セブ島の治安は悪化してる?旅行や留学前に知るべき最新情報と対策

「セブ島の治安は本当に悪化しているの?」

「セブ島観光で危険なエリアは?」

「セブ島観光で気を付けるべきポイントは?」

本記事では安心してセブ島を楽しみたい人向けに、セブ島の治安や犯罪対策に関する情報を詳しく解説していきます。

本記事を参考にセブ島で気を付けるべきポイントを押さえ、安心で思い出に残るセブ島滞在にしてくださいね。

セブ島の治安は本当に悪化しているのか?

青い海と美しいビーチからフィリピン有数の観光地として知られるセブ島。近年、セブ等の治安が悪化しているという噂は本当なのでしょうか?

ここでは、最新の犯罪件数などのデータを元に、セブ島の治安が本当に悪化しているのか検証していきます。

在セブ日本国総領事館の報告によると、2024年10月~12月にかけてのセブ島での犯罪発生数は以下の通りです。

殺人(未遂含む):58件(前期49件)

傷害:107件(前期126件)

強姦:48件(前期42件)

強盗:74件(前期68件)

窃盗:213件(前期223件)

この中でも、セブ島観光で日本人が訪れやすい3市(セブ市、マンダウエ市、ラプラプ市)の犯罪件数、犯罪率をまとめたものが以下になります。

セブ中心3市の犯罪件数・100人当たり犯罪率

犯罪タイプ

件数

犯罪率

殺人

26件

0.0014%

傷害

46件

0.0025%

強姦

19件

0.0010%

強盗

26件

0.0014%

窃盗

137件

0.0075%

合計

254件

0.0139%

※セブ3市の人口:約1,826,000人

前期とくらべると殺人、強姦、強盗などの発生率は増加しているものの、セブ中心3市に絞ってみると犯罪率はそこまで高くないという結果が分かりました。

観光客が巻き込まれやすい犯罪の手口

殺人・強盗などの凶悪犯罪に関しては、そこまで発生率が高くないことが分かりましたが、セブ島では観光客を狙った軽犯罪がたびたび報告されています。

ここでは、観光客が特に気を付けるべき4つの軽犯罪について具体的な手口を紹介します。

スリ、置き引き

人混みが多い場所、特にショッピングモールや市場、公共交通機関内ではスリが多発しています。

犯人は2人以上でチームを組み、注意をそらしている間にポケットやバッグの中身を抜き取る手口が一般的です。警戒心を感じにくい子供を使ってスリを行う手口もあるので、十分に注意しましょう。

また、カフェやレストランで席に荷物を置いたままトイレに行った隙に、バッグを盗まれる「置き引き」も多く発生しています。特にスマートフォンや財布、パスポートなどの貴重品には十分注意しましょう。

タクシーのぼったくり

空港や観光地周辺では、タクシー運転手による不当な料金請求、いわゆる「ぼったくり」の被害も見られます。

具体的にはメーターを使わずに法外な料金を提示する、遠回りして運賃を上乗せするなどの手口です。

具体的な対策としては、必ずメーターを使ってもらうように伝えるか、Grab(グラブ)などの配車アプリを利用するのが安全です。

睡眠薬強盗

まれではあるものの、バーやナイトスポットで出会った相手に薬物を飲まされ、意識を失っている間に所持品をすべて盗まれる「睡眠薬強盗」も報告されています。こうした事件は、単独行動や深夜帯の外出時に多く発生する傾向があります。

見知らぬ人からの飲み物や食べ物は絶対に受け取らない、飲食物から目を離さないといった意識が重要です。

美人局(つつもたせ)

観光客に近づいてくる現地女性と親密になった後、突然現れた「兄」や「ボーイフレンド」と名乗る男に金銭を要求される、といった美人局(つつもたせ)の被害もあります。ナイトスポットや路上での出会いには警戒が必要です。

美人局に遭遇した際は、浮かれる気持ちを抑えてNoと断りましょう。特に言葉巧みにホテルや人気の少ない場所に誘導されるケースには注意してください。

注意すべきエリアとその特徴

セブ島は観光地として多くの日本人が訪れる安全なリゾートエリアがある一方で、犯罪やトラブルが発生しやすい危険なエリアも存在します。

以下では、現地在住者や旅行者が特に注意すべきエリアです。

カルボンマーケット

セブ市内で最も歴史ある市場のひとつで、地元の人々の生活感が味わえる観光スポットとしても知られている一方で、スリや置き引きの被害が多く報告されています。

カルボンマーケットは野菜や果物が売られているセブ一のマーケットですが、ホームレスやストリートチルドレンが多く、カオスな印象です。

狭い通路と人混みの中では、スマートフォンや財布が狙われやすく、貴重品は極力持ち歩かないことが安全対策になります。

コロンストリート

セブ市中心部に位置し、多くの商店が並ぶ繁華街ですが、訪れる際には注意が必要です。カルボンマーケットと同じくストリートチルドレンを見かけることもあり、現地人のローカルな生活風景を見ることも出来ます。

コロンストリートでは、スリや物乞いの接触、さらには軽い詐欺被害が報告されることもあるため昼間でも油断せず、夜間は一人での行動を避けましょう。

マンゴーストリート

夜の歓楽街として知られるエリアで、バーやクラブが集中しています。夜遅くまで営業しており、観光客や現地の若者で賑わっていますが、睡眠薬強盗や美人局などの被害も起きやすいエリアです。

特に深夜帯の一人歩きや、見知らぬ人との過度な接触には注意が必要です。バーやクラブでは飲食物から目を離さないようにし、不審な誘いには乗らないようにしましょう。

ASフォーチュナ・ストリート

ビジネス施設やレストランが立ち並ぶ比較的新しい通りですが、交通量が多く、人通りがまばらになる夜間は注意が必要です。

タクシーのぼったくりや、帰宅時に後を付けられるといった事例も報告されています。明るいうちの行動を心がけ、配車アプリを利用するなど、安全な移動手段を選ぶことが推奨されます。

女性旅行者が特に気をつけるべきポイント

性別関係なく安全対策は重要ですが、犯罪などに狙われやすい女性旅行者は特に気を付けましょう。ここでは、女性旅行者が特に気を付けるべきポイントを3つ紹介します。

夜間は一人で出歩かない

夜間は昼間と比べて人通りが少なくなり、街灯の明るさや警備体制も不十分な場所が多くなります。そのため、強盗や性犯罪といった重大なトラブルに巻き込まれるリスクが高まります。

仮に観光や食事、買い物で夜遅くなる場合でも複数人で行動するようにし、可能であればGrabなどの配車アプリを利用して移動しましょう。

また、夜に外を歩く必要がある場合は、なるべく人通りが多い大通りや商業施設周辺を選ぶことが安全対策になります。

露出の多い服装を避ける

フィリピンでは、宗教的・文化的背景から控えめな服装が一般的です。特に地方都市では、肌の露出が多い服装をしていると、現地の人々から好奇の目で見られたりトラブルの原因になったりすることもあります。

また、観光客であることがひと目でわかる服装は、スリやぼったくりなどの標的にもなりやすくなります。

セブ島を訪れる際は、肩や脚の露出を控えたカジュアルで落ち着いた服装を選び、現地の文化を尊重する姿勢を持ちましょう。

野良犬には近づかない

セブ島の都市部やローカルマーケット周辺には、野良犬や放し飼いの犬が多く見られます。見た目がおとなしくても、突発的に吠えたり噛みついたりすることがあり、特に気をつけたいのが狂犬病のリスクです。

フィリピンは狂犬病の発生が報告されている国であり、犬に噛まれた場合は速やかに病院を受診してワクチン接種を受ける必要があります。

旅行中に不要な医療トラブルを避けるためにも野良犬や動物には極力近づかず、むやみに触れないようにしましょう。

安全に過ごすための基本的な対策

最後に、セブ島でトラブルに巻き込まれず安全に旅行や留学生活を送るために気を付けておくべきことを3つ紹介します。

貴重品は最低限しか持ち歩かない

現地で観光する際は、パスポートや多額の現金など貴重品を持ち歩かないことが大切です。

また、ブランドバッグや高級時計、最新のスマートフォンなどはスリや強盗の対象になりやすいため注意が必要です。

必要最低限の物のみ持ち歩き、それ以外はホテルのセーフティボックスに保管しましょう。移動中は小さなショルダーバッグや斜めがけできるバッグを使い、常に身体の前に抱えるようにすると安心です。

危険なエリアを避ける

セブ島は観光地として知られる一方で、一部地域ではスリや置き引きなどの軽犯罪が多く見られます。そういった危険なエリアを事前に調べ、近寄らないようにすることで犯罪に遭う確率を大幅に減らせます。

本記事でも紹介したカルボンマーケットやマンゴーストリートは特に軽犯罪のリスクが高いエリアになるため、なるべく避けて旅行計画を立てることが大切です。

盗難に備えて準備しておく

万が一の盗難に備えてパスポートのコピーや顔写真付き身分証明書の予備を持っておくことをおすすめします。

また、セキュリティポーチなどの防犯アイテムを活用して、現金やカードを身体に密着させておくのも有効です。

筆者がセブに行った際も友人がスマホを紛失するトラブルに見舞われたため、念のためスマホデータもクラウドに保存しておくと安心でしょう。

まとめ

本記事では、セブ島の治安と観光の際に気を付けるべきポイントについて解説しました。

セブ島全体の犯罪率は高いとは言えないものの、一部地域ではスリや置き引きなどの軽犯罪が報告されており、十分な注意が必要です。

危険なエリアや一人での外出を避けたり、防犯対策グッズを活用するなど基本的な心がけをするだけで犯罪に遭う確率を大幅に減らせます。

本記事を参考にセブ島観光の際の心構えを見直し、安全で思い出に残るセブ島滞在にしてくださいね。

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