
フィリピンには「スパルタ校」と呼ばれる語学学校が多数存在しており、格安ながらも英語漬けの徹底した環境で、短期間での英語力向上ができるということで注目を浴びています。
マンツーマンでの授業が中心で、現在の自分の英語力に合わせて授業を進めてくれるので、本気で英語を勉強したい人にとってぴったりの環境です。
ここでは、「スパルタ校」についての口コミや体験談を基にどのような方に向いているかを解説していきます。
- そもそも「スパルタ校」とは
- 混同しやすい「スパルタ」と「セミスパルタ」の違い
- スパルタ校の良い口コミ・体験談
- スパルタ校の気になる口コミ・体験談
- 口コミからわかるスパルタ式が向いている人・向いていない人の特徴
- まとめ
そもそも「スパルタ校」とは
語学学校の「スパルタ校」は、「セミスパルタ校」や「ノンスパルタ校」とは異なり、1日の授業コマ数が圧倒的に多いほか、厳しい規則の中で過ごさなければいけないのが特徴です。
そんなスパルタ校の特徴は以下の通りです。
このように缶詰状態で勉強漬けの留学生活を過ごすため、食事は学校側ですべて準備してくれたり、売店やジムなどの学内施設は充実しています。
留学生たちが勉強に集中できる環境が整っているのも魅力のひとつです。
ただし、授業のコマ数やEOPについては学校によって異なります。
さらに、日本人の比率も学校や時期によって大きく変わりますので気になる点については事前に確認をしておくとよいでしょう。
混同しやすい「スパルタ」と「セミスパルタ」の違い
「セミスパルタ校」はスパルタ校とノンスパルタ校の中間にあたる学校で、授業コマ数はスパルタ校より少なく、自由時間があるのが特徴です。
そのため、スパルタ校に比べて勉強へのストレスが軽減されます。
具体的に以下のような違いがあります。
このように「スパルタ」と「セミスパルタ」では、学校での授業数や校則の厳しさが異なるため、留学でのストレスの負荷が全く違います。
時間に縛られない分、復習に時間を費やすことができる点など自分のペースで学習を進めたい方にとっては「セミスパルタ校」のカリキュラムが適している場合もあります。
スパルタ校の良い口コミ・体験談
実際にスパルタ校で英語を勉強された方には主に「勉強に集中できました」
「講師が親身になって指導してくれた」などの声が多く寄せられ、結果的に英語力が向上したという実体験が報告されています。
以下は、実際に通った方からの感想をまとめたものです。
第二言語として英語を習得したフィリピン人の先生方は、話せない人の気持ちも理解されているので個人のペースに合わせてくれます。
まったく話せないところからスタートして、3か月弱でひとまず必要最低限の会話はできるようになりました。
途中で個人的に会話のテーマやスピードの変更をお願いしても柔軟に対応してもらえました。
私自身、途上国が好きなのでフィリピンはなお良かったです。
街中でもほぼみんな英語が通じるということは、アジア圏ではほぼないので生活がすごく便利でした。
さらに安く短期間で、本気で英語力を伸ばしたい人には向いています。
悪い点としては先生によって英語力に若干差がある場合がありました。
また、先生も非常にフレンドリーで優しい方がほとんどで、楽しみながら実のある授業を受けることができました。
もちろん授業の質も良かったのですが、それ以上に人柄に惹かれました。
いくら教え方が上手くても人柄が悪かったり授業がつまらなければ、学習意欲や参加率も下がってしまうと思うので、先生のパーソナリティや生徒への接し方は非常に大切だと思います。
スパルタ校の気になる口コミ・体験談
その一方で、インフラ関係のトラブルや食事が合わなかったなど、現地の環境についての気になる口コミも寄せられました。
以下は、実際に通っていた方からの気になる点をまとめたものです。
トイレに紙が流せない、シャワーの水量が弱い、虫に悩まされる、などには最初誰もが驚きます。
英語の学び方やコース、食事や環境が自分に合っているかどうかを確認するために1か月ほどお試しで来られるなら、ベストかもしれません。
でも数か月いれば慣れますし、友達といつも近くにいて会話ができるこの環境が日本に戻れば恋しくなることは間違いなさそうです。
また、一人部屋であってもトイレは他の相部屋の方と共有なので朝の支度やトイレは結構困ることがありました。
仕事等で必要な方は空港でSmartのSIM契約したほうが良いです。
しかし、韓国のオーナーが、やっていることもあり、韓国風の食事が多い。
ぜひ英語力を上げて、異文化コミュニティを作る楽しみも同時に味わってほしい。
さらに、部屋の鍵が壊れることやトイレの水がずっと流れていて止まらない、部屋の電気が付かなくなった等のトラブルはあったが対応はしてもらえました。
今後は、要望を考慮した講師を選んでほしいです。
口コミからわかるスパルタ式が向いている人・向いていない人の特徴
先ほどの口コミを基に、スパルタ式が向いている人・向いていない人の特徴を以下のようにまとめました。
向いている人の特徴
・IELTSスコア・TOEICスコアを最短で伸ばしたい人
・強制力のある環境でみっちり勉強したい人
・英語を学ぶ目的が明確な人
向いていない人の特徴
・毎日の予習・復習で自由時間を確保できないことが辛い人
・平日でも観光をして海外生活ならではの体験を楽しみたい人
・辛いものや韓国料理の食事が合わない人
このようにスパルタ式は英語を学ぶ目的がすでに固まっており、本気で身につけたい方には非常に向いています。
ただし、スパルタ校に入学したからといって受け身で授業に臨んでいてもストレスになるだけです。
重要なことは自分に合ったカリキュラムを見極めて選択することです。
まとめ
フィリピンのスパルタ式の語学学校は、1日中みっちりと勉強ができる環境が整っている上に、留学費及び生活費を安く抑えられる点が非常に魅力的です。
インフラの整備については日本と全く同じではないため、最初は戸惑った声が多く寄せられていました。
ですので、自身で最低限の準備や対策などはあらかじめ必要になるでしょう。
地域にもよりますが、フィリピンには飲み屋や歓楽街があり、誘惑もたくさんあります。
毎日長時間の授業や母国語禁止などのEOPなど、フィリピンのスパルタ校は決して楽しいことばかりではないと思いますが、熱心に教えてくれる講師が限られた時間の中で自分の英語力を高めてくれます。
フィリピンの語学留学は最短1週間から可能です。
お試しで留学をして自分に合っているかどうかを確かめてみてはいかがでしょうか?
◇経歴
学習塾で小学生から高校生までを対象に英語を教えていました。
現在は、英語の学習方法や教育に関する記事を執筆するライターとして活動しております。
◇英語に関する資格
小学校英語指導者資格(J-SHINE)
◇留学経験
大学時代にアメリカでの語学留学を経験。
現地で様々な人とコミュニケーションを取る中で、語学力だけでなく異文化理解の大切さも学び、この経験は私の大きな財産となっています。
◇自己紹介
普段は接客業もしており、外国人のお客様に対応できるよう日々英語力を磨いております。最近はメジャーリーグに夢中で、実況を字幕なしで理解できるよう日々挑戦しています。