
みなさんは、世界のお祭りに興味がありますか?
日本には、全国各地に伝統的なお祭りやユニークなお祭りなどがありますよね。
世界にも、歴史や文化を反映したお祭りがたくさんあります。
そこで、今回の記事では、そんな世界のお祭りのなかから、タイ・チェンマイで行われている「コムローイ祭り」について焦点を当ててご紹介したいと思います!
具体的には、起源や歴史をはじめとしたコムローイ祭りの概要、祭りの開催場所や時期、コムローイ祭りの魅力や見どころ、祭りのチケットの種類と購入方法、祭りの参加方法・当日の流れ、祭りに参加する際の注意点をわかりやすくていねいに解説します。
タイにこれから行く予定がある方はもちろん、世界のお祭りやタイの文化に興味がある方などは、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
- コムローイ祭りとは?起源や歴史
- コムローイ祭りの開催場所・時期
- コムローイ祭りの魅力・見どころ
- コムローイ祭りのチケットの種類と購入方法
- コムローイ祭りの参加方法・当日の流れ
- コムローイ祭りに参加する際の注意点|服装・混雑対策・マナーなど
- まとめ
コムローイ祭りとは?起源や歴史
そもそもコムローイ祭りってなに?今回初めて聞いた!という方も多いのではないでしょうか。
そこで、まずはコムローイ祭りの起源や歴史といった基本的な情報からチェックしていきましょう!
コムローイ祭りの概要
コムローイ祭りは、タイ・チェンマイで行われ、終盤に夜空にたくさんのランタンを打ち上げる幻想的な雰囲気が漂うお祭りです。
大人気映画『塔の上のラプンツェル』にも、このランタンを空に放つ場面をモデルにしたシーンが登場しました。
コムローイ祭りの起源・歴史

コムローイ祭りは、「サンサーイ祭り」と「ロイクラトン(イーペン)祭り」という2つの仏教の祭りが元となっています。
サンサーイ祭りではランタンを夜空に打ち上げ、ロイクラトン(イーペン)祭りでは川に灯籠を流しており、別々の時期に開催されていました。
次第に1つの祭りとして行われるようになり、コムローイ祭りの起源となるイーペン・サンサーイ祭りという名前になりました。
もともとは地元の人が楽しむようなお祭りでしたが、2013年ごろからSNSで話題になり、現在のような人気となりました。
コムローイ祭りの目的
コムローイ祭りは、農耕文化に深く根ざしているため、農作物の豊穣と繁栄を祈願するため、天にいる釈迦への感謝をするために行われています。
また、多数のランタンが空高く上がると、厄災が去るともいわれており、厄払いの意味合いも込められています。
コムローイ祭りの開催場所・時期
ここからは、コムローイ祭りがいつ、どこで開催されるのかを詳しくご紹介していきたいと思います。
コムローイ祭りの開催場所
コムローイ祭りは、タイの第二の都市・チェンマイで開催されます。タイ北部に位置し、バンコクからは約720km離れています。
13世紀にラーンナー王国の首都として栄えた古都であり、「北方のバラ」と呼ばれるほど美しい風景が広がります。
120ほど寺院があり、タイ仏教信仰の中心地でもあります。
祭りは街の至るところで行われますが、大規模な会場としてはゴルフ場や大学、カルチャーセンターなどが挙げられます。
コムローイ祭りの開催時期
コムローイ祭りは毎年タイ陰暦の12月(新暦では10月下旬から11月中旬)に行われます。
日にちは年によって変わりますが、2025年は11月5日(水)と11月6日(木)に開催されます。
コムローイ祭りの魅力・見どころ
コムローイ祭りの歴史や開催の概要がわかったところで、ここからはお祭りの魅力や見どころを一緒にチェックしていきましょう!
幻想的なランタン上げ
なんといってもお祭りの一番の見どころはランタン上げでしょう。
祭りの名前であるコムローイも、「和紙のランタン」という意味があります。その数も圧巻で、8000~1万ほどともいわれています。
最後に上がる花火
お祭りの最後には、花火も打ち上げられます。
フィナーレを飾るのにふさわしく、華やかな花火が夜空を彩ります。
北タイ料理が味わえる屋台
お祭りでぜひ楽しんでほしいのが北タイ地方のローカルフード。
多くの屋台が出店しており、カオソーイ(揚げカレーラーメン)、パッタイ、ガパオ、ガイトート(鶏の唐揚げ)、揚げバナナ、おまんじゅう、お酒などのドリンク、アイス、カノムクロック(ココナッツミルクの生地に、ねぎが入ったスナック菓子)などが味わえます。
コムローイ祭りのチケットの種類と購入方法
続いては、コムローイ祭りのチケットの種類や購入方法を解説していきます!
入場券のみ
タイに慣れている、費用をできるだけ抑えたい方は入場券のみの購入もおすすめです。
お祭りは有料会場・無料会場があり、有料会場に入るためには入場券が必要です。
売り切れる可能性もあるため、事前予約が推奨されています。
日本の旅行代理店のツアーに参加する
コムローイ祭りへの参加が含まれたツアーを日本の旅行代理店も販売しています。
航空券、ホテル代、移動費などがセットになっているため、初めての方でも安心して参加できます。
現地ツアーに参加する
タイ・チェンマイ現地のツアーに参加するという方法もあります。
会場までの送迎や入場チケット、食事、ランタン体験、宿泊ホテルの料金などが含まれていることが一般的です。
コムローイ祭りの参加方法・当日の流れ
ここまでコムローイ祭りの魅力をご紹介してきましたが、お祭りに自分も参加してみたい!と思った方も多いのではないでしょうか。
ここからは、お祭りへの参加方法や当日の流れをご紹介します。
大まかなお祭りの流れ
15~16時ごろ、会場に到着するようにしましょう。
受付・入場を済ませたら、参加者用のリストバンドやランタン引換券を受け取ります。
メインイベントであるランタン打ち上げまでのあいだ、食事や催し物、灯篭流しなどを楽しむことができます。
子ども向けの射的コーナーなどがある会場もあります。
次に、着席し、セレモニー(仏教の儀式、詠唱、瞑想)が始まります。
僧侶が念仏を唱え始めると、その場も雰囲気が変わるのが感じられるはずです。
参加者のなかには、黙とうする人や一緒に念仏を唱えたりする人もいますよ。
そのあと、巡行と点灯式、コムローイ一斉上げ、お祭り終了という流れになります。
ランタン上げの方法
上げるランタンは、お祭り会場の露店で購入するか、座席に置いてあるか、その場で配布されるかといった方法にわかれています。
安全な上げ方、願いごとのこめ方などアナウンスがありますので、しっかり聞くようにしましょう。
ランタンに願いごとを書く際には、薄い紙素材のため破れないように注意しましょう。
ランタンを持って願いごとをしているあいだ、周りの人に火を灯すのを手伝ってもらうのも良い方法です。
そして、合図にあわせてランタン(紙灯ろう)を放ちます。手から離れて自然に熱の勢いで空に飛び立つまで待ち、幻想的な風景を楽しみましょう。
コムローイ祭りに参加する際の注意点|服装・混雑対策・マナーなど
最後に、コムローイ祭りに参加するときに知っておきたいことや注意点をご紹介します。
服装や混雑、マナーなどは、事前に知っておくとスムーズにお祭りに参加できますよ!
祭りに適した服装をしよう
仏教のお祭りのため、短いスカートやズボン、ノースリーブといった肌の露出が多い服装は避けましょう。
なお、レギンスなどの身体のラインがはっきりとわかるような服装も避けた方が無難です。
また、開催時期の11月は寒暖差が大きいため、上着など羽織れるものがあると役立ちます。
あらかじめ混雑対策を考えておこう
コムローイ祭りは人気のお祭りのため、とても混雑します。
混雑を回避する方法としては、早めに交通手段を往復で確保すること、早めに会場に着くこと、終了後は少し待ってから会場を出ることなどがあげられます。
文化をリスペクトし、安全に楽しもう
お祭りに僧侶も参加することがありますが、宗教的な意味合いから、女性が僧侶に触れることは禁止されています。
また、コムローイは火を使うため、注意が必要です。周りの人に気をつけながら飛ばすようにしましょう。
ランタンが他の人に当たらないようにし、飛ばす前には火が安定しているかチェックしましょう。
さらに、席の目の前にある松明の火が倒れてくることもあったり、上空へ上がったあとに上から火の粉が落ちてきたりすることもあったようですので、くれぐれも気をつけましょう。
特にお子さんと一緒に参加される方は、お子さんから目を離さないようにしてくださいね。
まとめ
今回の記事では、旅行先としても人気があるタイについて、チェンマイという街で行われている「コムローイ祭り」について詳しくご紹介していきました。
具体的には、起源や歴史をはじめとしたコムローイ祭りの概要、祭りの開催場所や時期、コムローイ祭りの魅力や見どころ、祭りのチケットの種類と購入方法、祭りの参加方法・当日の流れ、祭りに参加する際の注意点などについてわかりやすく解説していきました。
記事のなかでもご紹介したとおり、コムローイ祭りは魅力あふれるイベントですが、それでもトラブルなく安全に楽しむために知っておいた方がいいことはたくさんあります。
ぜひ、この記事でご紹介した内容を参考にしてみてくださいね。
また、ご紹介したコムローイ祭りについて、「もっと詳しく知りたい」「ネイティブスピーカーの意見を聞いてみたい」と思った方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!
レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。
タイ、特にチェンマイ出身の講師であれば、よりリアルな現地情報を聞くこともできます。
ぜひ、みなさんの英語学習や渡航前の準備にレッスンをフル活用してくださいね。
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!