日本語は日本でしか使われていない特殊な言語であり、英語に比べると勉強するための情報や教材が少なく感じることもあるのではないでしょうか？
日本語学習をしている、または学習しようとしている外国人の方は、基本的に「日本が好きで旅行に行ってみたい」「日本に住んで働いてみたい」などの明確な目的があり、お金を払って教材や学習アプリなどで日本語を学んでいる方がほとんどです。
しかし、日本語を身につけるためには継続が最も重要なので、費用面でも続けやすい無料の日本語学習ツールも活用すべきです。
この記事では、日本語学習している方におすすめの無料で使える日本語勉強ツールについて詳しく紹介します。また、日本語上達のコツについても合わせて紹介するので、効果的に日本語力を身につけたい方はぜひ参考にしてくださいね！
日本語勉強のハードル
「お金を払って日本語の勉強を始めてみたけれど、難しくて続かなかった…」という方も少なくありません。
ここでは、日本語を勉強する上でハードルとなりやすいポイントを紹介します。
覚える文字が多いハードル
日本語には「ひらがな」、「カタカナ」、「漢字」の3種類の文字があり、漢字に関しては常用漢字だけで2,000文字以上あります。
ひらがなとカタカナは1つの文字につき1つの音が基本ですが、漢字は音読み、訓読みの2種類以上の音があったり、送り仮名をつけたりしなければいけないルールも覚える必要があります。
英語の場合は発音の難しさがありますが、アルファベット自体は大文字・小文字それぞれ26文字だけなので覚えることは難しくありません。
特に外国人の方は漢字を覚えるのに苦戦する傾向があり、この3種類の文字が日本語学習の難易度を高くしています。
こそあど言葉の使い分けが難しいハードル
日本語には物事を指す時に使用する「指示語」があり、これらはよく「こそあど言葉」と呼ばれます。
「こそあど言葉」は、主に以下のようなものです。
・指示代名詞：これ・それ・あれ・どれ
・形容動詞：こんな・そんな・あんな・どんな
・副詞：こう・そう・ああ・どう
・連体詞：この・その・あの・どの
「こそあど言葉」は話し手・聞き手と物事との距離によって使い分けられ、日本人であれば感覚的にどの指示語を使用するかがわかります。
しかし外国人の方の場合、この使い分けが困難でしばしば間違えてしまうことがあります。
敬語のハードル
日本語には相手に対する敬意を表す「敬語」があり、敬語の中にも「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類が存在します。
日本ではビジネスの場面ではもちろんのこと、初めて会った人に対しては基本的に敬語を使用するのが一般的です。
敬語で難しいのは相手を敬う「尊敬語」と、自分をへりくだることで相手を高める「謙譲語」の使い分けです。
例えば、「行く」の尊敬語と謙譲語は以下のようになります。
・尊敬語：いらっしゃる、おいでになる（例：社長がいらっしゃった）
・謙譲語：伺う、参る（例：こちらから参ります）
使い方を誤ると失礼になってしまうので、注意が必要な表現です。
文法構造のハードル
日本語の文法構造は英語と異なり、「主語-目的語-動詞（SOV）」の語順から成ります。
例えば、「私はご飯を食べます」という文の場合、文法構造は以下のようになります。
・主語S（私は）、目的語O（ご飯を）、動詞V（食べます）
英語の場合、I eat lunch. のようにSVOという語順なので、日本語と文法構造が異なる言語を母国語とする外国人の方にとってはハードルが高いといえます。
同音異義語の発音や聞き分けが難しいハードル
日本語には同じ音で異なる意味の言葉がたくさんあり、それぞれの意味をその単語の音だけで理解するのが難しい言語です。
例えば、「はし」という言葉には「箸」「橋」「端」などの意味があり、漢字を見ればわかる単語でも、音だけでは判断しにくいという特徴があります。（厳密にいうと微妙にアクセントやイントネーションが異なります）
同音異義語を聞き分けるコツとしては、以下のようなポイントがあります。
・文脈から推測する
・アクセントやイントネーションから推測する
・漢字を確認する
・使われる状況や場所で判断する
上記ポイントを意識するだけでも、同音異義語の聞き取りスキルがグンと上がるのでおすすめです。
無料で使える日本語勉強ツール
ここでは、無料で利用可能な外国人向けの日本語勉強ツールについて紹介します。
つながる ひろがる にほんごでのくらし
https://tsunagarujp.mext.go.jp/
日本で生活するのに必要な日本語表現を学べます。
NIHONGO eな（いいな）
日本語学習のサイトやツール、アイディアを検索できるサイトです。
エリンが挑戦！にほんごできます。
ドラマを見て実際に使われる日本語や日本文化を学べます。
JYL Project こどもの日本語 ライブラリ冊子教材
https://www.kodomo-kotoba.info/booklet/basicsearch_booklet.html
ひらがなや漢字、作文などを書く練習ができるプリントがダウンロードできます。
Learn Japanese
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/learnjapanese/
NHK WORLD-JAPANのウェブサイト。アニメやドラマから日本語を学べ、コンテンツが豊富です。
JFにほんごeラーニング みなと
無料と有料の学習コースがあり、受講者同士で交流できるコミュニティもあります。
生活日本語テキスト なでしこジャパニーズ
https://www.kicc.jp/ja/living_guide/education/materials/nihongotext
日本で生活する外国人が知っておきたい日本語や知識などを、短期間で学べるテキストをダウンロードできます。
ひろがるもっといろんな日本と日本語
さまざまなトピックの日本語がわかりやすく学べるサイトです。日本語版と英語版があるので、日本語学習初心者にもおすすめです。
MARUGOTO Plus
https://marugotoweb.jp/ja/index.php
日本語レベルごとのコースに分かれていて、自分のレベルに合わせて学べます。クイズ形式で楽しみながら日本語の勉強ができるツールもあります。
Japanese Learner's Dictionary（日本語学習者辞書）
https://dictionary.cegloc.tsukuba.ac.jp/JtoE/index.php
筑波大学が開発した和英辞書で、約23万語収録されています。
日本語上達のコツ
日本語を上達させるためには、勉強の仕方や普段の生活の中にも意識すべきポイントがあります。
ここでは、効果的に日本語力をアップさせるコツについて紹介します。
漫画やドラマ、映画を楽しみながら学ぶ
日本語の漫画やドラマ、映画を楽しみながら日本語を学ぶのがおすすめです。
漫画を読むときはなるべく日本語オリジナルのもの、ドラマや映画は吹き替えなし＆字幕で観るといいでしょう。
漫画は絵があるのでわからない単語が出てきても内容の推測がしやすく、繰り返し同じ表現が出てくることも多く自然と日本語を覚えられます。
ドラマや映画では生きた日本語表現を学べるので、ぜひ実践で使ってみましょう！
漢字はひたすら書いて丸暗記する
日本語学習の最難関でもある漢字の勉強のコツは、ひたすら書いて丸暗記することです。
日本人であっても「読めるけど書けない」漢字がたくさんあるので、漢字を覚えるにはとにかく手を動かして文字を覚えましょう。
文字を書くという行為は形が崩れないように気をつけたり書き順を考えたりする機会が増えるため、記憶の定着率が上がると言われています。
上記の漫画や映画に出てきたわからない漢字を書写するのもおすすめですよ！
日本語ネイティブの話し相手を見つける
日本語会話レベルを上達させるためには、とにかく話すことが大切です。
日本語ネイティブスピーカーの話し相手を見つけて定期的に会話することで、飛躍的に日本語力がアップします。
日本語ネイティブスピーカーの話し相手を探す方法は、オンライン英会話はもちろん、言語学習サイトやコミュニティセンターなどの集まりに参加するのもおすすめですよ。
オンラインで日本語を学習するならネイティブキャンプ！！
オンラインで日本語を学習するなら、無料のツールだけでなくオンライン日本語会話レッスンを活用しましょう。
ネイティブキャンプにはオンライン日本語会話「Native Camp Japanese」というサービスがあり、以下のような特徴があります。
1. レッスン回数無制限
料金を気にせずに何度でもレッスンを受講できます。
2. 予約不要
「今すぐレッスン」では、隙間時間などを活用していつでもレッスンが可能です。
3. プロフェッショナルな講師陣
ネイティブの日本人講師や英語を話せるバイリンガル講師が在籍しており、初めて日本語を学ぶ外国人の方も安心して受講していただけます。
日本語勉強 無料 まとめ
この記事では、無料で学べるおすすめの日本語学習ツールと日本語上達のコツについて紹介しました。
無料の日本語学習ツールも上手に活用すれば、日本語力を飛躍的に向上させることが可能です。
さらに実用的な日本語力を鍛えたい方におすすめなのが、オンライン日本語会話レッスンです。
ネイティブキャンプでは、プロの日本語講師と好きな時間に予約なしでレッスンしていただけます。
1ヶ月間の無料トライアルもありますので、お気軽にお問い合わせください！
