
費用を抑えやすく、短期間で効率よく英語力アップが図れると人気のフィリピン留学ですが、「きつい」という声を聞くこともあります。
フィリピン留学は本当に「きつい」のでしょうか?
本記事では「勉強」「食事」「衛生」「治安」の面から、フィリピン留学が「きつい」と言われる理由を徹底的に分析し、それらを乗り越えるための対策を詳しく紹介します。
フィリピン留学を検討中の人はもちろん、すでに留学中で悩んでいる人も、フィリピン留学成功のためにぜひ参考にしてください。
- フィリピン留学の特徴
- 【勉強編】フィリピン留学はなぜきついのか?
- 【食事編】フィリピン留学できついと感じる瞬間
- 【衛生編】フィリピン留学がきついと言われる理由
- 【治安編】フィリピン留学がきついと感じる原因
- フィリピン留学を乗り切るための対策
- まとめ
フィリピン留学の特徴
フィリピン留学は他の英語圏の国への留学と比べて、以下の特徴があるとされています。
・物価の安さもあり、他国への留学と比べて留学費用を抑えやすい
・30日以内の語学留学では事前のビザ取得が不要で、ビザ申請が必要な場合は学校のサポートが手厚い
・英語レベルや学習ペースに合わせやすいマンツーマンレッスンが多い
・短期間で成果を出しやすいスパルタ式の学校が多い
これらの特徴は、フィリピン人の明るくフレンドリーな国民性と、美しい海に囲まれてリゾート気分を味わえるという点とあわせて、フィリピン留学のメリットとされる点です。
しかし、これらのメリットには一方で「フィリピン留学はきつい」と感じられる原因になってしまうところもあるようです。
【勉強編】フィリピン留学はなぜきついのか?
フィリピン留学の最大の特徴である「スパルタ式」の授業は、勉強面で「きつい」と感じる原因となることがあります。
下記がきついと感じる主な原因です。
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長時間の授業 |
フィリピン留学では、1日6〜8時間の英語の授業に加えて課題や予習・復習が必要とされるケースが多いです。そのため、毎日の授業についていくのに体力的にきついと感じる人がいます。 |
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マンツーマンレッスンのプレッシャー |
フィリピン留学ではマンツーマンレッスンが主流です。レッスン中にうまく話せず、強い不安やプレッシャーを抱えていると、きついと感じる原因になります。 |
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カリキュラムや講師とのミスマッチ |
英語力アップのためには実際の英語レベルより少し高いレベルの内容に取り組んだ方がよい場合が多いものです。しかし、内容が難しすぎたり、講師との相性が悪かったりすると、学習者にとってはストレスが多く、モチベーションの低下につながり、きついと感じる原因になります。 |
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英語漬けの環境へのストレス |
留学中は日本語を使える環境が少なく、精神的な負担が多くなり、きついと感じることがあります。同時に、現地のスタッフやルームメイトとも英語でコミュニケーションを取る必要があり、思うように話せないことが悔しく感じる場合もあるでしょう。 |
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寮生活における不自由さ |
留学中は同じ部屋を他の留学生とシェアするケースがほとんどで、生活リズムや文化の違いからトラブルが生じることも少なくありません。また、個人のプライバシーが限られているため、自分だけの時間を確保するのが難しいと感じることがあります。 |
対策として、下記のポイントを意識してみましょう。
▶勉強の負担を減らす対策
留学中、勉強面でつらくなってしまったら、まずは学校に相談してみることがおすすめです。
特にカリキュラムや講師とのミスマッチについては、学校からのサポートで状況がよくなることがあります。
【食事編】フィリピン留学できついと感じる瞬間
フィリピン留学では、現地での食事が口に合わず「きつい」と感じる場合もあります。
フィリピン留学の場合は、寮で生活し、食事がついていることがほとんどです。
和食や韓国料理、フィリピン料理などバリエーション豊かにメニューを提供するところもありますが、味付けが濃かったり、米が日本米と異なりパラパラだったりして、「食事が口に合わずきつい」と感じる人がいるのも事実です。
この場合は、以下のような対策をしましょう。
▶食生活で困らないための対策
フィリピンの食事では肉中心になりがちなところもあるため、野菜や果物なども積極的に取り入れていけるとよいでしょう。
【衛生編】フィリピン留学がきついと言われる理由
フィリピン留学では、現地の衛生面も「きつい」と感じる原因になることがあります。
フィリピンの衛生環境は日本に比べて整っていないことが多く、特に下記のような点については事前に理解しておく必要があります。
・水道水は飲めない
・蚊やゴキブリなどの虫が多い地域がある
・トイレ設備が不十分でトイレットペーパーがないところがある
▶衛生トラブルを避ける対策
トイレ用にポケットティッシュを持ち歩いたり、口につけるものをさっと拭いたりするのにウェットティッシュを持ち歩いたりすると衛生面では安心です。
【治安編】フィリピン留学がきついと感じる原因
フィリピンでは都市部や観光地では治安が悪いところがあり、 被害に遭ってしまうと「フィリピン留学はきつい」と感じる原因になります。
セブやバギオなど留学に人気なエリアは比較的治安がよいとはいえ、スリや置き引き、タクシーでのぼったくりなどについては留学生も注意が必要です。
下記の対策をし、できるだけ被害に遭うリスクを下げましょう。
▶安心して過ごすための対策
犯罪に巻き込まれるリスクが高くなる夜の外出は控えるべきです。
また、タクシーの利用ではぼったくり被害も多く報告があるため、事前に料金が確認できるアプリを使ったり、相場感を知っておいたりすることが大切になります。
前提として、日本は世界的に見てもとても治安のよい国なため、フィリピン留学に限らず、日本の外に出たら防犯意識を高く持つ必要がある点は十分理解しておきましょう。
フィリピン留学を乗り切るための対策
フィリピン留学で「きつい」と感じやすい点は、事前の対策と現地での柔軟な対応で十分回避することが可能です。
ここまで「勉強」「食事」「衛生」「治安」の面での対策も合わせて挙げてきましたが、改めて対策のポイントを整理します。
留学準備・学校選びでの対策
これからフィリピン留学の準備を進めるなら、事前の情報収集をしっかり行うことが何よりも重要です。
下記の項目別に対策を進めましょう。
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学校選び |
・自分に合う学習スタイルやカリキュラムを提供する学校を見極めて語学学校選びをする ・もともと落ち込みやすい性格なら、困ったときに相談しやすいよう日本人スタッフがいる学校を選ぶ |
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現地情報収集 |
・留学エージェントも活用し、学校情報に加えて現地情報を教えてもらう ・留学経験者にも話を聞いてリアルな感想も聞いておく ・オンラインコミュニティを活用し、留学経験者や現在留学中の人とのつながりを持っておく |
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学習準備 |
・現地での学習についていけるよう、日本にいるうちから英語の基礎力を高めたり、英語学習の習慣をつけたりしておく ・マンツーマンレッスンでの受け答えがスムーズにいくよう、日本にいるうちから自分の意見をまとめる練習をしておく |
留学経験者と直接接点を持てない場合でも、インターネットで口コミ情報をチェックするのも有効です。
また、オンラインコミュニティも活用し、留学経験者や留学中の人との接点を持っておければ、現地に行ってからも何か困ったときに相談できて安心です。これらの準備を事前に行うことで、「きつい」と感じる場面を減らせるでしょう。
現地生活中の心構えと対策
これから留学する人はもちろん、すでにフィリピン留学中の人は、現地生活を「きつい」と感じずに乗り越えるためには次のような心構えを持つことが大切です。
・最初から馴染もうとせず、徐々に馴染めればOKと思う
フィリピンは日本とは生活環境が大きく異なります。 ホームシックを感じることもあるでしょうし、それを無理に抑える必要はありません。
・完璧を目指さず、自分ができているところも認める
うまくいかないとき、人は自分を責めがちです。あまり自分責めをせず、どうしたら楽しく過ごせるかを考えてみましょう。 小さなことでも自分ができたことを認め、自信を持つことも重要です。
・自分の目標を整理する
つらくなったとき、自分の目標を再確認してみるのも重要なポイントです。 短期間で英語を伸ばすことは楽ではありません。自分の英語の目標を再認識し、モチベーションを高く保つことが重要です。
・周りに頼る
自分1人だけで乗り越えて行くのが難しいときもあります。 つらいときは、学校に相談したり、友達を頼ってみたりしましょう。
周りに頼れる友達が少ないのであれば、自分から挨拶したり、声を掛けたりして自分から動いてみることが大切です。
フィリピン留学で一旦「きつい」「つらい」と感じると、ついついネガティブな面に注目して何もかもが嫌だと感じてしまうことがあります。
ときには自分を責めてしまい、もっとつらく感じてしまうこともあるかもしれません。 しかし、そんなときこそ、「留学生活を楽しむためにどうしたらいいか」を考えてみることが大切です。
とはいえ、本当に心も身体も疲れてしまっているときは、いくら頑張ろうとしても動けないものなので、まずは休むことを優先させましょう。
学校スタッフや先生にも相談し、必要なサポートを得られるようにするのもとても重要なことです。
現地の日本人コミュニティも活用し、ときには日本語での会話を楽しんだり、相談してみたりするのも有効です。無理をせず、自分のペースを大切にしましょう。
まとめ
費用を抑えやすく、短期間で効率よく英語力が伸ばせるフィリピン留学では、事前準備や情報収集が不足していると勉強や生活で「きつい」と感じる可能性が高くなってしまいます。
留学準備の段階から学校の情報や現地の情報をしっかり収集し、イメージと現実のギャップをできる限りなくしておくことが大切です。
フィリピンは日本とは生活環境が大きく異なるため、日本との違いを知ったうえで、その違いを現地で楽しめるよう留学準備を進めましょう。
◇経歴
・ワーホリ3ヵ国経験あり
・海外企業の営業・マーケティングで5年の経験あり
・留学サポート経験あり
◇資格
・ケンブリッジ英検 FCE
・TOEIC 900点以上
◇留学経験
・イギリス・エディンバラ大学附属の語学学校にて1ヶ月の語学留学経験あり
◇海外渡航経験
・ニュージーランド、カナダ、アイルランドでワーホリを経験
・アイルランドの企業で営業・マーケティングを担当(出張でマルタやイギリス、アジア圏の国々にも行きました)
・これまで仕事や旅行で訪れた国は20ヵ国以上
◇自己紹介
留学サポートの経験も経て、現在はWebライターとして活動しています。
大学から本格的に英語を学び始め、留学・ワーホリ経験を通して、世界各国の人たちと交流する楽しさを知りました。現在は、日本で国際交流・異文化理解の場を作るお手伝いもしています。