
「ドミトリーとはどんな宿泊形態なのか、個室やカプセルホテルと何が違うのかわからない。」
「ドミトリーに宿泊するとどんなメリットがあるのか知りたい。」
旅行の宿泊先を検討していて、このような疑問を持っている方はいませんか?
この記事では、ドミトリーの特徴から個室・カプセルホテルとの違い、宿泊するメリットや注意点まで詳しく解説します。
ドミトリーという宿泊形態を知ることで、旅行の予算や目的に合わせて柔軟に宿泊先を選べるようになりますので、ぜひ参考にしてください。
- 宿泊形態のひとつ「ドミトリー」とは?
- ドミトリーと個室・カプセルホテルとの違い
- ドミトリーの主な部屋タイプ・ベッド配置
- ドミトリーのメリット
- ドミトリーのデメリット
- ドミトリーに宿泊する際の注意点・マナー
- まとめ
宿泊形態のひとつ「ドミトリー」とは?
ドミトリーとは、1つの部屋を複数の旅行者で共有する宿泊スタイルのことで、主にゲストハウスやバックパッカー向けのホテルで多く採用されています。
低価格で宿泊できるのが最大の魅力で、旅費を抑えたい方や数日寝泊まりするだけの目的で利用したい旅行者に人気です。
また、ドミトリーは1つの部屋の中に複数のベッドが設置されており、トイレやシャワー、キッチンなどの設備は共用なのが一般的です。
そのため、部屋や共用スペースで他の旅行者と交流しやすい特徴があります。
ドミトリーと個室・カプセルホテルとの違い
ドミトリーと少し似た宿泊スタイルで個室やカプセルホテルもありますが、どのような違いがあるのか知らない方も多いのではないでしょうか。
ここでは、それぞれの具体的な違いについて解説します。
| 項目 | ドミトリー | 個室 | カプセルホテル |
| 宿泊スタイル | 大部屋を複数人で共有 | 1人または1組で専有 | 区切られた小型カプセルで宿泊 |
| プライバシー | ほぼなし | 完全に確保 | カーテンや扉である程度確保 |
| 設備 | ベッドのみ、その他は共用 | ベッド+バス・トイレなど | ベッド+照明・小収納程度 |
| 他者との交流 | 交流しやすい | ほぼなし | 少ない |
| セキュリティ | やや不安 | 安全 | 中程度 |
| 価格目安 | 最も安い | ドミトリーに比べると高い | ドミトリーより高めだが個室より安い |
ドミトリーと個室の違い
ドミトリーは複数の旅行者で部屋や設備を共有するため、他の旅行者と交流しやすい一方で、プライバシーやセキュリティ面では不安を感じやすいという特徴があります。
その代わり、宿泊費は個室よりも安く抑えられるため、節約を優先したい旅行者に適しています。
一方、個室は1人だけのスペースが確保されている宿泊スタイルです。
部屋には、自分専用のベッドにバスルームや小さなキッチンがついている場合もあります。
完全なプライベートスペースなので、他人に気を遣うことなく過ごせるのが魅力です。
価格はドミトリーよりも高い傾向にありますが、一般的なホテルと比較すると安価に抑えられます。
個室タイプのホテルは、特に長期滞在者やプライバシーを重視したい方におすすめです。
ドミトリーとカプセルホテルの違い
ドミトリーとカプセルホテルの主な違いは、宿泊スペースにあります。
ドミトリーの場合は、部屋にベッドが設置されているだけですが、カプセルホテルはカーテンや扉で他の宿泊者とのスペースが分けられているのが特徴です。
カプセルホテルは、個々の「カプセル」が旅行者の専用宿泊スペースになっており、ベッドや小さな収納スペース、照明などが設置されています。
一定のプライバシーが確保されているので、他の宿泊者との交流は少なく、落ち着いて過ごすことが可能です。
価格に関しては、ドミトリーに比べると少し高くなりますが、個室よりは安い傾向にあります。
そのため、カプセルホテルはある程度のプライベート空間を確保しつつ、宿泊費用を安価に抑えたい方におすすめです。
ドミトリーの主な部屋タイプ・ベッド配置
ここでは、ドミトリーの部屋のタイプや具体的なベッド配置について、より詳しく解説します。
ドミトリーの部屋タイプ
ドミトリーの中にも複数の部屋のタイプがあります。
例えば、男女混合のドミトリーもあれば、女性・男性専用の部屋、ファミリー専用の部屋などもあります。
ドミトリーに泊まりたいけれど、異性との宿泊に抵抗を感じる方は、女性専用や男性専用の部屋を選択できるのが魅力です。
また、部屋の中にはコンセントやロッカーが備え付けられている場合が多く、ホテルによって異なりますが、トイレやシャワーも部屋の中に備え付けられていることもあります。
ドミトリーのベッド配置
ドミトリーでは、2段ベッドやシングルベッドを複数設置している部屋がほとんどです。
単純にベッドが並べられているだけのタイプもあれば、カーテンやパーテーションで仕切られた半個室型のベッドが設置されているタイプもあります。
また、部屋の人数は少ない場合で2人から、多い場合だと10人程度であることが一般的です。
ドミトリーのメリット
ドミトリーに宿泊するメリットは、次の3つです。
それぞれ詳しく解説します。
低価格で宿泊できる
ドミトリーは、一般的なホテルや個室に比べて圧倒的に低価格で宿泊できるのが最大のメリットです。
例えば、安価なドミトリーだと1泊2,000円前後から、都市部でも1泊1万円以内で宿泊できるところがほとんどです。
ホテルのクオリティにこだわらず、宿泊費をなるべく安く抑えたい方にとっては、理想的な選択肢になるでしょう。
旅行者同士で交流しやすい
旅行者同士が同じ部屋で過ごしたり、キッチンやリビングルームを共有したりすると、自然と交流が生まれ、情報交換や友達作りがしやすくなります。
特に1人で旅行をする方にとって、新しい出会いが生まれるきっかけにもなりますし、孤独を感じにくい環境で過ごせるといった魅力もあります。
行きたい場所で自由に選べる
ドミトリーは都市部からリゾート地まで幅広いロケーションに存在しています。
例えば、利便性の高い駅近や繁華街にあるドミトリーに宿泊できる一方で、自然豊かなリゾート地の近くで滞在することも可能です。
旅行の予算や目的、滞在期間に合わせて自由に宿泊場所を選べるのも、ドミトリーのメリットと言えます。
ドミトリーのデメリット
ドミトリーには、低価格で泊まれて旅行者同士で交流しやすいメリットがある反面、デメリットも存在します。
ここでは、それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
プライベート空間がない
1つ目のデメリットは、プライベート空間がないことです。
複数の旅行者で同じ部屋を共有し、完全なプライベート空間が確保されていないため、貴重品管理を徹底しなければ、盗難に遭う可能性があります。
また、常に他の旅行者の出入りや物音、照明の光などがあるため、決してリラックスできる環境とは言えません。
なので、プライベート空間が欲しい方には、ドミトリーでの宿泊は向いていないでしょう。
共同生活ならではのルールやマナーがある
ドミトリーでは宿泊者全員が快適に過ごせるようにルールやマナーを守ることが大切です。
例えば、キッチン、バスルームの使い方、共有スペースの使用時間や消灯時間など、施設ごとに規則が設定されており、個室のホテルほど部屋の中で自由に過ごせません。
特に騒音や設備の無断使用、荷物が整理されていないなど、他の旅行者の迷惑にならないよう配慮が必要です。
生活リズムや周囲の音に影響を受けやすい
旅行者の生活リズムはそれぞれ異なるため、深夜や早朝の出入りによる物音が発生することがあります。
特に、生活リズムが合わない方や騒がしい方と同じ部屋になった場合、ストレスを感じやすいかもしれません。
また、ホテルが繁華街に位置していたり、クラブなどが併設されていたりする場合は、騒音に注意が必要です。
音に敏感な方にとっては、夜間の騒音によって眠りの妨げになる可能性があります。
ドミトリーに宿泊する際の注意点・マナー
最後にドミトリーに宿泊する際の注意点やマナーについて解説します。
荷物の管理や防犯対策
ドミトリーに宿泊する際は、荷物や貴重品の管理を徹底することが大事です。
旅行者と同じ部屋を共有するため、万が一盗難にあってもすべて自己責任になります。
また、部屋の中にロッカーが設置されていても鍵がついていない場合が多いため、南京錠の持参をおすすめします。
特にパスポートやスマートフォン、財布などは絶対にベッドの周りに放置せず、常に身につけておくか、ロッカーに入れて鍵をかけておきましょう。
他の旅行者や施設への配慮
相部屋では他の旅行者への配慮が大切です。
深夜のチェックインや早朝の出発時など、他の人が眠っているときは、特に物音や会話の声量に注意してください。
そして、荷物は他の人の邪魔にならないよう、自分のベッドの側にまとめておきましょう。
また、トイレやシャワー、キッチンなどの共用スペースを使用する際は、施設のルールをしっかり守ることが重要です。
特にキッチンを利用する際は、他の旅行者と譲り合うことや、きちんと後片付けをするなど、お互いが気持ちよく利用できるよう心掛けましょう。
まとめ
ドミトリーとは、1つの部屋を複数の旅行者で共有する宿泊スタイルのことです。
低価格で宿泊できるのが最大のメリットで、共用スペースなどで他の旅行者と交流しやすいといった魅力もあります。
そのため、宿泊費をできるだけ抑えたい旅行者や、各地で旅行者と交流したいバックパッカーにおすすめの宿泊施設です。
ドミトリーでの宿泊を検討している方は、今回解説した注意点やマナーを守り、快適な宿泊を楽しんでください。
◇経歴
Webライター(留学・旅行関連)
◇留学経験
・フィリピン 2ヶ月
・カナダ(ワーキングホリデー中) 4ヶ月
◇海外渡航経験
・留学:フィリピン
・ワーキングホリデー:カナダ、ニュージーランド(1年ずつ)
・旅行:アメリカ、シンガポール、台湾など
◇自己紹介
海外での留学や仕事、旅を通じて、英語力だけでなく、行動力や環境への適応力も身についたと感じています。
また、異なる文化や人々の価値観に触れる中で、多くの発見や学びを得て、自分自身の成長も実感できました。
留学や海外に興味があり、挑戦したいと考えている皆さまに向けて、経験者の視点から少しでもお役に立てる記事をお届けしていきます。