
フィリピンには、まだあまり知られていない、とびきり美しい島があります。それが、レイテ州に浮かぶ無人島、カランガマン島です。
真っ白なパウダーサンドがどこまでも続き、潮の満ち引きで姿を変える幻想的なサンドバーは、一度見たら忘れられない絶景です。
この記事では、そんなカランガマン島への行き方から、おすすめのアクティビティまで、訪れる前に知っておきたい情報をたっぷりご紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
カランガマン島の基本情報
フィリピンのレイテ島沖に浮かぶカランガマン島は、手つかずの自然が魅力の無人島です。訪れる前に知っておきたい基本的な情報をまとめました。
カランガマン島の立地
カランガマン島は、フィリピン中部のレイテ州、パロンポン(Palompon)の沖合に位置しています。
セブ島とレイテ島の間に広がるカモテス海に浮かぶ小さな島で、その美しさから「隠れた宝石」とも呼ばれています。
島は非常に細長く、潮の満ち引きによってその形を変えることで知られています。
カランガマン島の気候
フィリピンは熱帯モンスーン気候に属しており、カランガマン島も例外ではありません。年間を通して温暖ですが、乾季と雨季があります。
島の特徴
カランガマン島は無人島です。そのため、手つかずの自然がそのまま残されており、電力や水道などのインフラは整備されていません。
島には基本的なトイレと簡素な休憩所がある程度で、売店などもほとんどありません。
この島の最大の魅力は、潮の満ち引きによって現れる美しい白いサンドバーです。
エメラルドグリーンからコバルトブルーへと変化する海のグラデーションと、どこまでも続く真っ白な砂州が織りなす景色は、まさに絵葉書の世界です。
観光ルールと環境保護
カランガマン島は、その貴重な自然環境を保護するため、レイテ州のパロンポン地方自治体によって厳しく管理されています。主に、以下の3つのことには注意しておきましょう。
①日帰り訪問が基本 宿泊施設はなく、原則として日帰りでの訪問が義務付けられています。キャンプも可能ですが、事前に許可が必要です。 ②入場料 島への入場には所定の料金(外国人料金、フィリピン人料金あり)が必要です。この収益は島の保全活動に充てられます。 ③環境への配慮 島内でのゴミのポイ捨ては厳禁です。持ち込んだものは全て持ち帰るのがルールです。環境保護のため、ルールを守って美しい自然を楽しみましょう。カランガマン島への行き方
カランガマン島へは、いくつかのステップを踏んでアクセスします。主要な拠点となる都市から、島への具体的な移動方法をご紹介します。
カランガマン島への出発点
カランガマン島へのアクセスは、主にセブ島 またはレイテ島のタクロバンが拠点となります。
セブ島から: 国際線・国内線の便数が多く、観光地としても栄えているため、旅行者にとって人気の出発地点です。
タクロバンから: レイテ島の主要都市で、カランガマン島に最も近いアクセスポイントであるパロンポンへの玄関口となります。
①パロンポン(Palompon)への移動
カランガマン島へ渡るには、レイテ島のパロンポンという町からボートに乗るのが一般的です。
(1)セブ島からパロンポンへ
・フェリー
セブ市内のピア(港)からパロンポン行きのフェリーが出ています。所要時間は約4〜5時間ほどです。フェリーは夜行便が多いので、事前に時刻表を確認しておきましょう。
・バスとフェリーの組み合わせ
セブ市内のノースバスターミナルからパロンポン行きのバスに乗り、レイテ島へフェリーで渡るルートもあります。
(2)タクロバンからパロンポンへ
・バス
タクロバンのバスターミナルからパロンポン行きのローカルバスが出ています。所要時間は約3~4時間ほどです。
・バン(乗り合いタクシー)
より早く移動したい場合は、バンを利用することも可能です。
②カランガマン島へのボート手配
パロンポンに到着したら、町のツーリストインフォメーションセンター(Palompon Eco-Tourism Office)へ向かいます。
(1)公的なボートツアーの利用
パロンポンでは、カランガマン島への訪問者を管理するため、ボートツアーの利用が推奨されています。インフォメーションセンターで、ボートのチャーター(貸し切り)を手配できます。他の旅行者と相乗りできる場合もありますが、基本的にはグループでチャーターすることになります。
(2)入場料の支払い
ボート手配時に、カランガマン島への入場料もここで支払います。外国人料金とフィリピン人料金が設定されています。
(3)所要時間
パロンポンからカランガマン島までは、ボートで約1.5時間〜2時間ほどです。
カランガマン島でのおすすめのアクティビティ・過ごし方
カランガマン島では、どんな過ごし方ができるのでしょうか?この島では、人工的なアトラクションはほとんどありませんが、その分、自然を心ゆくまで満喫できるユニークな過ごし方が待っています。
ここでは、おすすめの過ごし方を3つご紹介します。
① 幻想的なサンドバー散策と絶景撮影
カランガマン島の代名詞とも言えるのが、潮の満ち引きによってその表情を変える美しい白いサンドバーです。
エメラルドグリーンに輝く海に向かって長く伸びる砂州は、まさに「天国への道」のよう。ここは、島に訪れたら必ず体験してほしいアクティビティです。
(1)散策
サンドバーの上を裸足で歩けば、サラサラの白い砂と透き通った水が足元をくすぐり、極上の開放感を味わえます。
(2)写真撮影
どこを切り取っても絵になる絶景なので、友人や家族との記念撮影はもちろん、SNS映えする写真もたくさん撮れるでしょう。ドローンを持参すれば、上空からのより壮大な景色を捉えることも可能です。
②クリスタルクリアな海でのシュノーケリングと海水浴
カランガマン島の周辺は、驚くほど透明度の高いクリスタルクリアな海が広がっています。波も穏やかなことが多いため、海水浴やシュノーケリングには最適の環境です。
(1)シュノーケリング
島周辺のサンゴ礁には、色とりどりの熱帯魚たちが生息しています。ライフジャケットを着用し、水中メガネとシュノーケルがあれば、手軽に美しい海の世界を覗くことができます。運が良ければ、ウミガメに遭遇することも。
(2)海水浴
遠浅の場所も多く、お子様連れでも安心して海水浴を楽しめます。白い砂浜に寝そべって、ただただ波の音を聞きながら過ごすのも至福の時間です。
③のんびりピクニックとリラックスタイム
カランガマン島は無人島で、売店などがほとんどありません。そのため、訪れる際は飲食物を必ず持参することをおすすめします。
(1)ランチタイム
持ち込んだお弁当やスナック、冷たい飲み物を広げ、絶景の中で食事を楽しむのは格別です。簡易的なテーブルや椅子、レジャーシートなどを持参するとより快適に過ごせます。
(2)読書や昼寝
豊かな自然の中で、喧騒から離れて静かに読書をしたり、心地よい潮風を感じながら昼寝をしたりと、贅沢なリラックスタイムを過ごすことができます。時間がゆっくりと流れる感覚を味わえるでしょう。
カランガマン島に行くおすすめの時期
カランガマン島を訪れるのに最も適しているのは、12月から5月頃までの乾季です。
この時期は晴天の日が多く、海も穏やかで透明度が高いため、絶景のサンドバーやシュノーケリングを存分に楽しめます。
乾季にカランガマン島を訪れることのメリットは以下3つです。
①快適な気候
日中は日差しが強く、マリンアクティビティには最適です。ただし、日差しが非常に強いため、十分な日焼け対策(日焼け止め、帽子、サングラス、ラッシュガードなど)は必須です。
②海の透明度が高い
波が穏やかなため、シュノーケリングやダイビングで水中世界をクリアに見渡すことができます。
③ツアー催行率が高い
天候が安定しているため、ボートツアーが中止になるリスクが低く、安心して旅行計画を立てられます。
特に、3月から5月は最も暑く晴天が続く時期で、最高のビーチのコンディションを期待できます。
ただし、現地の祝日や連休と重なると混雑する可能性があるため、事前に確認することをおすすめします。
カランガマン島のショップ・便利な施設
カランガマン島は無人島ということもあり、電気もガスも水道も通っていません。しかし、観光客にとって便利なショップや施設は揃えられています。
ここでは、カランガマン島のショップや施設についてご紹介します。
カランガマン島のショップ
カランガマン島には、サリサリストアと呼ばれるコンビニのようなショップがあります。
ここでは、スナックやドリンクなどの軽食やお土産を購入することができます。価格も特別高いというわけではないので、観光客にとっても嬉しいポイントですね。
カランガマン島の便利な施設
カランガマン島には、観光客が利用できる基本的なトイレと、日差しを避けるための簡素な小屋や屋根付きの休憩スペースがいくつか設けられています。
無人島とはいえ、観光客向けの施設もある程度整備されています。
ただし、カランガラン島にある施設はあくまでも最低限のものです。日本と比べて非常に日差しが強く、気温が高いことを踏まえ、飲食物や日焼け対策などは持参するようにしましょう。
まとめ
今回はフィリピンの海に浮かぶ無人島、カランガマン島について詳しくご紹介しましたが、いかがでしたか?
人間の手がほとんど加えられていないため、自然を思いっきり満喫してリフレッシュしたいという方にはぴったりです。
今回ご紹介した内容を参考に、カランガラン島への訪問をご検討されてみてはいかがでしょうか?
◇経歴
国際系学部出身
◇資格
英検1級、TOEIC900点以上
◇留学経験
アメリカ・ワシントン大学に半年間留学経験あり
◇海外渡航経験
旅行と留学のみ。アメリカ、オーストラリア、シンガポール、カナダに渡航経験あり
◇自己紹介
「暗記」よりも「理解」を意識した記事作成を心がけております。海外経験がなくても、オンライン英会話を活用すれば英語は話せるようになります。私自身もそうでした。一緒に楽しみながら英語を学んでいきましょう!