近年、日本人が短期間で英語力を向上させるための留学先として注目されている、フィリピン。
「フィリピン留学って実際どうなの？」
「フィリピン留学の費用は安いっていうけど、しっかり英語を学べるの？」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、語学留学を検討している方に、フィリピン留学の魅力と留学期間別に費用の目安を詳しく紹介します。
フィリピン留学が安い理由や留学費用を抑える方法、セブやマニラのおすすめ語学学校についても紹介するので、フィリピン留学を検討している方はぜひ参考にしてくださいね！
- フィリピン留学が安い理由
- 期間別に見るフィリピン留学の費用相場
- フィリピン留学の費用を安くする方法
- 安い費用でフィリピン留学できるおすすめ語学学校 | マニラ
- 安い費用でフィリピン留学できるおすすめ語学学校 | セブ島
- まとめ
フィリピン留学が安い理由
フィリピンの英語留学が安い理由は、主に以下の3つです。
欧米よりも物価や学費が安いから
日本や欧米と比べると物価や学費が安いことが、留学費用の安さに繋がっています。フィリピンは日本と比べて物価が低いため、学費や生活費、食費が抑えられるのが特徴。
また、語学学校の授業料や寮での滞在費に食事代が含まれていることも多いため、留学にかかるトータルの費用が欧米留学と比べてやすくなります。
さらに、欧米諸国より日本からの距離が近いため航空券の費用も欧米と比べると安いです。
以下は、フィリピンと日本人の留学先として人気のある5カ国の1週間の短期留学費用の比較表です。滞在する地域や語学学校によって費用は大きく異なりますが、おおよその目安として参考にしてください。
| 国名 | フィリピン | アメリカ | イギリス | カナダ | オーストラリア |
| 授業料 | 約8万円 | 約8~12万円 | 約6.9万円 | 約4.3万円 | 約3.8万円 |
| 入学金・教材費 | 約2万円 | 約3万円 | 約2.5万円 | 約3.2万円 | 約3.5万円 |
| 滞在費 | ※学費に含む | 約6.3万円 | 約5.3万円 | 約3.4万円 | 約3.7万円 |
| 航空券 | 約6万円 | 約16万円 | 約14.5万円 | 約14.5万円 | 約9万円 |
| ビザ・保険 | 約0.5万円 | 約7.7万円 | 約0.3万円 | 約0.1万円 | 約0.2万円 |
| 生活費・雑費 | 約1.3万円 | 約4.9万円 | 約4.5万円 | 約4.6万円 | 約4.4万円 |
| 合計目安 | 約17.8万円 | 約44.5万円 | 約34万円 | 約30.1万円 | 約24.6万円 |
寮併設型の学校が多いため生活費を節約できるから
フィリピン留学では語学学校に併設する寮に滞在することが多いため、滞在費や生活費を節約できるのも、留学費用が安い理由のひとつです。
多くの学校では、授業料に宿泊費や食費が含まれたパッケージプランを提供しており、滞在先や食事を別々に手配する手間やコストがかかりません。
一方、欧米留学ではホームステイやシェアハウスが一般的なため、学費とは別に滞在費がかかります。
なお、フィリピン留学では学校と寮が近いため、交通費や移動時間を節約できるのも大きなメリットです。
一週間など短期でも留学しやすい距離だから
日本から距離が近いため1週間などの短期留学ができるのも、フィリピン留学の安さの理由のひとつです。
日本からフィリピンへは直行便で約4〜5時間。時差もたった1時間と、欧米諸国と比較すると気軽に行きやすい距離です。移動距離が短い分、航空券の代金も抑えられるので短期留学にもぴったりな場所となっています。
期間別に見るフィリピン留学の費用相場
「フィリピン留学が安いのはわかったけど、留学期間によってどれくらい費用が変わるんだろうか？」と考える方も多いのではないでしょうか。
以下に、留学期間別のフィリピン留学の費用相場をまとめました。ぜひ参考にしてください。
| 留学期間 | 費用相場の目安 |
| 1週間 | 約17〜25万円 |
| 1ヶ月 | 約28〜46万円 |
| 2ヶ月 | 約45〜80万円 |
| 3ヶ月 | 約65〜120万円 |
| 半年 | 約120〜220万円 |
| 1年 | 約220〜450万円 |
予算に合わせて留学期間を決めることも大切ですが、自分の目的やゴールを明確にした上で目標達成に繋がるように計画を立てましょう。
フィリピン留学の費用を安くする方法
次は、フィリピン留学の費用を抑えるコツを紹介します。
自分の目的に合わせてコースを選ぶ
フィリピン留学で質の高い学校を選ぶには、まず自分の目的に合ったコースを選ぶことが大切です。
日常会話、TOEICなどの試験対策、ビジネス英語など、学校によって強みは異なるからです。やりたいことにフォーカスできるコースを選ぶことで、費用を抑えることにも繋がります。
また、コースと合わせて講師の質やトレーニング制度をチェックすることも重要です。留学初心者の方は、治安の良いエリアにあるか、日本人スタッフがいるかなどを確認し、安心して学べる学校を選びましょう。
円建てまたは固定レートのドル建ての学校を選ぶ
学費を円建てで支払いができる学校を選ぶことで、費用を抑えられます。ドル建ての支払いの場合、レートの変動によっては学費が高くなりがちです。
万が一行きたい語学学校が円建てでない場合は、ドル建てであっても固定レートが設定されている学校を選びましょう。固定レート制を選ぶことで、レートの変動に左右されることなく学費を支払うことができます。
滞在先はルームシェアを選ぶ
一人部屋ではなく複数人でのルームシェアを選ぶことも、費用の節約に繋がります。
フィリピンの多くの語学学校では、一人部屋または2〜4名のルームシェア型の部屋が用意されています。
一室の利用人数が増えれば一人当たりの滞在費はやすくなるため、費用を抑えるためにはルームシェアの利用がおすすめです。
オフシーズンを狙って渡航する
留学生が少ないオフシーズンに渡航することも費用を抑えるコツのひとつです。
夏休みなどの繁忙期には、ハイシーズン料金として多くの学校が学費を通常よりも高めに設定しているものです。費用を抑えるには、留学生が比較的少ないオフシーズンに留学を開始するのがおすすめです。
なお、語学学校のオフシーズンは、渡航者が少ない時期でもあるので航空券も通常より安く予約できます。ハイシーズンと比べると留学生は少ないかもしれませんが、費用の節約に繋がるだけでなく、少人数でじっくりと学習に集中できます。
サポート費用が安いエージェントを利用する
特に海外留学が初めての方は、留学エージェントに相談するのもおすすめです。
エージェントは各学校の特徴や実績を把握しており、自分の目的や予算に合った学校を紹介してくれます。
なお、エージェント利用者の実際の口コミや体験談をもとに、授業の質や生活環境について詳しく聞けるのもメリット。
ビザ申請や渡航準備のサポートを受けられる場合も多く、安心して留学を進められるため、不安がある方は活用を検討してみましょう。
安い費用でフィリピン留学できるおすすめ語学学校 | マニラ
「費用を抑えながら、できるだけ治安の良い地域で留学したい」という方には、フィリピンの首都マニラへの留学がおすすめです。
マニラの語学学校は、短期間でも集中的に学べるカリキュラムを提供しているため、1週間の留学でもしっかり英語力を伸ばせるでしょう。
以下は、フィリピンの首都マニラで1週間の短期留学ができるおすすめの語学学校の一例です。※滞在費込みの費用を比較しています。（為替レートは2025年7月12日現在）
Grandline
Grandlineとは、フィリピンのウォール街と呼ばれるマカティに位置する日本資本の語学学校です。
インテル・フィリピンやマイクロソフト、シティバンクなど海外企業のフィリピン視点が集まるビジネス街のため、マニラ内でも特に治安が安定。立地を活かして企業と共同で行うフィールドワークなども実施しています。
原則としてレッスンは全てマンツーマンで、オーダーメイド形でビジネス英語や試験対策ができます。半日から全日コースまで希望に合わせてコマ数を選択できます。
なお、企業研修用のグループレッスンも実施しています（東証一部大手の多数日系企業への法人研修の実績あり）。
また、学校内には日本人スタッフが常駐しているため、困ったことがあっても安心です。コース・生活環境共に海外で長期滞在するのが初めての方も、過ごしやすい環境が整っています。
Step Forward
Step Forwardとは、マニラ中心地にある日本資本の語学学校です。国籍比率は日本人100％と、マニラに駐在中の方やそのご家族が多く通っています。
レッスンは半日から1日まで選択可能。約20名ほどのこぢんまりとした環境で、じっくりと英語を学べます。
日本資本の語学学校ということもあり、日本人スタッフが常駐。現地での困りごともスタッフに相談しやすいです。
発音や旅行英会話、コーチング付きレッスン、オンラインの集中的なコースなど、柔軟なカリキュラムが特徴。一人ひとりの目的やレベルに合わせてカリキュラムが組まれているため、効率よく英語力を伸ばすことができます。
Enderun College
Enderun Collegeとは、マニラ空港近くのボニファシオ・グローバルシティ内にある大学付属の語学学校です。
各国の大使館や日本人学校、インターナショナルスクールや大学などの高等教育機関が40校ほどあるボニファシオ・グローバルシティ。マニラ内でも比較的治安の良い環境で英語を学べます。
Enderun Collegeの特徴は、欧米留学とフィリピン留学の良いところをバランスよく取り入れていること。1日最大6コマのグループ授業のほか、4週間で最大84コマのマンツーマンレッスンを受けられます。
マンツーマンレッスンで会話力の向上を、グループ授業では時事問題などをテーマにして自分の意見を発信することに重点を置いています。
アジアやアフリカ、南米などの学生たちと意見を交わしながら、英語で自分の意見を述べるスキルを身につけていきます。多国籍な環境で、英語だけでなく国際交流を楽しむこともできます。
なお、学生証や修了証は、現地の大学が発行。休学中の留学などで現地の大学から証明書の発行が必要な方にもおすすめの語学学校です。
English Breakthrough
English Breakthroughとは、マニラの中心地マカティから約1時間の学研都市ケソンシティにある日本資本の語学学校です。
1日10コマのマンツーマン授業を、自分の目的やレベルに応じて受けられます。発音矯正やリスニング強化、ビジネス英語など、初心者からビジネス向けまで幅広いコースがあります。
受講前に学長がオンラインで英語レベルを確認した上で、留学前の学習プランと留学中のカリキュラムを提案するため、より自分のレベルにあった授業を受けることができます。
レッスンを提供しているのは、合格率5％の厳しい試験をクリアしたフィリピン人講師陣。カランメゾットを日本人の得意・不得意を把握した上で、日本人が効果的に英語力を高められる方法に改良して、カリキュラムを組んでいます。
PLC
PLCとは、マニラ空港から1時間ほどの場所に位置する温泉地ラグーナにある大学付属の40〜80名と比較的規模の小さな語学学校です。
日本人比率が10％以下と、韓国を中心に留学生が集まっています。また、Letran大学の付属の語学学校なので、大学の講義を聴講することも可能。
一般英会話だけでなく、試験対策や親子留学、海外進学を目指す中高生用のコースがあるなど、バラエティに富んでいます。
語学学校内の生活水は、温泉水を使用。学校内のプールも温泉水のため、留学中も温泉を楽しめます。なお、学校の周りには温泉付きのホテルもあるため、週末の温泉巡りもおすすめです。
学校内には日本語がわかるスタッフも常駐しているため、困ったことがあっても相談しやすく安心です。誘惑が少ない環境で、じっくりと英語学習に取り組みたい方にぴったりな学校です。
安い費用でフィリピン留学できるおすすめ語学学校 | セブ島
セブ島も、費用を抑えたい方におすすめな留学先のひとつです。セブはフィリピン中部のビサヤ諸島にある島で、美しいビーチやリゾートが点在している人気の観光地。
マンツーマンレッスンを提供している語学学校が多いため、英語力を伸ばしつつ観光も楽しみたい方におすすめの留学先です。
以下は、セブ島で1週間の短期留学ができる語学学校の一例です。※滞在費込みの費用を比較しています。（為替レートは2025年7月12日現在）
3D Academy
3D Academyとは、セブ島のショッピングモールJYスクエアに隣接している日本資本の語学学校です（一部の教室はモール内）。
モールまでは歩いて約30秒という立地の良さのため、生活用品などの買い物にも困りません。
学費を抑えながらも質の高いレッスンを提供しているため、費用をできるだけ抑えて留学したい方におすすめです。
マンツーマンレッスンを中心に、グループ授業、自由参加の追加レッスンなどもあります。受講可能年齢は6歳以上の小学生からで、親子留学にも対応しています（未成年の単独の留学は15歳以上）。
学生の日本人比率は80％。学校内には日本人スタッフも常駐しておりトラブルが生じた際も相談に乗ってくれるので、海外初心者の語学留学や親子留学などにも適しています。
First English
First Englishは、セブ島からほど近いリゾート地であるマクタン島にある日本資本の語学学校です。
日本で20年以上にわたって塾を経営している会社が運営しているため、日本人の不得意なポイントを抑えた効率の良いレッスンを受けることができます。
マンツーマンレッスンでは完全個室ではなく、仕切りを使用したオープンスペース型を採用。周囲の講師や生徒の会話が聞こえる状況で授業を行うため、講師も生徒も緊張感を保ってレッスンを進めることができます。
日本資本の学校ということもあり、食事も日本人の味覚に合わせたメニューが充実！食事の心配をすることなく、英語学習に集中できる環境が整っています。
Stargate
Stargateとは、長年のセブ島での英語教育のノウハウを活用して英語初心者や海外未経験者の指導に特化した日本資本の語学学校です。
生徒数約50名のこぢんまりとした環境に日本人スタッフが3名常駐しているため、サポートの行き届いたアットホームな雰囲気が魅力です。
学校の献立は、セブ島で人気のレストランの日本人シェフが監修！日本人の味覚にあった料理を、留学中も楽しむことができます。
また、フィリピンの低・中価格帯の語学学校の中でも設備が整っているのが魅力です。安定したWi-Fiや行き届いた清掃だけでなく、寮の各部屋にはエアコンや冷蔵庫、扇風機やドライヤーなども揃うなど、快適です。
また、それぞれの生徒に、生活に必要な備品を貸し出しているため、滞在中に必要な備品の購入費用も抑えられます。
TARGET
TARGETはセブ島の中心地から車で10分ほどの場所にある日本資本の語学学校で、日本人のために考案されたカリキュラムでレッスンを提供しています。学校の周辺は高級住宅街のため、治安も比較的安定しています。
平日の夜にはアクティビティがあったり、先生と遊びに行ったりできる、オン・オフをしっかり分けているのが特徴です。
なお、留学期間が2週間以下の場合、初日の午後から授業を受けられるだけでなく、授業数の保証もしています。
寮の食事は元日本食レストランのシェフが調理。日本人に馴染みのある味を食べられるため、食事のストレスを感じることなく過ごせます。
Curious World
Curious Worldは、セブ島のSMシティセブから車で約5分の場所にある日本資本の語学学校です。
以前ホテルだった建物を語学学校として使っているため、留学中の生活も快適です。約200名の学生のうち80％以上が日本人。日本人スタッフも複数在籍しており、困った時に相談もしやすいので、海外や留学が初めての方に適しています。
Curious Worldはセミスパルタ式を採用していますが、コマ数を3・6・7コマのいずれかを選べます。特に3コマコースは全てマンツーマン。限られた時間を効率よく活用しながら英語学習ができます。
滞在先の寮は、1名〜4名まで選択可能。どの部屋も清潔で、シャワーの温度も調節できます。留学中も快適な生活を送りたい人にぴったりな環境です。
まとめ
フィリピンの語学学校は、欧米と比較すると比較的安い費用で質の高いレッスンを受けられることが魅力。
本記事で紹介したように、フィリピンには低価格でも授業や設備の質にこだわった語学学校がたくさんあります。充実した留学生活を安全に送るため、治安の良いエリアの語学学校を選んだり、目的に合わせてコースを選びましょう。
フィリピン留学を検討している方はぜひ本記事を参考にして、費用を抑えつつ英語力を伸ばせる留学生活を実現してくださいね！
◇経歴
・英米文学科卒業
・George Brown College卒業（カナダ・トロント）
・カナダ現地のパティスリーにてパティシエとして働く
・現在はWebライターのほか、SNS運用やコンテンツクリエイターとして活動しています。
◇資格
IELTS General 6.0
◇留学経験
・ニュージーランド（2週間）
→高校留学でホームステイ体験
・カナダ（13年）
→ワーキングホリデー→カレッジ留学→現地就職→永住権取得
◇海外渡航経験
長期滞在：カナダ、韓国（3ヶ月）
旅行：ニュージーランド、オーストラリア、アメリカ、
イタリア、タイ、インドネシア、シンガポールなど
◇自己紹介
英語学習や留学に関する記事を書いているWebライターです。
幼少期から英語や海外に興味があり、子ども英会話教室に通ったり、ニュージーランドへ短期留学したり、大学は英米文学を専攻したりと英語に関わる人生を過ごしてきました。
現在はカナダ在住13年め、海外で子育て奮闘中です。
英語学習や海外生活に興味のある方に、役立つ情報をお届けできたらと思っています。どうぞよろしくお願いします！
