ドイツ大学院留学ガイド!メリット・費用・入学条件を詳しく解説

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大学院留学=アメリカやイギリスをイメージする人も多いかもしれませんが、ドイツも選択肢として検討してみてください。

ドイツは学費がほとんどかからないほか、英語で開講しているコースもあり、研究レベルも高いなどさまざまな特徴があります。

この記事ではドイツの大学院留学の特徴やメリット、大学院の探し方、選考プロセスなどについて解説しています。

大学院留学を検討している人はぜひ参考にしてください。

ドイツの大学院に留学する6つのメリット

ここではドイツの大学院に留学するメリットを紹介します。

なぜ世界各国さまざまな大学院がある中でドイツを選ぶのか、海外大学院進学を検討中の方はぜひ参考にしてください。

国立大学の学費はほぼ無料

ドイツの大学院は国立大学(州立大学)が中心で、私立大学や一部の州の大学を除けば、学費はほぼ無料です。

必要となるのは学期ごとに支払う共済費のみで、この費用には公共交通機関が利用できるセメスターチケット代が含まれていることが一般的です。

共済費は大学によって異なりますが、1学期あたり約70〜430ユーロ(約12,000〜78,000円:2026年1月現在)が目安です。

アメリカやイギリスの大学院で年間数百万円の学費がかかることを考えると、ドイツの大学院は費用面の負担が小さい留学先といえるでしょう。

世界的に研究レベルが高い

ドイツの大学院は研究のレベルも高いとされています。

過去には世界大学ランキングのトップ50の中にドイツの大学が複数校含まれていたこともあるなど、一定以上の研究水準はあるといえます。

大学院を選ぶ場合、大学の知名度よりも研究レベルや内容を重視する人が多いと思いますが、ドイツは研究面から見てもレベルが高いため、選択肢の1つとなるでしょう。

英語のみで学べるコースがある

ドイツはドイツ語が公用語ですが、大学院の中には英語で開講しているコースもあります。そのため、英語の語学証明ができれば入学できる可能性があります。

大学院のように研究に取り組む場所となると、英語が共通言語となっているケースが多く、また学会等では英語が基本となるため、英語で研究に取り組める点は大きなメリットだといえます。

ただし、ドイツでの生活を送るにあたってはドイツ語が必要不可欠です。ドイツ人は英語が話せるという話を耳にすることもありますが、全員がそうとは限りません。

また、役所の窓口で英語を使うとドイツ語で話してと言われることもあるため、日常生活が送れるくらいのドイツ語は身につけておいた方がいいでしょう。

留学生でもアルバイトができる

ドイツは学生ビザで滞在している留学生でもアルバイトができる点が特徴です。

基本的にはミニジョブと呼ばれる形式で働くこととなります。ミニジョブは勤務できる時間に限りがありますが、それでも日本円にして月8万円強を稼ぐことは可能です。

飲食店の場合、チップがもらえることもあるため、給料とチップを合わせて10万円程度稼ぐこともできるでしょう。アルバイト代だけで生活費を全てカバーするのは難しいかもしれませんが、生活の足しにしたり、遊ぶお金に回したりすることができます。

ヨーロッパ各国に旅行しやすい

ドイツは西ヨーロッパの中央に位置しているため、ヨーロッパ各国に旅行しやすい点が特徴です。オランダやベルギー、オーストリア、チェコ、デンマーク、フランス、スイスなどの隣国であれば陸路で訪れることも可能です。また、飛行機を使うにしても、数時間程度で海外に行くことができます。

航空券も早めに取ればかなり費用を抑えられるため、大学院に留学しつつ旅行も楽しみたいといった人にはおすすめです。

さらに、セメスターチケットがあれば、高速鉄道を除いたドイツの公共交通機関が乗り放題となるため、時間はかかりますがドイツ国内をたくさん旅行することもできます。

海外で就職しやすくなる

ドイツの大学院で学ぶことは、海外就職を目指すうえで大きな強みになります。研究レベルが高く、国際的な評価も高いため、修士号そのものが海外企業へのアピール材料になるためです。

英語で学ぶコースを選べば、研究や発表、レポート作成を英語で行う機会が多く、実践的な英語力も身につきます。さらに、修了後は一定期間ドイツに滞在して就職活動ができる制度があり、現地企業への応募や面接にも挑戦しやすい環境が整っています。

これらの経験をまとめて得られる点は、外資系企業や海外就職を目指す人にとって大きなメリットといえるでしょう。

ドイツの大学院に留学する2つのデメリット

ドイツの大学院は学費の安さ研究レベルの高さが魅力ですが、その一方で、入学や卒業のハードルが高い点や、修了までに一定の期間が必要になる点には注意が必要です。

ここでは、ドイツの大学院留学を検討するうえで知っておきたい2つのデメリットについて解説します。

入学・卒業が難しい

ドイツの大学院は日本のような入試がなく、書類選考によって合否が決まるため、誰でも気軽に入学できるわけではありません。

学士での成績や専攻内容、語学力などが総合的に評価され、出願条件を満たしていても、他の志願者のレベルが高い場合には不合格となることもあります。

また、入学後の進学や単位取得も簡単ではなく課題や論文の水準も高いため、修了まで気を抜けない環境といえるでしょう。

最低でも卒業までに2年はかかる

ドイツの大学院(修士課程)は、原則として2年制となっています。多くのコースでは4学期制となっており、授業科目の履修に加えて、修士論文の作成と審査を終えるまでに一定の時間が必要です。

そのため、短期間で学位を取得したい人にとっては負担に感じる場合もあります。しかし、その分研究にじっくり取り組める環境が整っているともいえるでしょう。

ドイツの大学院留学にかかる費用

ドイツの大学院留学では、学費の負担がほとんどない一方で、生活費や渡航費、保険料などの支出が発生します。留学前に必要な費用の目安を把握しておくことで、資金計画も立てやすくなります。

ここでは、留学にかかる主な費用項目をわかりやすく解説します。

学費

ドイツの大学院は、上述のとおり授業料がかからないケースが多く、費用負担はあまりありません。

ただし、1学期あたり約70〜430ユーロ(約12,000〜78,000円:2026年1月現在)の共済費が必要となり、卒業までに最低でも4学期分必要となります。

なお、州や大学の方針によっては留学生に授業料が設定されるケースもあるため、出願前に大学公式ページで費用項目を確認しておくと安心です。

生活費

都市部か地方かによって差はありますが、学生の1か月あたりの生活費は約850〜1,100ユーロ(約15万〜20万円:2026年1月現在)が目安とされています。

主な内訳は、次のようになります。

家賃 食費 通信費 交通費 日用品費など

中でも大きな割合を占めるのが家賃で、学生寮やシェアフラットを利用することで費用を抑えやすくなります。生活スタイルや住む地域によって出費は変わるため、留学前に大まかな月額イメージを持っておくことが大切です。

渡航費

ドイツの大学院へ留学する際には、日本からドイツまでの渡航費も必要です。

航空券の価格は出発時期や予約のタイミング、経由地の有無によって大きく変わりますが、一般的には往復で15万〜25万円程度が目安とされています。

特に、春や夏の繁忙期は料金が高くなりやすいため、できるだけ早めに航空券を手配するのがおすすめです。

海外保険費

ドイツで大学院留学をする場合、原則として公的または民間の健康保険への加入が必須となります。これはビザの取得や大学への入学手続きの際にも求められる重要な条件のひとつです。

30歳未満の方向けの公的健康保険に加入する場合、保険料は月額約120ユーロ(約22,000円:2026年1月現在)が一般的な目安です。民間保険の補償範囲や保険料はプランによって大きく異なるため、内容をよく比較したうえで選ぶことが大切です。

留学中の万が一に備えるためにも、出発前に自分に合った保険を選び、必要な保険料を予算に組み込んでおきましょう。

ドイツの大学院の入学条件

留学生がドイツの大学院に入学するためには、基本的に以下の2つの条件を満たしている必要があります。

1.Bachelor(学士)を所有している
2.語学力を証明できる

ここではそれぞれの条件について解説します。

Bachelor(学士)を所有している

日本の大学院に入学する場合も、基本的にはBachelor(学士)が必要となるように、ドイツも学士号の取得が条件となっています。

大学院入学にあたっては、日本の大学の卒業証明書を提出し、大学がドイツの大学のBachelorと同程度のレベルだと判断すれば入学許可が下ります。

ただし、ドイツの大学院では、BachelorMaster(修士)に一貫性があるかどうかを重視する点に注意しなければなりません。

日本の場合学士と修士で別の学問分野を選択することもできますが、ドイツの場合は基本的には同じ学問分野もしくは関連する学問分野でないと入学は認められません

そのため、日本の文学部を卒業した人がドイツの大学院で理系科目のコースに入学するといったことはできません。

専攻を変えたいのであれば、ドイツでもう一度Bachelorに入学し学士号を取得する必要があります。

日本だと学士号を2つ所有するケースは一般的ではありませんが、ドイツではセカンドバチェラーとして複数の学士号を取得する人は多くいます。

Bachelorに再入学するため時間はかかりますが、専攻を変えたうえで海外の大学院に挑戦したいといった人は検討してみてください。

語学力を証明できる

ドイツの大学院に入学する場合、語学力の証明が必要となります。どの語学が必要となるかは、出願先のコースの言語によりますが、基本的にはドイツ語もしくは英語です。中にはドイツ語と英語の両方を語学力証明を求められるケースもあります。

例えばドイツ語の場合、多くの大学ではC1と呼ばれるレベルが出願の最低条件となっています。このC1はIELTSだと7.0以上のレベルです。

ドイツの大学院では入試はないため、出願条件を満たせば誰でも出願できる一方で、語学の習得に時間がかかる人は多いため、時間に余裕を持って準備を始めることが大切です。

ドイツの大学院の選考プロセス

先ほども触れているように、ドイツの大学院は入試は行われず、入学希望者が提出するBachelorの成績や学習内容、モチベーションレターなどの内容からランキング付けを行う形で合否が決まります。

ランク付けをしたうえでランキングの上位の人から決められた数の合格を出すため、いくら自分のBachelorの成績が良くても他の出願者のレベルが高いと落ちる可能性があります。もちろん逆に成績が良くなくても受かる可能性もあります。

そのため、前年に受験したときは不合格だったものの、翌年は合格したというケースも十分に起こり得るでしょう。なお、ランク付けにあたっては、一般的に以下のような項目がチェックされると言われています。

Bachelorの成績 Bachelorの専攻 モチベーションレター(志望理由書) 就業経験

最も重視されるのがBachelorの成績です。

そのため、ドイツへの大学院留学を検討している人は、できるだけ高いGPAを残せるように、日本の大学での勉強に集中する必要があります。

また、Bachelorで何を勉強しているかも重要なポイントです。先ほども説明したように、ドイツではBachelorとMasterでの専攻の一貫性が重視されるため、全く異なる分野からの出願だと入学許可が下りない可能性が高いです。

さらに、モチベーションレターの内容も加味されます。これは志望理由書のことで、なぜこの大学のこの分野を勉強したいのか具体的に書く必要があります。

そのほかにも、専攻に関連するインターンシップなどがあると評価に加味されるケースもあります。

ドイツ大学院の特徴を理解して留学に備えよう

今回はドイツの大学院留学について解説しました。

ドイツは多くの大学で学費がほとんどかからず、大学院も共済費として年間10万円前後の支払いは発生しますが、それ以外で大学に支払うお金は基本的にありません。また、ドイツ語だけでなく英語で開講しているコースもあるほか、入試がない点も特徴です。

海外の大学院進学を検討している人で、コストをできるだけ抑えたい人、レベルの高い環境で研究をしたい人などは、ぜひドイツへの留学を検討してみてはいかがでしょうか。

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