ワーホリはどの国でできる?29の協定国を一覧でご紹介!

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若者の間ではすっかり身近となったワーキングホリデー制度、通称「ワーホリ」ですが、行ける国やおすすめを詳しく知らない、という人もいるのではないでしょうか。

「ワーホリってどの国でできるのかな?」
「おすすめの国はある?」
「人気のランキングがあれば知りたい」

本記事では、ワーホリで渡航できる国や一覧・おすすめなど、ワーホリ制度の詳細と協定国について詳しく解説していきます。英語圏と非英語圏、国の選び方についても併せてご紹介するので、是非参考にしてみてください。

ワーキングホリデー制度とは?

ワーキングホリデー制度とは、日本と協定を結んだ国に一定期間滞在でき、その間滞在費を補うために就労ができるビザ制度です。

二国間もしくは地域の間で相互理解を深めることを目的としており、青少年の異文化交流を後押しする意味合いも含まれています。

通常の観光ビザや学生ビザ、就労ビザとは異なり、年齢は18歳から30歳に限定されています(国によって対象年齢は異なります)。

[参考]
二つの国・地域間の取り決め等に基づき,各々の国・地域が,相手国・地域の青少年に対して自国・地域の文化や一般的な生活様式を理解する機会を提供するため,自国・地域において一定期間の休暇を過ごす活動とその間の滞在費を補うための就労を相互に認める制度
(一般社団法人 日本ワーキング・ホリデー協会 ウェブサイトより引用)
https://www.jawhm.or.jp/system.html

ワーホリ協定国一覧

日本は、どういった国々とワーホリ協定を結んでいるのでしょうか?地域別に見てみると、現在は下記の29カ国になります。

オセアニア:オーストラリア、ニュージーランド
北米:カナダ
南米:アルゼンチン、チリ
ヨーロッパ:フランス、ドイツ、イギリス、アイルランド、デンマーク、ノルウェー、ポルトガル、ポーランド、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スペイン、イタリア、チェコ、スウェーデン、エストニア、オランダ、フィンランド、ラトビア、アイスランド、リトアニア
アジア:韓国、台湾、香港

29ヶ国もの多くの国々と協定を結び、そして地域は北米、ヨーロッパをはじめ、南米、オセアニア、アジアと広範囲に及びます。

ワーホリ制度については知っていても、日本がこれほど多くの国々と協定を結んでいることは知らない方が多いかもしれませんね。

ワーホリ協定国:英語圏

英語圏は、ワーホリ協定国の中でも特に人気が高くなります。どんな国があるか、一つずつご紹介していきましょう。
※「世界給与水準」はOECD(経済協力開発機構)の2023年データ「Average annual wages」を参照しています。https://www.oecd.org/en/data/indicators/average-annual-wages.html

オーストラリア

オーストラリアは、日本が初めてワーキングホリデー協定を結んだ国です。英語圏であることはもちろん、有名な観光地が多く親日国で、ワーホリでは人気の高い国の一つです。

2024年7月には最低時給が24.1豪ドル(2,400円)、最低賃金では2023年は世界ランキング2位と、OECD加盟国の中でも高い部類に位置しています。これも人気の理由の一つでしょう。

そして、ビザの発給数に上限がないことも魅力です。

おおらかで、異文化を受け入れることへの寛容さと、自然あふれる雄大な環境に惹かれて多くの人がワーホリ制度を利用してオーストラリアを訪れています。

開始年 1980年
ビザ発給数 上限なし
年齢制限 18~30歳(申請時)
滞在期間 最長3年間
就学期間の規定 最長4ヶ月(年間)
就労時間の規定 最長6ヶ月(年間・同一雇用主のもとで)
世界給与水準(OECD) 第10位

カナダ

ワーキングホリデーと言っても、英語の習得を視野に入れている方も多いのではないでしょうか。

日本人になじみのある北米英語で、英語学習(English as a Second Language)プログラムの充実した語学学校の多いカナダには、英語が目的で渡航する人も少なくありません。

また、カナダのワーホリビザでは最長6ヶ月の就学が可能です。

自然豊かな環境で語学を学んだり、ウィンタースポーツが盛んなカナダでスポーツインストラクターや旅行ガイドとして仕事をしたりする人もいます。

多国籍、多民族が混ざり合う国で学べることは、英語や仕事以外にも多くありそうですね。

開始年 1986年
ビザ発給数 6,500
年齢制限 18~30歳(申請が受理された時点)
滞在期間 最長1年間
就学期間の規定 最長6ヵ月(年間)
就労時間の規定 なし
世界給与水準(OECD) 第11位

ニュージーランド

治安の良さとゆったりした人や文化が印象的なニュージーランドは、一年を通して温暖な気候に恵まれた国

人より羊の数が多く、郊外に行くと広大な放牧地が広がるのどかな環境です。都会的な環境よりもスローライフを楽しみたい、英語や仕事もしたいけれど治安と環境を優先したい、という人には理想的な場所です。

国として誕生してまだ200年、国土は日本の3/4程度、全人口は520万人と日本に比べると小さい島国では都会的な誘惑が少なく、勉強や生活に集中できる環境でもあります。

ニュージーランドのワーホリでは最長6ヶ月就学することが可能です。最初は都市圏で語学を学び、その後は郊外へ出て仕事をしながら異文化の中で豊かな時間を過ごす、というのも貴重なワーホリ体験になりそうです。

開始年 1985年
ビザ発給数 上限なし
年齢制限 18~30歳(申請時)
滞在期間 最長1年3ヶ月(条件あり)
就学期間の規定 最長6ヵ月
就労時間の規定 なし
世界給与水準(OECD) 第14位

イギリス

英語発祥の地であり、長い歴史を持つイギリスはワーホリの中でも特に人気の高い国です。

2023年までは年間1,500名の枠が抽選で争われている状況でしたが、2024年からは6,000名まで増員、これまで年2回行われていた抽選は廃止されました。これはイギリスのワーホリを希望する人にはとてもうれしいニュースですね。

一方で、イギリスはワーホリ協定国の中で最も物価の高い国でもあります。最低賃金(時給)は2024年4月に11.44ポンド(2,230円)に引き上げられました。仕事を探すことは容易ではないにしろ、イギリスワーホリで就業を考えている人にはポイントの高い情報です。

開始年 2001年
ビザ発給数 6,000
年齢制限 18~30歳(申請時)
滞在期間 最長2年間
就学期間の規定 なし
就労時間の規定 なし
世界給与水準(OECD) 第17位

アイルランド

イギリスの西側に位置する島国のアイルランドには、あまりなじみのない人もいるかもしれません。多くの詩人や音楽家、芸術家を生み出してきたアイルランドは芸術が盛んな国。首都ダブリンには多くの芸術関連施設があります。

一方、隣国イギリスに比べると日本人の数は少ないため、語学や仕事に集中できる環境と言えます。

ヨーロッパ諸国の中では治安が良く、2023年度の世界平和度指数(Global Peace Index)では3位にランクイン。

またEU加盟国で通貨もユーロのため、ヨーロッパを旅行しやすいのもメリットの一つ。日本人の少ない環境で英語を学びながらインターンシップや仕事を経験し、ヨーロッパを周遊する、という欲張りなプランもアイルランドでは実現できそうです。

開始年 2007年
ビザ発給数 800
年齢制限 18~30歳(申請時)
滞在期間 最長1年間
就学期間の規定 なし
就労時間の規定 週39時間まで
世界給与水準(OECD) 第18位

ワーホリ協定国:非英語圏の人気国

ワーホリ協定国には非英語圏の国々もたくさんあります。語学が目的の場合はもちろん、その文化や風土に惹かれて渡航するというケースもあるでしょう。

数多くの協定国の中でも特に人気の4カ国を見ていきましょう。

フランス

ファッションや芸術で名高いフランスは、非英語圏の中でも人気の高い国です。フランス語を学んでいる人にはもちろん、ファッション、アート、食、音楽などの本場に、留学という選択肢以外で触れられるのはとても貴重な経験です。

フランスでは外国人の就労ビザ取得はハードルが非常に高いため、その意味でもワーホリはうれしい制度です。

また、パリは世界で最も観光客の多い都市。日本食や日本語の需要が多く、他国に比べると仕事が探しやすい環境です。

ただ、フランスはパリのような都市圏と地方では物価や生活費に大きな差があるため、どこを拠点にするかで生活費は大きく異なってきます。そしてフランスはヨーロッパ大陸に位置するので、他国へバスや鉄道での移動も可能。

ヨーロッパ旅行を計画している人にはこの点もうれしい特徴ですね。

開始年 2000年
ビザ発給数 1,800
年齢制限 18~30歳(申請が受理された時点)
滞在期間 最長1年間
就学期間の規定 なし
就労時間の規定 なし
世界給与水準(OECD) 第13位

スペイン

陽気で明るい国民性、温暖な気候と建築や芸術などの豊かな文化が特徴的なスペイン。

スペイン語を母国語とする人口は世界で4.7億人、世界で通じる国が多く人気の言語のため、語学を目的にワーホリを考える人は多く、また文化や旅行目的の人もいます。

サグラダ・ファミリアをはじめ、グラナダのアルハンブラなど世界的にも名高く美しい建築や観光地があり、世界遺産として登録されているものは50にも及びます。

生活費を稼ぎながら建築や歴史などの豊かな文化を学んだり、世界遺産を巡ったりするのもスペインワーホリの醍醐味の一つです。

開始年 2017年
ビザ発給数 500
年齢制限 18~30歳(申請が受理された時点)
滞在期間 最長1年間
就学期間の規定 明記なし
就労時間の規定 明記なし
世界給与水準(OECD) 第20位

ドイツ

国土の三分の一を森林や公園などの緑地が占める、緑豊かな環境のドイツ。中世の古城や趣のある街並みも美しく、音楽や現代アートも盛んで、首都ベルリンは150以上もの美術館を有します。

そんな自然や文化に恵まれたドイツのワーキングホリデービザは発行数、就業期間、就学期間の規定がありません。

ワーホリビザの自由度が高くヨーロッパ周遊にも便利な立地のため、ドイツを2カ国目のワーホリ滞在国として選ぶ人もいます。

ヨーロッパの中では比較的物価は低めで、またドイツ人の多くは英語を話すため、生活面でも他の非英語圏の協定国と比べるとハードルは低く、人気の理由がうかがえます。

開始年 2000年
ビザ発給数 上限なし
年齢制限 18~30歳(申請が受理された時点)
滞在期間 最長1年間
就学期間の規定 なし
就労時間の規定 なし
世界給与水準(OECD) 第12位

韓国

時差がなく、日本から最も近い国である韓国もワーホリ協定国の一つです。韓国語を学んでいる人や、昨今の韓流ブームで韓国文化に触れたい、韓国で生活したい、という人に人気の韓国ワーホリ。

韓国のワーホリビザも、就学期間に制限がありません。語学、観光と自分の目的に沿ってプランを自由に設計できるのは大きな魅力ですね。

また、韓国への渡航費はヨーロッパなど他の地域に比べると格段に安いため、初期費用を抑えることができます。

日本人観光客が多いためアルバイトなどの就業先が多く、比較的仕事が探しやすいという点も韓国ワーホリの特徴です。

開始年 1999年
ビザ発給数 10,000
年齢制限 18~25歳(26-30歳の方は、特段の事情がある場合のみ申請可能、理由書作成不要)以下
滞在期間 最長1年間
就学期間の規定 なし
就労時間の規定 1週間当たり最大就業可能時間は25時間以内
世界給与水準(OECD) 第22位

ワーホリ協定国:その他の協定国

現在日本がワーホリ協定を結んでいるのは計29カ国、これまでご紹介したもの以外にも、まだまだ多くの国があります。

今度は渡航先として注目したい国を、いくつかピックアップしてご紹介しましょう。

デンマーク

世界幸福度ランキングでは常に上位にランクインするデンマークは、福祉制度が充実していて、おしゃれな家具や雑貨でも有名ですね。

2007年から始まったデンマークのワーホリには、北欧ならではのさまざまな魅力があります。

例えば「フォルケホイスコーレ」は国籍関係なく入学でき、一部の学費負担で寮に住みながらさまざまな学問を学ぶことができる北欧独自の教育機関。ワーホリでもフォルケホイスコーレを利用して充実した時間を過ごすことができます。

また法廷最低賃金はありませんが、労使協定により110クローネ(2,200円)に設定されていて、賃金レベルは世界的にも高水準です。

国民の多くは英語が流暢なので、英語でも仕事を探すことが可能です。ただ仕事探しには苦労する人が多く、また就業期間も6ヶ月のため、仕事をしたい場合はその方法や段取り、金銭面での準備もしっかりとしておきましょう。

治安が良く、自然豊かで冬が長いデンマークで、世界一と言われる幸福度を体験してみるのは興味深い経験となるでしょう。

開始年 2007年
ビザ発給数 上限なし
年齢制限 18~30歳(申請時)
滞在期間 最長1年間
就学期間の規定 明記なし
就労時間の規定 6ヶ月
世界給与水準(OECD) 第9位

オーストリア

音楽の都と呼ばれるウィーンが首都のオーストリアは、歴史と豊かな芸術の国です。クラシック音楽やオペラなどが盛んで、また地理的には中央ヨーロッパに位置し、ドイツ、スイス、イタリアなど8ヶ国と隣接しています。

北海道ほどの小さな国土に、10以上の世界遺産が登録されているという点は意外と知られていない事実。ウィーンの旧市街地や、世界で最も美しいとも言われるハルシュタット湖など、どれも目を引く世界遺産ばかりです。

また当初滞在可能期間が6ヶ月でしたが、その後1年間に変更されています。

本場のクラシック音楽に現地で触れたい人や、オーストリアの美しい世界遺産や中央ヨーロッパを中心に周遊を楽しみたい人には、治安も良くおすすめの国です。

開始年 2016年
ビザ発給数 200
年齢制限 18~30歳(申請時)
滞在期間 最長1年間
就学期間の規定 明記なし
就労時間の規定 明記なし
世界給与水準(OECD) 第7位

アイスランド

イギリスのさらに北東に位置する、火と氷の国と呼ばれる小さな島国アイスランド。北海道と四国を合わせたぐらいの小さな国土に30以上の活火山と、約12%が氷河に覆われている、雄大な自然に恵まれた国です。

夏は一日中日が沈まない「白夜」、冬になると各地でオーロラを観測できるのはアイスランドの大きな魅力。

また他の北欧の国々と同様英語が通じるため、すでに一定の英語力がある方には安心材料の一つになります。

治安はよく、世界平和度指数ランキングで15年連続1位を取得、最低賃金の水準も高く、とても恵まれた環境です。

定員は30名、申請書を提出する年齢制限は26歳と他国と比べて低いため、興味のある人は早めにリサーチすることをおすすめします。

開始年 2018年
ビザ発給数 30
年齢制限 18~26歳(申請時)
滞在期間 最長1年間
就学期間の規定 明記なし
就労時間の規定 なし
世界給与水準(OECD) 第2位

オランダ

九州ほどの国土面積のオランダには、有名な風車とチューリップの他にもワーホリ先として魅力的な側面があります。

オランダで特筆すべき点は、「ワークライフバランスが取れている国ランキング」(OECD/経済協力開発機構)で常に上位にランクイン(2019年は1位)、「家庭を大切にする」という考え方が広く普及しているということでしょう。

給与水準も高く週休3日制の導入が進み、週平均労働時間が主要先進国の中で最も短いランキングの上位国で、家庭重視の文化が定着しているオランダ。

仕事をしていてもプライベートの時間が確保しやすいという環境でもあります。また、ドイツやベルギーとも陸続きで隣接するオランダは、ヨーロッパ周遊にも便利な立地です。

文化や価値観の違いを体感しながら仕事をし、余暇には旅に出る、という理想的なワーホリ経験が叶えられそうです。

開始年 2020年
ビザ発給数 200
年齢制限 18~30歳(申請時)
滞在期間 最長1年間
就学期間の規定 明記なし
就労時間の規定 明記なし
世界給与水準(OECD) 第8位

台湾

台湾は、時差1時間、直行便も日本各地から出ており地理的にも近く身近な国です。2009年からスタートした台湾ワーホリは、現在では定員10,000人。日本食レストランや日系企業が多く、仕事も探しやすい環境です。

最低時給は183台湾元(2024年1月)、日本円で約800円となるため、ヨーロッパの国々と比べると低めに感じるもののその分物価も安いのが特徴。

親日家が多くおおらかな国民性、冬でも温暖な気候やチープでバラエティに富んだ屋台、そして観光の見どころも多く、中国語を学んでいる人や台湾文化に興味のある人には魅力的な台湾ワーホリ。

長期滞在なら、台北から少し離れた台湾南部や離島にも時間をかけて訪れることができるでしょう。

開始年 2009年
ビザ発給数 10,000
年齢制限 18~30歳(申請時)
滞在期間 最長1年間
就学期間の規定 3ヶ月
就労時間の規定 職種や時間の規定はなし、ただし1年間フルに就労することは原則許可されていない
世界給与水準(OECD) 情報なし

ワーホリをする国の選び方

英語圏、非英語圏での人気国、その他の協定国を見てきましたが、ここまでご紹介しただけでも14カ国。

実際に行き先を選ぶとなると選択肢が多く、悩んでしまうものです。では渡航先を選ぶには、どういった点に気を付ければいいでしょうか?主なポイントをまとめましたので、参考にしてください。

目的を明確にする

ワーホリで海外に滞在したいという人の目的はさまざまです。

・語学習得
・視野を広げたい
・海外で就業体験をしてみたい…

理由はメジャーな語学や仕事から、その人にしかわからないようなものもあるかもしれません。

英語が目的の場合

「目的はいろいろあるけれど、一番は英語!」ということであれば、まずは英語圏の国、その中からさらに地域を絞り、オセアニアであればオーストラリアかニュージーランド、北米であればカナダ…という風に選んでいくことができます。

働いて外貨を稼ぎたい場合

「働いて外貨を稼ぎたい」場合、給与水準を一つの目安に候補国を探すのも方法としてアリでしょう。

参考までに、世界の最低賃金国別ランキング(2022)で上位10位に入っているワーホリ協定国は、

・オーストラリア
・ニュージーランド
・イギリス
・カナダ
・フランス
・ドイツ
・アイルランド
・オランダ

の8カ国。英語圏、非英語圏の国々が混在しています。

旅行を楽しみたい場合

「滞在中の旅行を楽しむ」ことが目的であれば、地域や国で選別していくことができます。北米、ヨーロッパ、オセアニアなど滞在国によって旅行の範囲も異なってきます。

優先順位を考える

自分の目的は何か?いくつかあれば、その優先順位を自分の中でクリアにしていくことで候補国を絞っていけます。

本気でワーホリを考え始めたら、まずは目的をクリアにし、その後自分の中での優先順位を考えてみましょう。

ビザの年齢制限/条件/取得の難易度

ご存じの通り、ワーホリ協定国のビザの条件や取得する難易度は国によってそれぞれ異なります。

年齢制限

ほとんどの国では18~30歳という年齢制限が設けられていますが、その条件として

・申請時
・申請を受理した時点

など細かい違いがあります。

上限・下限の年齢に近い場合は、該当国の募集要項をしっかりチェックしておきましょう。

条件

条件ではこれまでもいくつか触れてきた通り、就学・就業期間に制限がある国、ない国があります。

「語学に注力したいから就学期間が条件の期間では足りない」
「仕事をしたい・外貨を稼ぎたいから、就業期間はできるだけ長い方がいい」

国を選ぶ過程で目的や希望がクリアになってくれば、どの国の条件が自分に合致するかで候補が絞られてきます。この点も自分の要望に合うかどうか、チェックしておくことが大切です。

取得の難易度

ほとんどの国には、ビザに定員数があります。そして、その数は多くても定員に達し次第その年の申請は終了されることも。

例えばカナダは定員6,500人ですが、例年1月から募集を開始し、定員に達した時点で締め切られます。

近年人気が高いアイルランドは、ビザ発給数は増えているものの(2020年から800に増加)ここ数年は落選者も出ています。

定員数、申請のタイミング、人気度によってビザが取得できるかどうかは異なってきます。この点も視野に入れ、事前にリサーチをして取得可能かどうかを確認してみましょう。

生活環境

環境や文化か自分に合うか、適しているかどうかも国を選ぶ基準の一つです。海外での生活は自分の想像以上にストレスを感じるもの。そして、期間も一年かそれ以上とかなり長期に渡ります。

治安、食事、風土などその国の文化が自分にフィットするかなども考慮して、国を選ぶようにしてみましょう。

ワーホリにおすすめの国

これまでさまざまなワーホリ協定国を見てきました。国やワーホリビザの条件などによって選ぶ基準は異なってくるものの、改めてネイティブキャンプでワーホリにおすすめの国をご紹介していきましょう。

・オーストラリア

英語圏、温暖な気候、発給数の上限もなく最長3年の滞在が可能(条件あり)なオーストラリアは、まずおすすめに挙げられる国です。ワーホリで渡航している日本人が多く、経験者や情報が多いということも心強い要素になりますね。

・カナダ

北米英語圏のカナダは、日本で英語を学んだ人にとって親しみやすい北米の英語に触れられる貴重な国。広大なカナダは都市の選択肢が多いので、語学学校、仕事など希望を叶えるものが何かしら見つけられるのも魅力です。

・ニュージーランド

英語を学べるのはもちろんのこと、治安の良さと温暖な気候、柔和な国民性で、都市の喧騒から離れて語学や仕事に取り組みたい人には理想的な国です。ビザ発給数に上限がなく取得しやすい点も、おすすめのポイントです。

・イギリス

イギリスは、物価はワーホリ協定国で最も高いものの、ビザ発給数が2024年から大幅に増えて抽選制がなくなりました。そして現地で最長2年間滞在が可能な点は、やはり大きな魅力です。

イギリス英語を学びたい、イギリス文化に触れたい、ヨーロッパの中心国で過ごしたいという人にはぜひトライしてほしい国です。

・アイルランド

ワーホリ協定国では、英語圏で唯一のEU加盟国となるアイルランド。治安は安定しており日本人が少ないため、最近ではイギリスではなくアイルランドを選ぶ人も多い人気国です。

・フランス

留学先として人気のフランスですが、さらに就業経験をしたい人には最適なビザであるフランスワーホリ。

就学・就業制限がないので、留学で学んだことを仕事に活かしたい、留学ではなく仕事でフランス文化に触れたい人には、ワーホリ体験は貴重な機会になるでしょう。

・ドイツ

非英語圏でありながら英語でのコミュニケーションも可能で環境がよく、ビザ発給数の上限がないドイツは、特にヨーロッパに行きたいという人にはおすすめの国です。

ヨーロッパの中では比較的物価が安く治安も安定している点も、旅行ではなく生活がメインのワーホリでは重要な要素となりますね。

まとめ

今回は、日本とワーホリ協定を結んでいる29ヶ国から、英語圏、非英語圏での人気国、その他の協定国、そしてネイティブキャンプおすすめの国をご紹介してきました。

英語圏だけでも5カ国あり、地域は北米、オセアニア、ヨーロッパ、非英語圏では南米、アジアの国々もあり、選択肢は多岐に渡ります。

気候、文化、風土、観光地、そしてビザの条件は国によって大きく異なります。それだけに、この多くの協定国の中から自分の希望を叶えてくれる国を見つけられるのではないでしょうか。

ワイルドカードのようなワーホリビザは、就学・就業、観光と自由に過ごすことができるとても貴重な制度。

そして国ごとに申請できるのは一度きり。何となく使ってみたいと思う人も、すでに明確な目標や夢を持っている人も、今回の記事を参考にしてみてください。

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