旅行や留学、ワーケーションでセブ島を訪れる日本人は年々増えていますが、現地で気になるのがネット環境ではないでしょうか。
特にSNSや地図、翻訳アプリなど、ネットがないと困る場面は多く、現地のWi-Fi事情を事前に知っておくことがとても大切です。
この記事では、セブ島で快適にネットを使うためのポイントを、現地の状況も踏まえて詳しく解説していきます。
セブ島のWi-Fi環境の現状
セブ島のWi-Fi環境は一言で言えば「まだ発展途上」。
観光都市として発展を続けている一方で、ネットの使い勝手は場所によって大きく差があります。
空港や一部の大型モールなどではフリーWi-Fiが整備されつつありますが、混雑時やピークタイムになると、極端に速度が落ちることも珍しくありません。
通信インフラの整備は進んでいるとはいえ、日本のようにどこでもサクサクつながるという状況にはまだ程遠いのが現実です。
地域によって差が大きい
セブ市内中心部と郊外では、ネット環境に大きな差があります。
たとえばITパークやアヤラモール周辺のような開発の進んだエリアでは比較的安定したWi-Fiが使える場合が多いですが、少し外れた地域では電波が届かない、または不安定なケースが多く見られます。
住宅街や小規模なゲストハウスなどでは、たとえWi-Fiが提供されていたとしても、速度が遅くて動画が見られない、オンライン通話が切断されるといったことも普通にあります。
ネットに頼った作業やビデオ通話が必要な方は、宿泊先選びの段階で「速度の評判」をしっかり確認しておくことをおすすめします。
公共のフリーWi-Fiは過信できない
セブ島には多くのフリーWi-Fiスポットがあります。
特にモールやチェーンのカフェでは、無料でパスワードを提供してくれるところもあります。
しかし、誰でも使えるということは、それだけ利用者が集中しやすく、結果的に通信品質が低下しやすいということ。
回線が混雑していてまったく読み込めないこともあります。
また、これらの公共Wi-Fiはセキュリティ面にも課題が多く、個人情報が盗まれるリスクを考えると、クレジットカード番号やパスワードを入力するような操作は控えるべきです。
Wi-Fiは「あるけど、使えるとは限らない」という心構えが必要です。
主要施設でのWi-Fi利用状況
セブ島では観光客がよく訪れる主要施設において、一定のWi-Fi環境が整えられています。
特に都市部では、多くのショッピングモールやカフェ、ホテルなどで無料Wi-Fiが導入されており、スマホやノートPCを使うには便利な場所が増えてきています。
ただし、場所や時間帯によって接続状況にはかなりの差があり、安定性にはやや不安が残ります。
モール・カフェでのWi-Fi利用
アヤラモール、SMシティ、ロビンソンズなどの大型ショッピングモールでは、館内全体にフリーWi-Fiが用意されていることが多いです。
ただし、接続には登録が必要だったり、一定時間ごとに接続が切れる仕様になっていたりします。
通信速度は場所によってまちまちで、空いている時間帯であればSNSや検索程度は問題ありませんが、動画視聴や通話には不向きなことも。
スターバックスやBo’s Coffeeといったカフェチェーンでは比較的安定したWi-Fiを利用できることがありますが、店舗ごとの品質にばらつきがあり、「使える」と「使えない」の差が激しいのが現状です。
また、長時間の作業には向かないよう、速度制限が設けられていることもあります。
ホテル・ゲストハウスでの事情
高級ホテルでは、客室内に比較的速いWi-Fiが設置されている場合が多く、ビジネス利用や動画視聴などもできるレベルの通信が期待できます。
中価格帯のホテルでも、ロビーや共用スペースにWi-Fiが設置されているケースは増えてきています。
ただし、客室によっては電波が届きにくいなどの問題が残ることも。
一方、格安のゲストハウスやホステルでは、Wi-Fiが「ある」と書かれていても、実際はほとんど機能していない場合もあります。
接続できても通信が途切れがちで、LINE通話や動画再生がままならないことも。
予約前に口コミサイトで「Wi-Fiが本当に使えるかどうか」を確認しておきましょう。
空港や交通機関のWi-Fi状況
マクタン・セブ国際空港では、一応フリーWi-Fiが提供されていますが、利用者が多いためか非常に不安定です。
スピードが遅く、ページの読み込みに時間がかかることがよくあります。
チェックインのためのメール確認やQRコード表示などに使いたい場合は、接続に時間がかかる可能性を考えておく必要があります。
また、セブ島内を走る一部のバスや交通機関でも、Wi-Fiが設置されていると表記されていることがありますが、実際には使えなかったり、速度が非常に遅かったりすることが多いです。
あくまで「おまけ」と考えたほうが現実的です。
フリーWi-Fiのセキュリティリスクと対策
フリーWi-Fiは便利ではあるものの、安全性の面で多くの懸念があるのも事実。
旅行者にとっては、ちょっとした油断が大きなトラブルにつながることもあります。
セブ島でのネット利用を安心して行うには、セキュリティに対する最低限の対策を知っておくと良いでしょう。
なぜフリーWi-Fiは危険なのか?
フリーWi-Fiは誰でも簡単にアクセスできる反面、暗号化されていない場合が多く、第三者に通信内容を盗み見られる危険があります。
このため、パスワードやクレジットカード番号が抜き取られたり、悪意のあるソフトをインストールさせられたりといった被害に遭うことも。
実際に、カフェやモールで「Wi-Fiにつないだら急にスマホの動きが怪しくなった」という報告も見られます。
被害を避けるためにやるべきこと
セブ島でフリーWi-Fiを使う際に最低限やっておくべき対策は以下の通りです。
・オンラインバンキングやクレジットカードの操作は避ける
・VPNを使って通信を暗号化する
・自動接続をOFFにしておく
・公共のWi-Fiでは重要なパスワード入力を控える
VPNは、ネット環境に不安がある国に行く際には必須とも言える手段。
無料のVPNよりも、有料で信頼性のあるサービスを選ぶことを強く推奨します。
安全と快適さは両立できるか?
結論として、セブ島でフリーWi-Fiを使う場合は「利便性」と「安全性」のバランスが重要。
何も考えずにつなげば危険にさらされるリスクがありますが、しっかりとした対策をとれば、ストレスなく利用することもできます。
基本的な対策は欠かせません。
ポケットWi-Fiのレンタルと活用方法
セブ島で安定したネット環境を確保したいなら、ポケットWi-Fiのレンタルは実用的な手段。
長期滞在者やオンライン会議、リモートワークをする人には心強い味方になります。
空港や現地の通信会社、さらには日本出発前に予約して持ち込む方法まで、レンタル手段もさまざまです。
日本でレンタルして持参するメリット
日本国内の空港でレンタルできる海外対応のポケットWi-Fiは、事前に受け取っておけるため現地での手続きは要りません。
到着直後からすぐに使えるのが最大の魅力です。
日本語対応のサポートも受けられるうえ、トラブルが起きた際の対応もスムーズです。
料金は1日あたり1000円前後が相場ですが、長期プランにすれば割安になることも。
現地でのレンタル方法と注意点
セブの空港や市内には、現地でポケットWi-Fiをレンタルできるサービスもあります。
料金は日本より若干安く、1日500〜800円程度が目安。
ただし、英語またはビサヤ語でのやりとりが必要になる場面もあるため、語学が苦手な人にはハードルが高いかもしれません。
機器の返却場所や時間にも注意が必要で、レンタル時の契約条件をよく確認することが大切です。
利用時の注意点とアドバイス
ポケットWi-Fiはバッテリー駆動のため、長時間の外出時にはモバイルバッテリーも持ち歩くと安心です。
また、1台で複数人が同時に使えるとはいえ、接続台数が増えると速度が低下する傾向があるので注意。
動画視聴やZoom会議などの通信量が多い用途では、データ容量の制限にも気をつけましょう。
無制限プランがある業者を選ぶと、ストレスなく利用できます。
SIMカードとeSIMの利用方法
セブ島で手軽にインターネットを使いたい場合は、SIMカードやeSIMが便利です。
スマートフォンがSIMフリーであれば、現地の通信回線をリーズナブルに利用できるのが大きなメリットです。
短期旅行者から長期滞在者まで、自分の滞在スタイルに合わせて使える手段といえます。
セブ島で購入できるプリペイドSIM
セブ島では「Globe(グローブ)」と「Smart(スマート)」という2つの主要キャリアがあり、どちらのSIMカードも広く流通しています。
空港のカウンターやショッピングモール、市内の携帯ショップなどで簡単に購入できます。
料金は数百円からで、数GBのプランから大容量まで選べます。
購入時にパスポートの提示が必要な場合もあるので、持っていくのを忘れないようにしましょう。
また、SIMカードの初期設定は販売スタッフが行ってくれることも多いため、スマホの設定に不慣れな人でも安心して使い始められます。
eSIM対応スマホのメリットと使い方
最近のiPhoneや一部のAndroidスマートフォンでは、eSIMに対応している機種が増えています。
eSIMは物理的なカードが不要で、QRコードなどを使って通信設定を行うスマートな方法です。
事前に日本でeSIMプランを申し込んでおけば、セブ到着直後からインターネットを利用できるという利点があります。
短期滞在の場合や、現地でSIMを差し替えるのに抵抗がある人にとっては、手間が少なく便利な選択肢です。
ただし、eSIMに対応していないスマホもまだ多いため、事前に機種の対応状況を必ず確認しておきましょう。
まとめ
セブ島で快適にネットを使うには、現地のWi-Fi環境だけに頼らず、自分に合った通信手段を確保することが大切です。
フリーWi-Fiのリスクを避けるには、ポケットWi-FiやSIMカードの活用が効果的です。
しっかり準備して、安心してネットを使えるように準備しましょう。

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇留学経験
イングランドのオックスフォードのOxford English Centreに3週間の語学留学と、スコットランドのエディンバラのUniversity of Edinburghに1年間の交換留学をしていました。
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。