
「海外旅行に行くぞ!」と決めて、航空券を手配したり観光地を調べてワクワクしていたのに、ふと「私の英語力で大丈夫かな。現地で困ったらどうしよう」と不安になる方も少なくありません。
特に初めての海外旅行や、過去に英語で苦労した経験がある方、一人旅に挑戦する方などはなおさらです。
そんな不安を感じる日本人旅行者に向けて、事前にできる準備や便利なアプリ、さらに英語が苦手でも安心して楽しめる旅行先をご紹介します。
不安を手放して、思いきり海外旅行を満喫しましょう!
英語ができなくても海外旅行は大丈夫?
「海外に行きたいけど、英語でコミュニケーションは取れないし…」と不安になって諦めてしまうのは、とてももったいないことです。
結論から言うと、英語が苦手でも海外旅行は十分に楽しめます!
ただし、どんな場面で困りやすいのか、そのときにどんな対応をすればいいのかを事前に知っておくことが大切。
心構えができていれば、万が一トラブルがあっても落ち着いて対応できます。
ケース1:困りごとを相談できない
たとえば「ホテルのシャワーが水しか出ない」「部屋番号を忘れてしまった」「どのバスに乗ればよいかわからない」など、旅先では小さなトラブルが起こりやすいものです。
そんなときに役立つのが翻訳アプリ。
無料で使えるGoogle翻訳アプリは、事前に設定しておけばWi-Fiや電波がなくても、日本語を入力するだけで英語に変換できます。
※具体的な設定方法は、のちほどご紹介する『翻訳アプリ&便利ツールを活用しよう』の項目で詳しく解説します。
ケース2:緊急事態が起こる
貴重品の紛失、ケガ、人とはぐれるなど、注意していても緊急事態は起こり得ます。
そんなときに備えて、海外旅行保険の連絡窓口や日本大使館の電話番号・住所をあらかじめ控えておくと安心です。
スマホのメモだけでなく、手帳やノートなど紙にも記録しておくのがおすすめ。
また、緊急時に役立つ簡単なフレーズだけでも覚えておくと心強いですよ。ガイドブックに載っていることも多いので、出発前に確認してみましょう。
英語ができなくても海外旅行を楽しむ方法
色々と事前対策をしていても、「やっぱり不安…」と感じる方は少なくありません。
ここでは、英語が苦手な方でも現地で安心して旅行を満喫できる具体的な方法をご紹介します。ちょっとした工夫や準備で、旅の快適さはぐっと変わりますよ。
ツアーに参加する
最も安心なのは、日本語対応のツアーに参加することです。
日本人の添乗員が同行してくれるだけでなく、同じツアー参加者も日本人なので、困ったときはすぐに相談できる環境があります。
団体行動が基本なので安心感は抜群です。自由行動の時間がある場合も、必ず集合場所や時間を確認しておけば安心。
もし「英語も団体行動も苦手…」という方には、日本語が話せるガイドがつく現地オプショナルツアーという選択肢もあります。
ツアーを利用すれば、観光の楽しさを味わいながら言葉の不安も大きく軽減できます。
日本語が通じる環境を選ぶ
海外といっても、日本語が通じる場所は意外とたくさんあります。
日本語ガイド付きツアーや日本語対応ホテル、日本語メニューのあるレストランを事前に調べておけば安心です。
ハワイ、グアム、台湾、シンガポールなど、日本人観光客が多い地域では日本語表記が充実していることも多く、初めての海外旅行や一人旅でも安心して過ごせます。
また観光地によっては、日本語パンフレットや日本語音声ガイドが用意されているスポットもあるので、事前にリサーチしておくと現地での不安を大きく減らせます。
クレジットカードを使う
現地では食事やショッピングなど、常にお金を使う場面が訪れます。
慣れない通貨は戸惑いやすく、レジ前で小銭を探して手間取ってしまうこともあります。
さらに、両替所では英語でのやり取りが必要になったり、レートを比較するのも意外と大変です。
クレジットカードを持っていれば、支払いはスムーズで店員さんとのやり取りも最低限で済みます。
ただし、対応していないお店もあるため、少額の現金は必ず準備しておきましょう。
Googleレンズを使う
Googleレンズは、看板やメニューなど外国語の表記をカメラでかざすだけで簡単に翻訳できる便利なツールです。
特に海外のレストランでは写真がなく文字だけのメニューが多いため、「これってどんな料理だろう?」という不安を解消してくれます。
操作もシンプルなので、英語が苦手な方でもすぐに使いこなせますよ。
Googleマップを使う
現地で「自分がどこにいるのかわからない」「次の観光地にどう行けばいいのか迷う」といったことはよくあります。
Googleマップを使えば、ルート検索はもちろん、公共交通機関の乗り方や運賃、駅やバス停の場所まで把握できます。
さらにレストランや周辺施設を調べる際にも便利で、レビューを読んで安心してお店を選ぶことができます。
また、Wi-Fiや電波がないところでも利用できる「オフラインマップ」を事前にダウンロードしておくのがおすすめ。
オフラインマップを使えば、現在地の表示や施設の住所・営業時間なども確認可能です。
ポケットWi-Fiをレンタルする
安定したインターネット環境があれば、翻訳アプリも地図検索も安心して使えます。
海外対応のポケットWi-Fiは、設定も簡単で持ち歩きにも便利。現地でスマホがしっかり使えるだけで、不安はぐっと減ります。
長時間の外出や移動が多い旅行では特におすすめです。
翻訳アプリ&便利ツールを活用しよう
英語が話せなくても、今は翻訳アプリがあれば大丈夫!特にGoogle翻訳は無料で使いやすく、旅行者の強い味方です。
ポケットWi-Fiや現地対応のSIMカードを用意すれば、調べた内容をそのまま見せることもできます。
さらにオフライン版を設定しておけば、電波がない場所でも安心。
山奥や地下鉄、海外の田舎町でも役立ちます。渡航前に準備しておくのがおすすめです。
設定手順
オフラインだと音声入力や会話モードは使えませんが、テキスト入力はOK。
主要な言語(英語、中国語、韓国語、フランス語、ヒンディー語など)はカメラ入力も可能なので、看板やメニューをその場で翻訳できます。
指差し会話帳&簡単フレーズで安心!
英語が話せなくても、工夫次第で意思を伝えることは可能です。実際、ボディランゲージは想像以上に伝わるもの。
洋画を観ていてセリフが分からなくても、「困っている」「助けてほしい」「ここに行きたい」など、なんとなく察することができますよね。
海外旅行でも同じで、首を縦や横にふる、表情や身振りで感情を表現する、地図やメニューを見せながら指差す、指で数字を示す…など、シンプルな方法で十分やり取りができます。
おすすめの2冊!指差し会話帳&簡単フレーズ帳

ボディランゲージである程度の意思は伝えられますが、やはり言葉でないと正確に伝わらない場面もあります。
そこで「翻訳アプリをスマホに入れたから大丈夫!」と思っていても、いざというときに電池が切れたり、電波がつながらなかったり・・・といったトラブルはよくあります。
そんなときのために、紙の会話帳を1冊バッグに忍ばせておくと安心です。ページを開いて指差すだけで通じるので、緊張せずに使えるのが魅力です。
英語が苦手でも楽しめる旅行先の選び方
「英語が苦手でもひとり旅をしてみたい!」という方におすすめなのは、韓国・台湾・ハワイ・グアム・タイなど、日本語が比較的通じやすく観光しやすい国です。
日本語表記の看板やメニューが多く、日本語を話せる現地スタッフも多いので、初めての海外でも安心して楽しめます。
さらに、日本人観光客が多く治安も良い点も魅力です。今回は特におすすめの2カ国をご紹介します。
韓国
美容グッズやグルメで人気の韓国。特にソウルは日本人観光客が多く、日本語対応のメニューや看板がたくさんあります。
地下鉄やバスなど公共交通機関も日本語表示があり、移動もスムーズです。
明洞や東大門といった観光エリアでは、日本語ができる店員さんが多く、初めてでも安心して買い物や食事を楽しめます。
さらに、日本から日帰り旅行も可能な距離なので、気軽に海外旅行を体験できるのも魅力です。
グアム
リゾート気分を味わいたい方にはグアムがおすすめです。
タモン地区では日本語が通じやすく、ホテルには日本語スタッフが常駐しているので滞在も安心。
無料シャトルバスでは日本語アナウンスが流れるため、観光も快適です。
透き通った海やマリンアクティビティ、ショッピングモールなど、観光のバリエーションも豊富で、英語が苦手でも楽しめるリゾート地として人気があります。
まとめ
英語が苦手だからといって、海外旅行を諦める必要はまったくありません!
今回ご紹介した事前準備や便利ツール、旅行先の選び方を活用すれば、安心して海外を楽しむことができます。
旅行をきっかけに「次は自分の言葉でも会話してみたい」と思う人も多く、旅は英語学習のモチベーションにもなります。
まずは翻訳アプリや指差しフレーズ帳に頼って、心から旅行を楽しみ、素敵な思い出をたくさん作ってください。
◇経歴
31歳のときに「be動詞って何だっけ?」というところから勉強を始めました。年齢を重ねてからの学習に、難しさや焦りを感じている方の背中を押せたらと思っています。
◇英語に関する資格
TOEIC830点
◇留学経験
セブ島3か月、マルタ共和国2か月
◇海外渡航経験
マルタ共和国滞在中にイタリア人と仲良くなり、お家に招待いただきました。英語学習を始めたころ、海外とは無縁だった私にとって想像もしていなかった経験です。イタリア国内を案内してもらうだけでなく一人でベネチアやヴェローナなどを巡り、度胸もつきました!
◇自己紹介
元々勉強が好きではなかったので、英語も全くと言ってよいほどのレベルでした。でも「英語を勉強する!」と決めてからは、時には泣きながら時には貴重な経験を得ながら、毎日少しずつ努力をしてきました。
今では、英語学習の大切さを日々実感するとともに、一念発起した過去の自分に感謝しています。
これまでの努力を無駄にしないよう、今後も楽しく英語を勉強していきます。