「フィリピンの音楽ってどんな特徴があるの?」
「現地でどんな音楽イベントが楽しめるのか知りたい」 と考えている方もいるでしょう。
フィリピンの人々は日常的に音楽を楽しんでおり、年間を通じて音楽フェスも各地で開催されています。
この記事では、フィリピンの伝統音楽や人気アーティスト、現地の音楽フェス情報などについて詳しくご紹介します。
フィリピン音楽を楽しみたい方、必読です!
フィリピンの伝統音楽
フィリピンには100を超える民族グループが存在しており、それぞれが独自の音楽スタイルや楽器を持っています。
そのため、フィリピンの伝統音楽はとても豊かです。
ここでは、フィリピンの代表的な伝統音楽を5つ紹介します。
ハラナ(Harana)
ハラナはフィリピンの伝統的な求婚の歌で、男性が女性の家の窓の下で歌うことで知られています。
この歌は、愛を告白するためのロマンティックな儀式に使われ、歌詞には女性に対する愛情や純粋な気持ちが表現されています。
歌が受け入れられると女性は男性を招き入れますが、拒否されると水をかけるというユニークな習慣も魅力です。
ハラナは、フィリピン文化において「音楽を通じた恋愛の表現」として大切にされています。
クンディマン(Kundiman)
クンディマンは、愛や故郷への思いを表現する叙情的な歌で、三拍子のメロディに乗せて歌われます。
スペインの植民地時代の影響を受けており、ロマンティックな雰囲気のメロディと、深い愛情が表現された歌詞が特徴的です。
現代でも多くの人々に愛され続けている伝統音楽です。
フォークソング(Folk Songs)
フィリピンのフォークソングは、地域ごとに異なるスタイルやテーマを持っています。
例えば、農作業や漁業をテーマにした労働歌や、子供向けの楽しい歌が多くあります。
また、地域の言語で歌われることが多く、各地の伝統や日常生活の一部として深く根付いている点も特徴です。
フィリピンのフォークソングは、日常生活の中で繰り返し歌われ、地域の文化を次世代に伝える重要な役割を果たしています。
4. ゴング音楽(Gong Music)
ゴング音楽は、フィリピン南部の伝統的な音楽スタイルで、特に「クリンタン(Kulintang)」という音楽形式が有名です。
ゴング音楽は、複数のゴング(金属製の円形の打楽器)を使って演奏されます。
ゴング音楽は、フィリピンの文化や伝統を色濃く反映しており、伝統儀式や重要な行事での一部として欠かせない存在となっています。
5. ロンダラ(Rondalla)
ロンダラは弦楽器アンサンブルの一種で、フィリピンの伝統音楽の中でも一際、特徴的なスタイルです。
ロンダラは、スペイン統治時代に盛んになったため、フィリピンとスペイン文化の融合の象徴ともいえます。
現在では、地域の祭りや文化イベントなどで頻繁に演奏され、フィリピンの文化的アイデンティティを表現する手段として重要な役割を果たしています。
フィリピンならではの音楽ジャンル:OPMとは?
OPM(オリジナル・ピノイ・ミュージック)は、フィリピンで生まれた音楽ジャンルで、『フィリピン人によって作曲・演奏される音楽』を指します。
OPMは、特定のスタイルにとらわれることなく、ポップ、ロック、バラード、R&B、ジャズなどさまざまな音楽スタイルが取り入れられています。
また、アジアやラテンアメリカ、アメリカの音楽からも影響を受けており、多様な要素が融合した独自のサウンドを生み出していることが特徴です。
OPMは、フィリピンの音楽文化を代表する存在として確立されています。
歌詞に込められるテーマは、愛や家族、社会問題など、フィリピンの人々が共感できる内容が多いことも特徴です。
OPMの楽曲の多くはタガログ語で歌われますが、英語や他のフィリピンの言語が使われることもあります。
また、近年、OPMは国際的な注目を集め、特に若い世代のアーティストが新しいスタイルを取り入れることで、
P-Pop(フィリピンのポップ音楽)という新たなムーブメントが生まれました。
P-Popは、フィリピンの伝統的な音楽要素を現代的にアレンジしたことで、世界中の音楽ファンに受け入れられています。
このように、OPMはフィリピンの音楽シーンにおいて欠かせない存在となっています。
音楽を通じてフィリピンの文化や価値観を感じたい方は、OPMをぜひ聴いてみてください。
フィリピンの人気歌手
エンターテイメント大国として知られるフィリピンには、多くの有名歌手がいます。
以下は、その中でも特に注目すべきアーティストをまとめたものです。
YouTubeでも彼らの楽曲を聴くことができるので、ぜひチェックしてみてください。
・レジン・ベラスケス(Regine Velasquez)
「アジアの歌姫」として知られ、広い音域と力強い歌唱力で多くのファンを魅了しています。
数々のヒット曲を持ち、フィリピン音楽界のアイコンとして長年にわたって活躍しています。
・サラ・ヘロニモ(Sarah Geronimo)
「ポップスター・プリンセス」として人気を誇り、多才なパフォーマンスで観客を魅了します。
特に「Tala」は大ヒットし、フィリピン国内外で幅広い支持を得ています。
・モイラ・デラ・トーレ(Moira Dela Torre)
感情豊かな歌詞とメロディが特徴的なラブソングを数多く手がけ、近年急速に注目を集めているシンガーソングライターです。
・レア・サロンガ(Lea Salonga)
ブロードウェイでも活躍する国際的な歌手で、「ミス・サイゴン」や「レ・ミゼラブル」といった名作での出演歴があります。
卓越した表現力と美しい歌声は世界的に評価されています。
・エラザー・ヘッズ(Eraserheads)
1990年代を代表するフィリピンのオルタナティブロックバンドで、「フィリピンのビートルズ」とも称されています。
彼らの楽曲は今でも多くの人々に親しまれており、音楽シーンに大きな影響を与え続けています。
・ベン・ベン(Ben&Ben)
現代のフィリピン音楽シーンを牽引するフォークポップバンドで、感情に訴える歌詞と心地よいメロディが幅広い世代に支持されています。
フィリピンの人気歌手の音楽を通して、フィリピンの豊かな音楽文化に触れてみるのも素敵です。
きっと、その国ならではの雰囲気や、人々の思いがぐっと身近に感じられるはず。
フィリピンでの話題作りにもぴったりですよ。
フィリピンの人々と歌
フィリピンでは、音楽は単なる娯楽ではなく、人々の生活の中に深く根ざした文化的な要素となっています。
家庭や地域、学校や行事など、あらゆる場面に音楽が溶け込んでおり、フィリピン人のアイデンティティや感情表現の手段として欠かせない存在です。
フィリピン人は総じて歌がとてもうまいことでも有名で、カラオケ文化も非常に盛んです。
家庭や友人同士の集まり、誕生日パーティーや地域のイベントなど、あらゆる機会でカラオケ大会が開催されます。
また、学校教育の中でも音楽は大切にされており、合唱や音楽の授業が身近な存在として位置づけられています。
フィリピンの子どもたちは小さい頃から歌に親しみながら育つため、音楽的な感性や表現力が自然と身につくそうです。
音楽は、フィリピンのコミュニティをつなぐ重要な役割も果たしています。
祭りや地域のイベントでは音楽が欠かせず、人々は一緒に歌い、踊り、楽しい時間を共有します。
こうした体験が、家族や地域社会との絆を深めるきっかけとなっているといえます。
フィリピンの野外フェス・音楽フェス
最後に、フィリピンの野外フェス・音楽フェス情報をご紹介します。
フィリピン音楽を体感したい方は、フェスに参加してみるのも素敵ですね!
・Wanderland Music and Arts Festival
2013年にスタートしたこのフェスは、フィリピン最大の音楽フェスのひとつです。
インディー、ロック、ヒップホップなど多彩なジャンルの音楽を楽しむことができます。
音楽だけでなくアートインスタレーションも充実しており、五感で楽しめるイベントです。
・Malasimbo Music and Arts Festival
ルソン島のプエルト・ガレラの自然豊かなロケーションで開催されるこのフェスは、音楽とアートが調和した空間が魅力です。
国内外のアーティストの演奏を、ゆったりとした雰囲気の中で堪能できます。
・PULP SUMMER SLAM
フィリピン最大規模のメタルフェスで、国内外の有名メタルバンドが集結します。
熱狂的なライブパフォーマンスとともに、観客の情熱が一体となる熱いイベントです。
・Fusion: The Philippine Music Festival
フィリピンのオリジナル音楽(OPM)をテーマとした音楽フェスです。
地元アーティストによるステージが中心となり、音楽を通じて文化や感情が豊かに伝わってきます。
・Waterbomb Manila
アジア最大級のウォーターフェスティバルで、音楽と水のアクティビティが融合しています。
夏の暑さを吹き飛ばす爽快なイベントで、開放的な雰囲気の中で音楽を楽しめます。
まとめ
この記事では、フィリピンの伝統的な音楽や人々と音楽の深い結びつき、現代の人気歌手や活気ある音楽フェスティバルなどをご紹介しました。
フィリピンでは音楽が日常に根づき、人々の感情や文化、絆を育む大切な手段として親しまれています。
ぜひこれを機にフィリピン音楽を通じて、フィリピンの魅力に触れてみてください。
フィリピンをより深く楽しみたい方には、公用語である英語を学ぶことをおすすめします。
英語学習には、オンライン英会話スクール「ネイティブキャンプ」が最適です。
レッスンは無制限に受け放題で、たくさんのアウトプットを重ねながら学習できます。
さらに、無料体験レッスンも受付中のため、気軽に始められる点も大きな魅力です。

◇経歴
・アメリカLAにてアパレル勤務
・英会話スクールに10年ほど勤務
◇留学経験
アメリカのLAのコミュニティカレッジに入学・卒業。
OPT VISAを取得し、LAのアパレル会社に1年間勤務。
次なる目標は、娘との親子留学。
◇海外渡航経験
留学:アメリカのLAに4年間留学
海外旅行:ドイツ・フランス・スイス・メキシコ・イタリア・グアムなど
◇自己紹介
英語関連の記事を中心に執筆するWebライター。中学生で日本を出ることを決意し、高校卒業後に渡米。アメリカではさまざまな国の学生と、濃い海外生活を送る。現在は関東の田舎でのんびり生活。今後の目標は、娘との親子留学と夫婦でのクルーズ旅行。