40代に入り、人生でやり残したことを考え始める人も少なくありません。中でも海外留学における「やっておけば良かった」という思いは特に強く残りがちです。
「あのとき留学していれば違う人生だったかもしれない」
「今からでも海外留学はできる?」
と考える人も多いでしょう。
この記事では40代の方におすすめの留学や、その魅力について紹介します。気になる費用や留学後のキャリアについても解説しています。
40代の皆さん、今からでも遅くありません。最後までお読みいただき、ぜひ参考にしてください。
- 40代女性が留学を選ぶ理由とその魅力
- 40代女性におすすめの留学先とその特徴
- 留学スタイルの選択肢:語学留学から趣味留学まで
- 留学準備のポイント:費用、期間、ビザ手続きなど
- 留学中の生活と学び:現地での過ごし方と学習法
- 留学後のキャリア
- まとめ
40代女性が留学を選ぶ理由とその魅力
キャリアや子育てに一区切りつき、留学を考え始めるタイミングになるのが40代です。ここでは、40代女性が留学を選ぶ理由とその魅力について解説します。
子どもが成長し自分の時間が持てるようになった
子どもの手が離れ、自由な時間が持てるようになると、自分の人生を考え始める人が増えてきます。
子育て以外のことに目を向ける余裕ができ、「自分の本当にやりたかったことは何だろう?」と想いを巡らせる人も多いのではないでしょうか。
海外留学は、そんな自分自身と向き合うひとつの選択肢です。語学の習得だけでなく、異文化に触れることで、新しい価値観を得られることもあります。
子どもを持つ40代女性には、お子様の長期休みを利用して「親子留学」をするという選択肢もあります。親子で海外に飛び込んで新しい経験をすると、絆がさらに深まるでしょう。
留学は必ずしも一人で行くものではありません。親子留学があることを知っておけば、選択肢はぐっと広がるのではないでしょうか。
キャリアの再構築・スキルアップを目指したい
ある程度の結果を残している40代の社会人は、スキルアップを目指したり、思い切ってキャリアチェンジを考えている人が増えてきます。
40代は、仕事の調整がしやすくなったり、まとまった休暇が取りやすくなってくる年代です。
語学のみならず、ビジネス、マーケティング、デザインなど自分のキャリアにつながる分野を海外で学ぶことも大いに意味があります。40代だからこそできる「社会人留学」を選択してみましょう。
自由に使えるお金が増えた
40代になると、お給料が増えたり、住宅ローンや教育費の目途が立ってきたりして、経済的に少し余裕が出てくる人もいます。
若ければ親に出してもらう留学費用を自分で用意することで、「自分のお金で自分の意志で行く留学」として、勉強や異文化交流への意識がぐっと高まります。
長年の経験で培った金銭感覚や計画性で、適切な予算や留学プランを組み立て、有意義な留学ができるのも40代ならではです。
40代は心身ともに元気な年代です。体力も行動力もある今だからこそ、新しい環境に飛び込むのに十分なエネルギーがあります。「留学=若い人がすること」というイメージを持ってしまいがちですが、40代にしかできない留学もあるのです。
40代女性におすすめの留学先とその特徴
40代の女性が留学する場合、どの国を選択するかは、個人の目的やライフスタイルによって変わります。ここでは、40代女性におすすめの留学先を紹介します。
カナダ
カナダは治安が良く、留学生にも寛容な国であるため、40代女性の留学にぴったりの留学先です。クリアな発音の英語を話すカナダの英語は聞き取りやすく、英語初心者の人も安心できるでしょう。
大自然に囲まれたカナダに留学することは、心身ともにリフレッシュできるのではないでしょうか。
また、カナダはフランス語が公用語のひとつであるため、フランス文化を感じられるのもおすすめポイントです。
アメリカ
アメリカでは語学留学のほかに、MBAを習得する大学留学という選択肢もあり、社会人から人気の留学先です。
アメリカは世界的に有名な大学が多く、専門分野に特化したコースも充実しており、女性のキャリアアップに結び付くプログラムの選択肢が多くあります。
また、広大な土地を持つアメリカは、滞在先によって生活スタイルが大きく異なります。カリフォルニア州のある西海岸では、よりカジュアルでリラックスした雰囲気です。
ニューヨークのある東海岸では、ビジネスや金融、政治に強い分野の学びが充実しています。
生活費が高い点がネックになりますが、それを乗り越えるための方法も知っているのが40代の留学のメリットでもあります。
また、「アメリカ本土は遠いけどアメリカ留学をしたい」と考える人にはハワイ留学がおすすめです。
日本文化が根付いているハワイでは、日本食が手に入りやすいなどのメリットもあり、リラックスした雰囲気の中、ストレスを溜めずに滞在できる点が魅力です。
フィリピン
まだお子様が小さい場合や、短期間で英語力のブラッシュアップをはかりたい人におすすめなのがフィリピン留学です。
フィリピンでは親子留学プログラムを提供している語学学校もあり、親子一緒に現地で生活します。親子留学には、勉強しながら旅行の気分も味わえるセブ島の留学がぴったりです。
また、短期留学しかできないけど、英語力はしっかり高めたい、と考える人は、フィリピン留学のマンツーマンレッスンがおすすめです。
マンツーマンで集中して学習ができる上に、留学費用がリーズナブルであることから、費用対効果が高いと言われている留学です。
留学スタイルの選択肢:語学留学から趣味留学まで
40代女性の留学にはさまざまな選択肢があります。
語学留学
海外留学といえば、まずは語学を習得しなければなりません。特に英語をはじめとする言語は、現地での生活や仕事、旅行に欠かせません。
語学学校の中だけでなく、生活の中で実践的な英語を学ぶことで、日常的に使える語学力を身につけることができるでしょう。
趣味留学
40代の趣味留学では、自己成長やリフレッシュを目的に、現地で暮らしながら好きなことを学ぶ留学スタイルです。
例えば
・ハワイで本場のフラダンスを学ぶ「フラダンス留学」
・好きなジャンルの音楽の本場で歌や楽器を学ぶ
・フランスでフランスの家庭料理を学ぶ
など、ご自身の趣味や興味に合わせて留学先を選択します。共通の趣味を通じて、海外の友人ができるかもしれません。趣味留学はある程度の語学力を持っておく必要があるため、事前学習はしっかりとしておきましょう。
留学準備のポイント:費用、期間、ビザ手続きなど
ここでは、留学準備のポイントについて解説します。
留学に必要なビザ
短期留学 | 長期留学 | |
アメリカ | 90日以内(授業が週18時間以内)は不要(別途ESTA) | 週に18時間以上、または1セメスターで12単位以上は学生ビザ |
カナダ | 6か月以内はビザ不要(eTAは要) | 6か月以上は学生ビザ |
オーストラリア | 3か月以内はビザ不要(ETAは要) | 3か月以上は学生ビザ |
フィリピン | 90日以内は観光ビザ | 90日以上は学生ビザ |
短期留学であればビザが不要の国が多く、長期だと学生ビザを申請する必要があります。渡航先の国の情報は事前に確認しておきましょう。
留学費用(目安)
短期留学(3か月) | 長期留学(1年) | |
アメリカ | 55~90万円 | 250~450万円 |
カナダ | 55~70万円 | 200~350万円 |
オーストラリア | 65~75万円 | 220~320万円 |
フィリピン | 30~70万円 | 125~250万円 |
※渡航費は含まれていません
40代の留学準備のポイントは何といっても時間を上手に使うことです。多忙な40代は限られた時間の中でさまざまなことをこなさなければなりません。
時間がない人は留学エージェントの利用を視野に入れてみてはいかがでしょうか。必要な手続きや学校選びのアドバイス、留学中のサポートなど、専門家の視点で助けてもらうことができます。
時間がない人はもちろん、初めての留学で不安がある人にも留学エージェントの利用はおすすめです。
留学中の生活と学び:現地での過ごし方と学習法
40代での留学生活がどのようなものか、なかなか想像がつかないという方も多いかもしれません。
10代や20代のように、時間がたっぷりあるわけではないからこそ、一日一日を大切にし、効率的に過ごしたいと考える人が多いでしょう。
ここでは、現地での過ごし方のポイントと学習法を紹介します。
目的・目標を明確に持つ
40代の留学では、「なぜ留学するのか」、「この経験を通じて何を得たいのか」をはっきりさせておくと目標を達成しやすくなります。
目的や目標を明確にすることで、悩む時間を減らし、迷いなく行動することができます。
目的・目標を達成するためのプログラム選び
留学の成果を十分に得るには、プログラム選びが重要です。おすすめされるままにプログラムを選ぶのではなく、自分の目標に合ったものを選ぶことが大切です。
また、学習につまずいた時に、サポートしてくれる体制が学校に用意されているかを確認しておくと、安心して学ぶことができます。
日本を出発する前の事前学習も非常に効果的です。留学前にできる準備をしっかりと行うと、現地での生活や授業にスムーズについていけるでしょう。
たまには息抜きをする
留学中は「日本語を話さない」、「日本人と群れない」など、自分に厳しい課題を課す人も多いです。
しかし、常に自分を追い込んでしまうと、息切れしたり、疲れが溜まってしまうことも。これらのストレスは学習効果にも影響を及ぼします。
リラックスする時間を作ることで、心身ともにリフレッシュし、すがすがしい気分でまた学習に励むことができます。40代だからこそ、上手な息抜き方法を知っておき、学びの時間とプライベートのバランスを取ることも重要です。
留学後のキャリア
40代の留学では、目的を明確に持ち、留学に挑んでいる人が多いです。
限られた時間の中で、キャリアアップやキャリアチェンジを目指して留学を選択した40代女性は、学んだことを絶対に活かしたいと考える人が多いでしょう。
40代女性の留学後のキャリアは以下のようなものがあります。
● 現在の仕事で昇進する
● 留学先で学んだことを活かしてフリーランスで起業する
留学先に築いた人間関係やネットワークが新たなキャリアにつながることもあります。40代の留学では、留学をゴールにするのではなく、その先のキャリアデザインをしっかり見据えて準備することが大切です。
まとめ
この記事では、40代女性の留学に焦点を当ててご紹介しました。年齢を重ねていくと、仕事や家庭、子育てなどさまざまな責任を抱えるようになります。その一方で、「まだやりたいことがある」「新しいことにチャレンジしたい」という想いが出てくるのも40代ならではです。
留学は単に語学習得の機会だけではなく、人生を豊かにする貴重な経験です。今は多様な留学スタイルを選択できる時代です。留学を迷っている40代の人は、自分の目的やスタイルに合った留学を探してみてはいかがでしょうか?
Native campのblogでは、さまざまな留学情報を発信しています。自分らしい留学を見つけるヒントとして、ぜひNative campのblogを参考にしてみてください。

◇経歴(英語を使用した経歴)
・オーストラリアのカフェで半年間勤務
・国内/国際線客室乗務員として5年間勤務
◇英語に関する資格(資格、点数など)
TOEIC、英検受験経験有り
アメリカのコミュニティカレッジにてEarly Childhood Educatorコース修了
◇留学経験
・オーストラリア シドニーへ1か月間の短期留学。
→週5日で語学学校へ通う。
・ワーホリでオーストラリア・ゴールドコーストに1年間滞在。
→Gold Coast Institute of TAFEの語学コースで学ぶ。
・2020年から4年間、家族の仕事でアメリカに滞在。
→州立のコミュニティカレッジでEarly Childhood Educationコース及びアカデミック英語コースを学ぶ。
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容(仕事、留学、旅行など)
仕事→韓国、中国、台湾、香港などアジアを中心とした国
旅行→アメリカ(ハワイ、グアム、サイパン含む)、カナダ、
シンガポール、マレーシア、オーストラリア、ドイツ、イタリア、
ギリシャ、クロアチア、ベトナム、タイ、バハマ、オランダ領セント・マーティン島など
◇自己紹介
旅行、海外生活関連のwebライター。
最初の短期留学の経験のおかげで、人生が変わったと言っても過言ではないと感じています。海外に滞在することがきっかけで、人生の選択肢が大きく広がり、成長を続けていきたいと思うようになりました。海外での長期滞在・留学経験者の視点から、皆さまにわかりやすい記事を書いていきたいと思っています。