
海外旅行に行きたい、行く予定があるといった方の中には、ビジネスクラスを使っての移動を検討している人も多いのではないでしょうか。ビジネスクラスは飛行機における座席区分の1つであり、エコノミークラスとファーストクラスの中間に位置する区分です。
この記事では、ビジネスクラスの概要や他の区分との違い、ビジネスクラスを利用するメリットなどについて解説しています。また、ビジネスクラスの費用の目安や費用を抑えるためのポイントについても取り上げているため、これから海外に行く予定のある方、ビジネスクラスの利用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
- 飛行機の「ビジネスクラス」とは?
- エコノミークラス・ファーストクラスとの違い
- プレミアムエコノミーとビジネスクラスはどちらがおすすめ?
- ビジネスクラスのメリット:フライト前後
- ビジネスクラスのメリット:フライト中
- ビジネスクラスで海外に行く際の費用目安
- まとめ
飛行機の「ビジネスクラス」とは?
飛行機におけるビジネスクラスとは、座席の区分の1つであり、この区分によって受けられるサービスや座席の広さなどに違いが出てきます。呼び方は航空会社によって異なるケースもありますが、座席区分は大きく分けて、エコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスの3種類があり、ビジネスクラスはちょうどエコノミークラスとファーストクラスの中間に位置する座席区分です。
エコノミークラスと比べると座席が広く、リクライニングの角度も大きいことから、海外旅行に行く際などの長時間フライトでもゆったりと過ごすことができるでしょう。

また、機内サービスにも違いがあり、ビジネスクラスになると料理がコース形式で提供されるケースもあります。また、空港内での地上サービスに関しても、ビジネスクラスになると航空会社のステータスの有無に関係なく空港ラウンジを利用できるケースがあります。
エコノミークラス・ファーストクラスとの違い
先ほども触れているように、ビジネスクラスは、エコノミークラスとファーストクラスのちょうど中間に位置する座席区分であり、それぞれの区分と比べるとさまざまな面で違いがあります。
例えば、料金に関しては、エコノミークラスとビジネスクラスでは2〜4倍程度の差があります。また、ファーストクラスはビジネスクラスの2〜3倍ほど高額です。
シートの大きさに関しても、ビジネスクラスはエコノミークラスよりも広くてゆったりとしているものの、ファーストクラスはビジネスクラスよりもさらに広々としている点が特徴です。
エコノミークラスだと、シートの前後の間隔がそれほど広くないため足を十分に伸ばすことはできません。また、リクライニングもできますが、大きく倒すことは難しいため、長距離フライトだと体への負担も大きくなるでしょう。
ビジネスクラスでは、エコノミーよりも3倍ほどの広さがあるため、足をしっかりと伸ばせる他、航空会社によってはリクライニングがフルフラットに対応しており、フライト中に横になって眠ることも可能です。
ファーストクラスになると占有面積はさらに広くなり、半個室の形となるケースもあります。
機内食は、エコノミークラスの場合、プラスチックのトレイに入った弁当形式のものが一般的です。
ビジネスクラスは、コース形式で提供されるケースが多く、機内食に加えて、軽食や飲み物を提供するバーコーナーが設置されていることもあります。
ファーストクラスはビジネスクラスよりもさらに豪華になっており、コース料理なのはもちろんシェフ監修の料理や各国の名物料理が提供されることも珍しくありません。
その他のサービス面に関しても、座席のクラスが上がるほど、乗客に対する客室乗務員の割合が高くなるため、手厚くなる点が特徴です。
航空会社にもよりますが、エコノミークラスの場合、乗客50人に対して客室乗務員1人となるため、決まったサービス以外ではあまり回ってきません。
ビジネスクラスになると、乗客20人弱に対して客室乗務員1人の割合となるため、エコノミークラスよりも手厚いサービスが期待できるでしょう。
ファーストクラスになると乗客3〜4人に対して客室乗務員1人の割合となります。そのため、パーソナルな要望にも対応してもらえます。このパーソナルな要望にまで対応してもらえるかどうかが、ビジネスクラスとファーストクラスの大きな違いだといえます。
プレミアムエコノミーとビジネスクラスはどちらがおすすめ?
航空会社によっては、プレミアムエコノミーと呼ばれる区分を用意しているケースもあります。プレミアムエコノミーは、通常のエコノミーよりも料金は高いものの、それでもビジネスクラスの方が2倍ほど高くなっています。
一方で、プレミアムエコノミーは、ビジネスクラス同様チェックインの際の専用カウンターが用意されているため、時間をかけずにスムーズに手続きを済ませられる点は大きな特徴です。空港や行き先によってはチェックインカウンターが混雑しており、長時間並ぶケースもあるため、専用カウンターの有無はメリットの1つだといえます。一方で、保安検査場ではプレミアムエコノミーはファストトラックを利用できず、他のエコノミークラスの乗客と同じように手続きを行わなければなりません。
そのほかにも、機内食の豪華さや座席の広さはビジネスクラスの方が優れている点も違いの1つです。これらの点を考慮すると、空港でも機内でも質の高いサービスを受けたい場合は、ビジネスクラスの方がおすすめです。
ビジネスクラスのメリット:フライト前後
ビジネスクラスを利用する場合、さまざまなメリットがあります。例えば、搭乗前だとチェックインはビジネスクラス用の専用カウンターが用意されているため、手続きの手間がかかりません。エコノミークラスのように長蛇の列に並んで順番を待つといったことにはなりにくいでしょう。また、保安検査においても優先レーンが設けられているケースがあり、スムーズに進みます。
そのほかにも、ビジネスクラス用のラウンジがあり、そこで搭乗時刻までの間ゆったりと過ごせる点もメリットの1つです。ラウンジでは料理やお酒を楽しめるほか、空港によってはシャワーやマッサージなどのサービスが用意されているケースもあります。
海外旅行となると、長時間のフライトは必須であるため、その前にコンディションを整えておくことができます。
そのほかにも、ビジネスクラスになると無料で預け入れできる荷物の重量の上限も異なる点が特徴です。エコノミークラスの場合、23kg前後が上限に設定されており、これを超えると追加料金を支払わなければなりません。一方で、ビジネスクラスになると上限が30〜34kg程度までアップするため、通常のスーツケースであれば重量オーバーとなる心配は基本的にありません。海外のお土産を大量に買い込みたいといった人にとっては大きなメリットだといえるでしょう。
ビジネスクラスのメリット:フライト中
フライト中においてもビジネスクラスにはさまざまなメリットがあります。最もわかりやすいメリットの1つが、座席の広さです。先ほども触れているように、エコノミークラスの場合座席の占有面積が狭いため、十分に足を伸ばすことは難しいといえます。また、フルフラットにして横になることもできません。横の席の人との距離も近いため、肘掛けも満足に使えない可能性もあるでしょう。
一方で、ビジネスクラスはエコノミークラスの3倍ほどの占有面積となるため、ゆったりとくつろげる点が特徴です。座席は前後左右ともに距離が開いているほか、フルフラットにできるケースも多いため、横になって寝ることも可能です。特に海外に行くとなると機内で睡眠をとるケースが多くなるため、横になれるかどうかは大きな違いだといえるでしょう。また、横の席の人との距離もあるため気を使う必要がありません。
座席以外のメリットとしては、機内食が挙げられます。エコノミークラスが弁当形式の機内食で、2種類から選択するケースが一般的なのに対して、ビジネスクラスになるとコース形式で料理が提供されます。また、航空会社によっては食器を陶器で提供するケースもあるほか、有名シェフとのコラボメニューを提供することもあります。
ビジネスクラスで海外に行く際の費用目安
ビジネスクラスと一言でいってもその価格は航空会社によって異なるほか、予約するタイミングや海外に行く時期などによっても価格は変動します。そのため、一概にいくらと断言することはできませんが、エコノミークラスと比較したときに、ビジネスクラスの方が3〜4倍程度高くなると考えておくといいでしょう。
フライトの費用を節約するポイント
ビジネスクラスはサービスの質が高くなり、座席も広々としているなどメリットが多い一方で、価格も高くなります。そのため、フライトの費用をいかに節約できるかは非常に重要なポイントです。
費用を節約する場合、以下のような方法が考えられます。
・乗り継ぎ便を利用する
・早めに予約する
ビジネスクラスにかかる費用を節約する方法の1つがマイルを活用するというものです。これは飛行機の利用やクレジットカードでの買い物などで貯めておいたマイルを使う方法です。エコノミークラスの航空券を購入したうえで、マイルを使ってビジネスクラスにアップグレードすることでエコノミークラスの価格でビジネスクラスを利用できます。ただし、マイルをコツコツと貯めなければならないため、すぐにできる方法ではない点に注意してください。
次に、乗り継ぎ便を利用することも価格を抑えるポイントです。航空券の価格は、乗り継ぎ便の方が直行便よりも高くなります。これはビジネスクラスでも同じです。乗り継ぐ必要があるため、移動にかかる時間は長くなりますが、ビジネスクラスのメリットを考慮すると十分に価値がある選択だといえるでしょう。ビジネスクラスであれば、乗り継ぎ先の空港でもラウンジを利用できるケースもあるため、乗り継ぎ時間を楽しむことも可能です。
まとめ
今回は、ビジネスクラスの飛行機のメリットやエコノミークラス、ファーストクラスなどとの違いについて解説しました。ビジネスクラスはエコノミークラスと比べると座席が広く、航空会社によってはフルフラットにすることも可能です。
また、機内食も豪華になるなど、機内での時間をより充実したものにできます。特に海外に行くとなると長時間の移動となるため、機内での過ごし方は非常に重要です。
一方で、エコノミークラスよりも価格は高くなるため、いかにして価格を抑えるかは大きなポイントだといえるでしょう。
◇経歴
・イギリスに半年間留学
・イギリスでサッカーの指導者ライセンスを取得(指導の試験などは全て英語)
◇資格
・特になし
◇留学経験
・イギリス:2013年4月〜9月、The English Studio
・ドイツ:2019年9月〜、大学院留学(英語ではなくドイツ語です)
◇海外渡航経験
イギリスにはサッカーの指導を勉強するために留学しました。半年間現地の日系チームに所属し、指導者として活動しながらイギリスの指導者ライセンス取得に向けてコースにも参加していました。また、平日は語学学校に通い、英語の勉強をしていました。
◇自己紹介
ドイツの大学院に留学中のライターです。イギリスに半年間の留学経験があるほか、ドイツには現在も留学中で6年目を迎えています。現在はドイツ語学習がメインですが、英語も勉強しなおしており、語学力をさらに伸ばすことを目標にしています。