ネイティブキャンプのコラムをご覧のみなさん、こんにちは!
今回もネイティブキャンプのこのコラムでは、海外や英語をはじめとした外国語に興味がある方に向けて有益でためになる情報を詳しく解説していきます!
ズバリ、今回特集していくのはフィリピンの公用語である
「タガログ語の悪い言葉」についてです!
近年、ドル高やユーロ高や世界情勢の悪化などにより欧米圏への留学を諦めてしまう方もいらっしゃる中、日本と同じアジア圏内であり物価も安いフィリピンへの語学留学や大学留学が注目されています。
フィリピンの公用語は英語とタガログ語の二つ。地域によっては独自の言語を話す場所もありますが、主にこの二言語が話されています。留学中に、タガログ語を話す人に出会うことも多いでしょう。
そんな中、現地の人がタガログ語でなんと言っているのか少しでもわかっている状態とそうでない状態では留学生活中の心配や不安の量が異なってくることでしょう。
そこで今回のコラムでは、タガログ語の中でも悪いとされている言葉・その表現について代表的なものをピックアップし、解説していきます。実際に使うことはないと思いますが、現地の人が使っているときになんと言っているのか理解できれば、状況が分かり役に立ちますよ。
なぜタガログ語の悪い言葉を知るべきか
フィリピンの公用語「タガログ語」の悪口や悪い意味の言葉を知っておく意義とはなんでしょうか?それは、万が一トラブルや口論に巻き込まれた際にすぐにその状況を理解できることや、意図せずに相手を傷つけたりしないようにできることです。
さらに、タガログ語の悪口を事前に知っておくことで、日本とフィリピンの言葉によるコミュニケーション方法の違いや文化的違いから、こちらが日本語の感覚でタガログ語を使って冗談を言ったつもりが、フィリピン人にとっては悪口に聞こえてしまったり、そのせいで人間関係が崩れてしまうのを避けることもできます。
そこでここからは、タガログ語で代表的な悪口とされる表現、絶対に使ってはいけない表現をピックアップし、状況やシチュエーションと一緒に解説していけたらと思います。
参考資料:【保存版】タガログ語 悪口一覧と関連表現 | 暮らし術
家族を侮辱する言葉
まずは、相手の家族を侮辱する言葉として、
現地で絶対に使ってはいけない言葉を紹介します。この言葉が聞こえたら、どこかで誰かが喧嘩をしているか、言い争いをしていると思っていいでしょう。
「Putang ina mo (プータン・イナ・モ)」
直訳:「お前の母親は売春婦だ。」
フィリピンという国では、母親の存在は偉大です。 母親とはとても神聖な人であるため、相手の母親のことを「売春婦」と罵ることはその母親本人だけでなく、その母親から生まれた子供たちや旦那さん、親戚一同を含め全員を否定しているということになってしまいます。
この言葉を使ってしまった場合、言われた相手の反応としては理性を失うほどの大激怒をし、暴力事件にまで発展する可能性が高いです。
また、周囲でこの言葉を聞いていたフィリピン人たちからも軽蔑の目で見られ、危ない人物だと認識されるでしょう。
英語では近年、特に若者の間で F word といった汚い言葉をわざと冗談として使用するような場面を多く見かけますが、タガログ語の「Putang ina mo (プータン・イナ・モ)」そのような軽いノリで使っては絶対にいけません。絶対に自分の口から出してはいけない言葉なのです。
知能や行動を侮辱する言葉
最初に紹介した Putang ina mo (プータン・イナ・モ) ほどの強烈さはなくとも、 使う相手や場面、使う頻度に注意をしないと
人間関係を悪化させてしまう恐れのある相手の知能や行動を馬鹿にするようなタガログ語はいくつかあります。
これらは日本語でいう「ばか」「あほ」に値する言葉たちです。
Gago/ Gaga (ガゴ・ガガ)
一つ目に紹介するのは Gago/ Gaga です。
Gagoは男性名詞、Gagaは女性名詞となり、意味は「馬鹿」「間抜け」「アホ」で、最も一般的に使われる侮辱語です。
Tanga (タンガ)
Tangaは、Gago/Gaga と似ている意味を持つ単語です。
「間抜け」「ばか」「アホ」という意味で用いられますが、Gago/Gagaよりも相手の行動や言動に呆れたというニュアンスが強いです。
状況によっては「天然ボケ」といった意味で使われることがありますが、基本的にはネガティブな意味ですので注意しましょう。
Bobo (ボボ)
Boboは、「頭が悪い」や「知能が低い」という意味の侮辱語です。
相手の頭の悪さを直接的に否定するときに使われます。
ですので言われた相手は傷つきますし、特に子供に行った場合は自己肯定感が低くなってしまう恐れがあります。
このセクションで紹介した三つの表現は、あくまでフィリピン出身の現地の人同士がお互いを冗談で罵りあったりからかうときに使われる表現であり、海外からの観光客や留学生が積極的に使うべき表現ではありません。
なぜなら、適切に使うべきタイミングや使用するときのニュアンスをネイティブスピーカー並に理解しているとは言えないからです。
日本を代表して留学したり観光に訪れている以上、現地での言葉遣いには責任を持ちましょう。
参考資料:【保存版】タガログ語 悪口一覧と関連表現 | 暮らし術
外見や性的指向に関する侮辱語
続いて紹介するのは、人の外見や性的指向に関連する侮辱表現です。
人の外見や性的なことに関する悪口は、フィリピンに限らずどの国においても使ってはいけない表現の一つで、世界共通の「悪い行為」にあたります。
Pangit (パンギッ)
Pangit という単語には、相手の見た目を罵る「ブス」といった意味があります。 人を見た目だけで判断して「醜い」「かっこ悪い」というときに使われる侮辱語です。
また、人の見た目だけではなくアクセサリーやデコレーション、インテリアなどの物に関しても同じ意味で使用される侮辱語です。人に対しては絶対に言わないようにしましょう。
Bakla (バクラ)
世界中で、ジェンダーに関する寛容性・多様性が求められている今の時代、「おかま」という意味の Bakla を使うのはよくありません。
本人がカミングアウトをしていたとしても、Bakleという単語を使って相手を罵ることはやめましょう。
Pakantutan (パカントゥタン)
こちらは性的指向を罵る侮辱語で、意味は「Sex好きな人」です。公の場で使う言葉ではありませんし、かなり品のない言葉です。
特に、男性が女性にいった場合は激怒されるので注意しましょう。
Landi (ランディ)
Landi という単語も、性的指向について罵る侮辱語で「尻軽」という意味を持ちます。
男性が女性に使っていたら、その男性は常識がなく品のない人と思っていいでしょう。もちろん、女性から男性に使うこともよくありません。
参考資料:タガログ語で絶対使ってはいけない超危険スラング20選 ¥ Spin The Earth
脅迫や暴力を示唆する危険な言葉
最後に紹介していくのは、
脅迫や暴力を示唆する危険な表現です。
これらの言葉が聞こえた際はすぐにその場から立ち去り、安全な場所へ逃げましょう。
また、その人の表情やジェスチャーも観察しつつ、このような言葉を使っている人とはまともなお付き合いは出来ないと考えましょう。
Papatayin kita (パパタイン キタ)
Papatayin kita という表現は、まさに脅迫を象徴する「殺すぞ」という意味のフレーズです。多数の日本人は公共の場で大きな声を出してこのような侮辱語を叫ぶようなことはありませんし、あったとしてもほぼ事件性が高い状況であることが多いです。
ポジティブな感情もネガティブな感情も我慢する人はあまりいないので、怒ってしまったときにこのような攻撃的な言葉を使う人も少なくありません。
もし誰かが外でとても大きな声でこの単語を叫んでいたり、事件性を感じる場合はその場から立ち去りましょう。
Mamatay (ママタイ)
Papatayin kita と似た意味を持つ Mamatay は、「死ね」という意味の攻撃的な表現です。言われた側の人は恐怖を感じるというよりも、ただ悲しい気持ちになる言葉です。
使わないようにするのはもちろんのこと、誰かが言っている場面に遭遇したら、その人物やその場から離れましょう。
参考資料:タガログ語で絶対使ってはいけない超危険スラング20選 ¥ Spin The Earth
まとめ
このコラムではここまで、フィリピンの公用語「タガログ語」の中でも 話してはいけない
侮辱語・侮辱表現について紹介してきました。いかがでしたでしょうか?どの国にも、相手や誰かを侮辱したり攻撃したりする言葉はいくつも存在しています。
しかし、特にその国のネイティブスピーカーではない人が軽々しくそれらの言葉を口にすることは現地の人との人間関係を悪化させるだけでなく、信頼関係を失い、最悪の場合現地での生活がままならなくなってしまう状況に追い込まれてしまう可能性があります。
また、自分がタガログ語の悪い言葉を使わなくとも、誰かがそれらを使っている状況に遭遇したときに適切な行動を取れるように、これからフィリピンに留学や旅行に行く予定のある方は事前に知っておくといいと思います。

◇経歴
大学時代に、外国語がどのように学ばれるのかについて興味を持ち、日本の大学院で第二言語習得論•応用言語学の研究に励む。
修了後はインターナショナルスクールの先生や、小学生オンライングループ英会話のバイリンガル講師、日本の文化を海外に広める音楽スクールで活躍中。
◇資格
IELTS Academic module 6.5
(speaking 6.5 reading 7.0 listening 6.5 writing 6.0)
◇留学経験
高校時代、春休み中にニューヨークにある姉妹校のタウンゼント•ハリス高校へ研修に参加。
その後大学時代にニュージーランドに一学期間の留学を経験。語学学校に通ったのち、主に応用言語学を中心に学ぶ。
◇海外渡航経験
つい数ヶ月前、高校ぶりに訪れたニューヨークの空港でみつけたストリートピアノ。
つい弾きたくなりニューヨーク出身の作曲家ジョージ•ガーシュインの「ラプソディーインブルー」を弾いたら、メキシコのカンクン行きの搭乗を待っていた皆さんから盛大な拍手を貰いました!とてもいい思い出です。
◇自己紹介
これまでの海外経験や、日本で出会った留学生たちとの交流から、英語をはじめとした外国語を使うことで、私たちの視野や価値観はどんどん広がっていくと確信しています!
英語が好き!と言う気持ちを大切に、英語を学び続けられる燈を見つけられるよう行動すると、英語学習が楽しくなります!