フィリピン最古の教会「サントニーニョ教会」完全ガイド!見どころや行き方、服装の注意点も解説!

セブ島観光といえば、マリンスポーツ、バカンス、グルメなどですね。

一般的には娯楽のイメージが強いです。

しかし、実はセブ島がアジアでも随一の
歴史的探索スポットだということは、あまり知られていません。

フィリピンは文化的な面、交易の面でアジア諸国の中で重要なポジションをになってきました。

そのため、フィリピンの歴史を知ることで、アジア全体の歴史の流れが見えてくるのです。

今回の記事では、その中でも文化的に重要なスポットである
サントニーニョ教会を徹底解説していきます。

セブ島の新たな一面を知り、次回のフィリピン旅行をもっと意義あるものにできれば嬉しいです。

サントニーニョ教会とは

まず、サントニーニョ教会の概要についてまとめていきます。

フィリピンにとってサントニーニョ教会はどのような意味を持っているのか、そこでどのようなことが行われるのか、観光客が楽しめる場所なのか、などについて解説していきます。

フィリピンを象徴する教会

サントニーニョ教会の正式名称は、Basilica Minore del Santo Niño de Cebuといいます。

セブ州セブ市のオスメニャ大通り付近に位置しており、信仰に関わらず誰でも無料で入場することができます。

建立から400年以上経つ現在でも、キリスト教徒が足繁く通い、単なる歴史的建造物としてだけではなく、フィリピン国民の精神と信仰の礎として残る文化遺産です。

主な宗教行事

・シヌログ

毎年1月の第3日曜日に催されるお祭りです。 町全体で盛り上げる大規模なイベントで、フィリピン国内・国外から多くの見物客が訪れます。

・カプラグ

4月28日のサントニーニョ像が奇跡的に発見された日を祝うため、祝賀ミサや祭礼が行われます。

・礼拝

毎週金曜日は特別ミサが開かれ、多くの信者たちが列をなし、聖像に祈りを捧げます。

観光客も、規律に従えばその様子を見学することができます。

観光スポットとしてのサントニーニョ教会

宗教施設としての機能をしっかりと残しながらも、サントニーニョ教会は観光スポットとしての役割も果たしています。

観光客でも参拝や内部見学を受け入れており、敷地内にはお土産を買える場所もあります。

また周辺には、マゼランクロスやサンペドロ要塞、セブ大聖堂などの観光スポットもあるため、観光地としてとても優秀なのです。

サントニーニョ教会の歴史

フィリピン最古の教会であるサントニーニョ教会には長い歴史があり、そこから多くの情報を得ることができます。 また教会のような建造物は、歴史を知ることで観光を何倍も面白いものにしてくれます。

サントニーニョ教会の歴史を学んでいきましょう。

サントニーニョ教会の始まり

サントニーニョ教会の始まりは1521年まで遡ります。

スペインから派遣されたポルトガル出身の探検家フェルディナンド・マゼランがセブ島にやってきて、当時のフィリピン王と王妃に洗礼を授け、フィリピンで最初のキリスト教徒を誕生させました。

その際にマゼランが記念にサントニーニョ像を贈ったことが、サントニーニョ教会の始まりとされています。

奇跡の偶像

サントニーニョ像は「奇跡の偶像」とも呼ばれています。

サントニーニョ像が贈られてからおよそ40年が経った1565年、スペインの征服者レガスピがセブにやってきて、村落を焼き払ってしまいました。

全てを失ってしまったと思われていたところ、兵士の1人ががれきと灰の中から無傷のサントニーニョ像を発見したのです。

それ以来サントニーニョ像は奇跡の偶像と呼ばれ、信仰の中心的な存在になっています。

建設・火災・復興

サントニーニョ教会は何度も焼失と再建を繰り返してきました。

最初の焼失は先ほど紹介した、1565年のレガスピによる襲撃、その翌年も再建後すぐに焼失、1628年、1735年、2013年と、様々な理由で焼失や損傷が繰り返されますが、その度に再建や改修が繰り返されます。

フィリピン国民がサントニーニョ教会をどれだけ重要な存在としているかがわかりますね。

現代におけるサントニーニョ教会の存在意義

2021年にサントニーニョ教会は「国家文化財」に認定され、国の保護対象となっています。

世界中から観光客やキリスト教徒が訪れ、国内外で大きな意味を持つ建造物と見なされています。

サントニーニョ教会への行き方

日本からサントニーニョ教会へ行くには、どれくらいの時間と費用がかかるのでしょうか?

サントニーニョ教会に辿り着くまでの手段、時間、費用についてまとめました。

最寄りの空港

サントニーニョ教会の最寄りの国際空港は、マクタン・セブ国際空港です。

成田・羽田空港からは、直行便でおよそ5時間、ソウルや香港などを経由すると6時間くらいです。

羽田空港からの場合、経由となるケースが多いです。

チケット代は時期や航空会社によって変わりますが、大体の相場としては片道16,000〜30,000 円、往復で 30,000〜50,000円くらいです。

空港からサントニーニョ教会

マクタン空港からサントニーニョ教会までは、
タクシーかシャトルバスを使うと良いでしょう。

タクシーだと教会まで30分から40分、およそ1,000円で辿り着くことができます。

サントニーニョ教会は有名な観光地なので、名前を出せばすぐにわかってくれます。

ホテルやツアーのプランによっては、近辺までシャトルバスのサービスがあるので、それを活用してもいいでしょう。

移動の際の注意点

タクシーを利用する際は、ぼったくりや置き引きに注意しましょう。

フィリピンでは、都会でも観光客を狙った犯罪が横行しています。

Grabなどのタクシーアプリを利用したり、ガイドや旅行会社から紹介された会社を使ったりして、安全を確保するべきです。

ちなみに、個人タクシーの利用は控えましょう。

日帰りは可能?

サントニーニョ教会へ行くだけなら、日帰り旅行が可能です。

成田空港を朝8時より前に出れば、教会とその周辺をゆっくりと観光し、現地で食事をし、深夜か翌日の早朝までには日本に帰ってこれます。

連休を利用して訪れるのもありですね。

サントニーニョ教会の見どころ

サントニーニョ教会の魅力は十分にお伝えできたと思いますが、この記事だけでは書ききれないほど他の見どころがあります。

サントニーニョ教会を訪れた際に、チェックして欲しい見どころをまとめました。

絢爛な内装

装飾が施されたフラスコ画、金色に輝く主祭壇、天井に輝くシャンデリアなど、宗教や建築に詳しくなくても楽しむことができるでしょう。

また、事前に建築や装飾の意味などについて学んでおけば、より楽しめるはずです。

巡礼センター・博物館

巡礼センターは3,000人以上収容可能の施設で、ミサや集会に使われます。

行われるイベントに参加してもいいですし、外側から眺めるだけでも十分に見応えがある建物です。

巡礼センターの地下には博物館があり、文書や聖具、奉納品などが展示されており、サントニーニョ教会を中心としたフィリピンの文化や歴史を感じることができます。

本物の宗教行事

サントニーニョ教会はテーマパークではなく、れっきとした教会なので、本物の宗教行事を見ることができます。

撮影や服装に関して厳しいルールがありますが、定例ミサなどはとても興味深い体験になるでしょう。

サントニーニョ教会を訪れる際の注意点:服装・マナー等

サントニーニョ教会は商業施設ではなく、宗教施設です。

テーマパークのようなノリで訪れてしまうと、とても失礼になり、お互いに不快な思いをしてしまうことになります。

現地でのドレスコードとマナーについて、しっかりと確認しておきましょう。

ドレスコードの改正

2024年に、教会内のドレスコードが改正されました。

全体的に服装の規定が厳しくなったので、訪れる際は持っていく服装に注意しましょう。

適した服装とNGな服装

ショートパンツ、ノースリーブ、スパゲッティストラップ、チューブトップ、ローライズパンツ、破れジーンズ、帽子・キャップはNGとなっています。

上半身は肩がしっかりと隠れており、胸がはだけていない、下半身は膝から下がしっかりと隠れているものを着用するようにしましょう。

サンダルも種類によってはNGとなるので、靴を履いていくのが無難でしょう。

また、以前は女性向けに巻きスカートの貸し出しを行なっていましたが、現在は廃止されています。

守るべきマナー

写真撮影は基本的には禁止です。

教会は瞑想の場なので、観光ではなく宗教的な目的でその場にいる人たちの気が散る行為はするべきではありません。

シャッター音やフラッシュが出ないようにするのは当然のこと、動画撮影も控えましょう。

礼拝中の動作も、周りに合わせて行うようにしましょう。

まとめ

「歴史的建造物」と聞くと退屈な印象になりますが、サントニーニョ教会には歴史的な面白さ以外にも魅力がたくさんあります。

また、歴史的な観点からフィリピンを観光するのに、長い間フィリピンという国を見守ってきたサントニーニョ教会は最高のスタート地点と言えるでしょう。

次のフィリピン旅行では、ぜひ旅のプランに組み込んでみてください。

ちなみに、セブ島の観光地の多くには、現地の言葉と英語での説明書きしかありません。

ガイドもほとんどが英語です。 つまり英語が扱えれば、旅がより価値のあるものになるということですね。

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