「泥」という言葉は、実は英語ではさまざまな表現が使われています。皆さんは、一般的に使われている英単語以外の単語も思い浮かべられますか?
この記事では、「泥」の英語表現の他、「土」「泥団子」、そしてこれらの単語の使い方を詳しく見ていきます。多様なシチュエーションで使われる「泥」に関連する英語表現をマスターして、英会話の幅を広げましょう!
泥 英語表現
では、早速「泥」を英語で何と言うのか見ていきましょう。例文もあるので、使い方を確認してみてください。
Mud
「泥」を表す一般的な英語表現として最もよく使われるのが「mud」です。「泥」と聞いて、真っ先に思い浮かべるのがこの単語でしょう。
雨の後、小道は泥で覆われていました。
子どもたちは午後ずっと泥の中で遊んでいました。
Mire
「mire」は、深くて動きづらい泥や湿地を指します。通常、ネガティブな意味合いで使われ、比喩的には困難な状況や進行が妨げられる状況を示すこともあります。
車が泥の中にはまってしまいました。
Sludge
「sludge」は粘り気があり、汚染物質を含む泥状の物質を指すこともあります。産業や下水処理に関連する状況で使われることが多いので、専門用語的な意味合いもあります。
その工場は有毒な泥をいっぱい出してるんだ。
湖が工業用の泥で汚染されてたんです。
Silt
「silt」は、水流によって運ばれて沈殿する細かい泥や土砂を指します。河川や湖の底に溜まることが多いです。ちなみに、地質学では泥は粒径が1/16mm以下のものとされていますが、シルトは粒径が1/256mm以下の粘土より粒が大きく粗いもの(粒径1/16mm - 1/256mm)だそうです。
その河川はシルトに富み、とても肥沃です。
シルトが蓄積すると、洪水を引き起こすことがあるんだ。
Muck
「muck」は、湿っていて悪臭のする泥やごみを指します。農業や自然環境で使われることが多いです。
農夫は泥を取り除かなければならなかった。
彼らは沼地の泥や湿地を歩いた。
Clay
「clay」は、粘土として知られる非常に細かい粒子からなる土壌の一種で、濡れると粘り気が強くなります。陶芸や建築に使われることが多いです。「クレイ」や「クレー」など、カタカナ英語としても知られていますね。
陶芸家は粘土を美しい花瓶に形作った。
粘土質の土壌は庭師にとってかなり扱いにくいことがあるのよ。
土 英語表現
「泥」のフレーズの次は、「土」に行きましょう!「土」は英語で何かと聞かれたとき、英語上級者でもパッと出てこないこともあります。身近にあるものほど学校では習わないことも非常に多いので、英会話でも役立つよう覚えておきましょう。
Soil
「土」を表す一般的な英語表現は「soil」です。農業やガーデニングなど、植物の生育に関わる文脈でよく使われます。特に、ガーデニングや家庭菜園をする方は、趣味について英語で話す機会に使うかもしれませんね。
良い土壌は健康な植物を育てるために不可欠なんですよ。
土壌の浸食は大きな環境問題です。
Earth
「earth」は地球の地面や土を指す表現です。地球そのものを意味することもありますが、そのときには必ず冠詞の「the」が付きます。世界にひとつしかない、限定された名詞になりますからね。「土」を表すときにも「the」は使いますが、基本的には文脈から意味を推測します。
彼らは木を植えるために地面を掘った。
地球は多くの異なる生物の住処だ。
Dirt
「dirt」は汚れた土や埃を指します。汚れているものを指すことからも分かる通り、普通はネガティブなニュアンスを持ちます。
工事の後、床は汚れた土で覆われていた。
子供たちは汚れた泥だらけの服で帰ってきた。
Ground
「ground」は地面や土壌を指す表現です。運動場を意味して「グラウンドに集合!」などと言いますよね。どちらかというと、「土」より「地面」と訳した方が自然な場合が多いです。ちなみに、「土」以外では電気の「接地」や「基礎」という意味でも使われます。
ピクニック用のブランケットが地面に広げられた。
地面が硬すぎて掘れなかったんだ。
Land
「land」は土地や地域を指します。所有地や農地、国家の領土など、広い意味で使われます。
彼らは家を建てるために土地を購入した。
その国の領土は広大で多様だ。
Loam
「loam」は、砂や粘土が混ざり合った肥沃な土壌を指します。農業やガーデニングに適しているとされています。
ローム質の土壌はいろんな作物の栽培に理想的なんだ。
庭のローム質の土壌は花を植えるのに最適だった。
泥団子 英語表現
では、「泥」や「土」に関連して、子供のときに夢中になって作る「泥団子」は英語で何と言うのでしょうか。そもそも「団子」そのものが日本文化圏の食べ物なので、直訳しても「dango」が伝わりませんよね。以下に正解を述べます。
Mud Pie / Mud Ball
「泥団子」を直接的に訳すと「mud pie」や「mud ball」になります。「mud pie」は、子どもがパイの形に似せて作った泥のかたまりから来ています。球体は日本で「団子」と表現されていますが、これを「ボール」と置き換えたのが「mud ball」です。ちなみに、言い方の違いで「ball of mud」ということもあります。直訳すると「泥のボール」です。
子どもたちは泥団子を作ってお互いに投げ合った。
完全な丸い泥団子を作るのって、びっくりするほど満足感があるな。
日本では、子どもたちが昔の遊びとして泥団子を作ることがよくある。
Clay Ball
粘土で作った球体を英語で表現するならば、「clay ball」になります。特に、陶芸などで使用される場合に使われます。
陶芸教室では、まず粘土の球を作ることから始めた。
子どもたちは粘土の球を使って小さな像を作った。
Dirt Ball
「dirt ball」という表現も泥団子として使われることがありますが、こちらは少しカジュアルなニュアンスが強くなります。
彼は友達に遊び半分で土団子を投げた。
彼らが作った土団子は驚くほど頑丈なんだよ。
ピカピカの泥団子を作るのには、忍耐と技術がいるんだよ。
まとめ
「泥」を表す英語表現で一般的なのは「mud」ですが、もっと細かく考えると「mire」「sludge」「silt」「muck」「clay」など、多くの言葉があります。それぞれニュアンスが異なるので、ネイティブスピーカーがあえて「mud」以外の単語を使ってきたなら、「何か含むところがあるのだな」と捉えてみてください。その違いが一瞬でわかるようになれば、英語の感覚がネイティブに近づいてきた証拠になります。

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇留学経験
イングランドのオックスフォードのOxford English Centreに3週間の語学留学と、スコットランドのエディンバラのUniversity of Edinburghに1年間の交換留学をしていました。
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.