち時間によって大きく変動しますが、一般的には15時間から20時間程度が目安となります。
例えば、中東経由の場合、一回の乗り継ぎで比較的スムーズに移動できることが多いです。
一方、ヨーロッパ経由の場合、乗り継ぎ時間によっては20時間以上かかることもあります。航空券を予約する際には、フライト時間だけでなく、乗り継ぎ地の空港での待ち時間も考慮に入れることが重要です。
ギリシャ旅行のベストシーズン
ギリシャに旅行にいくには、どのシーズンが最も適しているのでしょうか?
ここでは、旅行の目的別でおすすめのシーズンをご紹介していきます。
観光のハイシーズン:夏(6月~8月)
ギリシャの夏は、太陽が降り注ぎ、エーゲ海が最も美しく輝く季節です。
サントリーニ島やミコノス島などのリゾート地は多くの観光客で賑わい、ビーチでの海水浴やマリンアクティビティが最高に楽しめます。
気温は30℃を超える日も多く、日差しが非常に強いので、サングラスや帽子、日焼け止めは必須です。
この時期は航空券やホテルの料金が高騰し、観光地も混雑するため、早めの予約が不可欠です。
過ごしやすい気候:春と秋(4月~5月、9月~10月)
春と秋は、比較的気温が穏やかで、観光に最適なシーズンです。
特に5月と9月は、夏の賑わいが落ち着き、ゆっくりと観光を楽しめる穴場の時期と言えます。古代遺跡の観光も、真夏のような厳しい暑さを避けて快適に巡ることができます。
春には、エーゲ海に面した島々で花々が咲き誇り、美しい景色が広がります。
秋は、ブドウの収穫時期にあたり、美味しいワインを楽しむのもおすすめです。
観光客が少ないオフシーズン:冬(11月~3月)
冬は、ギリシャが最も閑散とする時期で、観光客が少なく、航空券やホテルの料金も安くなります。
しかし、多くの島のリゾートホテルやレストランは休業していることが多く、アテネなどの都市部での観光が中心となります。
天候が不安定になることもあるため、離島への移動には注意が必要です。
冬のギリシャは、歴史的な街並みをじっくりと散策したり、美術館や博物館で芸術に触れたりする、落ち着いた旅を好む人におすすめです。
ギリシャ旅行で外せない観光スポット
古代遺跡から息をのむ絶景まで、ギリシャには訪れる人々を魅了する観光スポットが数多くあります。
ここでは、ギリシャの歴史と自然の魅力を凝縮した、絶対に外せない3つのスポットをご紹介します。
アテネのシンボル「アクロポリス」
ギリシャの首都アテネにそびえるアクロポリスは、古代ギリシャの最も重要な遺跡群です。なかでも、女神アテナを祀るパルテノン神殿は、その荘厳な姿で見る者を圧倒します。
約2500年前に建てられたこの神殿は、古代ギリシャ建築の最高傑作と称され、世界遺産にも登録されています。
丘の上からは、アテネの街並みが一望でき、古代と現代が融合した独特の景色を楽しむことができます。
青と白の絶景「サントリーニ島」
エーゲ海に浮かぶサントリーニ島は、世界で最も美しい島の一つとして知られています。白い壁と青いドームの教会が立ち並ぶ景色は、まさに「ギリシャ」の代名詞とも言えるでしょう。
特に、断崖絶壁に建つイアの街から眺める夕日は、言葉を失うほどの美しさ。
多くの人々がこの絶景を一目見ようと、世界中から訪れます。
細い路地を散策したり、お洒落なカフェで海を眺めたり、ロマンチックな時間を過ごすのに最適な場所です。
天空の修道院「メテオラ」
ギリシャ中央部のカランバカ近郊にあるメテオラは、「空中に浮かぶ」という意味を持つ奇岩群です。
その岩の上に、14世紀から16世紀にかけて建設された修道院が点在しており、その荘厳で神秘的な光景は、訪れる人々を圧倒します。
現在も実際に修道士たちが生活している修道院もあり、その歴史と信仰の深さに触れることができます。
自然の力と人間の信仰心が融合して生まれた、まさに世界に一つだけの絶景です。
ギリシャ旅行にかかる費用目安
豊かな歴史と美しい自然を満喫できるギリシャ旅行。計画を立てる上で気になるのが、やはり費用です。
ここでは、旅行費用を「航空券代」「宿泊費」「食費・交通費・観光費」の3つに分けて、それぞれの目安を解説します。
航空券代:時期によって大きく変動
日本からギリシャへの航空券は、時期や予約のタイミングによって大きく変動します。
オフシーズンである冬(11月〜3月)は比較的安く、往復10万円〜15万円程度が目安です。一方、ハイシーズンである夏(6月〜8月)は需要が高まるため、往復20万円以上になることも珍しくありません。
ゴールデンウィークや年末年始などの大型連休はさらに高くなる傾向があります。
少しでも費用を抑えたい場合は、オフシーズンやLCC(格安航空会社)の利用を検討しましょう。
宿泊費:選択肢が豊富
ギリシャの宿泊費は、ホテルのランクや立地によって幅があります。
ゲストハウスやホステルであれば、1泊5,000円程度から見つけることができます。
中級ホテルでは、1泊1万円〜2万円程度が一般的です。
サントリーニ島やミコノス島などの人気観光地では、高級リゾートホテルに泊まる場合、1泊数万円〜10万円以上かかることもあります。
予算に合わせて、ホテル、アパートメント、Airbnbなど様々な選択肢から選ぶことができます。
食費・交通費・観光費:現地の物価
ギリシャの物価は、日本と比べてやや安めです。
食費は、レストランでの食事なら1食あたり1,500円~3,000円程度、現地の食堂(タベルナ)や屋台を利用すれば、1,000円以下で済ませることも可能です。
交通費は、都市部では地下鉄やバスが便利で、観光地間を移動する際は国内線やフェリーを利用します。
観光費は、アクロポリスやメテオラなどの主要な観光スポットの入場料が10ユーロ〜20ユーロ程度(約1,500円〜3,000円)かかります。
現地で味わいたいギリシャグルメ
旅行の醍醐味の一つといえば、その土地ならではの美味しいグルメを味わうこと。
古代から続く食文化を持つギリシャには、新鮮な食材をふんだんに使った、心温まる料理がたくさんあります。
ここでは、ギリシャを訪れたらぜひ味わってほしい、代表的なグルメを3つご紹介します。
地中海の恵み「スブラキ」
ギリシャを代表するストリートフードであり、国民食ともいえるのが「スブラキ」です。
豚肉や鶏肉を一口大に切って串に刺し、炭火でじっくりと焼いた料理で、ジューシーな肉の旨みが口いっぱいに広がります。
ピタパンに包んで食べるのが一般的で、ヨーグルトベースのソース「ザジキ」や野菜と一緒に楽しむのがおすすめです。
手軽に食べられるので、観光の合間に小腹を満たすのにぴったりです。
ギリシャ風グラタン「ムサカ」
「ムサカ」は、ナスやジャガイモ、ひき肉を層にして重ね、ベシャメルソースをかけて焼き上げた、ギリシャの家庭料理です。
日本のグラタンに似ていますが、スパイスの効いたひき肉と、とろりとしたベシャメルソースが絶妙なハーモニーを奏でます。
レストランやタベルナ(大衆食堂)の定番メニューであり、温かいムサカを一口食べれば、ギリシャの温かいおもてなしの心を感じることができるでしょう。
ギリシャ風サラダ「ホリアティキ」
新鮮な野菜とオリーブオイルをたっぷり使った「ホリアティキ」は、ギリシャ料理に欠かせない一品です。
トマト、キュウリ、玉ねぎ、ピーマンなどの新鮮な野菜に、ギリシャ特産のフェタチーズを大胆にのせ、オリーブ、オレガノ、オリーブオイルをかけてシンプルに仕上げます。
野菜の甘みとフェタチーズの塩気、そして上質なオリーブオイルの香りが食欲をそそります。
地中海の太陽を浴びて育った野菜の美味しさを、存分に堪能できるサラダです。
まとめ
今回はギリシャについて詳しくご紹介しましたが、いかがでしたか?
日本からの直行便がないことからもあまり注目されにくいギリシャですが、歴史を感じられる建造物や独特のグルメなど、普段味わえない魅力がたくさん詰まっています。
ヨーロッパに旅行に行くなら、ぜひギリシャも視野に入れてみてはいかがでしょうか?
◇経歴
国際系学部出身
◇資格
英検1級、TOEIC900点以上
◇留学経験
アメリカ・ワシントン大学に半年間留学経験あり
◇海外渡航経験
旅行と留学のみ。アメリカ、オーストラリア、シンガポール、カナダに渡航経験あり
◇自己紹介
「暗記」よりも「理解」を意識した記事作成を心がけております。海外経験がなくても、オンライン英会話を活用すれば英語は話せるようになります。私自身もそうでした。一緒に楽しみながら英語を学んでいきましょう!