
初めての海外旅行は、楽しみな反面、分からないことが多くて不安になりがちです。
パスポートを作ったり航空券を取ったり、現地で観光したりと、海外旅行初心者が用意することはたくさんあります。
でも、きちんと準備をして基本的なことを知っていれば、心配せずに旅を満喫できます。
この記事では、海外旅行初心者の方に向けて、出発前の準備から空港での手続き、現地でのもしものときの対処法まで、役に立つ情報を分かりやすくお伝えします。
海外旅行前に必要な準備
初めての海外旅行には、必ず事前の準備が必要な持ち物があります。ここでばっちり押さえておきましょう。
パスポートの申請と有効期限の確認
海外旅行で初めに必要な準備は、パスポートを作ることです。
パスポートは外国に行くときの身分を証明する書類で、国によって入国するときに必要な有効期限の残り期間が決まっています。
多くの国では、入国するときにパスポートの有効期限が6ヶ月以上残っている必要があります。
パスポートを作るには、だいたい1週間から2週間くらいかかります。このため、旅行の計画が決まったら、すぐに手続きをしましょう。申請に必要な書類は、下記を確認してください。
・一般旅券発給申請書(10年用または5年用)
・戸籍謄本または戸籍抄本(発行日から6か月以内)
・本人確認書類(いずれか1点または複数組み合わせ)
-運転免許証
-マイナンバーカード
-健康保険証+学生証/会社の身分証明書 など
・証明写真(6か月以内に撮影したもの)
-サイズ:縦45mm × 横35mm
-無帽・無背景・正面向き
・申請手数料(収入印紙+都道府県の収入証紙)
-10年用:16,000円
-5年用:11,000円(12歳未満は6,000円)
ビザ(査証)が必要かどうかの確認
行く国によっては、パスポートだけでなくビザも必要な場合があります。
日本人の場合、短い期間の観光なら多くの国でビザがいらないか、現地でもらえることが多いです。
ただし国によって条件が違うので、外務省のホームページや各国の領事館のサイトで新しい情報を調べることが大切です。
ビザが必要なときは、申請してからもらうまでに数日から数週間かかることがあります。特に人気の観光地では申請が混み合うこともあるので、余裕をもって手続きをしましょう。
海外旅行保険への加入
海外旅行では保険に入ることがとても重要です。外国では日本の健康保険が使えないので、病気やケガの治療代がとても高くなることがあります。特にアメリカやヨーロッパなどでは、簡単な治療でも何十万円から何百万円もかかることがあります。
海外旅行保険では、治療費以外にも、持ち物の破損、飛行機の遅れ、他の人にケガをさせてしまったときの責任なども補償してもらえます。
ちなみに筆者は、EPOSカード付帯の海外旅行保険を活用しており、海外旅行好きにオススメです!
航空券とホテルの予約
航空券の予約は、旅行の日程が決まったら早めにすることで安い航空券を見つけやすくなります。直行便は便利ですが、乗り継ぎ便の方が安い場合もあります。初心者の場合は、言葉の心配や乗り継ぎの複雑さを考えると、少し費用がかかっても直行便を選ぶと安心です。
ホテルの予約も同じように早めにすることで、希望する場所やお手頃な値段の宿を確保しやすくなります。観光地に近い都市部のホテルや、空港からの交通が便利な場所を選ぶことで、初心者でもスムーズに移動できます。
旅行先の情報収集
旅行をスムーズに楽しむためには、渡航先の文化や治安、観光地の情報を事前にチェックしておくことが大切です。
筆者のオススメは、旅行先のガイドブックを購入しておくことです。旅先の情報を網羅的に把握でき、長いフライト中にも現地の情報を確認できるので、非常に便利です。旅先でやることに困った際も、次の行動のアイデアをもらえることがあります。
海外旅行に最低限必要な持ち物
ここでは、海外旅行の必需品をみていきましょう。知っておかないと意外な落とし穴となるかもしれません。
必須書類と貴重品
海外旅行の荷物で一番大切なのは、パスポート、航空券、海外旅行保険証、クレジットカード、現金です。これらの書類を紛失した際の予備として、コピーを取っておくことが大切です。
パスポートのコピーは、現地で身分を証明するときに使える場合もあるので、写真が載っているページを含めて何枚か用意しておきましょう。
また、もしものときの連絡先として、日本の家族や友達の連絡先、現地の日本領事館の連絡先も控えておくと安心です。
必須の持ち物リストまとめ
・パスポート
・航空券(またはeチケット)
・現金とクレジットカード
・海外旅行保険証
・スマートフォンと充電器
・WifiもしくはeSIM
衣類と生活用品
服の選び方は、行く国の気候と文化を考えて決めましょう。アジアの暑い地域では軽い綿の服が良いですが、宗教的な観光地では肌を隠す服装が求められる場合があります。ヨーロッパの冬は日本より寒いことが多く、防寒対策が必要です。
基本的な生活用品として、歯ブラシ、歯磨き粉、シャンプー、石鹸などの洗面用具は、現地でも買えますが、使い慣れたものを持って行くと安心です。特に薬については、現地で同じ成分のものを見つけるのは大変なので、普段使っている薬は十分な量を持って行きましょう。
電子機器と通信手段
スマートフォンは海外旅行での必需品です。
地図アプリ、翻訳アプリ、お金の計算アプリなど、旅行をサポートするいろいろなアプリを入れておきましょう。
海外でのインターネット利用については、事前にモバイルWi-Fiルーターを借りるか、現地でSIMカードを買うかを決めておいてください。
まずは、ご自身のモバイル通信環境を確認しましょう。例えば、Docomoが提供しているahamoであれば、日本での通信をそのまま海外でも適用できるため、特に現地での通信を心配する必要はありません。
次に、通信費を安く済ませたいのであれば日本でeSIMを購入することをオススメします。
国別、期間別に様々なプランが用意されています。重要なのは、eSIM接続を空港など日本を出発する直前に行うことです。
そうしないと、日本でキャリア通信がつながらず、不便な思いをすることになります。
カメラやタブレットなどの電子機器を持って行く場合は、各国の電圧やプラグの形に合う変換プラグと変圧器を用意しましょう。また、充電用のモバイルバッテリーも忘れずに持って行くことをおすすめします。
一般的な出国・入国の流れ
さて、多くの海外旅行初心者の方が不安に感じるのは、入国・出国手続きと言われます。事前にチェックしておくことで、不安の解消のほか、無用なトラブルを防げます。
日本出国時の手続き
初心者の方は出発の3時間前には空港に到着しておくと安心です。一般的によく言われるのは、国内便は出発2時間前、国際便は出発3時間前に空港着が望ましいということです。
まず、航空会社のカウンターで搭乗券をもらい、荷物を預けます。オンラインチェックインを事前にしておくと、空港での待ち時間を短くできます。
次に保安検査場での手荷物検査です。液体の制限(100ml以下の容器で、透明な袋に入れる)や、電子機器を取り出すなどのルールを事前に確認しておきましょう。筆者は預け入れ荷物にモバイルバッテリーを入れてしまい、処分されてしまった苦い思い出があります。充分に気をつけてください。
その後、出国審査で出国スタンプを押してもらって終了です。
到着国での入国手続き
入国審査においては、パスポートと入国カード(飛行機で配られることが多い)を保安スタッフに見せて審査を受けます。
その際、入国の目的や滞在期間などを質問される場合があります。基本的な英語での受け答えができるよう、事前に準備しておくと安心です。
近年、アメリカなどの地域や女性一人旅の場合は特に審査が厳しいと指摘されています。事前にその国の入国審査について調べて望むことを推奨します。
乗り継ぎがある場合の注意点
乗り継ぎ便を使う場合は、乗り継ぎ時間に余裕を持つことが大切です。国際線から国際線への乗り継ぎでも、一度入国審査を受ける必要がある国もあります。
乗り継ぎ空港の作りや手続きについて事前に調べておくことで、スムーズに移動できます。
また、荷物の取り扱いについても確認が必要です。最終目的地まで荷物が自動で運ばれる「スルーラゲッジ」の場合と、乗り継ぎ地で一度受け取って再度預ける必要がある場合があります。チェックインのときに航空会社スタッフに確認しておきましょう。
現地の通貨にはいつ・どこで両替する?
海外では、もちろん日本円をそのまま使うことはできません。ここでは、ただ通貨を両替するだけでなく、お得に両替できる方法まで伝授します!
事前両替と現地両替のメリット・デメリット
外国のお金への両替は、日本で事前に行う方法と、現地で両替する方法があります。
事前両替の良い点は、着いたらすぐに現地のお金を使えることと、レートを事前に確認できることです。一方、悪い点は日本での両替レートが現地より不利な場合が多いことです。
現地での両替は、だいたいより良いレートで両替できることが多いです。
国によって、手数料が有利な両替所は違うため、事前に情報を仕入れておきましょう。特に初心者の場合は、少額でも事前に両替しておくことで、着いた後の交通費や食事代に使えるので安心です。
おすすめの両替方法と場所
両替自体は、銀行、両替所、ATM、ショッピングモールなど様々な選択肢があります。銀行は信頼性が高く安全ですが、営業時間が決まっています。空港の両替所は24時間営業している場合が多く便利ですが、ほとんどのケースでレートが悪い傾向があります。
ATMでの現地通貨引き出しは、国際キャッシュカードやクレジットカードのキャッシング機能を使います。多くの場合、銀行の両替レートと同じかそれより良いレートで現地のお金を手に入れられます。
ただし、手数料がかかるため、少額の引き出しを何度もするより、ある程度まとまった金額を引き出すことをおすすめします。
また、海外キャッシングには事前にカード会社に申請が必要な場合も多いため、確認しておきましょう。
キャッシュレス決済の活用
最近は、多くの国でキャッシュレス決済が広がっており、クレジットカードやデビットカード、電子マネーでの支払いができます。
特にヨーロッパや韓国などでは、キャッシュレス化が進んでおり、現金を使う機会が少ない場合もあります。
ただし、屋台や小さなお店、チップなどでは現金が必要な場合もあるので、完全にキャッシュレスに頼ることは避け、ある程度の現金は持っておきましょう。また、海外でのカード利用では、利用明細を定期的にチェックして不正利用がないか確認しましょう。
知っておきたい緊急連絡先
初めての海外旅行では、何かしらのトラブルは起きるものと考え、常に最悪の事態を想定しておくことが肝要です。ここでは、緊急時に知っておきたい連絡先について紹介します。
日本の在外公館(領事館・大使館)
海外旅行中にトラブルに遭ったときの一番大切な連絡先が、現地の日本領事館や大使館です。
パスポートの紛失や盗難、事故や病気での入院、犯罪に巻き込まれた場合などに、日本語でサポートを受けることができます。
旅行前に、行く国の日本領事館・大使館の連絡先と住所を調べておくと安心です。
領事館では、パスポートの再発行、緊急帰国のための書類の発行、現地での法的手続きのサポート、日本の家族との連絡仲介などのサービスを提供しています。24時間対応の緊急電話番号もあるため、夜中や休日でも連絡を取ることができます。
海外旅行保険会社の連絡先
海外旅行保険に入っている場合は、保険会社の24時間対応コールセンターの連絡先を必ず控えておきましょう。
医療費の立て替えや病院の紹介、日本語通訳の手配などのサービスを受けることができます。多くの保険会社では、日本語での対応ができるコールセンターを設けています。
保険を使うときは、必ず事前に保険会社に連絡を取り、承認をもらってから治療を受けることが大切です。事前連絡なしに治療を受けた場合、保険金がもらえない可能性があります。また、領収書や診断書などの必要書類は必ず保管しておきましょう。
現地の緊急サービス
各国には警察、消防、救急などの緊急サービスがあり、それぞれ専用の電話番号があります。アメリカは911、ヨーロッパの多くの国は112、韓国は119(消防・救急)、112(警察)など、国によって番号が違います。これらの番号は覚えておくか、スマートフォンに登録しておくことをおすすめします。
緊急時には英語や現地の言葉でのやりとりが必要になる場合があるため、基本的な緊急時の英語フレーズを覚えておくか、翻訳アプリをすぐに使えるよう準備しておきましょう。
「Help!」「Emergency!」「Call the police!」「I need a doctor!」などの基本フレーズは特に押さえておきましょう。
クレジットカード会社の連絡先
クレジットカードをなくしたり盗まれたりした場合は、すぐにカード会社に連絡してカードの利用を止める手続きをする必要があります。多くのカード会社では、海外からでも使える緊急連絡先があり、24時間対応で日本語サポートを提供しています。
カードの管理においては、なくしたり盗まれたりしたことに気づいたらすぐに連絡してください。また、海外旅行前にカード会社に行く国と期間を連絡しておくことで、不正利用防止システムによる正当な利用の停止を避けることができます。
まとめ
海外旅行初心者にとって、きちんとした準備と基本的な知識は安全で楽しい旅の土台になります。この記事で紹介した事前準備から現地での対応まで、事前に確認しておくことで、初心者でも安心して海外の観光地を楽しむことができるでしょう。
また、万が一現地でトラブルが起きても焦らずその場でできる最善の対処を考えましょう。事前準備をしっかり行うことで、慣れない海外旅への不安を少しでも軽減することができます。
◇経歴
海外営業の仕事を2年間経験
◇資格
TOEIC850点
◇留学経験
経験なし
◇海外渡航経験
旅行でスペインなど4カ国
◇自己紹介
海外旅行、英語でいろんな人とコミニケーションを取るのが好きです。英語に関連した面白いと思ってもらえる記事を書いていきますので、よろしくお願いします!