
オーストラリア、中でもシドニーは、世界でも有数のカフェ文化が根付いている街。
オーストラリアといえば英国由来の伝統や文化が根付く国と思われがちですが、街を歩いてまず目に入るのは紅茶よりも本格的なコーヒーです。
通りを歩けば個性的なカフェが次々と現れ、朝はテイクアウトのコーヒーが人々の一日のスイッチに。
休日になると、常連の店で腰を落ち着け、思い思いのペースで時間を味わう光景が当たり前のように広がっています。
焙煎や抽出に強いこだわりを持つカフェも多く、その完成度の高さからシドニーには世界各国の若者が技術を磨くために集まっています。
この記事では、バリスタを目指す若者が集まる聖地であるシドニーで、初めてでも迷わないカフェでの注文方法から思わず写真を撮りたくなる名店、現地らしい朝食まで、詳しくご紹介していきます。
- シドニーのカフェ文化と独自のコーヒー事情
- シドニーで行くべき人気カフェ5選
- エリア別!シドニーのおすすめカフェ巡り
- カフェでの注文方法と定番の朝食メニュー
- オーストラリアのシドニーで優雅なカフェを堪能しよう!
シドニーのカフェ文化と独自のコーヒー事情
シドニーでは、朝の一杯から街が動き始めると感じるほど、カフェ文化が人々の日常に根付いています。
早朝から開く店が多く、散策しながらのテイクアウト文化も盛ん。朝から多くのカフェが賑わいます。
世界を牽引するオーストラリアのコーヒー文化
オーストラリアのコーヒー文化は、カフェを軸にした独自の進化を遂げてきました。
世界的チェーンであるスターバックスが市場に定着しなかったことからも、オーストラリア特有のコーヒー・カフェ文化があることが分かります。
大量生産的な味よりも、バリスタの技術や店ごとの個性が重視され、街には小規模で質の高いカフェが数多く存在。
なかでもシドニーやメルボルンでは、イタリア文化の影響を受けたエスプレッソを主役とするカフェが主流となっています。
オーストラリアのコーヒーが有名になった理由
この独自の文化が確立した背景には、1950年代に流入したイタリア系移民の存在があります。
第二次世界大戦後に彼らが持ち込んだエスプレッソマシンから、エスプレッソ文化が土台となり、さらに1980年代以降屋外席を備えたカフェが法的に認められたことで、コーヒーを楽しむ風景が街の日常へと溶け込んでいきました。
こうして現在のような、開放感あふれるオーストラリア独自のカフェスタイルが確立されたのです。
紅茶中心だった飲食文化が、都市部からコーヒーへシフトして国内で独自の進化を遂げ、現代の「サードウェーブコーヒー」運動の中心的な存在となりました。
またオーストラリア人にとってカフェとは「飲む場所」ではなく「集まる場所」で、通勤前の一杯も友人との会話も、仕事の打ち合わせもカフェが舞台。
需要が高いぶん、質への要求も自然と高くなったのでしょう。
さらにオーストラリアでのバリスタは専門職であるという意識が強く、尊敬される職業です。
世界大会を目指す人も多く若者が海外から修行に来るほどで、これがオーストラリアが「コーヒー先進国」と呼ばれる理由の一つにもなっています。
フラットホワイトなど豊富な種類と特徴
コーヒーの種類については、オーストラリア独自の表現があるので知っておきましょう。
基本を押さえれば、オーストラリアのカフェでの注文に挑戦しやすくなりますよ!
まず覚えたいのは「フラットホワイト」。
エスプレッソにきめ細かなミルクを合わせ、口当たりはなめらか、でもコーヒー感はしっかり。
似た飲み物にラテがありますが、店によってはミルク量やフォームの厚みが異なり、好みの「ちょうどよさ」を探す楽しみがあります。
「ロングブラック」はブラックコーヒーのこと、「ショートブラック」はエスプレッソ・コーヒーのことを指します。
「アイスド・コーヒー」はアイスクリームとミルク入りのアイス・エスプレッソ。
甘い気分ならモカ、さっぱりならロングブラック、時間がある日はハンドドリップ。
最近は世界的なトレンドで抹茶系ドリンクがある店も増え、日本の味覚が恋しくなったときには良いかもしれません。
オーストラリア独自の食文化についてはこちらの記事でもご紹介していますので、参考にしてみてください。
≫ オーストラリアの食文化! 人気の料理5選と日本との違いを徹底解説!
シドニーで行くべき人気カフェ5選
ここでは、旅の満足度を一気に上げる外さないお店を5つ厳選しました。
どの店も味・雰囲気・立地のバランスが良く、初めてのシドニーで訪れやすい名店となっています。
The Grounds of Alexandria
まるでテーマパークのような規模と世界観のカフェがこちらの「The Grounds of Alexandria」。
何よりもまずその広さに驚きます!
敷地内にはカフェで使われる採れたての野菜やハーブを育てる菜園をはじめ、子豚などが飼育されている小さなファーム、毎日焼き上げられるパンやスイーツが並ぶベーカリー、センスの光るフラワーショップまでが揃います。
植物や装飾に囲まれた空間で、店内のどこを切り取っても絵になり、まさにフォトジェニック。
フードはボリューム系から軽めまで幅広く、季節感のあるメニューが豊富にあるのが強みで、世代を問わず子ども連れの家族から年配の方まで楽しめる空間となっています。
甘党ならショーケースのケーキや焼き菓子、軽食派ならサラダやトースト系を頼むのがおすすめ。
店の雰囲気を持ち帰れるようなオリジナルグッズもあり、お土産選びも楽しめます。
bills(ビルズ)
旅先でちょっと特別なモーニングを楽しみたいなら「bills」はいかがでしょうか。
パンケーキ人気を世界的に広めた存在として知られ、日本にも複数の店舗があるbillsの原点は、実はシドニー。
世界各国から訪れる著名人たちが「朝食を目的に足を運ぶ店」として語るほど評価が高く、世界一の朝食という称号を生んだ場所がシドニー・ダーリングハーストにある本店です。
朝から夜まで営業し、朝食・ランチ・ティー・ディナーまで全部楽しめるのがbills流。
看板メニューのパンケーキ(リコッタホットケーキ)は、はちみつの甘さと軽い口当たりが特徴で、意外とボリュームがあり一皿でお腹いっぱいになれます。
日本にも店舗があるので安心感がありますが、やはり本場で食べると街の空気と一緒に味わえる分、体験の満足度が違いますね。
Bourke Street Bakery
シドニーのベーカリー文化を語るなら外せないのが「Bourke Street Bakery」。
ベーカリーカフェの草分け的存在として知られ、パンが美味しいのが大きな特徴の名店です。店内のインストアメニューには、パイやソーセージロールなど食欲をそそるメニューがずらりと並びます。
旅の朝に嬉しいのは、片手で食べられるベーカリーの気軽さですよね。
軽く食べて街歩きに出られるので、観光中に組み込みやすいのも魅力。サッとテイクアウトして公園で食べるのもおすすめです。
「カフェはコーヒーだけでなく、軽食にもクオリティを求めたい」という人にはうってつけのお店です。
Reuben Hills
シドニー・シティ中心部から徒歩約15分、感度の高いカフェが集まり街全体にコーヒー文化が深く根づいているのが、後で詳しくご紹介する「Surry Hills」というエリアです。
エリア内に数ある名店の中でも存在感を放つのが、自家焙煎で知られる「Reuben Hills」。
丁寧に焙煎されたコーヒーに加え、フードはオーナーが中南米を旅する中で出会ったローカル料理がインスピレーション源。
特徴的なのは、南米インスパイアのフードとスペシャルティコーヒーの相性です。
スパイスや食材使いがユニークで、カフェというよりは小さなレストランのような洗練された空間を味わうことができます。
コーヒーはもちろん軽食からしっかりめのフードまで揃うので、ランチ利用にも。
Surry Hillsエリアはカフェが密集しているため、はしごもしやすいのが嬉しいところですね。
Single O
シドニーにおいて「サードウェーブ」を語る上で欠かせないロースターの代表格が「Single O」。
そもそもサードウェーブコーヒーというのは、2000年代にアメリカ西海岸で広まった、豆そのものの個性に光を当てることから始まった新しいコーヒーの楽しみ方のことです。
単一産地の豆を使用し、生産地や栽培背景が分かるような品質を重視。香りや酸味、風味の輪郭を丁寧に引き出します。
コーヒーを単なる飲み物ではなく、産地のストーリーやつくり手の想いまで味わう体験として捉える点が、このムーブメントの大きな特徴です。
東京の両国や日本橋にも進出している人気カフェで、シドニーにあるのがその本店になります。
コーヒーの品質が高いのはもちろん、レストランのように手の込んだフードメニューも魅力です!
エリア別!シドニーのおすすめカフェ巡り
シドニーにはカフェの名店が揃うエリアがいくつかあります。
観光とカフェを自然につなげば移動もストレスにならず、街歩きも楽しめます。
エリアごとにどんな特徴があるか見てきましょう。
歴史あるロックス周辺で味わう一杯
シドニーの超定番観光スポット「ロックス地区(The Rocks)」は、石畳と古い建物が残る港で、散策そのものが楽しいエリアです。
王道の観光スポットが多く、カフェではローカルな街の文化に溶け込みながらコーヒーを味わうことができます。
観光の合間にサクッと一杯、というカフェ利用もしやすいアクセスで、街を歩けばいたるところで世界3大美港のシドニー湾の美しさを感じられます。
観光で賑わうエリアですが朝は人が少ないため、カフェで朝活などを楽しめると、旅のスタートが気持ちよく切れそうです。
サリーヒルズの焙煎所にこだわった本格派
先ほどもご紹介した「Surry Hills(サリーヒルズ)」は、カフェの多いシドニーの中でも特に激戦区となっているエリアです。
Single OやReuben Hillsのようなロースター系が集まり、ブランチ文化も強く根付いており、コーヒー好きなら必ず訪れたい旅の目的地として知られています。
カフェは午後早めに閉まることもあるので、午前中に集中して回る、必要に応じて目星をつけたカフェをはしごする、そして午後はギャラリーやショップを散策する。そんな楽しみ方がおすすめです。
アレクサンドリアの独創的なコンセプト店
元々倉庫街だったアレクサンドリアエリアは、その跡地に多くの飲食店やブティックが立ち並ぶようになり、トレンド発信地へと進化してきました。
空間づくりに凝った店が多いのが特徴で、先述の「The Grounds of Alexandria」はまさにその象徴的存在です。
他にない個性的な体験ができるカフェが多く、写真、買い物、飲食、エンタメをまとめて楽しみたい人に向くエリアです。
ちなみにオーストラリアで食事をするときに知っておきたい情報は、こちらの記事でまとめてご紹介しています。
≫ オーストラリアで食事をするならこれ!多様な食生活を楽しもう!
カフェでの注文方法と定番の朝食メニュー
初海外でありがちなのが、「カフェでどう頼めばいいかわからない」問題ですよね。
シドニーのカフェは基本フレンドリーなので、事前にポイントだけ押さえておき、わからないことがあれば気軽に聞いてみて大丈夫です!
定番とおすすめのメニューも押さえておきましょう。
ミルクや豆を自分好みにカスタマイズ
シドニーのカフェでは、注文時にカスタムするのが一般的です。
例えば「フラットホワイト、ミルクはオーツで」など。豆のタイプを聞かれたら、迷ったら「おすすめで」でもOKです。
店によっては、カップサイズ(Small/Regular/Large)や、店内か持ち帰りかを最初に聞かれます。
持ち歩きたいならテイクアウト(英語ではtakeaway)、店でゆっくりならダインイン(dine in)、またはハブヒア(Have here)と答えましょう。
アボカドトーストなど現地流の優雅な朝食
シドニーの朝食の定番はアボカドトーストで、レモンやスパイス、ハーブで香り高く仕上げる店が多いです。
ベジマイトトーストという、トーストにベジマイトという酵母エキスを塗ったものも、独特の風味が特徴でオーストラリアならでは。
惣菜系パンやサンドイッチを選んでコーヒーとの組み合わせを考えるのも楽しいひとときです。
またオーストラリアでは朝から肉料理を楽しむのも珍しいことではなく、ベーコンと卵を焼いたベーコン&エッグなどが週末のゆったりした朝に好まれます。
卵料理も充実していて、スクランブルやポーチドエッグを選べることも。
店によってはテラス席も気持ちがよく、天気のいい日は外で食べるだけで、旅ならではの豊かな時間を味わうことができます!
オーストラリアのシドニーで優雅なカフェを堪能しよう!
シドニーは、オーストラリアの中でもコーヒー好きが集うカフェの聖地。
オーストラリア独自のコーヒー文化を感じられる個人店のカフェをいくつか巡ってみる旅はいかがでしょうか?
旅でのカフェ時間は、街の空気を味わう体験そのもの、とも言えます。
お気に入りの一杯に出会えたら、ぜひお土産としてグッズや豆を買って帰ってみてください。
あなたの旅が、豊かなカフェ時間を味わえる特別な体験になりますように。
◇経歴
幼稚園時代をシンガポールで過ごし、現地の友達と英語でよく遊んでいました。小学校からは日本で暮らし、中学生の時にカナダにホームステイした経験から海外での暮らしに魅了され、東京外国語大学に進学。
在学中にバンクーバーへの留学を経て就職し、新卒で入った会社では外資系クライアントと英語でやり取りをしていました。
現在は仕事で英語を使う機会はほとんどないものの、趣味として楽しく勉強し続けています!
◇資格
TOEIC940点、TOEFL iBT 90点
◇留学経験
バンクーバー(カナダ)、半年間、ILSC vancouver
◇海外渡航経験
・シンガポール(居住・旅行)
・マレーシア(旅行)
・モルディブ共和国(旅行)
・サイパン(旅行)
・カナダ(ホームステイ・留学)
・グアム(旅行)
・タイ(旅行)
・ドイツ(旅行)
・イタリア(旅行)
・トルコ(旅行)
・インドネシア(旅行)
◇自己紹介
英語が話せるだけで、世界中の「私が自分の言葉で会話できる人」の母数がぐんと広がったことが、私にとってはいちばん面白いポイントでした!これからも英語を通じていろんな地域のいろんな文化や人に触れ、知らないことを知っていきたいと思っています。