マルタ島の世界遺産を一挙解説!それぞれの特徴や魅力、観光の際の注意点もご紹介します!

地中海に浮かぶマルタ共和国は、小さな国土ながら3つの世界遺産を有する歴史の宝庫です。

本記事では、同国内の世界遺産である「マルタの巨石神殿群」「ヴァレッタ市街」「ハル・サフリエニの地下墳墓」のそれぞれの特徴や魅力をわかりやすく解説していきます。

観光時の注意点やおすすめの見どころもあわせてご紹介します。

マルタ旅行や語学留学を計画中の方はもちろん、歴史や世界遺産好きの方にも必見です!

マルタとは

マルタは、青く透き通る海と歴史的建造物が魅力の地中海の島国です。

ヨーロッパとアラブの文化が交差する独特の雰囲気は、世界各地から訪れる人々を虜にします。

そんなマルタの魅力を、まずはざっくりご紹介します!

マルタ共和国は、地中海の中心に位置する小さな島国で、その総面積は316平方キロメートルと非常にコンパクトな国です。

この国は、北にイタリアのシチリア島を望み、気候や風景が美しいことで知られています。

マルタでは、長い歴史を経てさまざまな文化が融合し、独自の文化が形成されました。

フェニキア人やアラブ人の影響を受けたマルタ語、バロック建築が美しく並ぶヴァレッタ、そしてヨーロッパと中東が交錯する食文化など、島全体でそれらが残した影響を見ることができます。

そして、マルタは美しい歴史的建造物や独特な文化だけでなく、温暖な気候も相まって、世界中の旅行好きの人々にとって魅力的な観光地となっています。

英語とマルタ語を公用語としており、気軽にコミュニケーションが取れるのは観光客にとっての大きな魅力です。

日本からマルタへの行き方

ヨーロッパ本土から少し離れたマルタへ、日本から簡単に行けないのでは?と気になる方も多いのではないでしょうか?

実は乗り継ぎ次第で意外とスムーズにアクセス可能なんです!

ここでは、日本からマルタへ向かう際のおすすめルートや所要時間、そして乗り継ぎのコツなどをご紹介します。

まず、日本からマルタへの直行便はないため、乗り継ぎが必要です。

そのため、日本から訪れる際にはヨーロッパの主要都市を経由するルートを選ぶのが一般的です。

具体的には、イタリアのローマやミラノ、ドイツのフランクフルト、フランスのパリなどからの乗り継ぐことが一般的です。

これらの都市からは、マルタ国際空港(Malta International Airport: MLA)へ直行便が運航されています。

また、フライトの本数が多く遅延対応もしやすい、ドバイ経由やイスタンブール経由のルートもおすすめです。

特にイスタンブール経由はトルコ航空によるマルタへの便が充実しており、フライト間の待ち時間も比較的短めです。

ヨーロッパを経由してマルタに向かう場合に利用しやすい航空会社としては、ルフトハンザ航空、エールフランス航空、アリタリア航空、またはマルタ航空などが利用できます。

そして気になる所要時間ですが、東京や大阪など日本の主要都市からヨーロッパ都市への直行便の所要時間はおおよそ12〜14時間で、さらにヨーロッパからマルタまでは約2〜3時間程度の飛行時間です。

全体の移動時間は待ち時間を含めると、20時間前後を見ておくと良いでしょう。

そして乗り継ぎの際は、最低でも2〜3時間の余裕を持つと安心です。

特に異なる航空会社を利用する場合は、ターミナルの移動時間や再チェックインの有無を事前に確認しておきましょう。

また、荷物がスルーチェックインできるかを確認しておくことも重要なポイントです。

ヨーロッパ経由の場合、乗り継ぎ地で一度入国審査を受けるケースもあるため、パスポートの有効期限やビザの要否も確認しておくと安心です。

マルタはEU圏内でも非常に人気のある旅行先であり、特に夏季シーズンは混雑するため、航空券やホテルの予約は早めに行うことをおすすめします。

マルタの世界遺産①ヴァレッタ市街

中世とバロックの魅力がぎゅっと詰まった、マルタの首都ヴァレッタ(Valletta)

城壁に囲まれたこの街全体が世界遺産として登録されており、まるで映画の中に迷い込んだかのような非日常の風景が広がります。

このセクションでは、騎士団によって築かれた歴史や見どころを詳しくご紹介します。

ヴァレッタは、1980年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。

紀元前にフェニキア人、カルタゴ人、古代ローマ人などがマルタ島を支配し、その後もアラブ、ノルマン、スペイン、さらには聖ヨハネ騎士団と、多様な文化や勢力がこの地を訪れました。

特にヴァレッタは、聖ヨハネ騎士団によって都市の発展が主導され、防御力の高い要塞都市を築きました。

彼らはオスマン帝国との熾烈な戦い、特に1565年の大包囲戦での勝利を機に、特に防御技術が高い都市設計を計画しました。

オスマン帝国の侵攻に備えられたヴァレッタの都市設計は、当時の最先端の都市防衛システムを誇っており、石畳の街路やバロック様式の建築が今も色濃く残されています。

また、海に囲まれた地形が最大限に活用されており、強固な城壁と砲台が都市を囲んでいます。

現在もこの要塞の一部が当時の姿のまま保存されています。

そして、聖ヨハネ准司教座聖堂も、この街を象徴する建造物の一つで、その内部には貴重な美術作品が多数展示されています。

この聖堂は外観こそシンプルですが、内部には豪華絢爛なバロック様式の装飾が施されています。

さらに、画家であるカラヴァッジョによる「聖ヨハネの斬首」という貴重な絵画も展示されており、単なる宗教画としてだけでなく、当時のヨーロッパ文化や歴史を深く感じさせる必見の作品です。

現在、ヴァレッタ市街はその歴史的価値だけでなく、観光都市としても注目を集めています。

石造りの建物や狭い小路を歩けば、過去と現在が交錯する独特の空気を感じることができます。

また、文化イベントや博物館の展示などを通じて、この要塞都市の魅力をより深く知ることができるので、マルタ国立考古学博物館(National Museum of Archaeology)などをチェックしてみることをおすすめします。

マルタの世界遺産②マルタの巨石神殿群

マルタの世界遺産の中でも特に古く、神秘に包まれているのがマルタの巨石神殿群(Megalithic Temples of Malta)です。

紀元前3600年ごろに建てられたこれらの神殿は、ストーンヘンジよりも古いとされ、人類最古の宗教建築のひとつとされています。

このセクションでは、代表的な神殿であるハジャーイムやイムナイドラを中心に、それぞれの特徴や建築技術、神殿に込められた信仰や謎についてご紹介します。

マルタの巨石神殿群は、紀元前3600年から紀元前2500年にかけて建造されたとされており、人類最古級の石造建築物として知られています。

この神殿群はマルタ島とゴゾ島に点在し、ハジャーイムやイムナイドラ、ムナイドラなど、計6つの構成資産がユネスコの世界文化遺産に登録されています。

マルタの巨石神殿を構成する石は非常に重く、1つの石の重さが数十トンに及ぶこともあります。

このため、古代の人々が当時の技術でどのように石を切り出し、運搬し、組み立てたのかなど、具体的な技術や意図には多くの謎が残されており、遺跡の神秘性が現代の考古学者からの注目を集めています。

また、遺跡から発見された彫刻や装飾品には、豊穣や自然崇拝を示唆するモチーフが多く見られることから、古代マルタ人の信仰やライフスタイルがどのようなものであったのかを探る手がかりとなっています。

代表的な神殿のひとつである、ハジャーイム神殿は、石灰岩を使用した巨大な建築物であり、宗教的儀式が行われていたと推測されています。

その名称は「立っている石」という意味を持ち、巨石が垂直に設置された独特の構造が特徴です。

一方、イムナイドラ神殿は比較的小さな構造ながらも、計画性に優れた設計が施されており、祭祀や儀式の中心地として機能していたとされています。

この神殿では春分や秋分に太陽光が特定の場所を照らす仕組みが確認されており、古代人が天文学と密接に結びついた生活を送っていた可能性があると言われています。

神殿群へのアクセスは比較的容易で、公共交通機関やガイドツアーを利用して訪れることが可能です。

特に人気の高いスポットであるハジャーイム神殿とイムナイドラ神殿は、観光地として整備されていますが、他の神殿に関しては、遺跡の保全が重要視されているため、観光の際には制限が設けられている場合があります。

その影響で、一部施設では先着順や事前予約が必要となるため、旅行計画の際には公式情報を確認することをおすすめします。

マルタの世界遺産③ハル・サフリエニの地下墳墓

最後にご紹介するのは、マルタで最も神秘的な世界遺産「ハル・サフリエニの地下墳墓」(Hal Saflieni Hypogeum)です。

この地下構造は、古代人の高度な建築技術と宗教観を今に伝える貴重な遺構であり、複雑に入り組んだ構造や「オラクルの間」と呼ばれる音響効果のある部屋などが特に必見のポイントです。

マルタ島のパオラに位置する、ハル・サフリエニの地下墳墓は、紀元前2500年頃の先史時代に建設されたとされており、現在知られている世界で唯一の先史時代の地下墳墓としてユネスコの世界文化遺産に登録されています。

この地下墳墓は1902年に偶然発見され、その後の発掘調査により多くの事実が明らかにされました。

まず、38室の石室からは、7000以上の人骨に加え、「眠れる女神像」と呼ばれる小さな彫像が発掘されています。

この像は、先史時代の信仰や埋葬の習慣を示唆しており、当時の人々の精神性や生活の一端を垣間見ることができます。

中心には「オラクルルーム」と呼ばれるエコーが響く部屋があり、音響が重要な儀式の一部であった可能性が示唆されています。

また、独特な赤色塗料が使用された装飾も見られ、先史時代の宗教的・芸術的な試みを感じさせます。

そして、掘削技術や空間設計の精巧さには驚くべきものがあり、限られた手工具しかなかったとされる当時の技術水準を考えると、驚異的な歴史遺物といえるでしょう。

巨石神殿群と同じく、この地下墳墓がどのように建設され、どのような宗教的儀式に利用されていたのかについては、現在も研究が進められており、多くの謎を秘めています。

ハル・サフリエニの地下墳墓は非常に繊細な遺跡であり、その保存には細心の注意が払われています。

観光客の入場は1日70人までという厳しい制限が設けられ、湿気や人の体温が与える影響を最小限に抑えています。

また、遺跡の劣化を防ぐため、専門家による定期的なメンテナンスや環境モニタリングが行われています。

この綿密な保存活動によって、後世の人々にもハル・サフリエニの地下墳墓をそのままの姿で伝え続けることが可能になっています。

マルタ旅行・観光の注意点

これまで、マルタの世界遺産の魅力をお伝えしてきて、「マルタに行ってみたい!」と思った方もいるのではないでしょうか?

ここでは、最大限にマルタ観光を楽しむために事前にいくつかの押さえておきたい注意点を解説します。

まず、マルタの気候と服装には注意が必要です。

地中海性気候のため、夏は非常に暑く日差しが強い日が続きます。

日焼け止めや帽子、飲料水を持ち歩くことをおすすめします。

また、冬も暖かく過ごしやすい気候ですが、朝晩は冷えることがあるため羽織れるものを準備するとよいでしょう。

特に歴史的な場所では歩く距離が長くなることもあるので、動きやすい靴を選びましょう。

さらに、マルタでは交通手段の利用にも工夫が必要です。

マルタ島内はバスが主要な公共交通機関であるため、効率よく移動するには地域のバス路線とスケジュールを事前に調べておくと便利です。

ただし、バスの時間が正確でない場合もあるため、余裕をもったスケジュールを組むと安心です。

タクシー利用の場合は、ぼったくりなどのトラブルを避けるため、正規のタクシースタンドを利用することを心がけましょう

最後に、旅行での礼儀作法やコミュニケーションについてです。

マルタでは公用語として英語が広く通じるため、言語の壁はあまり感じることがありません。

ただし、地元の人々はマルタ語を大切にしているため、簡単な挨拶程度でもマルタ語を学んでみると観光がより楽しくなったり、地元の人々との交流を楽しむことができるようになります。

また、常にマルタの文化や歴史へのリスペクトを忘れずに行動することが大切です。

まとめ

マルタ共和国に点在する3つの世界遺産は、どれもこの小さな島国の奥深い歴史と文化を感じさせてくれる貴重なスポットです。

今回ご紹介した、騎士団の栄華が残るヴァレッタ、先史時代の神秘に触れられる巨石神殿群、そして地下に広がるハル・サフリエニの墳墓は、それぞれ異なる魅力を持っています。

マルタ旅行や留学を予定している方は、ぜひ国内の世界遺産を訪れ、その魅力を実際に体感してみてください!

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