
アメリカを象徴する風景といえば、ニューヨークの南にある
「自由の女神像」です。
このアメリカの自由と民主主義のシンボルを一度は拝みたいと考える人は多いのではないでしょうか?
しかし、「アクセス方法がわからない」
「初めてでも辿り着ける?」
と不安な人もいるでしょう。
この記事では、自由の女神の観光情報をお届けします。
周辺観光についても触れていますので、ニューヨーク旅行の予定がある人はぜひ参考にしてください。
自由の女神観光の全体像と基本情報
ニューヨークの象徴・自由の女神像はアメリカ・ニューヨークの南に位置するリバティ島にあります。
このアメリカの自由のシンボルはアメリカの独立100年を記念して、フランスから贈られました。
これは、フランスの奴隷制度廃止運動家のエドゥアール・ド・ラブレーによって提案されました。
他にも、フランスの彫刻家、フレデリック・オーギュスト・バルトルディや、エッフェル塔の設計者であるアレクサンドル・ギュスターヴ・エッフェルも、自由の女神像に携わりました。
左手には「独立宣誓書」、右手にはトーチを掲げ、その堂々たる立ち姿は訪れる人々に感動を与えています。実は自由の女神像の色は元から青緑色だったわけではありません。
像は銅製で、完成当初は銅の色(赤褐色)でしたが、海風や雨などに長年さらされたことにより酸化し、青緑色になりました。
私たちがイメージする自由の女神像の青緑色は、時間と自然が刻んだ歴史の証のようで、とても感慨深いものがありますね。
【自由の女神基本情報】
| 正式名称 | Liberty Enlightening the World(世界を照らす自由) |
| 通称 | Statue of Liberty(自由の女神像) |
| 所在地 | アメリカ合衆国・ニューヨーク州ニューヨーク市リバティ島 |
| 建設年 | 1886年 |
| 世界遺産登録年 | 1984年(文化遺産) |
| 高さ | 約93m(台座含む)/ 約46m(像のみ) |
| 重量 | 225トン |
| 材質 | 銅 |
フェリーの乗り場・アクセスとチケット購入方法
自由の女神像があるリバティ島へはフェリーでアクセスします。
アクセス方法やチケット購入方法は以下の通りです。
アクセス方法
フェリーは「Statue City Cruises」という名前の専用の観光フェリーで上陸します。
このフェリーは自由の女神にアクセスするための公式フェリーとなっており、他のフェリーではリバティ島に上陸することができないため、注意が必要です。
一方、「Staten Island Ferry」という無料フェリーは、リバティ島には上陸しませんが、遠くから自由の女神像を眺めながらクルーズを楽しめます。
フェリー乗り場
公式フェリー乗り場は「Battery Park(バッテリーパーク)」にあります。
バッテリーパークへの移動手段は地下鉄が一般的で、最寄り駅は1番線のサウス・フェリー駅、4・5番線のボーリング・グリーン駅、ブロードウェイ線のホワイトホール・ストリート駅の3駅です。
地下鉄の利用に不安がある人は、タクシーを利用することも選択肢に入れてみてください。マンハッタンからバッテリーパークまでは車で約15分ほどの距離ですが、時間帯によっては混雑している可能性もあるため、時間に余裕を持って出発してください。
チケット購入方法
チケットの購入方法はオンラインでの事前予約する方法か、当日券を購入する方法の2通りあります。
■ オンラインで購入する方法
自由の女神のチケットをオンラインで購入するには、公式サイトにアクセスします。
チケット種別を選択し、出発予定日や人数を入力。チケットに空きがある場合は、時間が表示されますので、都合の良い時間帯をクリックしてください。
日にちや時間、人数に間違いがないか確認ができたら、個人情報と支払い情報を入力して完了です。
登録のメールアドレスにeチケットが送られてくるので、こちらを現地で提示してくださいね!スマホの充電切れが心配な場合は印刷しておくと安心です。
■ 当日券の購入方法
バッテリーパークのフェリー乗り場でもチケットの購入が可能です。
チケットブースに並ぶことがあったり、売り切れの可能性も考えられるため、確実に行きたい人はオンラインで予約しておくことをおすすめします。
また、この他にも周遊パスやツアーなどに含まれていることがあります。特にシティパスはお得に自由の女神を楽しめますので、プランに合わせてチケットを購入してくださいね!
チケット種別(一般・台座・王冠)と選び方
チケットの種類は、一般・台座・王冠があります。
それぞれの特徴は以下の通りです。
一般チケット
一般チケットは、フェリー往復とリバティ島・エリス島への入場が含まれたチケットです。
「一般チケットでも楽しめる?」と心配になる人もいるかもしれません。一般チケットでもさまざまな角度から自由の女神を鑑賞でき、撮影スポットであの堂々たる姿を撮影することができます。
オーディオガイドを片手に島内を散策するだけでも楽しめるので、時間に余裕のない人や気軽に訪れたい人にぴったりです。
台座チケット
迫力満点、台座部分までアクセスできる「台座チケット」は、自由の女神観光の中でも大人気のチケット種別です。
ハイシーズンには1、2か月先まで予約が埋まっていることもあり、ニューヨークを訪れる予定のある方は、早めの予約が必要です。
台座に入場する際は、全ての手荷物を自由の女神入口にあるロッカーに預けます。ロッカーの利用には硬貨が必要です。事前に両替しておくとスムーズに入場できますよ!
王冠チケット
自由の女神の王冠部分までアクセスできる「王冠チケット」は、ここでしか体験できない貴重なチケットです。
王冠チケットも非常に人気の高いチケットで、キャンセル待ちでも入手が難しいとされています。王冠内部には階段でアクセスします。なんとエレベーターはありません。
かなり体力を要するため、体調管理や体力に自信のない人は予約前に検討する必要があります。王冠部分の展望台からは自由の女神の右腕を間近で臨むことができ、非常に迫力のある体験ができるでしょう。
所要時間の目安と当日の流れ・安全対策
ニューヨーク旅行の計画を立てる際に、気になるのが自由の女神像にかかる所要時間ですよね?
ここでは、所要時間の目安と当日の流れ、島内での安全対策についてくわしく解説します。
所要時間目安
自由の女神像やリバティ島を散策するための所要時間は、フェリーの乗船時間を含めて3〜4時間を確保しておきましょう。
これは、フェリーの乗船時、混雑が発生する可能性が高いからです。
また、王冠チケットを予約している人は半日〜1日は確保しておきたいところです。所要時間はチケットの種類や、博物館に立ち寄るか、音声ガイドをじっくり聴きながら散策するのかなど、個人のプランによって異なります。事前に情報収集を行い、時間の確保をしておくと安心です。
当日の流れ
自由の女神像を観光するための一般的な流れは以下の通りです。
フェリーの乗船までは混雑することが予想されます。特にお子様連れの方は、列に並ぶ前にお手洗いに行っておくことをおすすめしますよ!
安全対策
リバティ島では、観光中の安全を守るため、フェリー乗船前に厳しいセキュリティチェックが行われます。
これは観光客全員が安心して観光するためのルールですので、出発前に必ずチェックしましょう。
1.フェリー乗船前のセキュリティチェック
フェリー乗船前には空港のセキュリティ並みの厳しいチェックが行われます。以下の物品は持ち込めませんので、注意してください。
2.台座、王冠エリアに入る前の追加チェック
台座や王冠エリアに入場する際、以下の物品の持ち込みは禁止されています。
上記のように、リバティ島や自由の女神内部エリアに入るには、とても厳しいルールが設けられています。不要なものはなるべくホテルに置いていき、身軽に観光を楽しめるように準備しましょう。
周辺の観光も楽しもう!
自由の女神観光をさらに充実させるには、周辺の観光スポットもおさえておきたいところ。
ニューヨークが初めての人はツアーに参加するのもおすすめです。
エリス島:移民の歴史に触れる
エリス島には移民博物館があります。
ここでは、アメリカに渡ってきた移民の歴史を知ることができ、また、現代の移民問題についても考えるきっかけを与えてくれる場所です。博物館のほかにも移民病院跡があり、こちらはツアーで中に潜入ができます。歴史好きな人におすすめのスポットです。
ニューヨーク半日市内観光ツアー:初めての人でも安心
ニューヨークが初めての観光客に優しいプラン。
マンハッタンの定番スポットの車窓観光に加えて、リバティ島上陸、フードマーケットの見学など、時間に余裕のない人にもおすすめ。集合場所はニューヨーク市内の有名ホテルなどに設定されており、移動もスムーズで初めての方でも安心して参加できます。
まとめ
ニューヨークには多くの観光スポットがありますが、中でもアメリカの自由と希望の象徴である自由の女神像は、世界中からの観光客が絶えません。
その堂々たる姿は写真や映像では味わえない感動があります。観光をスムーズに楽しむためには事前の情報収集と予約、持ち物のチェックは欠かせません。
歩き疲れたらマンハッタンの風景を眺めながら、自由の女神名物・レモネードを飲んでひと休みするのも、ニューヨーク旅行の思い出の一コマになるはず。
この記事が自由の女神観光をする方々の参考になれば幸いです。
◇経歴(英語を使用した経歴)
・オーストラリアのカフェで半年間勤務
・国内/国際線客室乗務員として5年間勤務
◇英語に関する資格(資格、点数など)
TOEIC、英検受験経験有り
アメリカのコミュニティカレッジにてEarly Childhood Educatorコース修了
◇留学経験
・オーストラリア シドニーへ1か月間の短期留学。
→週5日で語学学校へ通う。
・ワーホリでオーストラリア・ゴールドコーストに1年間滞在。
→Gold Coast Institute of TAFEの語学コースで学ぶ。
・2020年から4年間、家族の仕事でアメリカに滞在。
→州立のコミュニティカレッジでEarly Childhood Educationコース及びアカデミック英語コースを学ぶ。
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容(仕事、留学、旅行など)
仕事→韓国、中国、台湾、香港などアジアを中心とした国
旅行→アメリカ(ハワイ、グアム、サイパン含む)、カナダ、
シンガポール、マレーシア、オーストラリア、ドイツ、イタリア、
ギリシャ、クロアチア、ベトナム、タイ、バハマ、オランダ領セント・マーティン島など
◇自己紹介
旅行、海外生活関連のwebライター。
最初の短期留学の経験のおかげで、人生が変わったと言っても過言ではないと感じています。海外に滞在することがきっかけで、人生の選択肢が大きく広がり、成長を続けていきたいと思うようになりました。海外での長期滞在・留学経験者の視点から、皆さまにわかりやすい記事を書いていきたいと思っています。