
世界で最も住みやすい街と知られる、カナダのバンクーバー。
大都市にもかかわらず治安が良い点などが評価されています。また、都会らしい暮らしと、カナダらしい自然に触れられる点も、好評な理由です。
バンクーバーは留学先としても日本ではとても人気ですが、初めての海外旅行先としてもよく選ばれます。
今回は、観光地としてのバンクーバーに着目します。観光スポットや旅行にベストなシーズン、観光に行くときに気を付けるべきことなどをご紹介します。
- バンクーバーの基本情報
- バンクーバーのおすすめ観光スポット
- バンクーバー観光・旅行におすすめの時期
- バンクーバーで観光で食べたいグルメ
- バンクーバー観光で使える交通手段
- バンクーバー観光で気をつけたい治安
- まとめ
バンクーバーの基本情報
バンクーバーは、自然と都市が調和した、世界で最も住みやすい都市の一つです。
カナダ国内では3番目に大きな都市で、ブリティッシュコロンビア州というカナダ西部に位置しています。
街の中心部であるダウンタウンには、ショッピングやグルメ、スポーツなどを楽しめる場所が多数存在しています。
観光スポットも複数あり、例えば、中心部から西に移動すればスタンレーパークという大きな公園があります。
また、バンクーバーにはブリティッシュコロンビア大学があるため、世界中の学生が集まる学生街としての顔も持ち合わせています。
語学学校もたくさんあり、英語を母国語としない人もたくさんいるので、英語に自身がない人でも臆することなく生活することができます。
物価は東京よりもやや高い印象ですが、あまり大きな違いはありません。
バンクーバーは都市としての生活水準が非常に高いので、治安も良いと言われています。
しかし、決してすべての場所が常に安全なわけではなく、一部には近寄らない方が良い地域も存在します。こちらは後で詳しく説明しますが、他の国と比較すると安心して過ごしやすい都市です。
バンクーバーのおすすめ観光スポット
バンクーバーにはさまざまな観光スポットが点在しています。
スポーツ関連のスポットやショッピングスポット、ミュージアムもあれば自然を満喫するアクティビティもあり、色々なニーズに答えてくれます。
そんなバンクーバーの人気観光スポットの中から、今回は特に人気な5つのスポットをご紹介します。
スタンレーパーク
まずにご紹介するのが、スタンレーパークです。
バンクーバー中心部のダウンタウンから歩いて行ける距離に位置しているこの広大な公園は、北米でも有数の広さを誇っています。
色とりどりの自然と触れ合えるこの場所は、地元民の憩いの場として愛される都会のオアシスです。
この公園は海沿いに面しているため、緑だけではなく海も同時に楽しむことができます。
カナダ国定史跡にも登録されているので、バンクーバーを訪れる際には絶対に押さえておきたいスポットの一つです。
イングリッシュベイ
次にご紹介するのは、イングリッシュベイです。
その名の通り、バンクーバーを代表する海辺スポットで、多くの市民や観光客でにぎわうスポットです。
ここを訪問するのに一番おすすめなのが、夕方です。
海の向こうに見える夕日が沈んでいく様子がとても美しく、多くの人気を集めています。
7月末から8月初めには、ここで花火大会が開催されます。
夏の風物詩として有名で、この時期に合わせてバンクーバーを訪れる人もいるほどです。
ガスタウン
バンクーバー発祥の地として著名なガスタウンも、バンクーバー観光では外せないスポットの一つです。
歴史的な建造物と新しい文化が見事に融合した街並みは、写真映えすると注目されています。
1867年にあるイギリス人が開いた酒場から発展した地区のため、彼のあだ名が由来となり、「ガスタウン」と命名されました。
街並みに加えて見どころとなっているのが、世界で唯一の蒸気を動力とした時計である「蒸気時計」です。
時計学者レイモンド・サンダーズが設計を手がけ、1977年に作られました。
今でも15分ごとに汽笛が鳴るので、その時間を狙って訪ねてみるのはいかがでしょうか。
バンクーバールックアウト
バンクーバーのダウンタウンの絶景を楽しみたい、という人にはバンクーバールックアウトがおすすめです。
高さ約168メートルの地点から、バンクーバーの街並みを360度見渡すことができる展望台です。
1977年に開業してから、多くの観光客が訪れている人気の観光スポットです。
天気が良ければ、ここからアメリカまで見えるそうですよ。
遠くまで見渡せる日中、オレンジの光に照らされた景色を一望できる夕方、幻想的な夜景を楽しめる夜と、どの時間に行っても素晴らしい景色を堪能できます。
ガイドは日本語にも対応しているので、英語が不安でも安心して楽しめますよ。
グランビルアイランド
バンクーバーの観光スポットとして最後にご紹介するのは、グランビルアイランドです。
グランビルアイランドは、グランビル橋の真下に位置する人工島です。
1900年代初頭には工業地帯として栄えていたものの、時代と共に衰退し、現在では再開発されたショッピングやグルメエリアとして人気になっています。
特に注目なのが、活気あふれるマーケットエリアです。
バンクーバーの名物であるスモークサーモンや、流行のデザートなどをたくさん楽しむことができます。
アートセンターがあり、職人のアトリエや芸術大学もあるため、文化芸術を楽しめるスポットとしても大人気です。
フェリーを使って訪問すれば、観光気分がさらに上がること、間違いなしのエリアです。
バンクーバー観光のモデルコース
バンクーバーの観光には、だいたい何日かかるか、気になる方もいるでしょう。 今回ご紹介した5スポットを回るだけであれば、1日半から2日あれば、すべてのスポットを回ることができます。
モデルコース例としては、下記のようになります。
<1日目>
バンクーバー到着
↓
徒歩でガスタウンへ
↓
スタンレーパークを散歩してランチ
↓
バンクーバールックアウトで夕日を楽しむ
↓
ダウンタウンでショッピング&夕食
↓
宿泊先のホテルへ
<2日目>
ホテル出発
↓
ダウンタウンのカフェでモーニング
↓
フェリーでグランビルアイランドへ
↓
グランビルアイランドでランチとショッピング
↓
イングリッシュベイで夕日を堪能
↓
バンクーバー出発
上記のスケジュールの間に、バンクーバー水族館やバンクーバーセントラル図書館、サイエンスワールドなどといった他の観光スポットを組み合わせても良いですし、それに合わせて滞在数を増やしても楽しめます。
ノースバンクーバーまで足を伸ばしてみるのも良いかもしれません。
ぜひ、参考にしてみてください。
バンクーバー観光・旅行におすすめの時期
バンクーバーへの観光や旅行にぴったりな季節はいつか、気になる方も多いでしょう。
ですが目的によって、ベストシーズンは異なります。
一般的にベストと言われるのは、6月~9月の夏の観光シーズンです。
日中の気温が20度前後と過ごしやすい上に、日照時間が長いため夜でも明るいので、活動がしやすいです。
海水浴やハイキング、サイクリングなどといったアクティビティに最適な時期です。
ウィンタースポーツを楽しみたい方にオススメなのは、10月~3月までの冬の時期です。
雨は多いですが湿度自体はあまり高くないので、スキーやスノーボードなどにおすすめです。
カナダ内では比較的温暖で雪が少ないので、日本人も過ごしやすいでしょう。
クリスマスシーズンにはクリスマスマーケットが楽しめます。
ウィンタースポーツも2月や3月ごろまでと長期間楽しめるのが、良い点ですね。
バンクーバーで観光で食べたいグルメ
せっかくバンクーバーへ観光に行ったならば、グルメも楽しみたいですよね。
バンクーバーに行ったら絶対にチェックしたいグルメを5つご紹介します。
スモークサーモン
バンクーバーに限らず、カナダ全土で人気を誇るグルメが、スモークサーモンです。
特にグランビルアイランドのマーケットで、スモークサーモンが売られているのをよく見かけます。
大ぶりのサーモンを試食させてくれるお店もあるので、マーケットに行ったらお気に入りのサーモンを是非見つけてください。
メープルタフィー
カナダといったら、メープルシロップですよね。
国旗の中央にも描かれている通り、メープルはまさにカナダの代名詞です。
バンクーバーでは様々な種類のメープル関連のスイーツや食べ物を見かけます。
そんな中でも試していただきたいのが、メープルタフィーです。
冬の時期にしか食べられないこのスイーツは作り方が変わっています。 なんと、雪の上に熱々のメープルシロップを流し入れて作るんです。
冬にしか味わえない、カナダの伝統的なお菓子なので、出会った人は是非試してみてください。
プーティーン
プーティーンという聞きなれない食べ物は何かというと、フライドポテトです。
変わっているのは、そこにかけるもの。
なんと、フライドポテトにトロトロのチーズをかけた上に、グレイビーソースという肉料理によく使われるソースをかけた食べ物なんです。
3種類のしょっぱさが混ざった絶妙な風味が特徴で、バンクーバーのみならずカナダ全土で絶大な人気を誇る食べ物です。
ナナイモバー
バンクーバーで広く親しまれているのが、ナナイモバーというスイーツです。
チョコレートとココナッツ、そしてバタークリームを複数の層に重ねた食べ物です。
特に焼き上げることなく、そのまま味わう食べ物です。
甘い味が口いっぱいに広がるスイーツです。
バタータルト
バンクーバーではバタータルトというスイーツも人気を誇っています。
レーズンやペカンナッツがトッピングされた、いたってシンプルなタルトです。
土台部分はバターや砂糖、卵で作られていて、素朴な味わいで人気を集めています。
バンクーバー観光で使える交通手段
バンクーバーの観光では、さまざまな交通手段を使うことができます。
特に発達しているのがバスの交通網です。
バンクーバー中心部を移動するには欠かせない交通手段となっています。
交通量が多いため、利用する際には時間に余裕を持つことが大切です。
混雑を避けたいのであれば、鉄道を使用するのも一つの方法です。
中心部では高架鉄道や地下鉄が運行しているため、スムーズな移動が可能になっています。
他にも、グランビルアイランドに行くのに便利なフェリーや、タクシーやウーバーなどといった手段も利用できます。
バンクーバーの公共交通機関を利用するならば、コンパスカードという交通系ICがあると便利です。
日本の交通系ICと同じように事前に運賃をチャージすることで、乗車券を毎回購入することなく、気軽に移動が可能になります。
バンクーバー観光で気をつけたい治安
バンクーバーは世界的に見て比較的治安が良い都市として有名です。 しかしながら、それでも犯罪は起こってしまいます。
バンクーバーで起こる犯罪は軽犯罪が多く、犯罪の発生率は日本の約10倍近くともいわれています。
犯罪の中でも特に多いのが、スリや置き引き、窃盗、暴行事件、住居侵入や麻薬取引です。
人が盗みやすいようなポケットなどに貴重品をしまわない、歩きスマホをしない、などの注意が必要です。
また、ガスタウン周辺には治安があまりよくない場所が複数あります。
中でも、ヘイスティングス・ストリートは危険地域として知られています。
特に夜間は危険度が高くなるので、そのような場所には近寄らないように注意して観光を楽しんでください。
まとめ
ここまで、観光地としてのバンクーバーにスポットを当てて、ご紹介して参りました。
カナダの中でも3番目の大都市、バンクーバー。
都市部らしい華やかな部分と、カナダらしい大自然の両方が楽しめる人気スポットです。
観光を楽しむなら夏、ウィンタースポーツならば冬を中心に、今回紹介したスポットやグルメをぜひ楽しんでください。
その際には、危険な場所には近寄らず、安心安全を心がけて過ごしましょう。
皆さんのバンクーバー観光が楽しいものになることを、願っています。
◇経歴
・都内私立大学の英米文学科に入学
・大学院にてイギリス文学を専攻し、修士号取得
・翻訳専門学校にて英日翻訳の基礎コース修了
◇資格
・TOEIC 890点
◇留学経験
イングランド・グロスターシャー大学夏期文化研修(大学夏期休暇中)イングランド・オックスフォードの言語学校(大学夏期休暇中)
◇海外渡航経験
カナダ・バンクーバー、カルガリー(部活)
アメリカ・ニューヨーク(旅行)
◇自己紹介
幼いころから英語が好きで、ディズニーとマザー・グース、NHK教育テレビで育ちました。小学2年生で「ハリー・ポッター」シリーズと出会い、それ以降は大のPotterhead道を突き進み、イギリス文学と文化研究にいそしみ続けています。物語がとにかく好きで、映画、ドラマ、音楽、小説などを通じて、日本にいながらして毎日英語を浴びています。
少しでも役立つ情報を発信できればと思っています。よろしくお願いします!