
ネイティブキャンプのコラムをご覧の皆さん、こんにちは!ネイティブキャンプのこのコラムでは、海外旅行や留学、ワーキングホリデーや移住に興味のある方向けに有益な情報を毎回発信しています。
ズバリ、今回特集していくのは
ニューヨークにある
メトロポリタン美術館についてです!
初めてメトロポリタン美術館を訪れる方のために美術館の基本情報やチケットの購入方法、見どころを詳しく紹介していきます。
また、美術品鑑賞に興味のある方が絶対に楽しめるおすすめの回り方も紹介します。
さらに、初めてメトロポリタン美術館を訪れる方のために、混雑の状況や注意点などもお伝えしていきます。
メトロポリタン美術館とは?
まずは、これまでメトロポリタン美術館に興味はあったけれど訪れたことのない方のために、基本情報をおさらいしておきましょう。
メトロポリタン美術館の基本情報
まずは基本情報として、メトロポリタン美術館の歴史から紐解いていきましょう。
メトロポリタン美術館は、ニューヨークのマンハッタン島の5番街に位置します。
建物の構想は1866年からフランスで始まっていて、設立は1879年です。
アメリカ独立記念日の祝祭に集まったアメリカ人たちの構想によって設立が決まったそうです。
実は、開館当初に展示されていたものはローマ時代に作られた石棺のみだったそう。
その後、世界各地のコレクターや画家たちから美術品や工芸品、楽器など様々な芸術品が寄付されて今のような形になりました。
また、時代や文化を問わず世界各国の昔からの芸術品が展示されています。
例えばエジプト美術やルネサンス絵画、アジア美術、メキシコ絵画、ギリシャ・ローマ美術など、まだまだ数え切れないほどの国々の作品が展示されています。
メトロポリタン美術館の特徴といえばやはり、世界三大美術館であるということでしょう。
絵画や彫刻、工芸品や世界の楽器、装飾品など約300万点の美術品が展示されています。
ちなみに世界三大美術館とは、アメリカのメトロポリタン美術館、ロシアのエルミタージュ美術館、フランスのルーヴル美術館です。
参考資料:
メトロポリタン美術館はニューヨークにある大人気観光スポット!見どころや所要時間を解説 | NEWT (ニュート)
https://newt.net/usa/nyc/mag-2834506622#ha9a3342b63
チケットの購入方法
続いて、実際にメトロポリタン美術館に行く際に必要なチケットの購入方法について確認しておきましょう。
メトロポリタン美術館は事前予約をすることが推奨されていますが、必須ではありません。
当日、美術館についてエントランスを入ってすぐのところにあるチケット売り場で大人or子供、そして人数を伝えてチケットを購入することも可能です。
ただし、ホリデー期間や休日は多くの観光客で行列ができているのが普通なので、事前に予約をした方がスムーズに入館できることは間違いないです。
チケット料金は、以下になります。
大人:30ドル
シニア:22ドル
学生:17ドル
子供:無料
また、追加料金がかかりますがガイド付きツアーもあります。
外国人で英語が全く理解できない場合でも、音声通訳つきでガイドさんがついて各作品を説明してくれます。
事前購入の場合は公式サイトで購入、当日現地でチケットを購入する場合は館内のチケットカウンターにて購入が可能です。
参考資料:
事前予約推奨!メトロポリタン美術館のチケットの買い方は?
https://naotabi.com/metticket/#index_id1
メトロポリタン美術館の見どころ
続いて、メトロポリタン美術館を初めて訪れた際にはぜひ見ておきたいブースや作品について紹介していきます。
館内はとっても広く、じっくり見て回る場合、短くても6時間はかかると言われていますので、絶対に自分の目で見たいという作品があれば目星をつけておきましょう。
必見の見どころ①古代から中世の名品
最初に紹介するのは、古代から中世にかけて作成された芸術作品です。
メトロポリタン美術館に入ると、館内のマップをもらうことができます。
美術作品ごとに番号が振られていますので、見たい作品の番号の場所に進むという方法が推奨されます。
古代ギリシャ・ローマ帝国の美術作品に興味のある方は、以下の作品をチェックしてみましょう。
・ギャラリー131:ハトシェプスト女王のスフィンクス像 (紀元前1479~1458年頃)
こちらはメトロポリタン美術館の目玉展示の一つと言っても過言ではない古代作品です。
スフィンクスの胸の辺りにはヒエログリフが刻まれており、エジプトの繁栄に貢献したハトシェプスト女王のスフィンクスの姿が見られるのはとてもレアです。
・ギャラリー455:『集史』より「ヨナとクジラ」
イスラム美術セクションにおいてぜひ見ておきたいのがこちら。
およそ1400年ごろに描かれたと言われているモンゴル帝国の歴史書に関連したものです。
モンゴル帝国の視点から見た世界初の歴史書「集史」のなかの物語の一つである「ヨナとクジラ」の挿絵のために無名の画家が描いたものとされています。
必見の見どころ②近代・現代アートと名画
メトロポリタン美術館では、近代と現代アートも豊富に取り揃えられています。
このセクションでは、館内でぜひ鑑賞しておきたい世界の名作品をご紹介します。
・ギャラリー825:ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの「麦わら帽子をかぶった自画像」
言わずと知れたゴッホの名作、「麦わら帽子をかぶった自画像」を、メトロポリタン美術館で実際に鑑賞することができます。
こちらの作品は、19世紀・20世紀初頭のヨーロッパ美術セクションに展示されていて、他にもオーギュス・ロダンの彫刻やクロード・モネの絵画、パブロ・ピカソの作品、その他印象派の多くの作品を鑑賞することが可能です。
・ギャラリー915:ケリー・ジェームス・マーシャル「Untitled (Studio)」
2014年にケリー・ジェームス・マーシャルによって描かれた「Untitled (Studio)」には、視覚的に引用や暗示が示されており、まさに現代アートの主張が垣間見えます。
例えば、テーブルの上のお皿に乗った歪んだピンク色のケーキはセザンヌ的な手法であり、イーゼルの後ろに立っている男のヌードモデルの姿勢は片足に重心をかけた古典的なポージングであり、これはギリシャ彫刻によく見られるポージングなのだそう。
現代アートを鑑賞する中で、過去の画家たちの引用や暗示を紐解いていくのも楽しみの一つと言えるでしょう。
参考資料:
専門家おすすめ!NYメトロポリタン美術館の周り方と20の必見作品 | ARTnews JAPAN (アートニュースジャパン)
https://artnewsjapan.com/article/736
おすすめの館内の回り方
さて、このセクションでは非常に広大な敷地を持つメトロポリタン美術館の館内のおすすめの周り方を紹介したいと思います。
観光や旅行の際に訪れる方の多いメトロポリタン美術館を、効率的かつしっかりと重要ポイントをチェックしながら進む方法をお伝えします。
メトロポリタン美術館の見学所要時間は、おおよそ4〜5時間かかると言われています。
ニューヨーク滞在の1日を、この美術館で過ごすことができるとても貴重な体験です。
まずは、館内で無料でもらえる館内地図を見て、どのように進むか戦略を立てましょう。
メトロポリタン美術館の全体を見て回りたいという方はまずは一階の地図の右側にあるエジプトセクションからスタートするのをおすすめします。
その後、地図上では右上のセクションに行くとアメリカ美術を鑑賞できます。
ここには、チャールズ・エンゲルハード・コートという広い広場があります。
ガラス張りになっており、太陽光がさんさんと降り注ぐとても素敵な広場です。
あの有名ブランド、ティファニーのステンドグラスやフランク・ロイド・ライトの建築物を見学しましょう。
その後、武具・甲冑のセクションを通り、中世美術、ヨーロッパ彫刻のセクションに入ります。
ロダンなどの有名彫刻家の作品が並び、装飾もフランスやイタリアにいるかのような気分になれる素敵なセクションです。
続いて、2階にあるセクションを解説していきます。
ちなみにもし、メトロポリタン美術館にきた最大の理由がヨーロッパ印象派画家の作品の鑑賞である場合、まずは正面の中央階段を上がって2階に行くことをおすすめします。
1階にある作品を見るだけでも1時間以上はかかってしまうため、あまり鑑賞に時間を割けない場合はそのまま2階へ上がりましょう。
2階へ上がると「ヨーロッパ絵画1250年〜1800年」のセクションが、2階の地図でいう左側の部分です。
フェルメールやグスタフ・クリムト、ルノワール、ジョルジュ・スーラ、アンリー・ルソー、ゴーギャン、ゴッホ、モネといった名だたる芸術家たちの作品がずらっと並んでいます。
もし時間があれば、ヨーロッパ美術セクションの後に、2階の地図の右側に位置するアメリカ美術のセクションにも足を運んでみるといいでしょう。
ヨーロッパほど歴史は深く無いものの、アメリカ古典の芸術作品を鑑賞することができます。
古代中近東美術セクションでは、古代イスラム世界やオスマン帝国時代の芸術作品をみることができます。
日本ではなかなか特集されることのない地域の芸術作品たちですので、ぜひ鑑賞することをお勧めします。
そして、メトロポリタン美術館には世界の楽器を特集しているセクションがあります!2階の端に位置しているので辿り着くにはしっかりとマップを確認しましょう。
各国の古代から演奏されている楽器が国ごとに展示されており、現在最もポピュラーであるピアノの祖先とされる楽器も鑑賞することができます。
参考資料:
メトロポリタン美術館 見どころ有名作品 完全攻略法 -Petit New York
https://mikissh.com/diary/the-metropolitan-museum-of-art-nyc/
メトロポリタン美術館の混雑状況と注意点
記事の最後に、メトロポリタン美術館を初めて訪れる方向けに混雑状況と訪れる際の注意点を記載しておきたいと思います。
基本的にメトロポリタン美術館には毎日のように入場する人たちの列ができていますが、実際に入場するまでにそれほど時間はかかりません。
長い列ができていたとしても、長くて10〜15分程度で入館ができます。
筆者は実際、今年の年始にメトロポリタン美術館を訪れました。
年末年始という混雑期で長い列ができていましたが、確かに入場までには10分ほどでした。
館内での見学中も、どんなに人が多くても、鑑賞スペースがとても広いので作品が見られないということはありません。
訪れる際の注意点として、持ち込めるものと持ち込めないものがあることだけ押さえておきましょう。
・スーツケースや大きなバッグ
・リュックは小さいもののみ可。なるべく背負わず、前に抱えること
・水以外の飲料水の持ち込み不可
・ベビーカーは特大サイズを除き可
・抱っこ紐可
参考資料:
【年パス保持者が解説】メトロポリタン美術館の見どころ・展示場所まとめ | みんとらべるニューヨーク
https://mintravel.blog/newyork/met-guide/
まとめ
このコラムではここまで、ニューヨークにある世界三大美術館の一つ「メトロポリタン美術館」について詳しく解説してきました。
いかがでしたでしょうか?
ニューヨーク観光として一度は訪れたい場所であるメトロポリタン美術館ですが、その広大な敷地や展示物の多さから、事前に館内のセクションの調査をしたり、自分がどの作品を一番見たいかなどを考えておくと効率よく鑑賞をすることができますよ。
可能であれば、一日をメトロポリタン美術館鑑賞に割くのをおすすめします。
ちなみに筆者がメトロポリタン美術館を訪れた際には、大好きなメキシコ絵画、そしてルネサンス美術を中心に時間を割きました!
皆さんはどの芸術作品を鑑賞したいですか?ぜひ、世界三大美術館での素敵な時間を過ごしてくださいね。
◇経歴
大学時代に、外国語がどのように学ばれるのかについて興味を持ち、日本の大学院で第二言語習得論•応用言語学の研究に励む。
修了後はインターナショナルスクールの先生や、小学生オンライングループ英会話のバイリンガル講師、日本の文化を海外に広める音楽スクールで活躍中。
◇資格
IELTS Academic module 6.5
(speaking 6.5 reading 7.0 listening 6.5 writing 6.0)
◇留学経験
高校時代、春休み中にニューヨークにある姉妹校のタウンゼント•ハリス高校へ研修に参加。
その後大学時代にニュージーランドに一学期間の留学を経験。語学学校に通ったのち、主に応用言語学を中心に学ぶ。
◇海外渡航経験
つい数ヶ月前、高校ぶりに訪れたニューヨークの空港でみつけたストリートピアノ。
つい弾きたくなりニューヨーク出身の作曲家ジョージ•ガーシュインの「ラプソディーインブルー」を弾いたら、メキシコのカンクン行きの搭乗を待っていた皆さんから盛大な拍手を貰いました!とてもいい思い出です。
◇自己紹介
これまでの海外経験や、日本で出会った留学生たちとの交流から、英語をはじめとした外国語を使うことで、私たちの視野や価値観はどんどん広がっていくと確信しています!
英語が好き!と言う気持ちを大切に、英語を学び続けられる燈を見つけられるよう行動すると、英語学習が楽しくなります!