
オーストラリアから日本に帰国した後、豪ドルが手元に残ってしまい、困った経験はありませんか?
念のため、多めにオーストラリアドルに両替していたけれども、意外と使う場面がなくて余ってしまった・・・なんてことありがちですよね。
特に、オーストラリアはキャッシュレス化が進んでいるので、現金を使わない場面が多く、現金が手元に残りがちだと思います。
そんなオーストラリアドルを日本円に戻すには、どのような方法があるのでしょうか?損しないために知っておきたいポイントをまとめていきます。
- 海外旅行から持ち帰ったオーストラリアドルはどうする?
- 空港でオーストラリアドルを日本円に戻すことも可能!
- オーストラリアドルを日本円に戻す手数料はいくら?
- オーストラリアドルを日本円に戻すタイミングは?
- 旅行前に確認!オーストラリアで両替する際の注意点
- まとめ
海外旅行から持ち帰ったオーストラリアドルはどうする?
オーストラリアへ旅行に行って、余ってしまったオーストラリアドル(AUD)。近いうちにオーストラリアに行く予定がない場合は、使い道がなくて困ってしまいますよね。
自宅に持ち帰ったオーストラリアドルの現金は、「両替して日本円に戻す」あるいは「そのまま募金する」の2択になります。
両替して日本円に戻す
近い将来、再びオーストラリアに旅行する予定がなければ、余ったオーストラリアドルの紙幣は両替して日本円に戻すことができます。しかし、すでに自宅に持ち帰ったオーストラリアドルの日本円への両替は、空港以外の場所ならどこでできるのでしょうか。
数年前までは銀行の支店窓口でオーストラリアドルの両替が可能でした。しかし現在は大手銀行でも店頭での外貨両替の取り扱いを終了し、外貨両替専門店と提携したサービスに変わっています。
そのため、自宅に持ち帰ったオーストラリアドルを日本円に戻すには、街なかの外貨両替専門店や自動外貨両替機、外貨郵送買取サービス、金券ショップの外貨両替などを利用する方法が主流となっています。
そのまま募金する
日本で外貨を両替する場合、硬貨は基本的に対象外となるため両替できません。そんなときに思い出して欲しいのが、募金です。
日本円でも小銭が多くなってしまった場合や、お釣りでもらった小銭をレジの横の募金箱に入れることがよくあると思います。これと同じ感覚で、外貨の硬貨も募金に使用することができます。
外貨用の募金箱は空港に置かれていることが多いですが、空港から離れてしまっても募金できます。
例えば、「ユニセフ外国コイン募金」では、三井住友銀行、JTBグループ、毎日新聞社などと提携しているため、それらの店舗や施設にも外貨での募金に対応した募金箱が設置されている場合があります。
また、郵送や宅配便でも募金を受け付けているため、日本全国のどこからでも募金に協力できます。詳しくは、こちらのWebサイトをご覧ください。
外貨を電子マネーに交換できる「ポケットチェンジ」というサービスも人気を集めていますが、2025年10月時点ではオーストラリアドルに対応していません。
そのため、オーストラリアドルの硬貨はなるべく日本に持ち帰らず、現地で使い切るように心がけた方が良いでしょう。
空港でオーストラリアドルを日本円に戻すことも可能!
日本に帰国した時、最も早くオーストラリアドルを日本円に戻す方法は、空港での両替です。
どこで換金しようかとわざわざお店を探さなくても、帰国時に空港でそのまま両替できるのは、とても手軽で便利ですよね。
オーストラリアドルを日本円に戻す方法として、空港での両替を選ぶメリットとデメリットを見ていきましょう。
空港で日本円に戻すことのメリット
成田空港や羽田空港、関西空港などの大きな国際空港であれば、銀行の空港内出張所、外貨両替機、外貨両替店などといった複数の両替サービスが利用可能です。
外貨はその日のレートと利用するサービスによって、両替後の受け取り金額が変わります。そのため、複数のサービスを同じ場所で比較検討できるのは、利用者にとってメリットです。
空港で日本円に戻すことのデメリット
空港でオーストラリアドルを日本円に戻すときに気を付けたいのが、レートや手数料です。他の方法と比較すると、空港での両替は便利な反面、レートが悪く手数料が割高に感じられることが多いです。
そのため、両替後に受け取る日本円が多い方法を選択したい場合には、空港での両替はおすすめしません。
街中の両替店舗を探す手間や交通費をかけたくない方や、外貨郵送買取サービスのような日数や送料がかかる方法を避けたい方には、空港での両替をおすすめします。
オーストラリアドルを日本円に戻す手数料はいくら?
オーストラリアドルを日本円に戻す両替には、どれぐらいの手数料がかかるのか?気になる方も多いでしょう。
手数料は利用するサービスによって異なるため、一概には言えないのが現状です。一般的に、取引が多い通貨であれば手数料が比較的安くなり、反対に取引が少ない通貨であれば手数料が高くなる傾向にあります。
オーストラリアドルは日本国内での取引が比較的多い通貨なので、手数料が高額にはなりません。ですが、米ドルと比較すると約2倍の手数料がかかることが多いです。
基本的に店頭や公式サイトなどで両替レートが表示され、為替相場から手数料分が引かれた数字が両替レートとなっていることが一般的です。さらに、両替レートとは別に取扱い手数料を設定している場合もあります。
ここでは、空港内の外貨両替専門店、郵送買取サービス、金券ショップの表示レートの例から手数料がどのくらいかかるのかについて考えてみましょう。
市場相場を手数料の計算の基準とします。
【基準】
オーストラリアドル為替レート:99.53円 ※2025年10月24日(金)
(参考:外国為替クロスレート:日本経済新聞)
空港内の外貨両替専門店で両替する場合
こちらは、成田空港内にあるGPA外貨両替専門店の例です。
両替レート:89.72円 ※2025年10月24日(金)
こちらの両替レートでは、基準となるレートと比較すると1豪ドルあたり9.81円が手数料として差し引かれていると考えられます。
9.81円を約10円と考えると、両替に持ち込む豪ドルの金額が10豪ドルなら手数料分は約100円、100豪ドルなら手数料分は約1,000円が引かれることとなります。
なお、この表示レート以外の手数料はかかりません。
郵送買取サービスで両替する場合
こちらは、トラベレックス外貨郵送買取サービスの例です。
両替レート:87.91円 ※2025年10月24日(金)
基準となるレートと比較すると、1豪ドルあたり11.62円が手数料として差し引かれていると考えられます。
約12円と考えると、両替を郵送依頼する豪ドルの金額が10豪ドルなら手数料分は約120円、100豪ドルなら手数料分は約1,200円が引かれることとなります。
なお、実際に適用される両替レートは、郵送した紙幣がトラベレックスに到着後に手続きされる日のレートです。
さらにこちらの郵送買取サービスでは、申し込み1件につき550円(税込)の取扱手数料がかかり、両替後の金額から差し引かれます。
最終的にかかる手数料はやや高くなりますが、両替店舗に行く手間を省きたい場合には、最も楽な方法です。
金券ショップで両替する場合
こちらは、金券ショップ「チケットレンジャー新宿西口店」が併設している「外貨両替ドルレンジャー」を例に挙げてみます。
両替レート:94.61円 ※2025年10月25日(土)13時22分時点
基準となるレートと比較すると、1豪ドルあたり4.92円が手数料として差し引かれていると考えられます。
約5円と考えると、両替に持ち込む豪ドルの金額が10豪ドルなら手数料分は約50円、100豪ドルなら手数料分は約500円が引かれることとなります。
金券ショップチェーンの外貨両替対応店舗では、支店ごとにレートが違うことも珍しくありません。そのため、店舗ごとのリアルタイムの最新情報を知るには、店頭の表示や電話での確認が必要となります。
オーストラリアドルを日本円に戻すタイミングは?
帰国後すぐに、オーストラリアドルを日本ドルに換金してしまう方もいらっしゃいますが、中にはタイミングを逃してしまう方もいるでしょう。また、少しでも多く手元にお金を残すためにレートが良くなるタイミングを見計らいたい方もいるかもしれません。そのような場合、オーストラリアドルを日本円に戻すタイミングはどのように見極めればよいのでしょうか?
一番わかりやすいのは、円安のタイミングです。円が安ければその分外貨が高くなるので、同じ1オーストラリアドルでも両替後に受け取れる日本円が多くなります。
また、「オーストラリアの経済状態が悪くなりそうだな」と感じた時も日本円に戻す両替のタイミングの一つです。オーストラリアの経済状態があまりにも悪化すれば、その分オーストラリアドルの価値が下がります。その場合はオーストラリアドルを保有し続けても損になりますから、損失が大きくなる前に日本円に両替してしまうのも一つの手です。
旅行前に確認!オーストラリアで両替する際の注意点
ここまではオーストラリアからの帰国後、日本でオーストラリアドルを日本円に戻すことについてお話してきました。では、帰国前にオーストラリアで日本円に両替をする場合のことを考えてみましょう。
一般的に、日本円からオーストラリアドルに両替するならば現地のほうがレートが良いと言われています。そのため、現地で両替をしようと考えている人も少なくないでしょう。
では、オーストラリアドルから日本円に戻す場合、現地での両替レートはどうでしょうか。
その日のレートと手数料によって異なるので、一概にどちらがお得かは判断が難しいところです。また、オーストラリアの街中の両替店では販売可能な日本円が常に潤沢にあるとは限らないため、日本円に戻す場合は日本国内よりもお得にならない可能性もあります。
現地の街の両替店や空港の両替カウンターを利用する場合は、以上のような点を理解したうえで当日のレートや手数料を確認してから両替しましょう。
まとめ
今回は、オーストラリアドルを日本円に戻す際のポイントについてお話してきました。オーストラリアドルは、アメリカドルやユーロと比較すると流通量が少ない通貨のため、日本国内ではそのまま利用できません。
けれども、空港の両替カウンター、街の外貨両替専門店や自動外貨両替機、外貨郵送買取サービス、金券ショップなどでは取り扱いがあるので、そのようなサービスを上手に利用することで日本円に両替することができます。また、残ってしまった硬貨は募金に回すことも可能です。
為替レートは日々変動するものなので、旅行の前後に政治や経済状況の変化に注意を払ってみてください。
◇経歴
・都内私立大学の英米文学科に入学
・大学院にてイギリス文学を専攻し、修士号取得
・翻訳専門学校にて英日翻訳の基礎コース修了
◇資格
・TOEIC 890点
◇留学経験
イングランド・グロスターシャー大学夏期文化研修(大学夏期休暇中)イングランド・オックスフォードの言語学校(大学夏期休暇中)
◇海外渡航経験
カナダ・バンクーバー、カルガリー(部活)
アメリカ・ニューヨーク(旅行)
◇自己紹介
幼いころから英語が好きで、ディズニーとマザー・グース、NHK教育テレビで育ちました。小学2年生で「ハリー・ポッター」シリーズと出会い、それ以降は大のPotterhead道を突き進み、イギリス文学と文化研究にいそしみ続けています。物語がとにかく好きで、映画、ドラマ、音楽、小説などを通じて、日本にいながらして毎日英語を浴びています。
少しでも役立つ情報を発信できればと思っています。よろしくお願いします!