
フィリピン・セブ島での留学を考えている人の中には、「英語だけを学ぶ留学だと物足りない」「実践的な英語力を身につけたい」と思っている人もいるでしょう。そんな人は、「エンジニア留学」というものを聞いたことがあるでしょうか。
今回ご紹介するエンジニア留学では、語学のスキルアップができるだけではなく、将来の仕事につながるようなスキルを身につけることもできます。
普通とは一味違う留学や、本当にスキルが身に付く留学を目指している人は、ぜひこの記事を参考にエンジニア留学を検討してみましょう。
エンジニア留学とは?
エンジニア留学とは、プログラミングやWeb開発、アプリ開発など、エンジニアリング分野(IT分野)に特化してスキルを学ぶことを目的とした海外留学のことです。
IT留学という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、フィリピンやセブ島での留学に関して言えば、エンジニア留学とIT留学は使われている言葉が異なるだけで、同じものを指しています。
エンジニア留学は一般的な語学留学とは異なり、英語力の向上だけではなく、実践的なITスキルの習得を目指す点が大きな特徴です。
コースも、IT系のレッスンと英語レッスンが組み合わされ、英語のレッスンではビジネスの場で使える英語を学びながら、IT系のレッスンでは実際に英語で授業が行われます。
セブ島エンジニア留学の特徴・魅力
フィリピンのセブ島は、エンジニア留学が盛んなことで知られています。ここからは、セブ島でのエンジニア留学の特徴や魅力を掘り下げていきます。
英語環境でスキルアップができる
前述でも少し触れているとおり、エンジニア留学におけるIT系の授業は、英語で行われます。
つまり、学ぶスキルに関する英語にも慣れていくため、英語環境ですぐに即戦力として働くための力が養われるのです。
IT業界はグローバルで、学んだスキルは世界的に通用するため、そのスキルを英語で使いこなす力がつけば、日本国内だけではなく国際的に活躍することも可能になるでしょう。
実践的なカリキュラム
セブ島のエンジニア系コースでは、実践的なカリキュラムが組まれています。
英語もIT系スキルも、ただ習うだけではなく、習ったことをどう使うのかが重視されているため、コースを修了したあとは、習ったことをそのまま仕事などに生かすことができるでしょう。
また、実践を通してスキルを向上させていくため、ただ聞いているだけの座学ではなく、インタラクティブな授業構成になっており、飽きづらいのも特徴です。
また、インターンシップのような経験ができる学校もあるため、習って身につけたスキルを、本格的に実践する場もあります。
リラックスもしながら集中学習
セブ島は美しいビーチがあることで知られる、人気のリゾート地でもあります。ですから、セブ島でエンジニア留学をすれば、土日はビーチでゆっくりすごすなんてことも可能です。
街全体にリラックスムードが漂っているため、日頃の生活もリラックスして過ごせ、余暇にはしっかりリフレッシュできるはず。
しっかりリフレッシュすれば、それだけ集中力も向上しやすく、効率よく学ぶことができるでしょう。
授業がある平日は、基本的に1日中授業に取り組むことになりますが、そうしたオンとオフのメリハリをつけやすいのも、セブ島でのエンジニア留学の魅力です。
セブ島エンジニア留学でおすすめの学校3選
セブ島にはエンジニア留学ができる学校が複数あります。語学学校に比べると数は少ないのですが、それでもどの学校を選べば良いか迷ってしまうでしょう。
そこで、セブ島のエンジニア留学におすすめの学校を3校ピックアップしてみました。それぞれ特徴をご紹介していきますから、習いたい分野などを考えながら、どの学校が自分に適しているのか考えてみてくださいね。
アクトハウス
長期間留学する時間があり、しっかり英語とIT系スキルを身につけたいなら、アクトハウスはおすすめの学校の1つ。
アクトハウスは、プログラミング・デザイン・英語・ビジネスの4つのスキルを習得できるカリキュラム構成になっており、IT系スキルも英語力も鍛え、すぐにIT分野で英語を使って働ける人材の育成が行われています。
コースは、1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月の3つがあり、この中でも6ヶ月コースでは、100日間の実践実務期間が設けられています。
習ったことをどうすれば仕事に活かしていくべきなのかを実体験として学べるため、コース修了後には、IT関連の就職・転職などが叶いやすくなるでしょう。
ちなみに6ヶ月コースで習えるスキルは以下のとおりとなっています。
| プログラミング | AI/Claude/ChatGPT/Github Copilot/AI Prompt Engineering/HTML/CSS/JavaScript(Vanilla JS・GSAP・jQuery)/PHP(WordPress)/Git hub管理/Astro/ヘッドレスCMS連携 Jamstack/Tailwind CSS/ITナレッジ |
| デザイン | WEBデザイン/スマートフォンデザイン/UI・UX/ディレクション/WEBナレッジ・構築・運営スキル/Figma(フィグマ)/Illustrator(イラストレーター)/Photoshop(フォトショップ)/Adobe XD/プロトタイピング/タイポグラフィ/ブランディング/ワイヤーフレーム/レスポンシブ/インフォグラフィックス/アクセシビリティ/ニュー:グラスモーフィズム/ダークモード/Golden:Silver Ratio等 |
引用元:アクトハウス
https://acthouse.net/course_and_price/
3ヶ月コースは100日間の実践期間がなく、スキルの習得のみのコースとなっています。
また、1ヶ月コースは、プログラミング・デザイン・英語・ビジネスの4つすべてにおいて、内容がコンパクトになっており、最低限のスキルを身につけていくようなコースです。
Kredo
Kredoはセブ島の大手語学学校と共同プログラムを展開しており、英語においても非常に質の高いレッスンを提供しています。
エンジニア留学というと、日本人比率が100%という学校・コースも少なくない中、Kredoは現地の語学学校との提携しているため、アジアを中心とした世界の国々からセブ島に留学している学生たちとの交流の機会もあるのが特徴です。
もちろんITクラスの質も高く、3~5人の少人数制で集中的にさまざまなスキルを習得できます。
習得できるスキルはWEB系に特化しており、HTML/CSSといった基本的なウェブサイト作成に必要な言語から、PHP、Laravel、 MySQL、Bootstrapなどといった少し高度な言語までに対応しています。
Web Developコースという上級コースを受講すると、その後インターン型実践ができるパターンもあるため、しっかり実践して習得したスキルを物にしたい人は、こちらも受講しましょう。
ITコースはTOEIC500点以上のレベルの人から受講可能なため、英語力が足りていない人は、まず英語留学コースを受講することになります。
Seed Tech School
日本のIT企業が運営するSeed Tech Schoolも本格的なITスキルを身につけられる学校です。
また、英語レッスンではインプットの時間を設けず、アウトプットを重視した構成になっているため、英語でのコミュニケーション力を鍛えることができます。
Seed Tech Schoolで学べる言語はHTML、CSS、JavaScript、jQuery、PHP、Laravelなど。まず基礎学習としてWebサイト作成に必要な知識をつけ、その後システム開発などのスキルを習得していきます。
セブ島エンジニア留学を成功させるコツ
セブ島エンジニア留学は、英語だけにとどまらないスキルを身につけられるという点で、非常に魅力的でしょう。
しかし、折角留学をしても、あまり効果を感じないで日本に帰国する人もいるのが事実です。
そうなってしまわないためにも、セブ島エンジニア留学を成功させるコツも知っておきましょう。
明確な目標を設定する
エンジニア留学をして、どんなスキルをつけ、将来どんな職につきたいのか、明確な目標設定を必ずしておきましょう。目標を設定することでモチベーションも保ちやすくなります。
英語に関しては、TOEICの点数などで目標を持っておくと、より達成感を得られやすくなるでしょう。
英語力はある程度身につけてから渡航
セブ島のエンジニア留学では、IT系の授業は英語オンリーで行われることが多いです。そのため、英語の最低レベルが設定されていることもあり、まったく英語ができない状態だと、まずは英語コースを受講することになってしまいます。
エンジニア留学では費用や期間のことを考えても、英語力は日本である程度身につけてから、渡航するのがおすすめ。
ネイティブキャンプなら毎日レッスン受け放題なので、毎日練習していれば、短期間でも日常的な会話がこなせるような英語力を身につけられるでしょう。
留学前に自分の適性も考えておく
エンジニア留学はすべての人におすすめできるわけではありません。
なぜならIT分野がどうしても苦手という人もいるからです。せっかく留学をしても、どの授業にも苦痛を感じてしまうともったいないですよね。
ですから、留学を決める前に、まずはウェブサイト作成やプログラミングなどが、本当に自分に合っているのか、入門書などを参考に考えてみましょう。
留学中は適度にリフレッシュを
エンジニア留学では1日を通して英語とITスキルを学んでいきます。しかし、新しいことを集中的に学ぶということは、非常に疲れることでもあります。
効率的かつストレスフリーな留学を叶えるためには、適度なリフレッシュも大事。
放課後や休日は勉強ばかりに時間を割かず、セブ島の自然を楽しんだり、現地でできた友人と過ごしたりと、リフレッシュの時間もしっかりとるようにしてください。それが効率的な学習にもつながるのです。
まとめ
セブ島でのエンジニア留学は、英語力と実践的なITスキルを同時に伸ばせるのが大きな魅力です。目的に応じた学校選びと事前準備をしっかりしておけば、そんな魅力を最大限に享受し、充実した留学生活が送れるでしょう。
リゾート環境でリフレッシュしながら、将来に直結する力を身につけていきましょう。
◇経歴
・英日翻訳および翻訳校正
・Webライター(ジャンル:英語・留学・旅行など)
・英会話講師
・カスタマーサポート/コールセンター(イギリスおよび日本・英語使用)
・カフェ店員(イギリス)
◇資格
TOEIC935点
英検準1級
ケンブリッジ英検FCE合格
◇留学経験
・イギリス:約10ヶ月(ロンドン内語学学校)
・グアテマラ:約3ヶ月(アンティグア内語学学校)
◇海外渡航経験
・イギリス:合計5年弱(内1年10ヶ月ワーホリ)
・グアテマラ:合計9ヶ月
合計50カ国に渡航歴あり
◇自己紹介
国内外で翻訳者兼Webライターとしてフリーランスをしています。これまで手がけた記事は1万記事以上。翻訳経験は通算7年位になります。
21歳の頃語学留学で渡英し、その後ワーホリビザ等を取得し、数年ロンドンで働いていました。
グアテマラへのスペイン語留学経験もあります。