国際交流基金への就職は難しい?知っておきたい採用情報まとめ

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みなさんは国際交流基金という名前を聞いたことがありますか?

国際交流基金とは、国際文化交流を専門的に実施する公的機関です。

国際交流に興味関心があったり、英語を使ってコミュニケーションが取れる仕事がしたい方の中には国際交流基金で働いてみたいと考えている方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、国際交流基金への就職難しいのかどうかと採用情報についてご紹介していきます。

国際交流基金への就職になんとなく興味はあるけど難しそうだから現実的に考えたことはなかったという方も、ぜひチェックしてみてください。

国際交流基金とは

国際交流基金とは、国際文化交流を専門的に実施する日本で唯一の公的機関です。

1972年に特殊法人として設立されてから、日本の対外関係を発展させるため、世界全地域を対象とした文化交流事業を行っています。

国際交流基金の使命は、日本の外交に文化の面から貢献することです。

異文化への無理解を原因とした対立が世界各地で現在問題となっている分、国際交流基金が果たすべき責任はより大きくなっています。

そのために日本の文化を幅広く世界に紹介する「文化芸術交流」、世界中のもっと多くの人に日本語を学んでもらえるように海外の日本語学習環境を整える「日本語教育」、日本と各国の相互理解を促進する「日本研究・国際対話」の3つの分野で事業を行い、継続的に日本と世界の人々が交流する機会を作り続けています。

国際交流基金が募集している職種

そんな国際交流基金で働きたいと思っていても、業務内容に関してやりたいことができるのかどうかという点も大切です。

どのような職種で募集が出されることがあるのか、ご紹介していきます。

国際交流基金で募集が出されることのある職種は、総合職、国内の専門職、海外の事務職、海外における日本語教育です。
少し詳しく見ていきましょう。

総合職

総合職は、東京にある本部だけでなく国内の支部や附属機関、海外事務所などでも勤務する可能性のある職種です。

総務・事務・経理などの事業全体を俯瞰的に見て組織を支える管理部門や各分野で事業をプロデュースする事業部門、海外事務所で文化交流の最前線で働く部門があります。

数年ごとにこの3つの部門をローテーションで経験していくことになります。

国内の専門職

国内の専門職は、勤務地が限定された国内勤務で、有期雇用契約を結ぶ働き方です。

日本語教育専門員や日本語試験センター研究員、その他欠員状況に応じて各事業や図書館における専門員や司書などの募集がかかることがあります。

日本語教育専門員とは国際センターにおいて、海外からの招へい者に対する研修を行うことを中心とした、海外における日本語教育を普及する事業を行う専門職です。

そして日本語試験センター研究員は、日本語試験センターで日本語能力試験の問題作成や採点、分析を担う専門職です。

海外の事務職

海外の事務職は勤務地が限定された海外勤務で、こちらも有期雇用の契約になります。

海外運営専門員や現地採用職員の募集があります。

海外運営専門員とは、海外拠点で事務所の運営に携わる職種です。

ソウル、北京、バンコク、ニューデリー、ローマ、パリ、マドリード、カイロに人材を派遣しています。

また、現地採用職員とは、海外現地において各拠点が独自に募集を行うものです。

海外運営専門員は日本で採用され海外に派遣される職種ですが、現地で採用された場合現地の法律に基づく雇用になります。

そのため、雇用条件は各拠点で異なるのです。

海外における日本語教育

海外における日本語教育は、海外勤務の業務委託形態の働き方になります。

日本語上級専門家や日本語専門家、日本語指導助手、日本語講師などの募集があります。

国際交流基金が求める人材像

国際交流基金に就職をするためには、そこで働くために必要な条件を満たす必要があります。

どのような人材像が求められているのかについて、まずはご紹介します。

国際交流基金のHPによると、国際文化交流への幅広い関心を持つ方、多様なバックグラウンドを持つ人とコミュニケーションをとり、シナジーを生み出す方、自らの頭で考え、行動し、課題を乗り越える力のある方、公的機関の職員として、適正な予算管理や文書の作成に責任感を持って取り組む力のある方を求めているとのことです。

国際文化交流への幅広い関心

国際交流基金の事業は、芸術文化から日本語専門家の派遣、日本語能力試験の運営や教育機関の支援など、多岐にわたります。

総合職の方は特に、ジョブローテーションをして様々な分野の仕事に携わることになります。

それにより俯瞰的・横断的に事業をとらえ、より効果的な事業の企画運営を行うことができるようになるのです。

そのため、特定の分野や地域のみに視野を狭めず、幅広い関心とチャレンジ精神を持って仕事に取り組める人が求められます。

多様なバックグラウンドを持つ人とコミュニケーションをとり、シナジーを生み出す力

国際交流基金で働く中では、国籍もバックグラウンドも違う人たちと関わることになります。

その中で、異なる立場や考え方を持つ人々の間に立って調整や交渉をする力が必要です。

多種多様なニーズや意見を理解できる、柔軟なコミュニケーション能力を持つ人が求められます。

自らの頭で考え、行動し、課題を乗り越える力

国際交流基金でする仕事は、ルーティーン業務だけではありません。

自分で考え、発案し、企画する仕事が多くあります。

既存の課題や、より効率的な事業運営のために必要なことなどを、指示を待つだけでなく自ら考え、積極的に提案や行動ができる人が求められています。

公的機関の職員として、適正な予算管理や文書の作成に、責任感を持って取り組む力

国際交流基金での業務の中にはバックオフィスの実務も多々あります。

公的資金を扱うので、予算の管理や決裁文書の作成も重要な仕事の一つです。

華やかな現場だけでなく、一見地味な実務にも、公的機関の職員としての自覚と責任感を持って取り組める人が求められます。

国際交流基金の採用情報

国際交流基金についての理解が深まり、求められる人材にも当てはまりそうだったとしても、現在の採用情報次第では働くことはできません。

現在募集が出ている職種はあるのでしょうか。

HPを見てみると、現在は総合職の通年募集とインドネシアでの日本語予備教育事業調整員、バンコク日本語文化センターや北京の海外運営専門員、日本研究部や文化事業部美術チームの嘱託職員、日本語能力試験研究員の募集が出されています。

総合職は毎年募集がかかるものですが、それ以外は欠員が生じた際に不定期で実施される募集です。

こまめに情報をチェックし、希望する募集が出てないか確認しましょう。

国際交流基金に就職するのは難しい?求められる英語力について

国際交流基金に就職するのはどのくらい難しいのでしょうか。

何を持って難しいというのかにもよると思いますが、まず求められる英語力が高いと難しそうと感じる方は多いですよね。

国際交流基金に就職するうえではどの程度の英語力が必要になるのでしょうか。

まず、選考にあたっては必ず英語資格を提出する必要があります。

そのため、一定の英語力は証明できる必要があり、高い英語力は強みになります。

とはいえ選考では語学力のみが特に重要視されるわけではないので、英語力に自信がない方はその他の要素でしっかりアピールできるように備えましょう。

英語力に自信がない状態で就職できたとしても、採用後は英語を習得することが求められます。

そのときに困らないためにも、出来る限り採用前に英語を磨いておくほうがいいのは間違いありません。

国際交流基金に就職するのは難しい?留学経験について

国際交流基金に就職するうえで、留学経験は必須になるのでしょうか。

こちらに関しても求められる英語力と同様に、もちろん強みの一つにはなります。

ただ、留学経験だけが選考において重視されるわけではありません。

総合的な観点から選考は進みますので、留学経験がある方もない方もしっかり備える必要があります。

しかし、国際交流基金に就職するにあたっては国際文化交流への幅広い関心を持つことや多様なバックグラウンドを持つ人とコミュニケーションをとる力が求められます。

留学経験はこれらの力をつけるのにぴったりな機会であることは事実です。

留学経験のない方は日本でこれらの関心や力をつけるために、自ら文化交流の機会を作るなどして積極的に努力する必要があります。

国際交流基金に就職するのは難しい?学生時代の専攻分野について

学生時代の専攻分野について国際交流基金に就職するためには、学生時代に何を専攻しておくといいのでしょうか。

国際関係の学部や語学関係の学部を卒業している方が多いと思われがちですが、必ずしもそういうわけではないようです。

もちろん国際関係の知識や語学の知識は強みになります。

ただ、国際交流基金での業務内容は多岐にわたるため、法律や行政、経済、経営などの社会科学系の知識も必要になります。

そのため、国際関係や語学系を専攻していなかった方でもそれぞれの専攻分野を国際交流基金で生かす道を見つけることが重要です。

専攻分野以外の知識を習得することも求められるので、何を学生時代に専攻していたかよりもこれからも学び続ける意欲があることが大切です。

まとめ

今回は国際交流基金への就職は難しいのかについてを軸に、国際交流基金についてご紹介しました。

国際交流基金への就職は、簡単なことではありません。

英語力だけでなく異文化理解力やコミュニケーション能力など、短期間では身につけられないものが多く求められます。

とはいっても英語力や今までの経験だけが選考の基準になるわけではないので、どうしても国際交流基金で働きたいという意思を持つのであれば今からできることをしっかり準備して臨めば可能性はあるのではないでしょうか。

総合職以外の職種で働きたいという方は、HPを定期的に確認して募集されている機会があれば逃さないように気をつけましょう。

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