カウチサーフィンってなに?無料で泊まれて世界が広がる旅のスタイルを紹介!

国内外を旅する人の中には、できるだけ宿泊費を抑えて観光や食事にお金をかけたいと思う人も多いでしょう。

世界的に物価が上がっている上に、近年の円安傾向もあり、旅の計画をしていて宿泊費の高さに驚いた人もいるのではないでしょうか。

そんな人におすすめなのが、この記事でご紹介するカウチサーフィンです。カウチサーフィンではホテルのようなサービスは期待できませんが、そのかわりに普通に旅するのとは違う経験ができるのです。

 

カウチサーフィンのしくみとは?

カウチサーフィンにあまり馴染みがない人のために、まずはカウチサーフィンとはどういうサービスなのか、そのシステムも含めてご紹介します。

カウチサーフィン基本情報

カウチサーフィンは英語だとCouchsurfingと書きます。これは、ソファを意味するCouchと、あちこち見て回るというようなニュアンスを持つSurfingを繋げた言葉です。

ネットサーフィンという言葉なら知っている人も多いかと思いますが、そのソファ版だと思えばイメージしやすいでしょうか。

カウチサーフィンでは、宿泊場所を提供する「ホスト」と泊めてもらう側の「サーファー」がいて、金銭のやり取りは禁止されているため、宿泊費がかかりません。つまりホストは完全にボランティアで旅人を家に泊めているのです。

ちなみにカウチサーフィンを利用するには料金が必要ですが、これは月額240円程度と非常に良心的です。

ホスト・サーファーという役割は、固定されたものではなく、普段ホストをしている人が自分が旅をするときにはサーファーになる、もしくはその逆というのはよくあるパターンです。

また、カウチサーフィンを利用する際、必ず旅人を家に泊めたり、逆に泊まったりしなければならないわけではなく、ただ現地で会って、一緒に観光したり食事をしたりといったことも可能です。

またハングアウトという機能もあり、今近くにいるカウチサーフィン利用者で集まって、出かけることも可能です。

カウチサーフィンの利用者

カウチサーフィンは18歳以上でなければ利用できないため、利用者は全員18歳以上の成人です。ですが、年齢に上限はなく、年齢層もまばらになっています。

全体的にサーファーは若い世代の方が多いイメージもありますが、ホスト側は若干年齢層が高めかもしれません。とは言え、もちろん70代でサーファーをする人もいれば、18歳でもホストをする人もいます。

利用者に共通して言えるのは、旅や人との交流が好きということです。

ホストの多くが、サーファーとある程度交流することを望んでおり、サーファー側もただ無料で宿泊するのではなく、現地の人との交流を楽しんでいる人がほとんどです。

 

カウチサーフィンのメリット

宿泊費を抑えながら、現地の人との交流も楽しめるのがカウチサーフィンを利用した旅の魅力です。

ここでは、そんなカウチサーフィンならではのメリットをご紹介します。

旅費を節約できる

カウチサーフィンの最大のメリットは、旅費が節約できることでしょう。カウチサーフィンでは金銭のやり取りは禁止されていますから、泊まらせてもらう際の宿泊費は無料になります。

とは言え、実際に無料で泊めてもらう人の多くが、何かお土産を持って行ったり、ホストにご飯を奢ったりしているため、本当にただ無料で泊まらせてもらっただけというのは、印象が悪くなる場合もあるので注意が必要です。

カウチサーフィンで旅費が節約できるのは事実なのですが、泊めてくれるホストへの感謝の気持ちを忘れないようにし、単に無料で宿泊できる施設と捉えるのはやめておきましょう。

現地の人or旅行者との交流を楽しめる

カウチサーフィンで一番大切なメリットは、他のカウチサーフィン利用者たちと交流ができることです。

海外旅行で泊めてもらうなら、現地の人の実際の生活を見せてもらうことができますし、現地の文化や食事のことなどを教えてもらうことも可能です。日本のことを知りたいホストもいますから、文化交流が楽しめます。

また、カウチサーフィンは日本国内でも使えますが、国内で利用する場合は、海外旅行経験豊富な人と出会えることが多く、そんな経験を語り合うのも楽しいですよ。

自分がホストになれば、世界中から日本にやってくる人を家に泊めて、日本にいながらにして国際交流が楽しめます。

特になかなか休みが取れない日本人は、ホストをすることで、自宅で海外にいるような気分になれるかもしれません。

語学の練習になることも

カウチサーフィンでは、日本人同士で泊めたり泊まったりもできますが、外国人利用者が非常に多いため、実際に出会う人は外国人の方が多いかもしれません。

日本語が話せない外国人の家に泊まったり、逆に泊まってもらったりする場合、英語、または現地の言葉で交流することになるでしょう。そのため、カウチサーフィンでの交流を通して、語学の練習もできるのです。

ただし、相手が日本人だったり、日本語を練習したい外国人ホストだったりする場合は、日本語での会話になります。

また、あなたが現地の言葉がわからず、相手も日本語も英語も話せない場合は、Google翻訳などを利用して意思疎通をはかることになるため、必ず語学の練習ができるわけではないことは覚えておきましょう。

 

カウチサーフィンのデメリット

カウチサーフィンにはさまざまなメリットがありますが、注意しておきたいデメリットもあります。ここからはそんなデメリットをご紹介していきます。

ホストもサーファーも当たり外れがある

カウチサーフィンの利用者は、ビジネスでカウチサーフィンをしているわけではなく、完全に趣味としてホストやサーファーをしています。そのため、ホストもサーファーもかなり当たり外れがあるのが事実。

ホストの場合だと、神経質なホストに当たって肩身の狭い思いをしたり、家が不衛生だったりという問題が起こり得ます。

また、サーファー側も家を綺麗に使ってない人や、ただの無料宿泊所としてカウチサーフィンを利用している人などが一定数います。

自分の時間が確保しづらい

カウチサーフィンでホストの家に泊まる場合、あまりプライバシーはないと考えた方が良いでしょう。個室に泊まれることもありますが、リビングや共有スペースの一角に泊まるというパターンも少なくありません。

また、バスルームはホストと共用になることがほとんどです。そういう部分を不便に感じる人もいるはずです。

逆に自分がホストになる場合も、常に家に人がいることになるため、いつもよりは自由な時間がなくなってしまうでしょう。特にサーファーが家に入り浸るタイプだと、ちょっと息が詰まってしまうかもしれません。

危険な目に遭うことも…

「当たり外れ」と共通するかもしれませんが、カウチサーフィンを利用していて危険な目に遭ったり、遭いそうになったりという話はよく聞きます。

女性の場合だと、ホストやサーファーに関係を迫られたり、セクハラをされたりというのは、残念ながら珍しい話ではありません。また男性でも、同性愛者のホストに迫られたという話がないわけではありません。

カウチサーフィンではホスト・サーファー共にレビューが残せるようになっていることもあり、凶悪犯罪の話は耳にしませんが、プライベートな空間で知らない人と二人きりになるため、こうした危険な目に遭わないよう、十分注意が必要です。

 

カウチサーフィンの使い方:登録からリクエストまで

ここからは、実際にカウチサーフィンを使う際の流れをステップごとに解説していきます。

今回はサーファーとしてホストを探す場合のリクエスト方法までを網羅しました。

ステップ1:登録

まずはカウチサーフィンのサイトにアクセスし、サインアップ(Sign up)します。アプリ版もあるため、この操作はアプリでも可能です。

Facebookを使ってサインアップするか、名前とメールアドレスでサインアップするかが選べるので、好きな方を選びましょう。

その後、住んでいる場所や月額プラン・年額プランの選択肢などが出てきます。カウチサーフィンは有料サービスのため、ここで支払いが必要です。
(月額はドル円為替相場によって変わりますが、200〜300円位です)

ステップ2:プロフィール作成

登録が終わったら、プロフィールを作成します。プロフィールはホストがあなたという人間を判断する重要な要素ですから、丁寧に記入しましょう。

カウチサーフィンに参加する目的、趣味、特技、話せる言語、ホスト・サーファーとシェアできるもの、行ったことがある国などを入力する箇所があります。

長すぎると読んでもらえませんが、なるべく簡潔にすべてを網羅できるようにプロフィールを作成してください。

プロフィール写真も自分という人間をわかってもらえそうなものを選びます。あなたの見た目がわかる写真がなければ、ホストしてくれる人はあまりいないため、写真もアップしておきましょう。

ステップ3:ホストを探す

プロフィールを作成したら、いよいよホスト探しです。

「Search」という箇所があるので、そちらをクリックすると、Location(場所)を入力する箇所があります。まずはホストを探したい場所を入力しましょう。その後「More Filters」を使うと、具体的な日付などを絞り込めます。

これで検索すると、その下にホストをしてくれる人とその場所で旅行中の人のリストが出てきます。ホストを探している場合は、Hosts in xx(場所の名前)と書かれた方をクリックします。

出てきたリストの中から、ホストをお願いしたい人をクリックし、プロフィールを確認してから「Request to Stay」をクリックします。

その後、泊まらせてもらいたい日付を入力して、ホストへのメッセージを書いて送信すれば、リクエストは完了です。

ただし、すべてのホストがリクエストに返信してくれるわけではないので、数日経っても返信がこなければ、他のホストを探しましょう。

 

カウチサーフィンでトラブルを避けるための注意点

カウチサーフィンでは危険な目に遭ったり、当たり外れがあったりするのは事実です。しかし、しっかり注意しておけば、そんな目に遭遇するリスクをかなり軽減することができるのです。

ここからは、トラブルを避けるための注意点を解説します。

プロフィールやReference(レビュー)をチェックすること

ホストやサーファーを決める際には、その人のプロフィールをしっかりチェックしましょう。プロフィールをしっかり書いている人の方が、真面目にカウチサーフィンを楽しんでいる可能性が高いです。

また、Referenceもしっかりチェックしてください。ここには、過去その人をホストしたり、ホストされたりした人からのレビューが書いてあります。

悪いレビューがあったり、良いレビューでもよく見てみるとロマンチックなことが書いてあったりする場合は、少々危険かもしれません。

危険だと思ったらすぐに逃げること

実際にホストの家に行ってみて、はじめて危険なことに気づくこともあるでしょう。そんな時は、適当に言い訳をして逃げましょう。

たとえば、「実は間違えてホテルを予約しちゃってた。」と言って、出ていくことができます。

ホストとしてサーファーを泊める場合は、逃げづらいのですが、変なことをされたら警察を呼ぶなどと言えば、諦めてくれるでしょう。

とはいえ、ホストになる方がリスクが大きいため、プロフィールやレビューの確認は怠らないようにしてください。

最初からハウスルールを確認しておく

お互いに気持ちよくカウチサーフィンを楽しむには、最初からハウスルールを確認しておくことが大切です。

外出は何時まで良いのか、何時頃まで起きていても大丈夫なのか、掃除はどうすれば良いのか、キッチンやバスルームの使い方など、お互いに確認しあってそのルールを守っていれば、ストレスをためずにすみます。

サーファーとして泊めてもらう場合は、ホストに甘えすぎないように、くれぐれも気をつけてくださいね。

 

まとめ

カウチサーフィンは宿泊費を節約しつつ、他にはない貴重な体験ができるユニークな宿泊方法です。うまく使えば、あなたの旅がますます充実することでしょう。

海外でカウチサーフィンデビューをするのが不安なら、まずは日本でやってみるのもおすすめです。次の旅行の際には、まずは1泊からカウチサーフィンを試してみてはいかがでしょうか。

 

 

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