
子どもが小さいうちは、海外旅行は難しいと思っていらっしゃるご家庭も多いですが、最近は近距離フライトの便数や、子ども向けのサービスが充実した宿泊施設が増え、気軽に子連れ海外旅行を楽しめるようになりました。
お子様の年齢に合わせて、フライト時間や時差を考慮した場所を選べば、身体への負担も少なく、家族みんなで旅を楽しむことができます。
この記事では、子連れにおすすめの旅行先や、子連れ旅のポイントを紹介するので、参考にしてみてください。
【メリット別】子連れにおすすめの海外旅行先

子連れの海外旅行をプランする際、まず最初にチェックしておきたいのがフライト時間と、現地の治安。いかにスムーズに移動できるか、そして現地で安全に過ごすことができるかは、子連れ旅行を楽しむ上でもっとも重要なポイントとなるでしょう。
また、子どもの食事や、アクティビティの情報も事前に押さえておきたいところです。ここからはそれぞれの視点で、旅先としておすすめの国や地域を紹介します。
フライト時間が短い
子どもがまだ小さいうちは、できるだけフライト時間が短い旅をプランするのがおすすめです。長距離の移動は、親子共に身体への負担が大きく、現地に着く頃にはぐったりしてしまって1日を無駄にしてしまったり、体調を崩してしまったりすることがあるので、無理のないプランニングをしましょう。
子どもが0歳から5歳くらいまでの間は、4時間以内のフライトがおすすめです。小学生になる頃には、映画やゲームといった機内のエンターテインメントや、自分の好きなコンテンツを楽しむことができるようになるので、8時間程度のフライトでも問題なく時間を過ごすことができるでしょう。中学生以上になると、大人と同じように移動時間を過ごすことができるようになります。
4時間以内のフライト
国・地域 |
飛行時間 |
おすすめポイント |
韓国 |
2~3時間 |
国内旅行感覚で気軽に移動できる距離 ロッテワールドなど子どもが楽しめる施設が豊富 日本人になじみのある食事が多い |
サイパン |
3時間半 |
波が穏やかなビーチが多く小さな子どもでも楽しめる 観光客が多くないので周りを気にせず過ごしやすい 子どもでも楽しめるアクティビティが豊富 |
グアム |
4時間 |
リゾートホテルが多く家族で過ごしやすい 日本語が通じるホテルやレストランが多い ハワイよりもホテルのコスパが高い |
台湾 |
4時間 |
親日家が多く過ごしやすい 小さい子どもでも食べられる料理が豊富 子どもが楽しめる施設が多い |
8時間以内のフライト
国・地域 |
飛行時間 |
おすすめポイント |
シンガポール |
7時間半 |
ナイトサファリやセントーサ島など子どもが楽しめるところが多い 日本語が通じる施設が多い 治安が良く安全に過ごすことができる |
オーストラリア(ケアンズ) |
7時間半 |
ケアンズは7時間半で行けて時差が1時間しかない 1年中温暖な気候で過ごしやすい グレートバリアリーフや熱帯雨林など自然を満喫できる |
ハワイ |
7~8時間 |
ディズニーリゾートや動物園など子どもが楽しめる施設が豊富 リゾートホテルやコンドミニアムなど子連れでも過ごしやすい宿泊施設が多い 日本人が多いので困った時に安心 |
治安が良い・安全
子連れの旅行の場合、治安や衛生面の安心感は重視したいポイントです。また何かあった時に助けを求められるところがあるか、医療体制が整っているかなども事前に確認しておくといいでしょう。子連れに人気の海外旅行先で、治安が良い場所をいくつかピックアップしました。
シンガポール
東南アジアの中でも安全性の高い国で、子連れの旅先としては安心です。シンガポールは法律や罰則が厳しいため、犯罪発生率が低く、日本と同じくらい、もしくはそれ以上に治安が良い国です。ポイ捨てやガムの持ち込みが禁止されていて、街中にはゴミが落ちていないほど清潔なので、衛生面も安心です。
台湾
親日家が多いことで有名な台湾は、子連れでも安心して出かけることができます。困った時に手を差し伸べてくれる人も多く、治安が良いエリアが多いので、安心して子連れ旅を楽しむことができるでしょう。
ニュージーランド
世界的に治安の良い国といわれているニュージーランドは、2025年の世界平和度指数ランキング3位で、日本よりも治安の良い国とされています。フライト時間は11時間程度かかる距離ですが、子どもの留学先としてもおすすめの国です。
食事がおいしい・日本人の口に合う
食事は旅の楽しみのひとつでもありますが、子連れの場合は、子どもが好んで食べるメニューがあるかどうか、そして子連れでもストレスなく食事をすることができるかどうかが大切です。海外は子連れフレンドリーなレストランが多いですが、香辛料を使ったものや脂っこい食事が多いので、日本人の口に合って、子どもも好んで食べられるものが多い国を紹介します。
台湾
小籠包やお粥、麺類など、日本人の舌に合う優しい味付けの料理が多い。夜市やフードコートなど子どもも大人も楽しめる店が多いので、子連れの旅でも食事には困りません。マンゴーかき氷などのスイーツも人気です。
ベトナム
米粉を使ったあっさりした味の「フォー」や、お肉や野菜をはさんだ栄養たっぷりのサンドイッチ「バインミー」、ベトナム風のチャーハン「コムチン」はどれも子どもが好きなメニュー。子ども向けにはパクチーを抜いてもらったり、香辛料を抜くか減らしてもらえば安心です。
韓国
辛いものが多いイメージの韓国ですが、チヂミや参鶏湯、サムギョプサルなど子どもも好きな料理が豊富です。家族向けのレストランやフードコートも多いので、外食も気兼ねなく楽しめるでしょう。
ハワイやグアムにも家族連れで入れるレストランが多くありますが、やはりアジア圏は日本人の舌に合う料理が多く、子どもが好んで食べられるメニューの選択肢が豊富です。大人も子どもも食事を楽しみたい場合は、アジア圏の国を選ぶのが無難でしょう。アジア圏以外に滞在する際は、キッチンの付いたコンドミニアムに宿泊して、自炊をメインにするご家庭も多いです。
子どもと楽しめるアクティビティがある
せっかく海外まで足を延ばしたのなら、日本ではなかなか体験できないようなスケールの大きいアクティビティを満喫したいですよね。次は、子連れでも楽しめるアクティビティが豊富な国をいくつか紹介します。
シンガポール
シンガポールは動物と触れ合えるアクティビティが充実していて、ナイトサファリや川をテーマにしたサファリパーク「リバーワンダーズ」、シンガポール動物園がファミリーに人気です。
また、セントーサ島は島全体がテーマパークのようになっていて、子どもが楽しめるアトラクションが充実しています。
例えば、流れるプールや、ウォータースライダーが楽しめる「アドベンチャーコーブウォーターパーク」、世界最大級の水族館「シーアクアリウム」、「ユニバーサルスタジオ シンガポール」など、子どもと遊び尽くせるスポットが満載です。
オーストラリア
オーストラリアは大自然と触れ合いたいファミリーにピッタリの旅行先です。
コアラやワラビー、カンガルーなど、オーストラリアならではの動物たちと触れ合ったり、グレートバリアリーフでシュノーケリングやグラスボートを体験したりと、自然の中でさまざまなアクティビティを楽しむことができます。
時差が少ないので身体への負担が少なく、英語学習も兼ねた旅にしたいファミリーにとっても最適の場所と言えるでしょう。
ハワイ
オアフ島では、ビーチアクティビティや水族館、ダイヤモンドヘッド登山に、アウラニ ディズニーリゾートなど、さまざまなジャンルのアクティビティを楽しむことができます。自然体験を中心にしたい場合は、ハワイ島がおすすめ。
イルカやホエールウォッチング、現地では「ホヌ」と呼ばれるウミガメと一緒に泳げるスポットがいくつかあるので、子どもたちにも大人気です。
子連れで快適に海外旅行をするポイント・注意点
子連れの旅行は、事前準備を怠ってしまうと、十分に楽しむことができないといっても過言ではありません。逆にしっかりと準備を行っておくと、子連れでも想像以上にスムーズに旅を満喫することができます。参考までに、どのようなポイントを意識して準備しておくといいか紹介しておきましょう。
スケジュールは余裕を持って柔軟に
特に小さい子どもがいる場合は、ガチガチのスケジュールにせず、余裕を持ったプランにしておくことが大切です。現地のツアーや、開始時間が決まっているアクティビティに参加する場合は、できるだけ直前に予定を入れないようにしておきましょう。
子どもの体調不良に備えておく
旅行中に体調を崩してしまった時に備えて、いつも飲んでいる薬や、体温計、衛生用品などは、できるだけ日本から持って行くようにしましょう。現地では手配できないものもありますし、子どもが飲みなれていない薬の摂取は不安がつきまといます。
飛行機に持ち込む手荷物はできるだけ多めにしておく
ロストバゲージに備えて、多めのオムツや着替え、薬などの必需品は、できるだけ機内に持ち込みましょう。天候により離陸や着陸が遅れる可能性もあります。機内で快適に過ごすことができるよう、子どものお気に入りのお菓子やおもちゃも持参しておくことをおすすめします。
子どもが快適に過ごせるフライトを選ぶ
子どもの就寝時間に合わせたフライトを選ぶと、長距離移動がスムーズになり、親の負担も軽減します。赤ちゃん連れの場合は、バシネットという赤ちゃんを寝かせるベッドを設置できることがあるので、事前に航空会社に確認して手配しておきましょう。
ファミリー向けサービスが充実したホテルを選ぶ
ベビーベッドや、ベッドガードを貸し出してくれるホテルや、キッズルームのあるホテル、キッチンや電子レンジがあるホテルなど、子連れでもストレスなく過ごせるホテルを選ぶのがおすすめです。周囲にスーパーや薬局があるホテルも便利です。
まとめ
ついつい近場を選んでしまいがちな子連れ旅。しっかりと準備をして、過ごしやすい場所を選べば、子連れでもみんなで海外旅行を楽しむことができます。
日本ではなかなか体験することのできないスケールの大きな自然体験や、海外ならではのアクティビティは、子どもの五感を刺激し、記憶に残る大切な思い出となるでしょう。
◇経歴(英語を使用した経歴)
英米語学科卒業
米国企業の日本法人でマーケティング、事業戦略等を担当
現在はフリーランスのライター、戦略アドバイザー
◇資格
TOEIC 935点
◇留学経験
学生時代、米国ワシントン州のESLと大学に約半年間留学。
現地の学生と相部屋の寮生活とホームステイを経験しました。
◇海外渡航経験
米国企業での勤務中、3カ月間のプロジェクトでワシントン州本社にて勤務。
現地のアパートでひとり暮らしを経験し、仕事の傍ら海外生活を満喫しました。
出張で米国の他の州や、欧州、アジアへ行くこともあり、世界中の社員やクライアントとの交流を楽しみました。
◇自己紹介
学生時代の海外経験や米国企業での勤務経験を活かして、海外生活や英語学習に関する記事を執筆しています。
異文化交流や海外の教育に興味があり、コミュニケーションツールとして日々英語を学んでいます。
海外に行きたい方や、英語のスキルアップをしたい方の参考となるような記事をたくさん書いて、新しいチャレンジをする際のサポートができるとうれしいです。