
フィリピンは一年中様々な
トロピカルフルーツが楽しめる、まさに南国のフルーツの楽園です。
赤道に近い熱帯気候により高品質な果物が年間を通して栽培されており、日本で高級フルーツとして売られているマンゴーが現地では100円以下で購入できます。
この記事では、フィリピンの代表的なトロピカルフルーツの特徴や旬の時期、現地での美味しい果物の選び方まで詳しくご紹介します。
フィリピン旅行の際に現地ならではの絶品フルーツを思う存分楽しめるよう、ぜひ最後までお読みください。
熱帯気候が育むフィリピンのフルーツ
フィリピンは、赤道に近い位置にある熱帯の国で、一年を通じて気温が高く、雨季と乾季に分かれた独特な気候です。
この安定した暖かさと、定期的に降る豊富な雨が、美味しい果物を育てる理想的な環境となっています。
日本とは異なる気候条件のおかげで、フィリピンでは信じられないほど甘くてジューシーな果物が育ちます。
また、ビタミンCや食物繊維などの栄養素が豊富で、健康面でも優れた効果が期待できます。
現地で食べるフルーツの濃厚な味わいは、日本のスーパーで購入する輸入品とは比べものになりません。
また、フィリピンで栽培されている果物の種類は驚くほど多く、マンゴーやバナナのようによく知られた果物から、ドラゴンフルーツやジャックフルーツといった日本では珍しい南国フルーツまで、たくさんの種類が楽しめます。
街中の市場やスーパーでは、たくさんの完熟した美味しい果物が手頃な価格で並んでいます。
また、フィリピンの果物は品種ごとに収穫の時期が違うため、訪れる季節によって違った楽しみ方ができます。
春から初夏にかけてはマンゴーがもっとも美味しい時期で、夏から秋にかけてはマンゴスチンやドリアンが食べ頃を迎えます。
パイナップルやバナナのように通年で楽しめるものもあり、いつ訪れても新鮮で美味しい果物に出会えます。
マンゴー
フィリピンで絶対に味わいたい果物といえばマンゴーです。
現地では「カラバオマンゴー」という品種が人気で、水牛を意味するタガログ語から名付けられました。
このマンゴーは熟すと鮮やかな黄金色になり、果肉は驚くほどクリーミーです。
他の品種と違って繊維が少なく、とても滑らかな食感が楽しめます。
甘味と酸味のバランスも良く、一度食べると忘れられない美味しさです。
マンゴーの栽培地域
マンゴーの栽培は15世紀頃にフィリピンに伝わり、最初は南部のミンダナオ島で始まりました。
現在では中部のビサヤ地方や北部のルソン島でも盛んに栽培されています。
特にビサヤ地方のギマラス島産のマンゴーは品質が高く、
「世界でもっとも甘いマンゴー」として評価されています。
この島では毎年初夏にマンゴー祭りが開催され、地元特産のマンゴーピザなどのユニークな料理も楽しめます。
マンゴーの収穫時期と栄養価
フィリピンのマンゴーの良い点は、島ごとに気候が異なるため年間を通して新鮮なものが手に入ることです。
北部では春から初夏が収穫のピークで、その後は南部の島々で収穫されます。
健康面でも優秀な果物です。
マンゴーには豊富なβ-カロテンが含まれており、体内でビタミンAに変換されます。
中サイズのマンゴー1個で、成人が1日に必要とするビタミンAの大部分を摂取できます。
また、ビタミンCや葉酸も多く含まれており、食物繊維も豊富なため腸内環境の改善にも効果的です。
現地では街角の果物店や大型スーパーで気軽に購入でき、日本と比べて非常に安い価格で楽しめます。
生のままスライスして食べるのがもっとも美味しい食べ方ですが、ジュースやスムージー、デザートとしても人気があります。
マンゴスチン&ドリアン
「果物の女王」と呼ばれるのが、マンゴスチン。
そして「果物の王様」がドリアンです。
フィリピンでは、この両方を楽しむことができます。
マンゴスチン&ドリアンの栽培地域
フィリピンのマンゴスチンは、主にスールー諸島やミンダナオ島などで生産されています。
特にミンダナオ島南部のダバオ地方では質の高いマンゴスチンが収穫され、新鮮な果実が店頭に並びます。
一方、ドリアンもミンダナオ島が主要な産地です。
この地域の熱帯雨林気候がドリアン栽培に最適で、多くの農園で異なる品種が作られています。
各品種によって香りの強さや味わいが異なり、ドリアン好きなら一度は訪れたい場所です。
マンゴスチン&ドリアンの収穫時期と栄養
マンゴスチンとドリアンは、どちらも雨季の終わりから乾季にかけて収穫される果物です。
マンゴスチンは6月から9月頃が最盛期で、この時期になると市場に美しい紫色の果実が並びます。
おいしいマンゴスチンは手で軽く押すと少し柔らかく、掌に包んで押すと簡単に割れます。
栄養面では、マンゴスチンに含まれるキサントンという成分が注目されています。
この成分は強力な抗酸化作用を持ち、老化防止や免疫力向上に効果があるとされています。
一方、ドリアンの旬は8月から10月です。
ドリアンは収穫後すぐに食べるのがもっとも美味しく、木から自然に落ちたものが好まれます。
栄養面では、ドリアンは他の果物と比べて栄養素が非常に豊富です。
ビタミンB1や葉酸が豊富に含まれていて、貧血予防・疲労回復に役立ちます。
独特の強い香りがあるドリアンは苦手な人も多いですが、味は濃厚で甘く、食べてみると意外にハマってしまう人がたくさんいます。
フィリピンを訪れた際は、ぜひ一度チャレンジしてみてください。
パイナップル&その他フルーツ
フィリピンには、マンゴーやマンゴスチン、ドリアン以外にも魅力的な南国フルーツがたくさんあります。
中でもパイナップルは一年中楽しめる代表的な果物で、現地では驚くほど甘くてジューシーなものが手に入ります。
一年中楽しめるパイナップル
フィリピンのパイナップルは、甘さと酸っぱさの絶妙なバランスで知られており、果汁たっぷりの美味しさが特徴です。
実は、日本で売られているパイナップルの約9割がフィリピンのミンダナオ島から輸入されています。
この島の気候条件がパイナップル栽培に理想的で、年間を通して26〜27度の安定した気温と、年間2,000〜2,500ミリという豊富な降雨量があります。
さらに、強い日差しと水はけの良い土壌が組み合わさることで、糖度が高く風味豊かなパイナップルが育ちます。
珍しい南国フルーツ
フィリピンには他にも魅力的な南国フルーツがたくさんあります。
日本ではあまり見かけない珍しい果物も多く、現地ならではの味覚体験ができます。
黄色い果肉は甘い香りがあり、独特のもちもちした食感が楽しめます。
ランブータン:赤い毛玉のような見た目で、皮を剥くと白い果肉が現れます。
ライチに似た甘い味わいとプルプルした食感が特徴です。
カラマンシー:直径2〜3センチの小さな緑色の柑橘類。
レモンよりもまろやかな酸味で、料理やジュースに使われ、ビタミンCが豊富です。
これらの果物は現地の市場やスーパーで気軽に購入でき、価格も非常にリーズナブルです。
フィリピンを訪れた際は、ぜひ様々な南国フルーツにチャレンジしてみてください。
市場とスーパーでの旬なフルーツの選び方
フィリピンでは、市場とスーパーそれぞれで異なるフルーツの選び方があります。
現地で美味しい果物を見つけるためのコツをご紹介します。
まず、地元の市場では、農家から直接仕入れた新鮮な果物が並んでいます。
マンゴーは手で軽く押してみて、少し柔らかさを感じるものが食べ頃です。
バナナは皮に茶色い斑点が出始めたものが甘くて美味しいタイミングです。
市場では価格表示がないことが多いため、値段交渉が可能で、現地の人のように少し値切ってみるのも楽しみのひとつです。
また、購入前に果物の香りを確認することも大切で、パイナップルは底の部分から甘い香りがするものを選びましょう。
果物の表面に傷や変色がないか確認し、ハリとツヤがあるものを選ぶのがポイントです。
マンゴスチンは殻が硬すぎず、軽く押すと少し弾力があるものが、開けやすく食べやすい状態です。
一方、大型ショッピングモールのスーパーマーケットでは、エアコンが効いた快適な環境でじっくりと果物を選ぶことができます。
価格は市場よりも少し高めですが、清潔で安心して買い物ができるのがメリットです。
スーパーでは、カットフルーツやドライフルーツも豊富に取り揃えています。
カットフルーツを購入する際は、冷蔵保存されているかを必ず確認してください。
常温で長時間置かれたものは避け、購入後はできるだけ早めに食べるようにしましょう。
ドライマンゴーやドライパイナップルなど、フィリピンの美味しさを日本でも楽しむことができます。
市場とスーパーどちらで購入する場合も、衛生面には十分注意しましょう。
特に屋台やストリートスタンドでカットフルーツを購入する際は、清潔そうなお店を選び、その場でカットしてもらうと安心です。
現地で味わう新鮮なトロピカルフルーツは、きっと忘れられない思い出の味になるでしょう。
まとめ
今回は、フィリピンの果物について紹介しました。
フィリピンは熱帯気候に恵まれ、マンゴーやマンゴスチン、ドリアン、パイナップルなど多様なトロピカルフルーツが一年中楽しめる国です。
現地では日本の何分の一という安い価格で、甘くてジューシーな果物を味わえます。
市場では値段交渉を楽しみながら新鮮な果物を選び、スーパーでは安心してカットフルーツやドライフルーツを購入できます。
フィリピンを訪れた際は、ぜひ地元の市場やスーパーに足を運び、
本場の南国フルーツを思う存分堪能してみてください!
◇経歴
日本の大手英会話スクール講師
オーストラリアで現地ツアーガイド
マレーシアの日本人学校で英会話講師
マレーシアの現地企業にて正社員勤務
◇留学経験
イギリス 1年 Wimbledon collegeなど
オーストラリア(ワーキングホリデー中) 1か月 Bond University
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容
留学→アメリカ、イギリス、オーストラリア
旅行→イギリス、ヨーロッパの各国、アメリカ、オーストラリア、東南アジア各国など
仕事→オーストラリア、マレーシア
◇自己紹介
Webライターの大井にいなと申します。
独身時代に留学を経験し、国際結婚を機に多民族国家のマレーシアに住んでいます。
私の子供は生まれたときから複数の言語で育ち、オーストラリアの大学に留学して就職しました。
大人になってから英語を学び始めた自分との違いを実感しています。
自身の経験から、早期の言語習得の重要性や大人になってからの英語学習で必要なことなどを、できるだけわかりやすくお伝えしたいと考えています。どうぞよろしくお願いします。