チェルシーマーケットとは、マンハッタンのチェルシー地区にある人気観光スポットです。
かつてはビスケット工場だった建物を再開発した複合施設で、ニューヨークならではのグルメを楽しめるレストランやおしゃれなショップが数多く入居しています。
今回の記事では、そんなチェルシーマーケットへのアクセス方法、営業時間、おすすめのレストランやショップなどを解説します。
マンハッタンへの旅行を控えている方はご一読ください。
- チェルシーマーケットの歴史と魅力
- チェルシーマーケットへのアクセス方法まとめ
- グルメ好き必見の人気の飲食店ベスト5
- 雑貨・ファッションも充実したショッピングスポット紹介
- チェルシーマーケットを＋αで楽しむモデルプラン
- 旅行前に知っておきたいQ&A
- まとめ
チェルシーマーケットの歴史と魅力
マンハッタンのチェルシー地区にあるチェルシーマーケットは、ニューヨークならではのグルメやお買い物を楽しめる人気観光スポットです。
古いレンガ造りの建物の中に、レストラン、カフェ、服飾店、食料品店、雑貨店など約60店舗が入っています。
チェルシーマーケットの歴史
チェルシーマーケットの建物は、1890年代にナショナル・ビスケット・カンパニー（現在のナビスコ）の工場として建設されました。
世界的に有名なオレオクッキーが発明され製造されていたのもこの場所です。
ナビスコが1958年に郊外へ移転した後は、さまざまなテナントにより工場として使われていましたが、1990年代になると、地上階は商業スペース、上階はオフィススペースの複合施設として再開発されました。
2018年にGoogleの親会社により24億ドルという高額で買収され、グルメやショッピングが楽しめるおしゃれで活気のあるマーケットとして人気を集めるようになりました。
現在では、年間600万人の観光客が国内外から訪れるチェルシー地区を代表する観光名所です。
チェルシーマーケットの魅力
チェルシーマーケットは、観光旅行者だけでなく地元ニューヨーカーたちにも人気があります。
ここからは、チェルシーマーケットの魅力をご紹介します。
魅力1：多様なグルメを堪能できる
チェルシーマーケットには、40店以上のレストラン、カフェ、食料品店が入っています。
ロブスターやオイスターが食べられるシーフードのお店、ニューヨークらしいチーズバーガーやサンドイッチのお店、カリビアンやアジア系などの多国籍の料理店など、多様なグルメを楽しめます。
また、焼きたてのパン、こだわりのチーズ、世界中の珍しいスパイス、じっくりと焙煎したコーヒー豆など、食材店も豊富です。
魅力2：歴史のある建物を楽しめる
チェルシーマーケットは、かつてビスケット工場であった歴史ある建物を改装して作られた施設です。
歴史を感じさせるレンガの壁、古い看板、天井、壁画など、いたるところにかつての工場の面影が残されており、インダストリアルでレトロな雰囲気を楽しめます。
この地で生まれ現在も世界中で愛されているオレオクッキーを描いた壁画もあるので、探してみてください。
魅力3：NYのユニークなおみやげが買える
チェルシーマーケットには、手作りのアイテムやクラフト品を販売するお店、アジアやアフリカの輸入雑貨を取り扱うお店、おしゃれなアパレル店、ワインや食材のお店など、ショッピングも楽しめます。
ニューヨークならではの、ユニークなおみやげも手に入るでしょう。
チェルシーマーケットへのアクセス方法まとめ
チェルシーマーケットのあるチェルシー地区は、マンハッタンの西端のハドソン川沿いにあります。
ロックフェラーセンターや五番街など人気の観光スポットが多いミッドタウンと、チャイナタウンやリトルイタリーのあるダウンタウンのちょうど間あたりに位置しています。
ここからはチェルシーマーケットへのアクセス方法をご紹介します。
地下鉄を使ったアクセス
チェルシーマーケットの最寄りの地下鉄の駅は、14ストリート・ステーションです。
14ストリート・ステーションは、地下鉄A/C/E/L線が乗り入れている駅です。
タイムズスクエア駅からの所要時間はA/C/E線を使って約7分、ワールドトレードセンター駅からはA/C/E「14ストリート・ユニオンスクエア駅」でL線に乗り換え約16分です。
14ストリート・ステーションからチェルシーマーケットまでは、徒歩で約4分です。
タクシーを使ったアクセス
マンハッタン内には多くのイエローキャブと呼ばれるタクシーが多く走っており、マンハッタン内で素早く移動するのに便利です。
基本料金は3ドルで、1/5 マイルごとに70セントが加算されます。
夜間料金、ラッシュアワー料金、渋滞追加料金、通行料なども加算され、最終的な料金が決まります。
ロックフェラーセンターからは約3.7kmの距離にあり、車での所要時間は約18分です。
グルメ好き必見の人気の飲食店ベスト5
チェルシーマーケットはグルメの宝庫で、味にうるさいニューヨーカー達のお墨付きのレストランも多く入っています。
ここからは、チェルシーマーケットを訪れたらぜひ食べてみたい、グルメ好き必見の飲食店を紹介します！
ロブスター・プレイス（The Lobster Place）
チェルシーマーケットのグルメを語る上で外せない超有名店が、こちらのロブスター・プレイス。
その名の通りロブスター料理の専門店で、茹でたてのメイン州産のロブスターをふわふわのパンに豪華に盛り付けたロブスターロールが人気です。
4オンスの小さめのロブスターで28ドル、6オンスのロブスターで38ドルです。
営業時間：月曜日～日曜日 11:00～21:00
公式ウェブサイト：http://lobsterplace.com/
ロス・タコスNo.1（LOS TACOS No. 1）
ロス・タコスは、「本場メキシコのタコスを東海岸に」というモットーで設立されたメキシカンレストラン。
2013年に屋台のタコスタンドとしてスタートしたお店で、フレッシュな食材を風味豊かに仕上げたタコスは「ニューヨークで一番美味しい」と、数々のグルメサイトで称賛されています。
定番のチキン、ポーク、ステーキのタコスの他、サボテンをグリルしたノパル（Nopal）のタコスもおすすめです。
タコスは単品で5.25～5.95ドル。
営業時間：月曜日～土曜日 11:00～22:00、日曜日 11:00～21:00
公式ウェブサイト：https://www.lostacos1.com/
ベリー・フレッシュ・ヌードルズ（Very Fresh Noodles）
その名の通り、目の前のキッチンで料理人が手打ちした、新鮮な手打ち麺を提供するお店です。
メニューはシンプルで仔羊や牛肉を入れた手打ち麺が5種類、ベジタリアン用の手打ち麺が2種類です。
味付けは基本的にスパイシーで、特に「Very Spicy Dan Dan Mian」（15.75ドル）という担々麺は激辛です。
辛い物が好きな方はぜひ挑戦してみてください。
営業時間：月曜日～土曜日 11:00～20:00、日曜日 11:00～18:00
公式ウェブサイト：https://www.veryfreshnoodles.com/
ブラックシードベーグル（Black Seed Bagels）
ニューヨークの朝食の定番と言えば、ずっしりとした重みともっちりとした歯ごたえが特徴のニューヨークベーグルです。
スモークサーモンとクリームチーズを挟んだクラシックなベーグルサンドイッチや、新鮮な野菜をたっぷり挟んだベジーベーグル、ベーコン・レタス・完熟トマトを挟んだブラックシードBLT、パストラミやザワークラウトを挟んだパストラミルーベンサンドなど、特製のベーグルサンドイッチが人気です。
営業時間：月曜日～金曜日 8:00～15:00、土・日曜日 8:00～16:00
公式ウェブサイト：https://www.blackseedbagels.com/
ドーナタリー（Doughnuttery）
ドーナタリーは2012年にニューヨークで誕生した、ミニドーナツのお店です。
直径3cmぐらいで一口でパクっと食べられるくらいの可愛いサイズのドーナツで、常時できたてのドーナツが食べられるのが魅力です。
パウダーシュガー、シナモンシュガー、アップルサイダーなどの定番ドーナツだけでなく、ソルトカラメル、クッキー＆クリーム、スモア、チョコミント、チャイなどさまざまなフレーバーのドーナツを提供しています。
ミニドーナツ6個で2つのフレーバーから選べて5.99ドルと、価格もリーズナブルです。
営業時間：月曜日～土曜日 8:00～21:00、日曜日 9:00～21:00
公式ウェブサイト：https://www.doughnuttery.com
雑貨・ファッションも充実したショッピングスポット紹介
チェルシーマーケットは、グルメだけでなく雑貨やファッションを取り扱ったお店も多くあり、トレンディな洋服、手作りの雑貨、エキゾチックな輸入雑貨などを購入できます。
ここでは、ニューヨーク土産にもおすすめのショッピングスポットを紹介します。
アーティスト＆フリーズ（Artists & Fleas）
アーティスト＆フリーズは、蚤の市をイメージしたマーケットプレイス。
ローカルアーティスト、デザイナー、コレクターによる、ジュエリー、衣類、バッグ、雑貨、食器など、さまざまなアイテムが購入できます。
他の場所では購入できないユニークな土産品を探している方におすすめです。
営業時間：月曜日～日曜日 11:00～19:00
公式ウェブサイト：http://artistandfleas.com/
アンソロポロジー（Anthropologie）
アンソロポロジーはアメリカの人気ブランド、アーバン・アウトフィッター（Urban Outfitters）の姉妹ブランドで、おしゃれな衣料品、ジュエリー、雑貨などを取り揃えたライフスタイルショップです。
ユニークで可愛いデザインの商品が多数揃っており、ファッショナブルなニューヨークの女性にも大人気。
女性のお友達へのおしゃれなニューヨーク土産を購入するのにおすすめです。
営業時間：月曜日～土曜日 10:00～20:00、日曜日 11:00～18:00
公式ウェブサイト：https://www.anthropologie.com/
ポスマンブックス（Posman Books）
ポスマンブックスはアートやデザイン系、建築、グルメ関係の書籍を多く取り揃えた、おしゃれな雰囲気の本屋です。
書籍だけでなく、文房具、グリーティングカード、雑貨なども揃っているので、友達や同僚へのちょっとしたおみやげを購入するのにおすすめです。
営業時間：月曜日～日曜日 9:00～21:00
公式ウェブサイト：https://www.posmanbooks.com/
チェルシーマーケットを＋αで楽しむモデルプラン
チェルシーマーケットのあるチェルシー地区は、他にもぜひ訪れたいおすすめスポットが数多くあります。
ここからは、おすすめスポットとチェルシーマーケットを合わせたモデルプランをご紹介します。
チェルシーマーケット＋ハイライン（High Line）
ハイラインは、チェルシーマーケットの南側にあるミートパッキング地区からハドソンヤードまで続く、約2.33kmの空中庭園です。
1980年に廃線となった貨物列車の高架線跡が、著名な建築家やデザイナーの手により都市型の公園として再生されました。
ハドソン川やマンハッタンの街並みを眺めながら、気持ちよく散策できるのが魅力です。
チェルシーマーケットで美味しいグルメを堪能した後は、お散歩がてらにハイラインを歩いてみましょう。
チェルシーマーケット＋ホイットニー美術館
チェルシー地区は美術館やアートギャラリーが多い地区としても有名です。
中でもおすすめなのはホイットニー美術館。
20世紀の現代美術をテーマにした美術館で、アメリカの近現代美術を中心に15,000点以上の作品を収蔵しています。
アメリカの現代美術に興味のある方は必見。
日中に美術館で芸術に触れた後は、チェルシーマーケットで美味しい食事を楽しみましょう。
営業時間：月・水・木・土・日曜日 10:30～18:00、金曜日 10:30～22:00、火曜日定休
公式ウェブサイト：https://whitney.org/
旅行前に知っておきたいQ&A
チェルシーマーケットを訪れる前に知っておきたいことをQ＆Aでご紹介します。
チェルシーマーケットや周辺の治安はどうですか？
チェルシーマーケットのあるチェルシー地区は、マンハッタンの中でも比較的安全な地域として知られています。
再開発が進んでおり昼夜問わず人通りが多いため、観光客でも安心して訪れやすいエリアです。
ただし、観光客をターゲットにしたスリや強盗も起こっているので、貴重品は隠して持ったり、人通りの少ない道は避けるなどの警戒は必要です。
支払いは現金、クレジットカード、電子マネー？
チェルシーマーケット内のレストランやショップでは、各店舗ごとに支払い方法が異なりますが、多くの店舗では現金、クレジットカード、電子マネーの全てに対応しています。
現地の人は数ドル程度の買い物にもクレジットカードや電子マネーを使い、現金で支払うことはあまりありませんが、チェルシーマーケットでは現金での支払いも問題ないでしょう。
まとめ
グルメや買い物を楽しめるチェルシーマーケットについて詳しく解説しました。
歴史を感じさせる建物に、ニューヨーク屈指のレストラン、ユニークな衣類や雑貨が購入できるショップなど、チェルシーマーケットは魅力の多いスポットです。
周辺には四季折々の風景が楽しめるハイラインや、アメリカの近代美術を集めたホイットニー美術館などもあり、充実した時間が過ごせるはず。
ニューヨーク旅行の際は、ぜひチェルシーマーケットへ足を運んでみてください。
◇経歴
東京出身。アメリカの大学を卒業後に現地企業にて12年勤務。子育てを機に退職し、現在はフリーライターをしています。
◇英語に関する資格
英検準1級
TOEIC875点
◇留学経験
アメリカ高校交換留学、アメリカの４年制大学卒
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容
アメリカに住んで20数年！アメリカ以外にもカナダ、イタリア、フランス、スペイン、モロッコ、メキシコなど旅行経験あり。
◇自己紹介
高校での交換留学を機に、アメリカの大学へ進学、そのままアメリカで就職し、いつの間にかアメリカ在住20数年。趣味はガーデニングと美術館巡り。
