知られざる地中海の宝石、マルタ共和国|歴史と絶景が交差する観光の魅力を紹介!

ヨーロッパ南部にあるマルタ共和国について「聞いたことはあるけれど、実際どんな国なの?」と思っている方もいるのではないでしょうか。

マルタはヨーロッパとアフリカの間の地中海に浮かぶ小さな島国。美しい街並みが立ち並ぶヨーロッパの留学先として人気の国です。この記事ではマルタの基本情報から見どころ、グルメまで詳しく紹介します。

ヨーロッパでの留学を考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

マルタってどこ?気候・文化・基本情報

マルタってどこにあるのだろう?と思っている方へ、まずは基本情報や気候、文化について簡単に紹介しますね。

基本情報

まずは基本情報を紹介します。

首都:バレッタ
時差:乗り換え便で約18時間~
日本からの所要時間:-8時間
公用語:マルタ語、英語
電圧・プラグ:240V・BFタイプまたはCタイプ
通貨:ユーロ

気候

マルタの気候は地中海性気候です。

年間を通して暖かく、特に夏は雨がほとんど降りません。乾燥しているので、日本の蒸し暑い夏とは全然違って過ごしやすいです。ただ、日本よりも日差しが強く感じられるのでサングラスを持って行きましょう。

冬も東京のように寒くなることはなく、ダウンコートを着る必要がないくらい暖かいんですよ。ただし、11月から3月は雨期なので傘は必須です。

マルタのベストシーズンといわれているのは春と秋。気温もちょうどよく過ごしやすいので、留学中に街歩きするにもぴったりの季節です。

文化

マルタの文化として、聞こえてくる言語が豊富な点が挙げられます。公用語はマルタ語と英語ですが、シチリア島が近いからかイタリア語も話せる人が多いんです。また、場合によってはフランス語まで聞こえてくることも。

マルタで話される英語は、イギリス統治時代の影響でブリティッシュアクセントですが、マルタ人特有のゆっくりした話し方なので聞き取りやすいのが特徴です。

マルタの人々はフレンドリーで、道に迷っていると「大丈夫?」と声をかけてくれますよ。

また、物価に関してはヨーロッパの中では安めなのが嬉しいポイント。なお、レストランやタクシーでは10%くらいのチップが必要だと覚えておきましょう。とはいえ、チップはすでに料金に含まれている場合もあるので要確認です。

首都バレッタ:世界遺産の街を歩く

まずは、首都バレッタの観光スポットを3つ紹介します。

見どころ①聖ヨハネ大聖堂

首都バレッタの1つ目の見どころは「聖ヨハネ大聖堂」です。

聖ヨハネ大聖堂は1577年に騎士団が建てた教会。外見はシンプルですが、中に入るとその豪華さにおどろくほどきらびやかな装飾が広がっています。金色の装飾が光り、床はすべて大理石。

また床には騎士団の騎士たちのお墓があるんです。日本語の音声ガイドが無料で借りられるので、大聖堂や歴史について詳しく知れますよ。

ただし、露出の多い服装やヒールでは入れません。マルタの深い歴史を肌で感じられるので、歴史や芸術に興味のある人、宗教建築の美しさを堪能したい人におすすめのスポットですよ。

見どころ②アッパー・バラッカ・ガーデンズ

首都バレッタの2つ目の見どころは「アッパー・バラッカ・ガーデンズ」です。

アッパー・バラッカ・ガーデンズは、元々騎士団員専用の庭園だった場所。今は一般開放されており、地元の人の憩いの場として使われています。高台にあるので、グランドハーバーの景色が一望できるのが魅力的。

アッパー・バラッカ・ガーデンズの名物といえば、毎日正午の時間を知らせる空砲。音の迫力がすごいので、お昼近くに訪れる際は必見です。なお、観光客がたくさん集まるので、少し早めに行くのがポイント。

周辺にはベンチもあり、ゆったり過ごせるスポットです。写真を撮るのが好きな人や、美しい景色でリフレッシュしたい人におすすめ。無料で入れるので、気軽に入れるスポットを探している方にもぴったりですよ。

見どころ③国立考古学博物館

首都バレッタの3つ目の見どころは「国立考古学博物館」です。

国立考古学博物館はバレッタの中心部にある、マルタの古代史を学べる場所。紀元前5000年から紀元前400年までの出土品が展示されており、時代順に見て回れます。

博物館の中でも一番有名なのは「眠れる女神」と呼ばれる石像。別名「マルタヴィーナス」や「スリーピングレディ」と呼ばれることも。

他にも陶器や装身具がたくさんあり、ここを訪れると古代マルタ人の生活がよくわかりますよ。入場料もそれほど高くないので、時間があるときにぶらっと立ち寄れます。

青の洞門とコミノ島:マルタの自然を満喫

続いて、マルタの自然を満喫できる「青の洞門」と「コミノ島」を紹介します。

青の洞門|神秘的に輝く洞窟群

青の洞門は、太陽の光の当たり方で海の色が変わる洞窟群。青の洞窟といえば、カプリ島のものが有名ですが、マルタにも素敵な場所があるんです。

青の洞門では、小さなボートで洞窟を回るツアーが人気。個人で行くのは大変なので、ツアーを利用するのが楽なのです。

ゴツゴツとした岩が並ぶ奥にいくつもの洞窟があり、エメラルドグリーンから深いブルーまで、光の加減で海の色がコロコロ変わる様子が見られますよ。

なお、ツアーのボートは小さいため、天気が悪いと中止になる場合も。青の洞門への訪問を考えている方は、事前に天気をチェックしておきましょう。

コミノ島|透明度の高い海で有名

コミノ島はゴゾ島とマルタ島の間にある小さな島。面積は3.5平方キロメートル程度で、住んでる人はほとんどおらず、夏のみ観光客で賑わいます。

ゴゾ島やマルタ島からフェリーで簡単に行けるので、日帰り旅行にぴったりのスポットなんです。

コミノ島は、海の透明度で有名。本当に船が浮いてるように見えるんですよ。ブルーラグーンと呼ばれる海岸では、パラソルを借りてのんびりしたり、シュノーケリングやボートも体験できたりと充実した時間を過ごせますよ。

なお、マルタは冬もそれなりに寒くなるので、コミノ島に行くなら夏がおすすめです。海好きには特におすすめしたいスポットですよ。

旧市街イムディーナとラバト:静寂と歴史の町歩き

続いて、マルタの歴史を学べる旧市街イムディーナとラバトを紹介します。

旧市街イムディーナ|中世の面影を残す古都

旧市街イムディーナは、バレッタから30分くらいの丘の上にある、中世の雰囲気がそのまま残っている古都。バレッタができる前は、イムディーナがマルタの首都だったのです。

イムディーナは「静寂の街」と呼ばれており、細い路地に入ると本当に静かで時が止まったような感覚になりますよ。車はほとんど通らず、代わりに馬車が走っています。

建物の装飾も凝っており、街全体がまるで博物館のようで歩いているだけで楽しいですよ。どこを見ても絵になるので、写真撮影が好きな方や中世の街並みが好きな方におすすめしたいエリアです。

ラバト|イムディーナと隣り合う町

ラバトは、イムディーナの門をくぐってすぐの場所にある古代ローマ時代の遺跡が残る町です。紀元前2世紀から9世紀頃までローマ人が住んでいたエリアで、今でもその時代の痕跡が残っています。

ラバトで有名なのがカタコンベという地下墓地。古代ローマ時代、イムディーナの中には死者を埋葬できなかったため、隣のラバトに墓地を作ったそうです。

中でも「聖パウロのカタコンベ」は特に有名で、地下に広がる墓地は圧巻。どこまでも続く地下通路を歩いていると、古代ローマにタイムスリップした気分になります。歴史好きなら行ってほしいスポットです。

マルタの食文化:地中海の恵みと異文化の融合

最後に、マルタの食文化の特徴とおすすめのグルメ2選を紹介します。

マルタの食文化の特徴

マルタの食事は、イタリア料理の影響を強く受けています。

オリーブ、ハーブ、トマトがよく使われ、素材の味を活かした優しい味付けが特徴的。島国のため魚介類も豊富で、ムール貝、タコ、エビなどはスーパーにもレストランにもたくさん並んでいます。

また、マルタは地中海の貿易の要所だった過去もあり、アフリカや中東の影響を受けたスパイスの効いた料理も食べられますよ。

おすすめ料理①パスティッツィ

パスティッツィは、マルタの国民食といってもいいくらい有名な軽食です。

サクサクのパイ生地にリコッタチーズや豆のペーストを包んで焼いたもので、外はパリパリ、中はクリーミーな食感がたまりません。

ベーカリーはもちろん、街角の小さなスタンドやカフェでも売っており、値段も手頃。

現地の人たちも仕事の合間などによく食べており、まさにマルタのソウルフードです。温かいうちに食べると、パイ生地のサクサク感とフィリングの温かさが口の中で混ざり合って絶品ですよ。

どこにでも売っているので、小腹が空いたときに気軽に食べてみてください。

おすすめ料理②ブラジオリ

ブラジオリは、牛肉のひき肉を薄い牛肉で巻き、赤ワインやトマトソースでじっくり煮込んだマルタの伝統料理。長時間煮込むため、お肉がフォークで簡単に切れるくらい柔らかくなるのが魅力的なポイントです。

マルタのレストランでは、焼き野菜やポテトと一緒に食べるのが一般的。地元のワインとの相性も抜群です。

お肉をお肉で包んでいるので、お肉好きには絶対おすすめの一品。ボリュームもあるので、しっかり食べたいときにぴったりの料理です。

まとめ

この記事では、マルタ共和国の基本情報から見どころ、グルメまで分かりやすく紹介しました。マルタは温暖な気候で過ごしやすく、美しい街並みや透明度抜群の海、豊かな食文化など、魅力がたっぷり詰まった島です。

留学生活の中で、勉強はもちろんだけれど、放課後や休みも思い切り満喫したい方はマルタがぴったり。マルタ留学を考えてる人は、ぜひこの記事を参考にして計画を立ててみてくださいね。

nativecamp.net

nativecamp.net