オーストラリアが好きだったり、治安や気候などで良いイメージを持つ人が多くいます。
観光や英語の留学に大きな都市であるシドニー、メルボルンやパースといった都会を選ぶことが多くありますが、オーストラリアの田舎の魅力について知っている人はどれほどいるでしょうか?
この記事では、
オーストラリアの田舎をテーマにそこで得られる魅力や英語学習の体験などを紹介します。
オーストラリアの田舎を移住先と選ぶ選択肢についてもお届けしましょう。
オーストラリアの田舎ってどんな場所?
オーストラリアには透明な海、マリンスポーツ、手付かずの自然があり、また先進国としてランキングでもアメリカに次いで世界2位の国内総生産GDPという経済力を持つ国でもあります。
オーストラリアではシドニーやブリスベンも素晴らしい都会ですが、それらから離れたエリアである田舎もおすすめです。
オーストラリアの田舎
オーストラリアは南半球に位置し、熱帯性から温帯性まで気候が変化に富んでいます。
日本の自然が繊細なら、オーストラリアは雄大な印象があります。
さて、オーストラリアの田舎がどのような場所であるのか考えるとき、大きな都市から1時間もドライブすればもう田舎の光景が広がる、そのようなイメージを持ってください。
日本の約20倍という大きな国土を持つオーストラリアにはこのようなエリアが多くあります。
田舎といっても都市からすぐ行ける距離であること、どこからでもすぐそばにあるのが田舎というイメージです。
このことからも、オーストラリアといえば自然が豊かな国という印象があるのでしょう。
そんな田舎にはオーストラリアの良さが凝縮されています。
農場がいくつもあるような雰囲気でより自然を感じる環境で、穏やかな雰囲気のなかでオージーと呼ばれるローカルの人たちとの暮らしを楽しむことができます。
生活ではもちろんオーストラリア本場の英語でコミュニケーションを取り、現地で英語力を鍛えられます。
オーストラリアの田舎での生活
なお、田舎といってもインフラや生活水準が低いということではありません。
基本的なサービスが受けられないような秘境にある田舎のイメージとオーストラリアのそれとは違うことを頭に入れるべきでしょう。
ただし、コンビニがいたるところにあるような日本での利便性と比較してしまうと、それはやはり異なります。
スーパーマーケットでも、週1回か2回くらいの頻度で少しストックを買いだめするようなショッピング方法になるでしょう。
移動に関しては、公共交通など交通機関については都会と比べれば多少不便な点があるものの、日常生活を送るのに問題はなく、逆に物価が安く家賃や滞在費を抑えられるといったメリットがあります。
観光にもおすすめ!田舎町の魅力
のどかな田舎では、日本での生活とまったく異なる経験ができます。
ここでは、オーストラリアの田舎の魅力を紹介しましょう。
体験!Aussie English
田舎では、オーストラリアの英語であるAussie English(オージー・イングリッシュ)を話す生粋のネイティブスピーカーたちとのコミュニケーションを期待できます。
もちろん、都市圏でもやり取りはできますが、そういった場所では驚くほど日本人が多く、外国人も多く住んでいるのに比較すると、田舎ではオーストラリア人の割合が高くなります。
日本語に頼らず、親切なオーストラリア人と出会う確率が高いのどかな田舎で地元のコミュニティに参加し、ぜひ本場のAussie Englishを学び、使っていくようにしましょう。
田舎時間を満喫
農家、ラベンダー畑、海、田園、時間さえゆったりと過ぎることを感じられるのが田舎の魅力です。
オーストラリアの田舎では、カンガルーやエミューと遭遇するチャンスさえあります。
屋外でのバーベキューでワイワイしたり、満天の星空を眺めれば、ネイティブスピーカーたちとの距離も縮まります。
そんな場面では、気持ちを表現したい気持ちが高まり英語も自然と出てくるのではないでしょうか?
なお、すでに述べたとおり、都会から車で1時間ほどで行けるような田舎が多くありますので、週末だけ大きな都市に遊びに行くことも可能です。
ガストロノミーツーリズムを行うヴィクトリア州のギプスランドはユニークな田舎ですし、タスマニア州のホバートの美しい街並み、クィーンズランド州ポートダグラスやニューサウスウェールズのバイロンベイはビーチのすぐそばでオーストラリアの田舎を満喫できるでしょう。
オーストラリアの田舎では、たっぷりの自然とそれを共有するオージーたちとの時間が最高の田舎体験となるのです。
日本人はいつも忙しい感じがしますので、現地の文化・暮らしを海外の田舎でゆったりと経験することはとても貴重な時間となるでしょう。
一度体験したら、もう元に戻れなくなってしまうかもしれません!
田舎でのワーホリ生活はこんな感じ
日本人に限らず、外国人もオーストラリアの田舎でのワーホリの留学体験談では良い経験をしたという声が多く聞かれます。
そこで、田舎で行なうワーホリ生活がどのようなものなのか紹介します。
オーストラリアの田舎で行うワーホリ生活
まず、オーストラリアの田舎でワーキングホリデーを行なう場合、ファームショップ、カフェ・レストラン、宿泊業、観光業などが主な仕事になります。
農業が盛んなことから、そのエリアで仕事が見つかりやすいと言われています。
これも、オーストラリアの田舎ならではの体験になります。
ワーホリ延長の可能性
オーストラリアでは、1年間のワーキングホリデービザを延長するには、田舎(地方)で3ケ月の「指定業務」を完了した後に2年目のビザを申請することができます。
指定業務とは多くの場合、農場での勤務です。
オーストラリアでは農業と畜産業が経済において非常に重要な分野であることが分かります。
田舎でワーホリをすれば、ファームの仕事をする可能性が高くなります。
もっと長く住みたいなと思えるような気持ちになるくらいオーストラリアが気に入った場合は、田舎でワーホリをしているとそのチャンスが高くなるでしょう。
ワーホリしながらの英語生活
オーストラリアで行うワーホリは、フルタイムで1日7時間ほどまで働くことができます。
同じ雇用主のもとで異なる場所で勤務する場合、1つの場所で6ケ月まで就労することができます。
語学学校と仕事の両立をすることになりますが、英語を上達させるためにはどちらも有効ですし、ワーホリをすることによって金銭的余裕が出れば、観光やオーストラリアの国内旅行というイベントも楽しめます。
ちなみに、都市の仕事よりも田舎のファーム仕事のほうが時給が高いこともあるようです。
フリータイムに様々なイベントに参加すると、小さな町であればあるほど顔見知りが増えていきます。
オーストラリアのワーホリコミュニティがfacebookなどで見つかります。
参考程度でご覧になるのもおすすめです。
語学学校も?田舎での学びの場
オーストラリアで英語を学ぶなら、田舎がおすすめです。
どんな人におすすめなのかと合わせてみていきましょう。
オーストラリアの田舎での勉強がおすすめな人
自然好きな人はもちろん、オーストラリアの田舎ならではのファームなどで仕事をしてみたい人、そして何より英語を使うことに集中してみたい人には田舎での生活がおすすめです。
その場合、車の免許はあったほうが便利であること、ファームジョブなどは体力が必要という点も押さえましょう。
田舎での学びの場
田舎によっては語学学校がありますし、ワーホリで行けば生きた英語を学ぶ機会になります。
それらを基本に、田舎では日常生活を送る上で必要なコミュニケーションを取らざるを得ない環境があり、毎回学びの場になります。
独特なオージー英語、スラングなどはそこで生活をしなければなかなか得ることができません。
自分自身が積極的に行動をすれば、田舎では人間関係が広がります。
オーストラリアで英語を学ぶこと、その過程でできる友人との出会いなど、英語だけでなく自分自身の自信につながります。
オーストラリア英語のスラングを紹介
田舎に住むオージーたちとの会話を想定して、以下に日常的なスラングをいくつか紹介しましょう。
G’day, mate. やあ、こんにちは。
Tara! バイバイ
Ta! ありがとう!
Good on ya! よくやった!
Barbie バーベキュー
Brekky/Brekkie 朝食
Servo ガソリンスタンド
移住先として人気のオーストラリアの田舎
さて、比較的治安の良いオーストラリアで、田舎に行けばさらに安全な生活を期待することができます。
そして、時間の流れがゆったりするなかで過ごすということでは健康的な生活もできるという良さがあります。
そんなオーストラリアの田舎を求めて移住する人々がいます。
オーストラリアの田舎のワークライフバランス
ワークライフバランスとは、仕事と生活のバランスが取れていることです。
仕事、残業、遅い帰宅、翌朝早い出勤、仕事、残業、、、こんな生活をしていればバランスが良いとは到底言えません。
オーストラリアの田舎での生活はまったく違うバランスを体験するきっかけとなります。
生活の充実、心身の安定と健康的な暮らしを求めて、オーストラリアの田舎を選択する人がいるのです。
オーストラリアのトレンドtree change
オーストラリアでは、tree changeと呼ばれるトレンドがあります。
これは、賑やかな都市環境から田舎や地方に移住する行為を指します。
都会の喧騒を離れ、田舎でのより自然で木々に囲まれたライフスタイルに移行しようという意味です。
こういう動きからも、オーストラリアの田舎の人気が高まっています。
日本人の在留者数は?
2024年12月の時点で、オーストラリアに在留する日本人は約10万人と言われています。
そのうち60%が永住権を持って暮らしています。
田舎で生活をする人の統計は見つかりませんが、田舎でファームを経営している日本人がいたりします。
ちなみに、オーストラリアは移民が多い国家であり、多様性を受け入れる風潮があります。
そのため外国人にとっても、オーストラリアへの移住はしやすいと言え、移住先として人気になっています。
まとめ
1ヶ月、数ヶ月、または1年と、海外で生活するための滞在先の選択には多くの人がかなり悩みます。
大都市には大都市の、田舎には田舎の良さがあります。
迷うところではありますが、田舎に行きファームでのワーキングホリデーを行なうのもオーストラリアならではの体験になります。
心に余裕を持って現地の人との交流をしながら英語学習をしたいとき、オーストラリアの田舎は大きな選択肢の一つになるでしょう。

◇経歴
日本では外資系製薬会社などで勤務。
2006年夏に渡英し、現在イングランド在住。
2012年以来、南ロンドンで剣道道場を運営。地元の行政と関わり、日本文化を紹介するイベントを担当したり、剣道や居合道のデモンストレーションのオーガナイスを行なう。
また、日本の2大学と英国剣道協会とのパートナーシップ締結のためのリエゾンおよび翻訳・通訳を担当。
◇資格
・Food Safety Level 2
・Principles of Internet Safety Prepare to Deliver Excellent Customer Service
◇海外渡航経験
スキューバダイビングで訪れた国々を始め、3ケ月間のヨーロッパ各国バックパッカーの旅を経験。
◇自己紹介
こんにちは!椿サリーです。夫がイギリス人、日英ミックスの息子(UK大学生)という家族構成の国際結婚組です。ライターとして、多国籍メンバーが所属する剣道道場の女将として、日本文化紹介を紹介する地元グループ代表として行政とのやりとりなど、イギリスで幅広く活動しています。英会話ができると世界が広がりますし、外国人とのコミュニケーションは楽しい!を日々実感しています。