
みなさんは、英語をどのように勉強していますか?
英会話学校に通っている、オンライン英会話レッスンを受けている、教材・テキストを買って独学している、洋書を読んでいる、ニュースを英語で読んでいる・聴いているなど、その方法は人それぞれだと思います。
今回の記事では、そんな英語学習のひとつの方法として最近注目・人気を集めている
「語学交換アプリ」に焦点を当ててご紹介していきたいと思います。
具体的には、そもそも語学交換とは何か、語学交換アプリのメリット・デメリット、おすすめの語学交換アプリ、語学交換アプリの選び方、語学交換アプリを効果的に使う方法などをわかりやすくていねいに解説していきます。
語学交換アプリに興味がある方、別の英語学習方法を知りたいという方などは、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
語学交換とは
語学交換は、Language Exchange(ランゲージエクスチェンジ)とも呼ばれます。
外国語を学びたい人同士がお互いに自分の言語を教え合う、というものです。
「交換」という単語がポイントで、英会話学校やオンライン英会話レッスンなどのように教師と生徒、というどちらか一方が教える・学ぶ、というスタイルではなく、お互いに対等な立場で教え合います。
日本では現時点ではそれほど普及していないかもしれませんが、海外では一般的な語学学習方法のひとつです。
なお、教え合う言語はそれぞれの母語であることが多いですが、ほかにも教えられる言語があれば母語でなくても教えている人もいます。
語学交換アプリのメリット・魅力
語学交換は、外国語を学びたい人同士がお互いに自分の言語を教え合うものであり、もちろんカフェなどで対面で行うこともできます。
現在は、より便利な語学交換アプリが多くあり、それらを活用している人も多いです。
ここからは、語学交換アプリを使うメリットや魅力をご紹介します。
語学パートナーが見つけやすい
語学交換アプリを使う大きなメリットが、自分が学びたい言語の語学パートナーが見つけやすいという点でしょう。
自分の身の回りに外国の方がいない、いたとしても語学を教えてほしいとお願いするのはハードルが高い、という場合も多いはず。
語学交換アプリを使うことで、普段の生活では知り合うことのない人たちとつながり、直接コミュニケーションを取れるのです。
学校の授業・教科書以外の多様・リアルな英語を知れる
語学パートナーは、その人の母語を教えることが多いため、英語の場合、ネイティブならではの自然で活きた英語を学ぶことができます。
もちろん学校の授業や教科書で学ぶ英語をマスターすることが前提ですが、それだけではないリアルなアクセントや使っている語彙などを知ることができます。
異文化理解・国際交流の機会にもなる
語学の勉強だけでなく、異文化理解や国際交流の機会にもなります。
違う国出身の者同士として、やはりそれぞれの社会や文化・価値観について話すことは多いでしょう。
そうしたコミュニケーションを通じて、新たな発見ができるはずです。
また、相手から日本について聞かれることも多いでしょう。
日本の社会や文化について改めて見直す機会にもなります。
語学交換アプリのデメリット・注意点
上記のように、語学交換アプリには多くのメリットがあります。
しかし、使用する際には、デメリットや注意点も知っておくことが大切です。
以下のような点に注意することで、より安全に使い、本来の目的である「語学力アップ」を目指すことができます。
言語学習以外の目的の人も多い
残念ながら、手軽に外国の人と知り合えるという点を悪用した、出会い目的、詐欺目的などの人もいます。
アプリ側も厳しく取り締まるなどの対策をしていますが、それでもこうした人たちがいるということを覚えておくと良いでしょう。
時差がある場合がある
パートナーが住んでいる国・地域によっては、日本と時差があることも多く、時間を調整しないといけないこともあります。
メッセージを送ってもすぐに返信がない、通話できないといった場合もあります。
相手も自分も語学のプロではない
英会話学校やオンライン英会話レッスンではないため、お互いに語学のプロではない、ということを覚えておきましょう。
文法について質問したけれど詳しく説明してもらえなかった、といった場合もあります。
無料版では機能が限られていることもある
以下で具体的なアプリをいくつかご紹介しますが、アプリによっては機能が限られていることもあります。
課金すればより多くの機能が使えるという場合も。
より本格的に使いたい場合は課金も検討する必要があるでしょう。
おすすめ語学交換アプリ
ここからは、おすすめの語学交換アプリをご紹介します。
なお、いずれのアプリも「100%安全」ということは断言できませんので、必ずご自身でも調べ、慎重に利用してくださいね。
HelloTalk
HelloTalkは、最大手の語学交換アプリです。
ユーザーは3,000万人を超え、150以上の言語を学ぶことができます。
チャット、ビデオ通話、手書きメッセージ、電話機能など、さまざまなコミュニケーションが可能です。
なお、1対1のやりとりだけでなく、グループで教え合うこともできます。
また、SNSの投稿機能のようなものもあるため、ネイティブスピーカーにその国や地域の文化を聞いたり、日本の文化を紹介したりするのも良いでしょう。
無料で利用できますが、月額料金がかかる有料会員になることもできます。
Tandem
Tandemは、2015年にリリースされたアプリですが、すでに登録者数は1,500万人を超えています。
入会に審査がありますが、その分顔写真や年齢を登録する必要があります。
無料でもチャット、音声通話、文章の添削機能などが使えます。
また、翻訳機能もあるため、メッセージのやりとりや会話をしている最中にわからない単語やフレーズが出てきた際にも、すぐに調べることもできます。
無料でも十分に機能はそろっていますが、有料版では、自分のプロフィールページにアクセスした訪問者を確認できるなど、より安全性が高まります。
Speaky
Speakyは、110以上の言語が学べます。アプリだけでなくパソコンからも利用可能です。
チャット形式の言語交換アプリで、良くも悪くも届くメッセージが多いという評価が見られました。
出会い目的や、詐欺目的の人もいないとは言い切れないため、注意が必要です。
なお、ユーザーの評価機能がついているため、チャットを始める前にどのような人か客観的な評価を見て確認するのが良いでしょう。
語学交換アプリの選び方
ここからは、失敗しない語学交換アプリの選び方をご紹介します。
安全性が高いか
100%安全、というものはありませんが、ユーザーが安全に利用できるための取り組みをしているアプリを選ぶことをおすすめします。
登録に審査がある、ブロック機能があるなどを事前にチェックしましょう。
自分の利用目的に合っているか
語学交換アプリといっても、種類はさまざまです。
間違いをどんどん指摘してほしいのか、気軽に外国人と話したいのかなど、自分がアプリを使う目的に合うものを選ぶと良いでしょう。
語学交換アプリを効果的に使う方法
最後に、語学交換アプリを使って効果的に英語の勉強をするためのポイントをご紹介します。
あらかじめ時間配分を決めておく
音声通話やビデオ通話でリアルに相手と話す機会もあるでしょう。
そのようなときは、たとえば1時間話すのであれば、30分は相手の言語、30分は自分の言語、というように、しっかりと時間配分を決めておくのがおすすめです。
こうすることで、偏りがなくなります。
あらかじめトピックを決めておく
時間を有効活用するためにも、通話を始める前に話すトピックを決めておきましょう。
あらかじめ軽く知識を入れたり、語彙を学んでおくこともできます。
覚えた単語・フレーズを積極的に使う
話しているときには、覚えた単語・フレーズを積極的に使うようにしましょう。
実際に使うことで口や耳が慣れてきます。
また、発音や使い方が間違っていた場合も相手から直してもらえます。
まとめ
今回の記事では、英語学習のひとつの方法として最近注目・人気を集めている「語学交換アプリ」に焦点を当ててご紹介していきました。
具体的には、そもそも語学交換とは何か、語学交換アプリのメリット・デメリット、おすすめの語学交換アプリ、語学交換アプリの選び方、語学交換アプリを効果的に使う方法などについてわかりやすく解説していきました。
記事のなかでもご紹介したとおり、語学交換アプリは便利で気軽に言語パートナーを見つけられるといったメリットが多くありますが、それでもトラブルや被害に遭わないために気をつけるべきことはたくさんあります。
ぜひ、この記事でご紹介した内容を参考にしてみてくださいね。
また、ご紹介した語学交換アプリや、アプリを使った学習方法について、「もっと詳しく知りたい」「ネイティブスピーカーの意見を聞いてみたい」と思った方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!
レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。
講師は語学学習のプロフェッショナルですから、より効果的な使い方や、失敗しない選び方などの情報を聞くこともできます。
アプリとあわせて、ぜひ、みなさんの英語学習や渡航前の準備にレッスンをフル活用してくださいね。
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!