セブ島は、美しいビーチや高級リゾート、豊かな自然や歴史的な名所などが数多くあり、フィリピンの中でも特に人気のある観光地となっています。
リゾートとしてもとても魅力的なセブ島への留学にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
この記事では、セブ島留学について解説していきます。
セブ島の基本情報
まず、セブ島の基本情報について解説します。
地理や気候
セブ島は、ビサヤ諸島という島々の中に位置しています。
南北に約225キロメートルに渡る細長い形状をしていて、面積は約4,422平方キロメートルです。
周囲には複数の小さな島々が存在し、マクタン島、バンタヤン島、マラパスカ島、オランゴ島などが隣接しています。
熱帯気候に属していて、年間を通じて高温多湿な気候が特徴的です。
平均気温は26℃から32℃の範囲で、乾季と雨季が明確に分かれています。
乾季は通常12月から5月までで、この時期が観光にはベストとされています。
中でも3月から5月は気温が最も高く、観光客が多く訪れるシーズンとなっているようです。
言語
セブ島では主に「セブアノ語」が話されています。
セブアノ語はビサヤ語の一種であり、フィリピンのビサヤ地方で広く使用されています。
セブアノ語は、フィリピンの公用語であるタガログ語や英語とは異なる言語であり、スペインの植民地時代からの影響を受けていて、スペイン語の単語が多く含まれるのが特徴です。
セブ島やその周辺地域でのコミュニケーションにおいては重要な役割を果たしています。
しかし、ほとんどの人は英語も話すことができるので、英語でのコミュニケーションでも問題ないでしょう。
経済
セブ島は、ビサヤ地区の商業の中心地であり、観光業、IT産業、教育業が盛んです。
また、IT産業も活発で、ITパークと呼ばれる特別地区も設立されており、国内外のソフトウェア研究開発会社、アウトソーシング企業、コールセンターなどが集まっています。
さらに英語を学ぶために多くの留学生が訪れるので、教育関連のビジネスも活発です。
セブ島での語学留学とは?メリットとデメリット
次にセブ島への語学留学のメリット、デメリットを解説します。
セブ島での語学留学のメリット
費用が安い
セブ島は他の英語圏の国と比べて留学費用が非常に安いです。
フィリピン全体の人件費や物価が低いので、授業料や生活費が抑えることができ、欧米留学の約1/3の価格で留学ができます。
マンツーマン授業が基本
セブ島の語学学校では、マンツーマン授業が多く提供されているので、個々の学習ペースに合わせた指導が受けられ、英語力を効率的に向上させることができます。
英会話の実践が特に重視されていて、アウトプットの機会を豊富に得ることができます。
語学学校が豊富にある
セブ島には多くの語学学校があり、各学校が異なるカリキュラムや学習スタイルを提供しています。
これにより、自分の目的やニーズに合った学校を選ぶことができます。
アクティビティや文化体験を重視しているところも多くあるので、詳しいカリキュラムを調べて自分に合ったものを見つけましょう。
リゾート地である
セブ島には美しいビーチや観光地が多くあるので、素敵な景色に囲まれながら英語を身につけることができます。
勉強の合間に観光やアクティビティを楽しむことができるので、充実した留学生活を送ることができるはずです。
直行便が多い
日本からセブ島への直行便が複数就航しているので、アクセスが非常に便利です。
移動の手間が少なく、留学生活を始める際のストレスを軽減することができます。
主な発着空港は成田空港、関西国際空港、中部国際空港の3つですが、成田空港からはフィリピン航空やセブパシフィック航空が毎日直行便を運航しています。
フライト時間は約5時間です。
セブ島での語学留学のデメリット
衛生環境の問題
セブ島では衛生環境が悪いとされていて、食事や水に関しては注意が必要なようです。
水道水は飲めないので水は購入する必要があり、屋台や市場での食事も人によっては食中毒や胃腸炎のリスクがあるので注意しましょう。
治安が悪い
セブ島はフィリピン国内では比較的治安が良いとされていますが、スリやひったくりなどの軽犯罪は発生しているようです。
語学学校があるエリアは比較的安全とされていますが、治安が良くない地域もあるということを頭に入れ、夜間は暗い道や人通りの少ない場所を避けるようにしましょう。
ネイティブ英語の習得が難しい
フィリピンで学ぶ英語はネイティブスピーカーの英語とは異なり、特有のアクセントや言い回しがあるので、アメリカやイギリスの英語については慣れるのが難しいことがあります。
日本人留学生が多い
日本人留学生が多いと、困ったときに助けてもらえることは多いかもしれませんが、英語を使う機会が限られることがあります。
ですので、日本語に頼ったコミュニケーションをしてしまうと、英語力が身につかず語学留学の目的がずれてしまうことがあるので注意しましょう。
インフラが不安定
フィリピン全体、特にセブ島では頻繁に停電が発生することがあります。
ですので、オンライン授業やリモートワークに影響が出ることがあります。
また、インターネット接続も不安定であることが多く、語学学校や宿泊施設によってはWi-Fiが不十分な場合があるので注意しましょう。
セブ島留学の費用と予算
セブ島留学での費用や予算についても解説します。
学費/滞在費の目安
セブ島の語学学校では、授業料、滞在費、食費がパッケージとして提供されることが一般的です。
相場としては、セブ島の語学学校の1ヶ月の学費/滞在費は、約20万円から45万円程度です。
学校の選択肢やコース内容によって大きく変わりますが、最大人数の部屋タイプを滞在先として選択した場合、1ヶ月の学費が20万円以下となることもあります。
航空券
一般的に、日本からセブ島までの往復航空券は、約60,000円から120,000円の範囲で購入することができます。
早めに予約すれば費用を安く抑えることができますし、航空会社選びや時期を工夫することでより安価な航空券を入手することができるでしょう。
海外保険
医療機関を利用しなければいけないことがあるので、海外保険には加入しましょう。
保険の費用は、契約内容や期間、補償内容によって異なりますが、一般的な目安として、3か月間だと、約3万円〜約6万円、1年間だと約14万円〜約27万円です。
ビザ費用
30日を超える場合は滞在ビザの延長
日本国籍者は最初の30日間は無査証で入国できますが、30日を超える場合は滞在ビザの延長申請が必要です。
延長手数料は、滞在期間に応じて異なり、1回目の延長では、4,140ペソ(約10,300円)となります。
延長手続きは、滞在許可期限が切れる前に行う必要があり、期限を過ぎると追加の罰金や手続きをしなければならない場合があります。
SSP(特別就学許可証)/ SSP ACR-I CARD
SSPは、フィリピンの語学学校で勉強するための就学許可証で、留学期間に応じて取得が義務付けられています。
SSPの申請には、入学許可証(NOA)、パスポートのコピー、証明写真、申請費用(学校によって異なりますが、一般的に約6,800ペソから7,200ペソ/約18,000円~20,000円)が必要です。
さらに、SSP ACR-I CARDの取得が義務付けられており、追加で約3,500ペソ~4,000ペソ程度(約9,500円~11,000円)が必要となるようです。
セブ島小中高生短期留学
小中高生向けの短期留学プログラムでは、英語学習を中心に、文化体験やアクティビティを組み合わせたものが豊富に提供されています。
小中学生向けプログラム
親子留学
通常、1週間から数週間のプログラムで、夏休みや冬休みを利用して参加することができます。
親子留学に特化した学校はたくさんあり、期間としては2〜3週間の短期留学が人気となっています。
親子留学を検討する際には、カリキュラムの内容や保護者の授業参加の必要性、プールやキッズルームの有無、食事のアレルギー対応などの観点に目を向けながら学校選びをするようにしましょう。
ジュニアキャンプ
小学生から中学生を対象とした単身留学プランで、主に春休みや夏休みに開催されます。
プログラムには、英語レッスンだけでなくボランティア活動やビーチアクティビティなど、セブを満喫できるカリキュラムが含まれています。
様々なプログラムがありますので、個人のニーズに合ったプログラムを探してみましょう。
高校生向けプログラム
高校生の短期留学の場合、どのような期間を選択していくかが重要です。
夏休みや冬休みを利用した短期留学が一般的ですが、卒業後から進学前の期間を利用して留学し、進学準備を行うこともできます。
フィリピンへの留学では、基本的に日本人スタッフが常駐しているので高校生も安心して留学に臨むことができます。
セブ島での語学学校一覧
CIA
CIAは、2003年に設立された人気の語学学校です。
セミスパルタ式のカリキュラムを採用していて、学生は毎日10レッスンを受ける必要があります。
学校内では「English Only Policy」が徹底されているので、英語学習には非常に適した環境となっています。
SMEAG
SMEAGは、キャピタル、スパルタ、クラシックという3つのキャンパスを運営しており、それぞれで異なる学習スタイルや環境を提供しているのが特徴です。
キャピタルキャンパスは比較的自由な学習スタイル、スパルタキャンパスは非常に厳格な学習スタイル、クラシックキャンパスはIELTS試験対策に特化したプログラム提供となっています。
English Fella
English Fellaは、スパルタ式の厳しい規定を持つ学校として知られています。
平日には外出が禁止され、強制自習や単語テストが行われます。
集中して学習することができるので、英語力を大きく向上させることができます。
CEBU ESL
CEBU ESLは、親子留学やジュニア留学に特化しています。
富裕層が多く住むバニラッド・マリアルイサ地区にあり、周りには様々な施設が充実しています。
CPILS
CPILSは、セブ島で最初の英語教育機関として知られています。
これまでに6万人以上の学生が在籍しており、多様なプログラムがあります。
90%以上の講師がTESOL資格を持っているので、質の高い授業を受けることができます。
セブ島での語学留学まとめ
セブ島はフィリピンの中でも特に人気のある留学先です。
多くの語学学校と質の高いプログラムが揃っています。
リゾート地での生活を楽しみながら英語を学ぶことのできる機会はとても貴重ですし、セブ島でしか得られない体験も数多くあります。
ぜひ留学の選択肢としてセブ島を検討してみてはいかがでしょうか。

◇経歴
海外向けデバイスのソフト設計開発、関連資料翻訳
◇資格
TOEIC 900点
◇留学経験
ワーキングホリデーにてカナダ、オーストラリアに滞在経験あり
◇海外渡航経験
ワーキングホリデーでは、ホテルやレストランで仕事をしていました。
◇自己紹介
普段は翻訳などの仕事をしていますが、Webライターとしても活動しています。
興味の幅が広く、様々なテーマで記事を書いています。
皆様にとってわかりやすく面白い記事を書けるよう頑張ります。
よろしくお願いいたします。