スリランカってどんな国?基本情報・観光スポット・世界遺産から紅茶の丘まで【徹底解説】

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インド洋に浮かぶ島国スリランカは、世界遺産に登録された古都や壮大な仏教遺跡、美しい紅茶畑、そしてリゾート感あふれるビーチまで、多彩な魅力にあふれています。

アーユルヴェーダやスパイス料理など、体験型の楽しみも豊富。

日本ではまだ観光先としての知名度は高くありませんが、一度訪れればその自然と文化の奥深さに心を奪われるはず。

本記事では、基本情報から見どころまで徹底解説します。

スリランカってどんな国?

日本人にとってスリランカは、まだあまり馴染みのない旅行先かもしれません。

でも一度調べてみると、美しい自然や歴史、そして人々のあたたかさにあふれた魅力的な国だとわかります。

ここではまず、スリランカの基本的な情報をざっくり把握しましょう。

大きさ・人口・首都

スリランカの国土は北海道の約0.8倍ほど。

地図で見ると小さな島国に思えるかもしれませんが、ギュッと濃縮された魅力が詰まっています。

人口はおよそ2,200万人で、日本全体の人口の約1/6ほどです。

首都は、スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ

「聖なる勝利をもたらす都市」という意味が込められています。

実際の経済や行政、商業の中心はそこから10kmほど離れたコロンボにあり、観光客にとってはコロンボの方がより馴染みやすいかもしれません。

言語・宗教

かつてイギリスの植民地だった歴史を持つため、観光地では英語が比較的通じやすい国です。

ただし、公用語はシンハラ語(主に南部で使用)とタミル語(主に北部で使用)

もし少しマイナーな地域へ足をのばすなら、Google翻訳アプリでシンハラ語やタミル語のデータをダウンロードしておくと安心。

電波が弱い場所でもオフラインでテキスト翻訳ができるので心強いですよ。

宗教は仏教が最も多く、国民の7割以上が信仰しています。

そのほかヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教も広く信じられており、異なる文化や宗教がバランスよく共存しているのもスリランカの大きな魅力。

訪れると、多様性を受け入れる穏やかな雰囲気を感じられるでしょう。

スリランカの世界遺産と観光スポット

スリランカには全部で8つの世界遺産があります。

どれも比較的近いエリアにまとまっているので、1週間ほどの滞在でほとんどを巡ることも可能です。

せっかく訪れるなら、事前に見どころを押さえておきたいところ。

ここでは、その中でも特に有名な「シギリヤ」を紹介します。

シギリヤ(Sigiriya)

ジャングルの中に突然そびえ立つ、高さ約180メートルの巨大な岩山「シギリヤロック」

その頂上には、かつて王宮が築かれていました。

空中宮殿」とも呼ばれるこの遺跡は、スリランカ観光のハイライトとして世界的に知られています。

頂上までは岩肌に設置された階段をおよそ1時間かけて登ります。

日差しが強く混雑することも多いので、歩きやすい靴・帽子・水分補給は必須です。

途中には美女のフレスコ画や巨大なライオン像の前足が残されています。

かつては頭部もあり、階段はライオンの口へと続いていたと考えられていますが、胴体や顔はいまだ見つかっておらず、謎めいた雰囲気がこの遺跡をより神秘的にしています。

また、この宮殿には悲しい物語が残されています。

5世紀後半、カーシャパ王は父を殺して王位を奪い、その罪の意識から父の夢だった宮殿をこの岩山に築いたと伝えられています。

しかし弟の大軍に攻められ、最後は自ら命を絶ったとも言われています。

壮大な遺跡の背景には、このような人間ドラマがあるのです。

シギリヤロックを外から眺めたいなら、向かい側にあるピドゥランガラロックに登るのもおすすめです。

そこからはシギリヤロック全体を一望できます。

ただし道は険しく安全柵もないため、結構危険です。

体力や経験に自信のある方にのみ挑戦しましょう。

アクセスはコロンボから車で約4時間半

キャンディからは約2時間半、ダンブッラからなら30分ほどで到着できます。

日帰りでも十分に観光できるスポットです。

セイロン紅茶発祥の地「ヌワラエリヤ」について

スリランカはかつて「セイロン」と呼ばれていました。

セイロンティー」という名前は、日本でもなじみ深いですよね。

その紅茶の名産地として知られるのが、中央高地にあるヌワラエリヤ(Nuwara Eliya)です。

標高はおよそ1,800m

夏でも平均気温は20℃前後、朝晩は10℃ほどまで下がることもあり、避暑地のように爽やかな気候が魅力です。

広がる茶畑とイギリス風の街並みが美しく、紅茶工場の見学やティーテイスティングも楽しめます。

ヌワラエリヤへはコロンボから急行列車で約6~7時間

最寄り駅のナヌオヤ駅(Nanu Oya)で下車し、そこから町まではタクシーやトゥクトゥク(三輪タクシー)で20分ほどです。

道のりは長いですが、車窓から見える一面の茶畑は圧巻。

特にキャンディ~エラ間は「世界で最も美しい鉄道旅」とも呼ばれ、人気の区間です。

混雑するので指定席は事前予約がおすすめです。

さらに足を延ばすなら、ヌワラエリヤから車で1時間ほどのホートンプレインズ国立公園(Horton Plains National Park)へ。

世界自然遺産にも登録されており、4時間ほどのトレッキングコースが人気です。

ハイライトは「ワールズエンド(World’s End)」と呼ばれる断崖絶壁。

霧が出やすいので、朝10時までに到着するのが理想です。

スリランカ南部のビーチリゾート「ベントータとウナワトゥナ」

歴史遺産や高原の紅茶畑を巡った後は、青い海と白い砂浜でゆったり過ごすのもスリランカ旅行の楽しみのひとつです。

アクティビティを楽しむのもよし、波の音を聞きながらのんびり過ごすのもよし。

そんな南部の人気ビーチリゾートがベントータとウナワトゥナです。

ベントータ(Bentota)

政府指定のナショナル・ホリディ・リゾートとして開発されたベントータは、スリランカを代表するビーチリゾートです。

駅周辺には政府観光局やショッピングセンターもあり、観光客にとって便利で快適。

町全体にリゾートらしい雰囲気が漂い、特に夕暮れ時のサンセットは必見です。

キャノ・ロック(Canoe Rock)は珊瑚と熱帯魚に囲まれた人気のダイビングスポット。

また、スリランカを代表する建築家ジェフリー・バワが手がけた建築が最も集中しているのもこのエリアで、彼の設計したホテルに泊まることを目的に訪れる旅行者も少なくありません。

ウナワトゥナ(Unawatuna)

透明度の高い海が広がるビーチで、世界のベスト10にも選ばれたことがあるウナワトゥナ。

エメラルドグリーンに輝く海の沖合には珊瑚礁や沈没船があり、シュノーケリングやダイビングでも人気です。

客引きが声をかけてきますが、料金は高めに設定されているため、必ず事前に交渉しましょう。

旅行前に知っておきたい「治安情報・ベストシーズン」

スリランカ旅行を安全かつ快適に楽しむために、治安状況と各エリアのベストシーズンを確認しておきましょう。

治安情報

経済状況の悪化により、2025年9月現在、外務省の危険レベルは「レベル1(十分注意してください)」に指定されています。

旅行の際は以下の点に注意しましょう。

・公共の場で喫煙しない
・人の頭に触れない
・仏像に背を向けない
・観光地では露出の多い服装を控える
・スリやひったくりに注意

ベストシーズン

スリランカは熱帯モンスーン気候で一年を通して温暖ですが、地域によって雨季と乾季の時期が異なります

・北東部 例:ポロンナルワ(Polonnaruwa)
ベストシーズン:5月~9月頃
10月~2月頃は雨季で海も荒れるため、マリンスポーツには不向きです。

・南西部沿岸 例:コロンボ(Colombo)やゴール(Galle)
ベストシーズン:11月末~3月頃(晴天率が高い)
オフシーズン:5月~10月頃

・中央高原 例:ヌワラエリヤ(Nuwara Eliya)
ベストシーズン:1月~3月頃
4月~12月は断続的に雨が続きます。

おすすめ!スリランカ旅行のモデルプラン3選

見どころが多く、どこを回ろうか迷ってしまうのがスリランカ旅行の悩みどころ。

ここでは観光の目的に合わせて、参考にしやすいモデルプランを3つご紹介します。

世界遺産も野生動物も見たい人向け

1日目
・コロンボ(Colombo)観光
・ニゴンボ(Negombo)で宿泊
※コロンボよりニゴンボのほうが宿代が安い傾向にあります

2日目
・ダンブッラ(Dambulla)方面へ移動
・ジープサファリで野生動物観察
・シギリヤ(Sigiriya)で宿泊

3日目
・シギリヤロック、ポロンナルワ(Polonnaruwa)の世界遺産観光
・シギリヤで宿泊

4日目
・ダンブッラ(Dambulla)観光
・キャンディ(Kandy)観光
・キャンディで宿泊

5日目
・ヌワラエリヤ(Nuwara Eliya)観光
・ヤーラ国立公園(Yala National Park)でジープサファリ
・ヤーラで宿泊

6日目
・ゴール(Galle)観光

世界遺産や寺院を中心に巡りたい人向け

1日目
・コロンボ(Colombo)観光
・ニゴンボ(Negombo)で宿泊

2日目
・ダンブッラ石窟寺院(Temple in Dambulla)観光
・シギリヤへ移動
・シギリヤで宿泊

3日目
・シギリヤロック観光
・キャンディで仏歯寺(Temple in Kandy)観光
・キャンディで宿泊

高原列車を使って紅茶を満喫したい人向け

1日目
・コロンボ(Colombo)観光
・ニゴンボ(Negombo)で宿泊

2日目
・ダンブッラ石窟寺院(Temple in Dambulla)観光
・ジープサファリで野生動物観察
・シギリヤで宿泊

3日目
・シギリヤロック観光
・キャンディ(Kandy)観光
・キャンディで宿泊

4日目
・高原列車でナヌオヤ駅(Nanu Oya)まで移動し、ヌワラエリヤ(Nuwara Eliya)観光
・ヌワラエリヤで宿泊

5日目
・紅茶工場見学
・象の孤児院観光
・ゴール(Galle)へ移動
・ゴールで宿泊

まとめ

日本人にはまだ馴染みの薄い旅行先ですが、スリランカにはアーユルヴェーダでの癒やし体験や世界的に有名なセイロン紅茶、歴史ある寺院や世界遺産など、心を惹きつける魅力が数多くあります。

さらに、南部のビーチリゾートでのんびり過ごしたり、中央高原の涼しい気候の中で紅茶畑を眺めたりと、エリアごとにまったく異なる表情を楽しめるのも大きな魅力。

自然と文化、ビーチと高原、グルメやショッピングまでそろったスリランカは、知れば知るほど奥深い国です。

次の旅先を探している方は、ぜひスリランカを候補の1つにしてみてください。

nativecamp.net

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Yumiranian

◇経歴
31歳のときに「be動詞って何だっけ?」というところから勉強を始めました。年齢を重ねてからの学習に、難しさや焦りを感じている方の背中を押せたらと思っています。

◇英語に関する資格
TOEIC830点

◇留学経験
セブ島3か月、マルタ共和国2か月

◇海外渡航経験
マルタ共和国滞在中にイタリア人と仲良くなり、お家に招待いただきました。英語学習を始めたころ、海外とは無縁だった私にとって想像もしていなかった経験です。イタリア国内を案内してもらうだけでなく一人でベネチアやヴェローナなどを巡り、度胸もつきました!

◇自己紹介
元々勉強が好きではなかったので、英語も全くと言ってよいほどのレベルでした。でも「英語を勉強する!」と決めてからは、時には泣きながら時には貴重な経験を得ながら、毎日少しずつ努力をしてきました。 今では、英語学習の大切さを日々実感するとともに、一念発起した過去の自分に感謝しています。 これまでの努力を無駄にしないよう、今後も楽しく英語を勉強していきます。