
今回の記事では、タイに1年以上住んだことのある著者が、タイバーツの基本情報、両替のコツ、そしてタイの物価感覚を徹底解説します。
次のタイ旅行に「どのくらい現金を持っていけばいいか?」また「クレジットカードとの使い分けのコツ」について、現地での実際の体験を踏まえながら丁寧に説明します。
- 100バーツは日本円でいくら?最新のレート事情を紹介
- タイバーツ・日本円の換算早見表
- 日本円からタイバーツへの両替のコツ
- 日本と比較した際のタイの物価
- タイでの主な支払い方法
- 知っておきたいタイのお金に関する基本情報
- タイに現金はいくら持って行く?
- まとめ
100バーツは日本円でいくら?最新のレート事情を紹介
2025年12月現在「1バーツ=5円」のレートであるため、100バーツは約500円となります。タイで買い物をするときに日本での値段を把握したい場合は、両替や海外クレジットカードの手数料が含まれるので、タイバーツの金額を×5すれば日本円のおおよその金額がわかります。
タイは経済成長が続いている国であり、また日本円そのものの円安傾向も相まって、日本円に対してタイバーツ高が続いている状態です。
初めて著者がタイを訪れた5年ほど前は1タイバーツ=3円ほどだったので、この5年でもだいぶ価値が上がっていることがわかります。もしまたタイへ旅行することが決まっている場合は今後のタイバーツ高を見越して今回少し多めに両替しておくのもありですね。
タイバーツ・日本円の換算早見表
タイで会計時に迷わないよう、主要な金額をまとめたタイバーツ・日本円の換算表を作成しました。
| タイバーツ(THB) | 日本円(JPY) ※1バーツ=5円で換算 |
現地での物価目安 |
| 10バーツ | 約50円 | コンビニの水 |
| 50バーツ | 約250円 | 屋台のガパオライス |
| 100バーツ | 約500円 | カフェのラテや手軽なランチ |
| 500バーツ | 約2,500円 | 一般的なマッサージ |
| 1,000バーツ | 約5,000円 | 中級レストランでのディナー |
| 5,000バーツ | 約25,000円 | 4つ星ホテルの宿泊費 |
なお、最高額紙幣である1,000バーツの扱いには注意が必要です。日本円で約5,000円相当ですが、現地の屋台や個人商店ではお釣りがないと拒否されるケースが多々あります。空港やコンビニで早めに崩し、20・50・100バーツ札を多めに持っておくのが会計で失敗しないコツです。
日本円からタイバーツへの両替のコツ
こちらのセクションでは、おすすめの両替の方法と両替のタイミングについて紹介します。日本円からタイバーツへの両替方法は、大きく3つあります。
①日本国内の銀行で両替する
タイに着く前にタイバーツを持っている安心感はありますが、タイ国内で両替するときよりもかなりレートが悪くなります。空港には24時間開いているATMや両替所があるので事前にタイバーツを持っていなくても大丈夫ですよ。
②タイ国内の銀行や両替所で両替する
こちらがおそらく最も一般的に取られる方法です。
空港でのレートより市内のレートの方が良いとも言われていますが、慣れない市内で両替所を探し回るよりも、空港でサクッと両替してしまう方が時間を効率的に使えるので著者がおすすめしたい方法です。
空港から市内へ向かう電車では、現金が必要になるケースも多いため、到着時に少額を両替しておくと安心です。電車移動を予定している場合は必ず空港で両替を済ませましょう。
空港にも複数の両替所があります。両替所の表示で日本円や日本の国旗がある列を確認したら「buyingがなるべく高い場所」で両替するようにしましょう。
タイの玄関口スワンナプーム国際空港では、荷物を受け取るレーンの隣、また税関を通過した後のロビーに24時間営業の両替所があります。
③タイ国内のATMでキャッシングする
海外キャッシングに対応しているクレジットカードを使って、タイ国内の銀行ATMで現地通貨を手に入れる方法です。
「キャッシング」と聞くと「金利が高い」イメージもありますが、通常のクレジットカードと同様に1ヶ月で返済をするように設定をしていれば、金利が両替手数料よりもお得になる可能性が高いです。
VisaやMasterCardなどご自身のクレジットカードブランドの表示があるATMを選び、Credit Card →Withdrawalの順に選択し、画面の指示にそって手続きを進めましょう。
ATMは空港のほか、コンビニやショッピングモールにもあります。現地で観光中、急に現金が欲しくなった時にも便利です。
日本と比較した際のタイの物価
続いて、どのくらいの現金が必要かをイメージするために、観光の際に購入する機会の多いサービスや商品の実際の物価を紹介していきます。
①ミネラルウォーター
タイでは水道水を飲むことが推奨されていないため、旅行中は毎日ミネラルウォーターを購入して飲むことになります。
| 商品 | タイでの価格(日本円) | 日本での価格 |
| ミネラルウォーター1本(500ml) | 7〜9バーツ(35〜45円) | 130円程度 |
| ミネラルウォーター1本(1500ml) | 15バーツ(75円) | 150円程度 |
日本でペットボトルを購入する時よりも3分の1から半分ほど安く手に入ります。
②食事(レストランまたは屋台)
タイでは、どこで食事をとるかによって大きく値段が異なります。ここでは、観光客に人気のマーケット、ショッピングモールの中のきれいなレストラン、チャオプラヤ川沿いのおしゃれなレストランの3つで比較してみましょう。
| 商品 | タイでの価格(日本円) | 日本で同じようなレストランを選んだ場合の価格 |
| 観光客に人気のマーケット | ・60〜100バーツ (300〜500円) |
1000円程度 |
| ショッピングモールの中のきれいなレストラン | ・200〜300バーツ (1000〜1500円) |
1300~1600円程度 |
| チャオプラヤ川沿いのおしゃれなレストラン | ・400〜500バーツ (2000〜2500円) |
2000~3000円程度 |
前述したようにどこで食べるかによってだいぶ差が出てくるので、旅行の予算に合わせて柔軟に調整することがおすすめです。
③カフェ
バンコクやチェンマイはカフェの激戦区とも言われており、おしゃれなカフェがたくさんあります。
ここでは、地元資本のおしゃれカフェ、タイの有名コーヒーチェーンcafe Amazon(日本のドトールのようなお店)、世界中に店舗のあるスターバックスでカフェラテを頼んだ場合で比較してみましょう。
| 商品 | タイでの価格(日本円) | 日本で同じようなカフェを選んだ場合の価格 |
| 地元のカフェ | 80〜120バーツ(400〜600円) | 600円程度 |
| タイのコーヒーチェーン | 60バーツ(300円) | 400円程度 |
| スターバックス | 150バーツ(750円) | 500円程度 |
スターバックスに関してはバンコクの店舗の方が価格設定が高くなっています。それ以外のカフェは日本と比較してもかなりお手頃です。日本と比べて年中暑いタイでは気軽にカフェで一休みできそうです。
タイでの主な支払い方法
最近タイ国内ではタイの銀行口座と紐づいたQRコード式のキャッシュレス決済が急速に発達しており、地元の小さな屋台でも導入がされています。
しかし、タイの銀行口座を持っていない私たち日本人にとっては現金またはクレジットカードが最も便利な決済方法です。
ここでは、現金とカードが使える主な場所、そして使い分けのポイントを合わせて3つ紹介します。
①ローカルな屋台とコンビニ、バスとBTSでは現金を使おう
ローカル屋台、ナイトマーケットや有名な週末マーケットチャトチャック市場では現金を使うことが一般的です。クレジットカードを受け付けてくれる屋台はほとんどありません。
100バーツ紙幣などの細かな紙幣を用意しておきましょう。
また、タイ最大手のコンビニチェーンであるセブンイレブンでは、店舗によっては少額決済でクレジットカードが使えない場合があります。お水のボトルが1本7バーツ、おにぎりが35バーツであることを考えると現金を用意しておくのがおすすめです。
公共交通機関に関しては、ローカルバスは現金のみが一般的ですが、BTS(スカイトレインと呼ばれる電車)ではICカード(Rabbit Card)なども利用できます。
また、BTSの交通系ICカードには高額紙幣でのチャージができますが、バスでは高額紙幣は受け付けてもらえないので注意しましょう。
②クレジットカードをうまく活用しよう
全ての場面で現金を使っていると両替したタイバーツがあっという間になくなってしまいます。また両替所を探す手間を考えると、カードをうまく使うのがおすすめです。
ショッピングモール内の店舗、スーパーマーケット、高めの価格帯のレストラン、マッサージやスパではクレジットカードを使えるお店が多くあります。
また、公共交通機関では、MRT(メトロと呼ばれる電車)ではVisaカードに限り、クレジットカードがそのまま乗車券として利用可能です。タクシーやトゥクトゥクも「Grab」や「Muvmi」といったスマホアプリを経由した決済であればクレジットカードを使うことができます。
③トイレ用・チップ用に少額の現金はいつでも持っておこう
バンコク郊外、チャトチャック市場などに行かれる方は、トイレ利用のために硬貨を数枚用意しておくようにしましょう。大抵料金は5バーツなので、20バーツ紙幣か硬貨があると安心です。
著者はトイレを利用したいときに500バーツしかなく両替をしてくれる場所に苦労しました…
またマッサージやスパを利用する際はチップをお支払いするのが一般的になってきています。50バーツ紙幣または100バーツ紙幣を用意しておくとスマートにお礼の気持ちを伝えられます。
知っておきたいタイのお金に関する基本情報
以下に、旅行前に知っておきたいタイのお金に関する基本情報を紹介します。
タイバーツの記号
タイバーツを表記する際の記号は「฿」、アルファベットでは「THB」と表記されます。現地のレストランやショップでは、具体的に以下のような形でタイバーツでの価格が表示されています。
฿100(記号が前) 100B(アルファベットが後ろ) 100.-(バーツを省略した現地特有の表記)
なお、タイでは紙幣に国王の肖像が描かれています。紙幣を足で踏みつけたり、破ったりする行為は不敬罪に問われる可能性があるため、丁寧に取り扱ってください。
タイバーツの紙幣と硬貨の種類や見分け方
まず初めに、タイバーツの基本的な情報、紙幣と硬貨について説明します。
タイバーツ紙幣は「1000バーツ(ピンク)・500バーツ(紫)・100バーツ(赤)・50バーツ(青)・20バーツ(緑)」の全部で5種類あります。
紙幣は種類ごとに色が違うのでとてもわかりやすいです。紙幣の中でも、500バーツ紙幣と50バーツ紙幣は市内であまり見かけることは多くなく、旅行中に手にすることが多いのは1000バーツ紙幣、100バーツ紙幣、20バーツ紙幣です。
その中でも、ローカルなお店や屋台(マーケットなども含む)では、高額紙幣である1000バーツはあまり好まれず、100バーツ紙幣や20バーツ紙幣を使うのが一般的です。
タイバーツ硬貨は「10バーツ・5バーツ・1バーツ・50サタン・25サタン」の全部で5種類あります。1番小さな硬貨「サタン」は米ドルでいう「セント」のような位置付けの補助通貨で、1タイバーツ=100サタンです。
特にスーパーマーケットやセブンイレブンなどのコンビニでは一部商品の価格設定が小数点単位でなされているため、「スーパーでお釣りとしてもらい、スーパーでなにか購入するときに使う」ことになると思います。
※著者はこれまでに屋台やマーケットでサタン単位の商品に出会ったことはありません。
米ドルや近隣諸国の為替事情
タイ国内の決済はバーツが原則であり、観光地であっても米ドルや日本円で直接買い物はできません。以下に、近隣諸国と比較したタイの為替・決済事情をまとめました。
| 比較項目 | タイ(バーツ) | カンボジア・ラオス等 |
| 主要通貨 | バーツのみ | 自国通貨+米ドル |
| ドルの通用度 | 不可 | 広く流通している |
| 決済方法 | QRコード決済が主流 | 現金が主流 |
なお、カンボジアのアンコールワット周辺やラオスの国境付近ではバーツがそのまま使えるケースが多いです。しかし、タイ国内では米ドル支払いは拒否されるため、必ず空港や市内でバーツへ両替してください。
また、2025年現在はタイ全土で「PromptPay」と呼ばれるQR決済が普及しています。短期旅行者でも「TrueMoney Wallet」などのアプリやデビットカードを活用すれば、多額の現金を持ち歩くリスクを回避できます。
タイに現金はいくら持って行く?
旅程や選ぶレストラン等にもよりますが、クレジットカードとの併用を前提にする場合、1日最低でも800〜1000バーツの現金があれば十分に観光を楽しむことができます。
現金が足りなくなってしまわないように、カードと現金のバランスを見ながら使用しましょう。不安であればレストランやショップに入る前にクレジットカード使用可否を確認するのもおすすめです。
まとめ
今回はタイバーツの基本的な情報から、タイ(バンコクを目安とした)物価、現金とクレジットカードの使い分けのヒント、両替の目安についてタイ在住経験のリアルな視点を活かしてお伝えしました。
慣れないお金を扱うときは支払い時の桁数に気を付け、詐欺などにも十分注意することが大事です。
また、タイバーツは紙幣の色で判別できるので、お財布の中を色ごとに整理しておくことでスマートにお会計をすることができます。
現金とクレジットカードをうまく使い分けて、さまざまな体験を満喫できる楽しいタイ旅行になりますように!
①経歴
日本の公立中高を卒業後、理系の大学に進学。
現在は、タイの大学院に留学しています。
②資格
・TOEIC 805点
・IETLS Academic 6.0
③留学経験
・オーストラリア(2週間)→中学3年次にホームステイ
・タイ(1年)→修士課程に在学中
④海外渡航経験
長期でのんびりと滞在する旅行スタイルが好きで、シンガポール(1か月)、タイ(1年)、アメリカ(1か月)に滞在。
ほかにも、マレーシア、カナダ、オーストラリア、韓国、台湾、香港などを旅行しました。
⑤自己紹介
これまで長期の語学留学経験はなく、日本の公立中高に通いながら、ほぼ独学で英語を学んできました。英語を使うことで、世界中の最新の研究やデザインに触れる機会が増え、自分の視野が大きく広がったと感じています。特に東南アジアの都市が好きで、現在はタイの大学院で学んでいます。この経験を活かしながら、多くの方に英語を学ぶ楽しさや魅力を伝えていけたらと思っています。