
一生に一度は訪れたい絶景として名高いウユニ塩湖。鏡のように空を映す湖面や、どこまでも続く真っ白な塩の大地に憧れを抱いている方も多いでしょう。
しかし「いつ行くのがベスト?」「行き方は?」「何を準備すればいい?」など、実際に旅を計画するとなると疑問が次々と浮かんできます。
この記事では、ウユニ塩湖への行き方やベストシーズン、持ち物や高山病対策まで丁寧に解説していきます。絶景を楽しむための参考として、ぜひ最後までご覧ください。
ボリビアのウユニ塩湖とは?
ボリビアのウユニ塩湖は、南米ボリビア南西部のポトシ県に位置する世界最大の塩原です。
南北約100キロメートル、東西約250キロメートルにわたって広がり、その面積は約10,582平方キロメートルと岐阜県とほぼ同じ広さになります。標高は約3,700メートルと富士山の頂上付近に相当する高さにあり、訪れる際には高山病への備えが必要です。
この塩湖は、約4万年前に存在した「ミンチン湖」と呼ばれる巨大な湖が気候変化によって干上がり、湖底に溶けていた塩分だけが残されてできました。長い年月をかけて堆積した塩の厚さは最大で10メートルにも達し、その下には推定100億トンもの塩が眠っていると言われています。
ウユニ塩湖が「天空の鏡」と呼ばれるのは、雨季に水が張った湖面が空を完璧に映し出すためです。12月から3月の雨季には塩原の表面に薄く水が溜まり、空と大地の境界が消える神秘的な光景が現れます。この唯一無二の絶景が、世界中の写真家や旅行者を魅了し続けています。
最寄りの拠点となるウユニの町を拠点に、現地ツアーを利用して車で1時間ほどでアクセスできます。
ウユニ塩湖への行き方
ウユニ塩湖へは、日本からボリビアの首都ラパスを経由して向かうのが一般的です。ラパスからウユニへは飛行機かバスを利用し、現地ではツアー参加か個人手配で塩湖を目指します。
具体的な移動手段を順番に見ていきましょう。
日本からラパスへのアクセス
日本からウユニ塩湖への玄関口となるのは、ボリビアの首都ラパスです。
残念ながら日本からの直行便はなく、アメリカやペルーを経由する必要があります。代表的なルートは、アメリカのマイアミやヒューストン経由、またはペルーのリマ経由です。
総移動時間は乗り継ぎを含めて24時間以上かかるため、長旅を覚悟しておきましょう。航空券の料金は時期によって変動しますが、往復で15万円から25万円が相場です。
ラパスからウユニへの移動手段(飛行機・バス)
ラパスからウユニへは、飛行機とバスの2つの移動方法があります。
飛行機を利用する場合、エルアルト国際空港からウユニ空港まで所要時間は1時間ほど。天候によって欠航する可能性もありますが、時間を節約したい方にぴったりの手段です。
一方、バスは夜行便で10〜12時間かかるものの、料金は飛行機の半額以下と経済的。バックパッカーや時間に余裕がある旅行者に人気があります。ただし道路状況が悪い区間もあるため、体力に自信がある方におすすめです。
ウユニ市内からウユニ塩湖への移動手段(ツアー・個人手配)
ウユニ市内からウユニ塩湖へは、現地ツアーに参加するか、個人で四輪駆動車を手配する方法があります。
現地ツアーは1日コースから2泊3日コースまで選べ、英語またはスペイン語ガイド付きで安全に観光できるでしょう。料金は1日ツアーで50〜100米ドルで、送迎や食事、星空観賞などが含まれるプランもあります。初めて訪れる方でも安心して楽しめます。
一方、個人で四輪駆動車を手配する場合は自由度が高い反面、スペイン語でのやり取りが必要になります。道に迷うリスクもあるため、ウユニ塩湖を初めて訪れる方には現地ツアーへの参加がおすすめです。
ウユニ塩湖のベストシーズン
ウユニ塩湖のベストシーズンは、どんな景色を楽しみたいかで変わってきます。大きく2つの時期に分かれ、それぞれに違った魅力があります。
・雨季(12月〜3月):鏡張りの絶景
・乾季(4月〜11月):白い塩の大地
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
鏡張りの絶景が見たいなら雨季(12月〜3月)!
「天空の鏡」と呼ばれる鏡張りの絶景を見たいなら、雨季(12月〜3月)がおすすめです。特に1月から3月は降水量が多く、塩湖に水が張りやすくなります。
ただし、この時期は世界中から観光客が集まるハイシーズン。ホテルやツアーの予約は2〜3ヶ月前から埋まり始めるため、早めに予約を済ませておきましょう。
雨が多い分、天候が不安定な日もあるでしょう。滞在日数を3〜4日確保しておけば、ベストコンディションの日に出会える可能性が高まります。
白い塩の大地が見たいなら乾季(4月〜11月)!
一面に広がる白い塩の大地を楽しみたいなら、乾季(4月〜11月)がおすすめです。
この時期は雨季に比べて観光客が少なく、ホテルやツアーの予約が取りやすいメリットがあります。料金も雨季の半額近くまで安くなることが多く、コストを抑えたい方には嬉しいポイントです。
さらに、雨が少なく天候が安定しているため、予定通りにツアーが催行される可能性が高いでしょう。空気が澄んでいるので星空観賞にも最適で、満天の星を楽しめます。ただし、昼夜の寒暖差が激しく、夜間は氷点下まで冷え込むこともあるため、防寒対策を忘れずにしてください。
季節ごとの気温と服装のポイント
ウユニ塩湖は標高3,700メートルの高地にあるため、どの季節も防寒対策が必要です。
雨季(12月〜3月)は日中15〜20度、夜間は5度前後まで冷え込みます。日差しが強いので日中は薄手の長袖で過ごせますが、朝晩は厚手のジャケットやダウンを用意しておきましょう。
乾季(4月〜11月)はさらに気温が下がり、日中でも10度前後、夜間は氷点下になることも。季節を問わず紫外線が強く、塩湖からの反射光にも注意が必要です。帽子やサングラス、日焼け止めは必ず持っていき、目と肌をしっかり守る準備をしておきましょう。
ウユニ塩湖の魅力
ウユニ塩湖が世界中の旅行者を魅了する理由は何でしょうか。その答えは、唯一無二の絶景体験にあります。ここでは、ウユニ塩湖の5つの魅力を詳しくご紹介します。
鏡張りの絶景「天空の鏡」
ウユニ塩湖最大の魅力は、雨季に現れる「天空の鏡」と呼ばれる鏡張りの絶景です。
塩の大地に数センチの雨水が薄く張ると、湖面が鏡のようになり、青空や雲、夕焼けや星空までもが足元に映り込みます。
地平線が消え、空と大地の境界が曖昧になる光景。まるで天と地が一体となったような不思議な感覚に包まれるでしょう。風のない穏やかな日には水面が波立たず、360度どこを見ても美しいシンメトリーの世界が広がります。
遠近法を使ったトリック写真も人気で、SNS映えする一生の思い出を残せるでしょう。
乾季の白い大地と幻想的な幾何学模様
乾季(4月〜11月)には、真っ白な塩の結晶が作り出す別世界のような景色が広がります。
水が蒸発した後、塩が固まって六角形の幾何学模様が地表一面に現れる様子は、まるで自然が描いたアート。
近くで見れば繊細な結晶の美しさに驚き、遠くから眺めると地平線まで続く壮大なスケールに圧倒されます。晴れた日には青空と白い地面のコントラストが美しく、視界を遮るものがない開放感を味わえるでしょう。
歩くとサクサクと音がする塩の感触も、この時期ならではの楽しみです。
満天の星空観賞
ウユニ塩湖では、都会では味わえない満天の星空を楽しめます。標高3,700メートルの高地で、周りに光を遮る建物がほとんどないため、空気が澄んで星の観測に最適の場所です。
雨季の夜には、鏡張りの湖面に星空が映り込み、まるで宇宙の中に浮かんでいるような感覚に。天の川がくっきりと見え、流れ星もたくさん観測できるでしょう。
多くのツアーでは夜間の星空観賞が含まれており、懐中電灯を使った幻想的な写真撮影も体験できます。
サンセット・サンライズの絶景
日の出と日の入りの時間帯は、ウユニ塩湖が最も美しい姿を見せてくれる特別な時間です。
朝焼けや夕焼けの時間には、空全体がオレンジやピンク、紫色に染まり、その鮮やかな色彩が湖面に映り込んで360度パノラマの絶景が広がります。
特に雨季の鏡張り状態では、空と大地の境界が消えて色のグラデーションに包まれる光景は圧巻。日の出は静寂の中で神秘的な雰囲気を味わえ、日の入りはドラマチックな光景を楽しめるでしょう。
朝と夕方の両方を訪れるプランを組んでいるツアーも多いので、時間に余裕があればぜひ両方体験してみてください。
塩のホテル宿泊体験
ウユニ塩湖周辺には、塩のブロックで作られた「塩のホテル」が点在し、世界でも珍しい宿泊体験ができます。壁、床、テーブル、椅子まですべてが塩で作られ、ホテルによってはベッドフレームや装飾品も塩製です。
独特の白い空間は、まるで氷の宮殿のよう。塩湖のすぐ近くにあるため、朝日や星空を見に行くのも便利で、滞在中は何度でも訪れられるでしょう。レストランでは地元料理を味わえますし、暖炉のある共用スペースで他の旅行者と交流できるのも魅力です。
ウユニ塩湖へ行く際の持ち物
ウユニ塩湖は高地のため、昼と夜の寒暖差が激しい場所です。さらに紫外線も強いため、事前の準備が大切になります。
ここでは快適に絶景を楽しむための持ち物について見ていきましょう。
防寒具と衣類
まず必ず準備したいのが防寒具と衣類です。
ウユニ塩湖は標高の影響で、昼夜の寒暖差がとても大きくなっています。日中は20度前後まで上がりますが、朝晩は氷点下まで冷え込むこともあるため、重ね着で調整できる服装がおすすめです。
具体的には、ダウンジャケットやフリース、長袖シャツ、厚手の靴下、手袋、ニット帽など。特に星空観賞やサンライズツアーに参加する場合は、長時間外で待つことになるため、しっかりした防寒対策をしていきましょう。
サングラス・日焼け止めなどの紫外線対策
ウユニ塩湖では紫外線対策が必須です。標高が高く、白い塩の地面からの照り返しも強いため、肌や目へのダメージが心配です。
サングラスは目を守るために必須アイテム。できればUVカット率の高いものを選びましょう。日焼け止めはSPF50以上のものを、顔だけでなく首や手の甲にもこまめに塗ることが大切です。
帽子やリップクリームも用意しておくと、より快適に過ごせます。特に雨季は鏡張りの塩湖からの反射光も加わるため、万全の備えで臨みましょう。
カメラ機材と撮影に便利なグッズ
絶景写真を撮るなら、カメラ関連の準備もしっかりしておきましょう。
一眼レフやミラーレスカメラを持っていく場合は、予備のバッテリーとメモリーカードを多めに用意してください。高地の寒さでバッテリーが早く減ってしまうためです。三脚があると星空撮影や長時間露光に便利で、レンズクリーナーは塩や砂埃からレンズを守るのに役立ちます。
スマートフォンで撮る方は、モバイルバッテリーと防水ケースがあると安心でしょう。鏡張りの水面で映えるカラフルな傘や衣装などの小物を持っていくと、よりオリジナリティのある一枚が撮れます。
その他の必需品
最後に、その他の必需品も確認しておきましょう。
高地では体調を崩しやすいため、頭痛薬や胃腸薬、風邪薬といった常備薬は必ず持参してください。特に高山病対策の薬があると心強いです。
また、水筒やペットボトルの水、ウェットティッシュ、ビニール袋も用意しておくと便利でしょう。現地では現金払いが基本なので、ある程度の現金も忘れずに。塩湖は乾燥しているため、保湿クリームやのど飴もあると快適に過ごせます。
気をつけたい高山病と対策

ウユニ塩湖は高地にあるため、高山病への備えが大切です。日本から急に高地へ移動すると、誰でも体調を崩す可能性があるでしょう。
ここでは高山病の仕組みや症状、予防法、発症時の対処法までご紹介します。
高山病とは?発症する標高と仕組み
高山病とは、標高の高い場所で酸素が薄くなることで起きる体調不良のことです。標高2,500メートルを超えると発症しやすくなり、ウユニ塩湖のある標高3,700メートルでは多くの旅行者が症状を経験します。
高地では気圧が低く、空気中の酸素濃度も平地の約6割まで低下します。体が酸素不足の状態になってしまいます。体が高地に慣れていない状態で急に移動すると、脳や体に十分な酸素が届かず、さまざまな症状が現れるのです。
高山病の主な症状
高山病の主な症状には、頭痛、吐き気、めまい、倦怠感などがあります。
軽い場合は頭が重く感じたり、少し息苦しさを覚える程度ですが、症状が進むと激しい頭痛や嘔吐、食欲不振、睡眠障害などが現れます。
さらに悪化すると呼吸困難や意識障害を引き起こすこともあり、放置すると命に関わる危険性も。到着後数時間から24時間以内に症状が出始めることが多いため、体調の変化を見逃さないようにしましょう。
高山病の予防方法と対策
高山病を予防するには、段階的に体を高地に慣らす「高度順応」が最も大切です。到着した初日は激しい運動を避け、ゆっくり過ごしましょう。
水分を多めに摂り、アルコールやカフェインを控えることも予防につながります。現地で手に入る「コカ茶」は症状を和らげる効果があるとされ、多くの旅行者が愛飲しています。
事前に医師へ相談し予防薬を処方してもらうのもおすすめです。到着前日から服用を始めることで症状が出にくくなるでしょう。
万が一高山病になった場合の対処法
もし高山病の症状が出たら、まず安静にして体を休めることが第一です。軽い症状なら横になり、水分補給をしながら様子を見ましょう。深呼吸を繰り返して酸素をたくさん取り込むことも緩和に役立ちます。
ただし症状が改善しない場合や悪化する場合は、速やかに低い標高へ移動する必要があります。現地では医療機関や宿泊施設で酸素ボンベを借りられることもあるため、事前に確認しておくと安心です。体調が優れない時はツアーをキャンセルする勇気も大切になります。
まとめ
この記事では、ボリビア・ウユニ塩湖への行き方やベストシーズン、必要な持ち物、高山病対策について解説してきました。
ウユニ塩湖は、雨季の鏡張りも乾季の白い大地も、どちらも息をのむほどの美しさが広がる世界屈指の絶景スポットです。アクセス方法やベストシーズンの選び方、持ち物リスト、高山病への備えをしっかり押さえておけば、安心して旅を楽しめるでしょう。
標高の高い場所なので体調管理には十分注意しながら、この記事を参考に、一生に一度の忘れられない絶景体験をぜひ満喫してくださいね!
◇経歴
・インターナショナルプリスクールでの勤務経験あり
・幼児英会話講師としての勤務経験あり
◇資格
・ケンブリッジ英語検定FCE
・実用英語技能検定2級
・幼保英語検定2級
・児童英語インストラクター資格
◇留学経験
・オーストラリア(1年間)
・イギリス(1か月)
◇海外渡航経験
【旅行】
イタリア、オーストラリア、ハワイ、グアム、プーケット、バリ島、セブ島、台湾
◇自己紹介
英語と旅行に魅了され、学生時代にオーストラリアとイギリスへの留学を経験。
異文化との出会いが人生の大きな転機となる。
幼児英会話講師としての経験を積み、現在は英語や異文化の魅力を発信するWebライターとして活動中。
夢は、娘との親子留学といつかは家族で海外移住。
趣味は、週末プチ農業と地元のグルメ探し。