【2026年】フィリピンの犯罪率は?治安が良い・悪い都市と安全対策

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フィリピン留学や旅行を考える際に気になるのが治安。日本と異なる環境に不安を感じる方も多いはずです。

フィリピンの犯罪率は近年減少傾向にありますが、日本と比較すると殺人や強盗の発生率は数倍高く、依然として高い警戒が必要です。「自分の身は自分で守る」という強い意識を持ちましょう。

この記事では、最新の犯罪傾向や治安のよい都市悪い都市ランキング、日本人が巻き込まれた事件、セブ島の安全性などを解説し、安心して渡航準備ができる情報をお届けします。

フィリピンの犯罪率と最新の治安推移

フィリピン全土の犯罪発生件数この10年で大幅に改善されていますが、凶悪犯罪の発生率は日本の約3〜4倍の水準で推移しており、日本と同じ感覚での滞在は危険です。

犯罪発生件数は10年前の半分以下に

近年、フィリピンの犯罪発生件数は減少傾向にあります。フィリピン国家警察(PNP)の統計では、2024年には約34万件でした。2016年に約58万件、2018年には約49万件と推移しているため、大幅な犯罪率の改善が見られます。2025年も最初の9か月で犯罪率は対前年比14.34%の減少となり、フィリピン全土における治安向上を示す明るい兆しといえます。

ただし、日本と比較すると強盗、殺人などの凶悪犯罪は3倍以上にのぼる件数となっています。

ドゥテルテ政権による強力な治安対策の影響

フィリピンの犯罪件数が過去10年で減少した背景には、2016年に就任したドゥテルテ前大統領の強硬な治安政策があります。

麻薬犯罪の一掃を掲げた「麻薬戦争(ドラッグ・ウォー)」犯罪抑制キャンペーンを展開した結果、路上での薬物売買やそれに付随する強盗が激減しました。ただし、人権侵害の懸念などもあり、国内外で賛否が分かれたのも事実です。

現在のマルコス政権においても、警察によるパトロール強化や監視カメラ(CCTV)の普及といった治安維持の方向性は継続されており、主要都市のビジネス街などでは一定の秩序が保たれています。

フィリピンは銃社会

フィリピンは「銃社会」であるという点です。一般市民でも警察への登録・許可に基づき銃の所持が認められています。さらに、未登録の銃や密造銃も広く出回っているため、些細な口論から銃撃戦に発展するリスクがあります。強盗に遭遇した際に、抵抗したり逃げ出したりして、発砲されるケースも起きています。

日本人が狙われた犯罪手口や事件の例

日本人が狙われる犯罪手口として、睡眠薬による強盗路上強盗スリ・置き引きハニートラップなどがあります。近年は非常に巧妙化しているので注意しましょう。フィリピンでは「日本人は裕福で、かつ争いを好まず断るのが苦手」というイメージが定着しており、組織的なターゲットにされやすい傾向があります。

睡眠薬強盗(昏睡強盗)

親しげに声をかけ、食事や飲み物に薬物を混入させて金品を奪う手口です。

ショッピングモールなどで、家族連れを装い「日本に行ったことがある」「タガログ語を教えるから日本語を教えてほしい」と親しげに近づいてきます。心を許して一緒にレストランや自宅に行くと、出された食べ物や飲み物に睡眠薬を入れられ、意識を失います。

昏睡している間に現金やクレジットカード、スマホ等を奪われます。このほか目覚めたら「暴行された」と言いがかりをつけ慰謝料を請求するケースなどもあります。

これは、在フィリピン大使館へほぼ毎週のように寄せられている被害報告です。

スリ・置き引きなどの窃盗

ジープニー(乗合バス)や電車(MRT/LRT)の混雑時、ショッピングモールでの買い物中に財布やスマホを抜かれる手口です。また、ストリートチルドレンが複数人で取り囲み、気を引いている隙にポケットから物を盗む「集団スリ」も横行しています。カフェやレストランで席を立つ際、荷物を椅子に置いたままにするのは厳禁です。

路上強盗

2人乗りのバイクが歩行者に近づき、追い抜きざまにバッグをひったくったり、銃を突きつけて金品を要求する手口です。 ひったくられた携行品を手放さなかったために転倒して怪我を負った例もあります。

2025年には、マニラ首都圏のマカティ市やタギグ市(BGC)のエリアで、日本人に対する拳銃のようなものを使用した強盗事件が2件発生しました。夜間に路上を歩行していた日本人が、突如現れた犯人に拳銃のようなものを突きつけられ、脅迫されるという強盗事件です。

また、記憶に新しいのは、マニラで日本人2人がタクシーから降りる際、近づいてきた男に拳銃で撃たれ、所持品を奪われた事件です。

こうした強盗事件では銃器が使われることも多く、大使館は「生命と身体の安全を最優先に考え、落ち着いて行動する」よう、強く呼びかけています。

万一被害に遭った場合は、決して抵抗せず、身の安全を最優先に行動することが何より重要です。

ハニートラップ(美人局)

マッチングアプリやナイトスポットで知り合った異性とホテルへ行き、後から「未成年の親」や「警察官」を自称する男たちが乱入して、多額の示談金を要求される手口です。

男女関係を口実にして金銭をゆすり取るこの「美人局(つつもたせ)」は、フィリピンでは非常に巧妙化しています。被害者が後ろめたさから警察に通報しづらい心理を悪用した犯行です。

フィリピンで日本人が犯罪に巻き込まれた事件の例

フィリピンでは日本人を狙った計画的な犯罪も毎年のように起きています。日本人は「裕福で親切=断りづらい」と見られやすく、スリやひったくり、置き引きといった軽犯罪のほか、睡眠薬強盗や恐喝などの計画的な犯罪に巻き込まれるリスクも高いとされています。

強盗・傷害事件の事例

夜間に外出していた日本人が現地の男たちに金品を要求され、抵抗して銃で撃たれる事件や、通勤中に強盗に襲われ所持品を奪われたうえで負傷したケースもあります。

2025年にも、夜間の路上で強盗に遭遇し、バッグを奪い返そうとした日本人が銃撃される痛ましい事件が報告されています。

こうした強盗事件では銃器が使われることも多く、現地では「抵抗すると命の危険がある」として、大使館も警戒を呼びかけています。万一被害に遭った場合は、決して抵抗せず、身の安全を最優先に行動することが何より重要です。

誘拐・殺人事件の例

南部ミンダナオ地方では過去にイスラム過激派による外国人誘拐事件が多数発生しました。現在は減少傾向にあるものの、2022年にも外国人が巻き込まれた誘拐事件が報告されています。

また、日本人実業家が金銭トラブルから誘拐されかけた事例や、2023年にはセブ島で日本人男性が自宅で殺害される事件も発生しました。こうした痛ましい事件は少数ながら現実に起きており、油断せず常に警戒心を持って行動する必要があります。

フィリピンの治安ランキングと評価

フィリピンは国際的に見ると、治安面では注意が必要な国と評価されています。殺人発生率の世界ランキングでは57位と、東南アジアの中でも高めです。

さらに、世界の平和度を示す「グローバル・ピース・インデックス(GPI)2025」では163か国中105位。これは過去最高の順位ではあるものの、アジア太平洋地域では北朝鮮・ミャンマーに次いで下から3番目という位置づけです。

数値的にも地域平均を下回り、国際的には「リスクの高い国」と見なされています。

フィリピンエリア別危険レベル

日本の外務省はフィリピンを地域ごとにリスク評価しており、セブ島やマニラなどは「レベル1:十分注意」と比較的軽度。一方、ミンダナオ西部など一部地域は「レベル2:不要不急の渡航中止」が出されています。

アメリカ国務省も一部地域に最高レベルの渡航警告を発しており、都市部でも注意が必要と評価しています。旅行者は渡航前に外務省や各国大使館の安全情報をこまめに確認し、最新の治安状況を把握することが大切です。

エリア 危険レベル 推奨される行動
マニラ・セブ・ダバオ等 レベル1 十分注意(基本的な防犯対策の徹底)
ミンダナオ島の一部等 レベル2 不要不急の渡航中止
ミンダナオ島中西部等 レベル3 渡航中止勧告(どのような目的でも渡航禁止)

※最新情報は、公式サイトを必ずご覧ください。

治安に関する総合的な評価

総じて、フィリピンの治安は東南アジアでは中間程度の位置にありますが、日本と比べると大幅にリスクが高いと言えます。銃器や薬物に関する犯罪の存在、都市部でのスラムとの近接などがその背景にあります。

ただし、旅行者の多い観光地では警備体制が整っており、日常生活で命の危険に直面することはまれです。2023年には国家非常事態宣言の解除など、治安改善の兆しも見え始めています。

「完全に安全」ではないものの、「正しく注意すれば安全に過ごせる国」として理解することが大切です。

フィリピンの治安の良い都市、悪い都市

フィリピン国内では都市ごとに治安状況が大きく異なります。安全な都市として知られるのは、ドゥマゲッティ市ダバオ市で、市をあげての防犯対策により比較的治安が良好です。

また、教育都市バギオ市も落ち着いた環境で外国人に人気があります。反対に、マニラ首都圏ではスリや強盗が多発しており、安全なエリアと危険な地域が混在しています。

セブ市もエリアによって差があり、滞在地の治安確認は不可欠です。事前に目的地の地域情報を調べ、安全な行動を心がけましょう。

■ フィリピン国内の治安が良い都市

都市名 評価と特徴
ドゥマゲッティ市 犯罪率が極めて低く、穏やかな学園都市。
ダバオ市 市をあげた監視体制と厳しい条例により、夜間でも比較的安全に歩ける。
バギオ市 教育・避暑都市。タクシーの誠実さ(ぼったくりなし)が公的に高く評価されている。

■ フィリピン国内の治安に注意すべき都市

都市・エリア名 注意が必要な理由
ケソン市 人口が多いため犯罪総数が国内最多、特にスリ・強盗のリスクが高い
マニラ市(エルミタ等) 観光客を狙った睡眠薬強盗や偽警官によるトラブルが集中するエリア
セブ市(ダウンタウン) コロン通り周辺など。子供のスリ集団などがあり

セブ島の治安は本当に悪い?

フィリピン国内でセブ島は比較的安全な観光地ですが、スラム地区や貧困地区に近づくと、犯罪リスクが高まります。

美しいビーチや活気ある街並みは多くの旅行者を魅了しており、基本的なルールを守れば安全に楽しむことができます。ただし、日本とは異なる環境であるため、エリアごとのリスクを正しく理解しておくことが大切です。

観光地セブ島の安全性

「セブ島の治安は悪い」と言われることもありますが、フィリピン国内では比較的安全な観光地とされています。

特にセブ市マクタン島のリゾートエリアでは大規模なテロ事件などは起きておらず、昼間の観光に関してはそれほど神経質になる必要はありません。

リゾートホテルや主要観光スポットでは警備体制が整っており、外務省の危険情報も常に「レベル1:十分注意」レベルにとどまっています。

ただし、海外である以上、日本よりも一段高い防犯意識を持って行動することが大切です。

注意が必要なエリアと犯罪データ

一方で、特にダウンタウンのオスメニャサークルからコロン通り、港周辺などではスリやひったくりが多発しているため、不用意に近づかないようにしましょう。観光客を狙った子どもスリ集団も報告されています。

■ セブ州の犯罪統計(2025年4月〜6月)

外務省が公表したセブ州(マンダウエ市、ラプラプ市を含む)の犯罪統計によると、3ヶ月間で約400件近い重犯罪が発生しています。

・殺人(未遂含む):32件
・傷害:104件
・強盗:38件
・強制性交(レイプ):65件
・窃盗:158件

日本とはかけ離れたリスクがあることを知っておく必要があります。特に、女性の一人行動には細心の注意が必要です。

セブ島で日本人が殺害、巻き込まれた事件

フィリピンで比較的治安が良いとされるセブ島でも、日本人が犯罪に巻き込まれる事例があります。2014年、2018年には、タクシーや自家用車で移動中の日本人が、横付けされたオートバイから銃撃される事件が発生しました。

こうした犯行の背景には、金銭でヒットマンを雇えてしまうというフィリピン特有の事情があります。ビジネス上のトラブルや金銭のもつれ、嫉妬のもつれが、そのまま殺害依頼につながるケースもあるのです。そのため、現地での生活においては「人から恨みを買わない」行動が、自分の命を守るための重要な防衛策となります。

セブ島で安全に過ごすポイント

セブ島での滞在を最高の思い出にするために、以下のポイントだけは守りましょう。

・移動は「Grab」を使う

安全で明朗会計な配車アプリを活用し、流しのタクシーや夜間のジープニーは料金トラブルやぼったくりのリスクがあり避けるのが無難です。

・夜間の不用意な外出は控える

夜間の一人歩きは避け、複数人であっても人気のない場所は避けましょう。特にナイトクラブやバーでの飲酒時は注意が必要で、知らない人に誘われても絶対について行かないようにしてください。

・派手な格好をしない

金のネックレスや高級ブランド品はスリの標的になります。ラフな服装で現地に溶け込むのが安全のコツです。

加えて、現金は必要最低限に抑え、人混みではバッグを前に抱えるなどしてスリ対策をしましょう。

基本を守れば、セブ島は安全に楽しめる観光地です。「自分の身は自分で守る」という意識を忘れずに行動してください。

フィリピンで犯罪に巻き込まれないための安全対策

フィリピンで犯罪被害を防ぐためには、「お金を持っていると思わせない」ことや「隙を見せない」行動を徹底することです。 具体的な対策を以下にまとめました。

現地に馴染む服装をする

犯罪者のターゲットにならないためには、現地に溶け込むスタイルが重要です。高級ブランドのバッグや時計、特に金のネックレスは強盗に狙われやすいため、日本から持ち込まないか、外出時は外すようにしてください。Tシャツに短パンといったラフな服装が最も安全です。

また、iPhoneなどの高価なスマートフォンはひったくりの標的になります。路上での「歩きスマホ」は絶対に避け、必要な場合は建物の中で操作するようにしましょう。

人混みを歩く際は、リュックサックを後ろではなく前に抱えて持つことで、背後からのスリ被害を防ぐことができます。

配車アプリ「Grab」を利用する

流しのタクシーは、メーターを使わず法外な料金を請求されたりするリスクがあるため、極力利用を避けてください。代わりに、ドライバーの身元が明確で、乗車履歴も残る配車アプリ「Grab(グラブ)」を活用するのがおすすめです。

また、安価な乗合バスであるジープニーはスリに遭う場合があるので、乗車中は荷物を膝の上に置き、絶対に居眠りをしてはいけません

夜間の移動に関しては、たとえ数百メートルの距離であっても徒歩は避け、安全な車移動を徹底してください。

現金は複数の財布に分散する

現金を一つの財布にまとめず、複数の場所に分けて持ち歩きましょう。犯人に渡すための少額を入れた「ダミー財布」を用意しておくのも有効な自衛策です。

現金を下ろす際は、路上のATMは避けてください。背後から暗証番号を盗み見られたり、スキミング被害に遭ったりする恐れがあるため、必ず警備員が常駐している銀行内やショッピングモール内のATMを利用するようにしましょう。

住居・ホテルでは訪問者を部屋に入れない

ホテルやコンドミニアム滞在中に、マッサージ師や旅先で知り合った見知らぬ人を安易に部屋に入れるのは非常に危険です。密室での盗難やトラブルを防ぐため、訪問者はロビーで対応するように徹底してください。

また、部屋を選ぶ際は、窓からの侵入リスクが高い1階を避けるのが基本です。可能な限り2階以上の上層階を指定し、外出時だけでなく在宅時も施錠を確実に行うことで、住居侵入のリスクを減らすことができます。

万が一犯罪や事件に巻き込まれたら?

どんなに注意していても、被害に遭う可能性はゼロではありません。緊急時に慌てないよう、以下の連絡先をスマホとメモ帳の両方に控えておきましょう。

緊急時の基本行動
1.抵抗しない:命が最優先です。要求された金品は素直に渡してください。
2.相手の顔や特徴を覚える:無理に見ようとせず、服装や身長などを記憶します。
3.安全な場所に移動してから通報:犯人が去った後、すぐに安全な店舗やホテルに駆け込み、警察や大使館に連絡します。

主な緊急連絡先

機関名 電話番号 備考
警察・消防・救急(共通) 911 フィリピン国内共通の緊急ダイヤル
在フィリピン日本国大使館 02-8551-5710 マニラ
在セブ日本国総領事館 032-231-7321 セブ
在ダバオ日本国総領事館 082-221-3100 ダバオ

※電話番号は変更される可能性があるため、渡航前に必ず外務省のHP等で最新情報を確認してください。

まとめ

フィリピン、特にセブ島は観光や留学先として人気が高い一方で、日本とは異なる治安リスクが存在します。

しかし、最新の情報を把握し、防犯意識を高めて行動することで、多くの危険は回避できます。不安な気持ちがあるのは当然ですが、「知って備える」ことこそが安全な滞在への第一歩です。

現地の文化や生活スタイルを理解し、フィリピンでの滞在を安心かつ有意義なものにしてください。

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